27 / 66
教会とラングネス
しおりを挟む
「――ふぅ、ここは……海岸ですか?」
魔獣を退治しながらは一苦労するからかエメールは疲れてため息を吐く。
「失礼ですが、何もない、ですね」
寄り道したのはかつてのシスター・カルタ教会であたいの家。いまは崩壊してボロボロ。
「こんなに被害が大きいなんて、くそっ、魔物どもめ」
悔しそうなモント。ここから観る海はちょっと前まで太陽の光が身体を潤すような綺麗な海だった。今では雲で空は覆われてグレーな現実しか見えない場所に変わってしまった。
「……この前の奴、クレマとかいう女魔族は魔王の配下と言っていたが……魔王はやはり生きていたのか?」
「わからない、でも魔王ルモールと近い力は感じた」
「それはそれは物騒ですね。あの勇者アヴエロでも倒せなかったと?」
「いや、魔王ルモールはたしかにアヴエロが倒したんだ、間違いなく……」
「ここに住んでいたシスターたちはどうしたんだ?」
「カルタたちならクリスロッサの城下町に避難してる」
魔獣共がこの世界に増えた時に気がついたシスター・カルタやジュリや子供たちはみんな城下町に避難した。ここにはその皆で耕した畑があったんだ。少しだけどあたいも手伝って。シスター・カルタが暖かい春や夏はもっと大変だよって教えてくれて、ネモネア寝坊しちゃうよって子供たちにからかわれたっけか。
「くそ……」
「ネモネア・プリンセス」
「はやく行こうラングネスに。ここで悔やんでも始まらないからなネモネア」
あたいは畑の土をグッと握った。そして自分自身のやるべきことを再度確認して崩壊したシスター・カルタ教会を出た……。
ラングネスの城下町はクリスロッサ村から北へと進み、途中で北東に進んだ場所。襲ってくる魔獣は逃げるのは困難で仕方なく倒しながら道をいくとまる一日かかってしまった。
「これからは城下に行くたびに戦闘ですか~」
「弱音を吐くなエメール……それよりネモネア、ほんとに魔獣のことに詳しいな」
「倒すために覚えたからね……ここがラングネス」
周りは城下町だけど一番違うのは、奥の方に大きな弓を引く構えをした女神フラデーアの石像があること。その更に奥には大きなお城が立っている。
「ここにも謎の光の壁があるんだ」
「魔獣が現れるとともに5つの城に光の壁も出現して、魔物や魔獣を寄せ付けない不思議な壁だよ」
「これが神の御業ですかね」
神の御業、ほんとうにそんな感じがする。モントやエメールはもちろん、あたいも光の壁には普通に通過出来るしやっぱり……。
「それと、ラングネスからシスター・カルタは始まったんだ」
前にちょっと話してくれたっけ、あのときは助かった。
「それで、どうする?」
「モント……う~ん、とりあえず図書館を探して……」
「そこのあなた、いまシスター・カルタって言わなかった?」
「ん、言ったけど……えっ!」
声をかけてきたのは修道服からも覗きみえる筋肉でマッチョの男……。
「ん、なによ?」
「あ、あの~、シスターですか?」
「そうよ、あたしはシスターのヴィゴーレよ、うふんっ」
「シスター? たしか男ならブラザーでは」
「そうなのモント」
「モント・プリンセスの言うとおりですネモネア・プリンセス。シスターとは女子修道院における修道女の事で、男性はブラザーと呼ばれるのが普通ですが」
「ちょっとっ、あたしは身体は男だけど心は乙女のシスター・ヴィゴーレよ!」
ちょっと沈黙したけど本人がそういうんだから別に言うことはない。
「あのシスター・ヴィゴーレさん、カルタのこと知ってるの?」
「ええ、むかし小さい時に一緒にいろんな事をしたものよ……」
掃除や洗濯、料理も教えてもらったり、一緒に隣で並んでお祈りしたりとヴィゴーレはお姉さんのようであり時には母のようなカルタの話を延々と続ける。
「カルタってすごいね……なんか完璧って感じで」
「いいんや、そうでもないのよ」
「えっ、そうなんだ、知りたいなぁ」
「常に真面目なんだけど、時折いたずら無茶苦茶するの、お腹空いたからって木に登って果物取るとか、興味本位で魔物に近づいて襲われたりとか」
「うっそーっ、とてもあのシスター・カルタとは思えない!」
「そんなことをして怒られたりもしてたけど、あたしはそんな優しくてちょっぴりお茶目なシスター・カルタが大好きだったわ」
ヴィゴーレの嬉しそうな笑顔からカルタへの想いが伝わってくるのを見て、あたいも嬉しくなってくる。
「おいネモネア、本来の目的を思い出せ」
「あ、ゴメンごめんモント……あのさヴィゴーレさん」
「それでね……あ、ごめんなさいっ、あたしったらカルタの事を聞いて嬉しくて……それで、何かしら?」
「図書館ってどこかな?」
「図書館……ああ、知らないのね。ここラングネスのお城は教会と図書館とが1つになってるの」
「え、そうなんだ~」
「そうなのか、あたしも知らなかった」
あたいとモントがエメールに向くと、両手を広げ首を振るエメールも知らなかったみたい。そんなあたいらに笑顔で案内してくれるヴィゴーレ。
「図書館はお城の地下にあるのよ、だから知らなくて当然よ」
「地下、それであたしも知らないのか」
「ところで何か探しもの?」
「うん、魔王と女神フラデーアとかブラック・オーブについて、かな」
「ブラック・オーブ……」
その言葉を聞いてヴィゴーレの顔が歪む……。
魔獣を退治しながらは一苦労するからかエメールは疲れてため息を吐く。
「失礼ですが、何もない、ですね」
寄り道したのはかつてのシスター・カルタ教会であたいの家。いまは崩壊してボロボロ。
「こんなに被害が大きいなんて、くそっ、魔物どもめ」
悔しそうなモント。ここから観る海はちょっと前まで太陽の光が身体を潤すような綺麗な海だった。今では雲で空は覆われてグレーな現実しか見えない場所に変わってしまった。
「……この前の奴、クレマとかいう女魔族は魔王の配下と言っていたが……魔王はやはり生きていたのか?」
「わからない、でも魔王ルモールと近い力は感じた」
「それはそれは物騒ですね。あの勇者アヴエロでも倒せなかったと?」
「いや、魔王ルモールはたしかにアヴエロが倒したんだ、間違いなく……」
「ここに住んでいたシスターたちはどうしたんだ?」
「カルタたちならクリスロッサの城下町に避難してる」
魔獣共がこの世界に増えた時に気がついたシスター・カルタやジュリや子供たちはみんな城下町に避難した。ここにはその皆で耕した畑があったんだ。少しだけどあたいも手伝って。シスター・カルタが暖かい春や夏はもっと大変だよって教えてくれて、ネモネア寝坊しちゃうよって子供たちにからかわれたっけか。
「くそ……」
「ネモネア・プリンセス」
「はやく行こうラングネスに。ここで悔やんでも始まらないからなネモネア」
あたいは畑の土をグッと握った。そして自分自身のやるべきことを再度確認して崩壊したシスター・カルタ教会を出た……。
ラングネスの城下町はクリスロッサ村から北へと進み、途中で北東に進んだ場所。襲ってくる魔獣は逃げるのは困難で仕方なく倒しながら道をいくとまる一日かかってしまった。
「これからは城下に行くたびに戦闘ですか~」
「弱音を吐くなエメール……それよりネモネア、ほんとに魔獣のことに詳しいな」
「倒すために覚えたからね……ここがラングネス」
周りは城下町だけど一番違うのは、奥の方に大きな弓を引く構えをした女神フラデーアの石像があること。その更に奥には大きなお城が立っている。
「ここにも謎の光の壁があるんだ」
「魔獣が現れるとともに5つの城に光の壁も出現して、魔物や魔獣を寄せ付けない不思議な壁だよ」
「これが神の御業ですかね」
神の御業、ほんとうにそんな感じがする。モントやエメールはもちろん、あたいも光の壁には普通に通過出来るしやっぱり……。
「それと、ラングネスからシスター・カルタは始まったんだ」
前にちょっと話してくれたっけ、あのときは助かった。
「それで、どうする?」
「モント……う~ん、とりあえず図書館を探して……」
「そこのあなた、いまシスター・カルタって言わなかった?」
「ん、言ったけど……えっ!」
声をかけてきたのは修道服からも覗きみえる筋肉でマッチョの男……。
「ん、なによ?」
「あ、あの~、シスターですか?」
「そうよ、あたしはシスターのヴィゴーレよ、うふんっ」
「シスター? たしか男ならブラザーでは」
「そうなのモント」
「モント・プリンセスの言うとおりですネモネア・プリンセス。シスターとは女子修道院における修道女の事で、男性はブラザーと呼ばれるのが普通ですが」
「ちょっとっ、あたしは身体は男だけど心は乙女のシスター・ヴィゴーレよ!」
ちょっと沈黙したけど本人がそういうんだから別に言うことはない。
「あのシスター・ヴィゴーレさん、カルタのこと知ってるの?」
「ええ、むかし小さい時に一緒にいろんな事をしたものよ……」
掃除や洗濯、料理も教えてもらったり、一緒に隣で並んでお祈りしたりとヴィゴーレはお姉さんのようであり時には母のようなカルタの話を延々と続ける。
「カルタってすごいね……なんか完璧って感じで」
「いいんや、そうでもないのよ」
「えっ、そうなんだ、知りたいなぁ」
「常に真面目なんだけど、時折いたずら無茶苦茶するの、お腹空いたからって木に登って果物取るとか、興味本位で魔物に近づいて襲われたりとか」
「うっそーっ、とてもあのシスター・カルタとは思えない!」
「そんなことをして怒られたりもしてたけど、あたしはそんな優しくてちょっぴりお茶目なシスター・カルタが大好きだったわ」
ヴィゴーレの嬉しそうな笑顔からカルタへの想いが伝わってくるのを見て、あたいも嬉しくなってくる。
「おいネモネア、本来の目的を思い出せ」
「あ、ゴメンごめんモント……あのさヴィゴーレさん」
「それでね……あ、ごめんなさいっ、あたしったらカルタの事を聞いて嬉しくて……それで、何かしら?」
「図書館ってどこかな?」
「図書館……ああ、知らないのね。ここラングネスのお城は教会と図書館とが1つになってるの」
「え、そうなんだ~」
「そうなのか、あたしも知らなかった」
あたいとモントがエメールに向くと、両手を広げ首を振るエメールも知らなかったみたい。そんなあたいらに笑顔で案内してくれるヴィゴーレ。
「図書館はお城の地下にあるのよ、だから知らなくて当然よ」
「地下、それであたしも知らないのか」
「ところで何か探しもの?」
「うん、魔王と女神フラデーアとかブラック・オーブについて、かな」
「ブラック・オーブ……」
その言葉を聞いてヴィゴーレの顔が歪む……。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
デッドエンド済み負け犬令嬢、隣国で冒険者にジョブチェンジします
古森真朝
ファンタジー
乙女ゲームなのに、大河ドラマも真っ青の重厚シナリオが話題の『エトワール・クロニクル』(通称エトクロ)。友人から勧められてあっさりハマった『わたし』は、気の毒すぎるライバル令嬢が救われるエンディングを探して延々とやり込みを続けていた……が、なぜか気が付いたらキャラクター本人に憑依トリップしてしまう。
しかも時間軸は、ライバルが婚約破棄&追放&死亡というエンディングを迎えた後。馬車ごと崖から落ちたところを、たまたま通りがかった冒険者たちに助けられたらしい。家なし、資金なし、ついでに得意だったはずの魔法はほぼすべて使用不可能。そんな状況を見かねた若手冒険者チームのリーダー・ショウに勧められ、ひとまず名前をイブマリーと改めて近くの町まで行ってみることになる。
しかしそんな中、道すがらに出くわしたモンスターとの戦闘にて、唯一残っていた生得魔法【ギフト】が思いがけない万能っぷりを発揮。ついでに神話級のレア幻獣になつかれたり、解けないはずの呪いを解いてしまったりと珍道中を続ける中、追放されてきた実家の方から何やら陰謀の気配が漂ってきて――
「もうわたし、理不尽はコリゴリだから! 楽しい余生のジャマするんなら、覚悟してもらいましょうか!!」
長すぎる余生、というか異世界ライフを、自由に楽しく過ごせるか。元・負け犬令嬢第二の人生の幕が、いま切って落とされた!
※エブリスタ様、カクヨム様、小説になろう様で並行連載中です。皆様の応援のおかげで第一部を書き切り、第二部に突入いたしました!
引き続き楽しんでいただけるように努力してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします!
悪役令嬢エリザベート物語
kirara
ファンタジー
私の名前はエリザベート・ノイズ
公爵令嬢である。
前世の名前は横川禮子。大学を卒業して入った企業でOLをしていたが、ある日の帰宅時に赤信号を無視してスクランブル交差点に飛び込んできた大型トラックとぶつかりそうになって。それからどうなったのだろう。気が付いた時には私は別の世界に転生していた。
ここは乙女ゲームの世界だ。そして私は悪役令嬢に生まれかわった。そのことを5歳の誕生パーティーの夜に知るのだった。
父はアフレイド・ノイズ公爵。
ノイズ公爵家の家長であり王国の重鎮。
魔法騎士団の総団長でもある。
母はマーガレット。
隣国アミルダ王国の第2王女。隣国の聖女の娘でもある。
兄の名前はリアム。
前世の記憶にある「乙女ゲーム」の中のエリザベート・ノイズは、王都学園の卒業パーティで、ウィリアム王太子殿下に真実の愛を見つけたと婚約を破棄され、身に覚えのない罪をきせられて国外に追放される。
そして、国境の手前で何者かに事故にみせかけて殺害されてしまうのだ。
王太子と婚約なんてするものか。
国外追放になどなるものか。
乙女ゲームの中では一人ぼっちだったエリザベート。
私は人生をあきらめない。
エリザベート・ノイズの二回目の人生が始まった。
⭐️第16回 ファンタジー小説大賞参加中です。応援してくれると嬉しいです
不死王はスローライフを希望します
小狐丸
ファンタジー
気がついたら、暗い森の中に居た男。
深夜会社から家に帰ったところまでは覚えているが、何故か自分の名前などのパーソナルな部分を覚えていない。
そこで俺は気がつく。
「俺って透けてないか?」
そう、男はゴーストになっていた。
最底辺のゴーストから成り上がる男の物語。
その最終目標は、世界征服でも英雄でもなく、ノンビリと畑を耕し自給自足するスローライフだった。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
暇になったので、駄文ですが勢いで書いてしまいました。
設定等ユルユルでガバガバですが、暇つぶしと割り切って読んで頂ければと思います。
聖女召喚に巻き添え異世界転移~だれもかれもが納得すると思うなよっ!
山田みかん
ファンタジー
「貴方には剣と魔法の異世界へ行ってもらいますぅ~」
────何言ってんのコイツ?
あれ? 私に言ってるんじゃないの?
ていうか、ここはどこ?
ちょっと待てッ!私はこんなところにいる場合じゃないんだよっ!
推しに会いに行かねばならんのだよ!!
魔法が使えず無能と蔑まれたので、物理で無双し使い魔たちと一緒にダンジョン攻略してみせます。
織侍紗(@'ω'@)ん?
ファンタジー
魔法が日常的な存在となっている国、バレンシア。闘技場が中心に町が広がり、その地下にはダンジョンが存在している。そして腕に覚えがある者は、日々闘技所での闘いやダンジョンに潜り、研鑽を重ねていた。
そんな中、誰も辿り着いたことの無いダンジョンの最深部。そこへ至ることに対し思いを馳せるアレフという名の少年がいた。アレフは一切の魔法が使えない。その為、アレフは蔑まれ続けていた。
そんなアレフも夢を果たそうとする。だが、父の残したたった一つの召喚石から現れた使い魔は、戦闘力に関して普通の犬以下。トイハウンドと言う名のレア度ノーマルでも最低の使い魔だった。
しかし、父の形見とも言える召喚石から出た使い魔を、弱いからとアレフは捨てることが出来なかった。そしてそのトイハウンドにフューネルと言う名を付け使役をする。また自身は魔法が使えない代わりに肉体の強化に励むのであった。
しかし、そんな最底辺のコンビでは闘技場でも勝てず、ダンジョンでの狩りもままならない。そんな日々を送っていた、とある日のこと。アレフは偶然、誰も知らないであろう使い魔の秘密に触れてしまう。そしてその日から運命の歯車は動き出すのであった。
※以前掲載していましたが途中で取り下げた作品です。完結させたので再掲載させて頂きました。順次掲載していきますので数日で完結となります。
※構成は変わりませんが、基本全話、一部分手を加えてあります。
※表紙絵はちーまめ様(@Azuki_chiii)より頂きました!!

憧れのテイマーになれたけど、何で神獣ばっかりなの⁉
陣ノ内猫子
ファンタジー
神様の使い魔を助けて死んでしまった主人公。
お詫びにと、ずっとなりたいと思っていたテイマーとなって、憧れの異世界へ行けることに。
チートな力と装備を神様からもらって、助けた使い魔を連れ、いざ異世界へGO!
ーーーーーーーーー
これはボクっ子女子が織りなす、チートな冒険物語です。
ご都合主義、あるかもしれません。
一話一話が短いです。
週一回を目標に投稿したと思います。
面白い、続きが読みたいと思って頂けたら幸いです。
誤字脱字があれば教えてください。すぐに修正します。
感想を頂けると嬉しいです。(返事ができないこともあるかもしれません)
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる