17 / 66
邪獣
しおりを挟む
「これは、一体何が起きるんだっ」
模様から声がすると赤紫色の空間が出現、そこから巨大な一つ眼の魔物と思われるものが現れた。
「封印? こいつ、私たちを何かと勘違いしてるのか」
「いや、おそらくここに来た者に反応するように出来てるのだろう」
ソレイルとスオーロは危険を察知し武器を構える。
「マッ殺っ」
「骨……うわぁっ!」
全方向すべてに尖った骨があたいらを襲ってきた。
「「ランド・ウォールッ!」」
素早くスオーロとアクアン老師が魔法で壁を作りあたいはアクアン老師の後ろに、アヴエロはスオーロと避難する。
「ありがとうアクアン老師……」
「だめじゃっ、貫かれるっ!」
飛んできた骨は一撃に止まらずな10、100個と出し続けて土の壁を破壊。
「うおぉぉぉっ!」
あたいはアクアン老師の前に立ち両手の爪を伸ばして薙ぎ払うことにした。
「おさまった……ハァ、ハァ……」
「すまん、助かったぞネモネア」
だが全てを防げたわけじゃなかった。左脚と肩に一本ずつ骨が刺さっていてアクアン老師はそれを治癒。しかし回復もつかの間、再び一つ眼の魔物から尖った骨が現れあたいら容赦なく襲う。
「スオーロっ!」
「老師っ!」
今度はスオーロとアクアン老師2人で分厚いランド・ウォールで骨を防いでいく。
「ネモネアッ、大丈夫ですか?」
「アヴエロ、肩と足に一本ずつくらっただけさ、それよりこの強さは魔物じゃなくて邪獣だ」
心配するアヴエロも頬や肩に骨をかすった跡がある。
「ん……ソレイルはっ!」
「ソレイルは、女神の盾で防いでます。アレは貫かれることはないと思いますが」
壁から覗くと決して貫かれることのない伝説の女神の盾で少しずつ一つ眼邪獣に近づこうとしている。
「ぐっ……なんて力だっ」
「あれじゃソレイルが先に力尽きちゃうよ」
「かと言って一つ眼邪獣死角はない」
「それにこの骨、飛ばす一つひとつに魔力がこもっておる。だから威力が桁違いなのじゃ」
このままじゃ2人の魔力もいずれ尽きてしまうと不安な中あたいの目は地面に置かれた骨に。
カタカタッ、骨が動いた。
「やばいっ、落ちた骨が動き出すっ、ソレイルッ、こっちにっ!」
「まずいっ、スオーロ、ワシらを囲むようランド・ウォール操るんじゃっ」
「はいっ」
魔力を帯びた骨を盾で防ぎながらソレイルがランド・ウォールに手を伸ばすとあたいはその手を引っ張って無事壁際に。するとスオーロとアクアン老師のランド・ウォールはあたいらを囲むドームのようになった。
「助かった、ありがとうネモネア」
「フフッ、仲間なんだから当然でしょ」
自分で仲間と言っといてなんか照れてしまうが、そう言えるのが今は嬉しく感じる。
「ぬくぐっ、そうも言っておれんぞ」
「くっ、魔力を帯びた骨が、このドームを壊そうとしているんだからな、くっ……」
「でもこれじゃ、反撃出来ないし」
悩んでいる間にも魔力を帯びた骨はひたすら無限に召喚されドームを隙間なく攻撃。やがて埋め尽くされていくドームに放たれる骨の重さに耐えきれず崩れた……。
模様から声がすると赤紫色の空間が出現、そこから巨大な一つ眼の魔物と思われるものが現れた。
「封印? こいつ、私たちを何かと勘違いしてるのか」
「いや、おそらくここに来た者に反応するように出来てるのだろう」
ソレイルとスオーロは危険を察知し武器を構える。
「マッ殺っ」
「骨……うわぁっ!」
全方向すべてに尖った骨があたいらを襲ってきた。
「「ランド・ウォールッ!」」
素早くスオーロとアクアン老師が魔法で壁を作りあたいはアクアン老師の後ろに、アヴエロはスオーロと避難する。
「ありがとうアクアン老師……」
「だめじゃっ、貫かれるっ!」
飛んできた骨は一撃に止まらずな10、100個と出し続けて土の壁を破壊。
「うおぉぉぉっ!」
あたいはアクアン老師の前に立ち両手の爪を伸ばして薙ぎ払うことにした。
「おさまった……ハァ、ハァ……」
「すまん、助かったぞネモネア」
だが全てを防げたわけじゃなかった。左脚と肩に一本ずつ骨が刺さっていてアクアン老師はそれを治癒。しかし回復もつかの間、再び一つ眼の魔物から尖った骨が現れあたいら容赦なく襲う。
「スオーロっ!」
「老師っ!」
今度はスオーロとアクアン老師2人で分厚いランド・ウォールで骨を防いでいく。
「ネモネアッ、大丈夫ですか?」
「アヴエロ、肩と足に一本ずつくらっただけさ、それよりこの強さは魔物じゃなくて邪獣だ」
心配するアヴエロも頬や肩に骨をかすった跡がある。
「ん……ソレイルはっ!」
「ソレイルは、女神の盾で防いでます。アレは貫かれることはないと思いますが」
壁から覗くと決して貫かれることのない伝説の女神の盾で少しずつ一つ眼邪獣に近づこうとしている。
「ぐっ……なんて力だっ」
「あれじゃソレイルが先に力尽きちゃうよ」
「かと言って一つ眼邪獣死角はない」
「それにこの骨、飛ばす一つひとつに魔力がこもっておる。だから威力が桁違いなのじゃ」
このままじゃ2人の魔力もいずれ尽きてしまうと不安な中あたいの目は地面に置かれた骨に。
カタカタッ、骨が動いた。
「やばいっ、落ちた骨が動き出すっ、ソレイルッ、こっちにっ!」
「まずいっ、スオーロ、ワシらを囲むようランド・ウォール操るんじゃっ」
「はいっ」
魔力を帯びた骨を盾で防ぎながらソレイルがランド・ウォールに手を伸ばすとあたいはその手を引っ張って無事壁際に。するとスオーロとアクアン老師のランド・ウォールはあたいらを囲むドームのようになった。
「助かった、ありがとうネモネア」
「フフッ、仲間なんだから当然でしょ」
自分で仲間と言っといてなんか照れてしまうが、そう言えるのが今は嬉しく感じる。
「ぬくぐっ、そうも言っておれんぞ」
「くっ、魔力を帯びた骨が、このドームを壊そうとしているんだからな、くっ……」
「でもこれじゃ、反撃出来ないし」
悩んでいる間にも魔力を帯びた骨はひたすら無限に召喚されドームを隙間なく攻撃。やがて埋め尽くされていくドームに放たれる骨の重さに耐えきれず崩れた……。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
(完結)「君を愛することはない」と言われて……
青空一夏
恋愛
ずっと憧れていた方に嫁げることになった私は、夫となった男性から「君を愛することはない」と言われてしまった。それでも、彼に尽くして温かい家庭をつくるように心がければ、きっと愛してくださるはずだろうと思っていたのよ。ところが、彼には好きな方がいて忘れることができないようだったわ。私は彼を諦めて実家に帰ったほうが良いのかしら?
この物語は憧れていた男性の妻になったけれど冷たくされたお嬢様を守る戦闘侍女たちの活躍と、お嬢様の恋を描いた作品です。
主人公はお嬢様と3人の侍女かも。ヒーローの存在感増すようにがんばります! という感じで、それぞれの視点もあります。
以前書いたもののリメイク版です。多分、かなりストーリーが変わっていくと思うので、新しい作品としてお読みください。
※カクヨム。なろうにも時差投稿します。
※作者独自の世界です。
[完結]異世界転生したら幼女になったが 速攻で村を追い出された件について ~そしていずれ最強になる幼女~
k33
ファンタジー
初めての小説です..!
ある日 主人公 マサヤがトラックに引かれ幼女で異世界転生するのだが その先には 転生者は嫌われていると知る そして別の転生者と出会い この世界はゲームの世界と知る そして、そこから 魔法専門学校に入り Aまで目指すが 果たして上がれるのか!? そして 魔王城には立ち寄った者は一人もいないと別の転生者は言うが 果たして マサヤは 魔王城に入り 魔王を倒し無事に日本に帰れるのか!?
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
とまどいの花嫁は、夫から逃げられない
椎名さえら
恋愛
エラは、親が決めた婚約者からずっと冷淡に扱われ
初夜、夫は愛人の家へと行った。
戦争が起こり、夫は戦地へと赴いた。
「無事に戻ってきたら、お前とは離婚する」
と言い置いて。
やっと戦争が終わった後、エラのもとへ戻ってきた夫に
彼女は強い違和感を感じる。
夫はすっかり改心し、エラとは離婚しないと言い張り
突然彼女を溺愛し始めたからだ
______________________
✴︎舞台のイメージはイギリス近代(ゆるゆる設定)
✴︎誤字脱字は優しくスルーしていただけると幸いです
✴︎なろうさんにも投稿しています
私の勝手なBGMは、懐かしすぎるけど鬼束ちひろ『月光』←名曲すぎ

最強令嬢とは、1%のひらめきと99%の努力である
megane-san
ファンタジー
私クロエは、生まれてすぐに傷を負った母に抱かれてブラウン辺境伯城に転移しましたが、母はそのまま亡くなり、辺境伯夫妻の養子として育てていただきました。3歳になる頃には闇と光魔法を発現し、さらに暗黒魔法と膨大な魔力まで持っている事が分かりました。そしてなんと私、前世の記憶まで思い出し、前世の知識で辺境伯領はかなり大儲けしてしまいました。私の力は陰謀を企てる者達に狙われましたが、必〇仕事人バリの方々のおかげで悪者は一層され、無事に修行を共にした兄弟子と婚姻することが出来ました。……が、なんと私、魔王に任命されてしまい……。そんな波乱万丈に日々を送る私のお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる