49 / 54
プリンセス ―ショート―
ロベリーの想い
しおりを挟む
「······クイーン·ザ·セレブレイド」
シリカはオメラに目線を合わせ静かにそう答えた。
「嘘をついたことは謝ります。ですが私もそう宣言した以上負けは許されないのです。分かるわよね顔を隠した王女達?」
カチャ、
「バレていたかシリカ王女」
可動面頬から顔を出すレスタがそう言うと4人は兜を脱いだ。
「勿論よ、レスタ王女、ベルディ王女それにバイオレット王女とガーネット王女、しかしなぜ生きて?」
するとレスタがロベリーの腰の袋を取り上げ、地面に投げると、
「キャッ!」とエマリンがつい声を出してしまう。
それはべチャッと地面に真っ赤な血のような液体。
「これは、血のり······」
「そうです、シリカ王女。これが私の命を懸けた策」
言葉からはロベリーの強固な意思は周りを肌で感じさせるほど強かった。
「······バーナが死に、チュリンも亡くなって私は私の弱さを憎みました。覚悟が足りないのだと」
だから彼女は決意する。全ての国の王女達を欺いても、憎まれる的になっても、必ずこのオブスーンに災いをもたらす者の正体暴き出すと。
様々な人が亡くなっていきロベリーは疑問に思う中で親友であるチュリンの死が疑問から決意に変わったため。
もはやロベリーには何処かの国の陰謀としか思えない。
そこで円卓の間で話題になった『クイーン·ザ·セレブレイドになる』という事を囮には出来ないものかと考え、犠牲を出さないためにも1対1の口実を作り出す。
しかしそれには当然相手と本気で戦うことになる、負ければ死。だが勝てば相手を気絶させホマに達に調達させた血のりを利用し周りを誤魔化し、さらには念を入れ棺桶のような物にクイーン·ザ·セレブレイドになるためと言えば誤摩化せるとふんだ。
誰が犯人かは現時点では分からなくとも、自分と対峙したとき何かしらの化けの皮が剥がれるとその時は強く思っていたロベリー。
「フンッ」と気に入らないのかバイオレットはロベリーと逆に向く。
「ですが私が命を懸けて戦った何処の国も怪しい事はなかった。だから不安は尽きなかった。本当に正しいのかと」
「······それで?」シリカは問う。
「でもここに来てラドルフだけでなく他にも多くの裏切った元騎士団長たちがいた事実」
シリカに強く剣を先を向けたロベリー、さらに剣先を向けるバイオレット、ガーネット、レスタ。
「首謀者は貴女です。王女シリカッ!」
ロベリーの王女の威厳と隠した憎しみを含んだ表情誰の目から見ても真剣だった。
しかしそれでもシリカは微動だにせず、
「ロベリー王女、貴女の意見と覚悟はわかったわ。でもラドルフが殺った事もチュリン王女が亡くなった事も私が関与した言う証拠も何もないわ、残念だけど」
「くっ、シリカ王女!」
「ロベリー王女のいうとおりだ」
エマリンの肩を借りたデナも語る。
1度動揺したデナは冷静さを取り戻し姉を殺したヤツがラムールだと感づきラバーグを見回るも、その時既に騎士団長を辞職し消えたあとだった。
「何処に行ったのか、私は顔を隠し情報を探した。すると目撃した者が皆言うのは、東の方へと駆けるラムールを見たと」
目撃者の情報により徒歩で向かい隣国べオレ更にその隣国のレンプル、ムース。
だが徒歩では時間が掛かるということでムース城のエマリンに馬を貰おうと潜入した。その後各国に渡り情報を集めた結果、
「それぞれの騎士団長を目撃した者は東に向かったといい、しかもそれは全て王女が亡くなった直後。これでもしらを切るのかシリカ王女」
「全て偶然よ、ロベリー王女にデナさん」
「シリカ王女!」
これだけの証言でもシリカ王女は認めようとはしない。
「兵達よっ!」
すると隠れていた騎士兵士たち1000人ほどが2階や地下から突然と現れた。
「これは、まさか!」
囲まれる王女達だがレスタだけはシリカの思惑に気がづいた。
「フンッ、ならば全員斬りすてるまで」
「よせバイオレット王女!」
「レスタ王女、なんだ」
「さすが、冷静なターキシムの王女様ね。そう、この数に貴女たちたったの10人程ではどうにもならない」
だがシリカは立ち上がり、
「さぁ、罪深き王女達よ、剣を捨てなさいっ。そして私に刃を向けた自身を悔い、王女の座を自ら捨てるのですっ!」
王女達は気がついた。始めからシリカは自分達を始末するつもりだったのだと。そしてシリカ以外の王女は消え全ての国は統一されクイーン·ザ·セレブレイドになる。
「レスタ王女」
「この数では」
「フフッ、懸命な判断よ。貴女達の本当の事は牢屋で聞いてあげる」
するとここまで黙っていたベラ王女がシリカに、
「私やオメラ王女、エマリン王女にベルディ王女、王女でないデナは剣を向けてはいないが」
「ンフッ、ベラ王女貴女が貧困生まれだろうとロベリー王女に付いた時点あなた達は共犯よ」
少しずつ騎士兵士達が階段を降りてきて、または登ってきてエマリンは左右をキョロキョロしだし、
「え、えっ、い、いや、来ないで」
「落ちついてエマリン王女」
「だって、だって、私も共犯なんて」
涙を浮かべビビるエマリンにオメラは近づき慰めつつシリカを向き、
「シリカ王女っ、あなたに人の心があるのなら真実を話してっ、そして真の平和を」
「私は真実を語ったわ。揃いも揃って悪魔に陥れようとしたのはあなた達全員」
「······本当にそれで良いのかシリカ王女」
「今度はなに? デナさん」
デナの眼は芯が通るほど強く冷静にシリカに問う。
「これがシリカ王女の計画だとすれば、1つ見落としがあるはずだ」
「見落とし······」
「あんたは勘違いしている。知っているはずだ私を助けた相手を」
シリカの目が途端に形相を変える。ロベリーも他の者もデナはまだ何かを知っているのだと感ずき、
「······なにを」
「ロマンス·シー·ホワイト······私は彼女達に救われ全てを知った」
ロマンス·シー·ホワイト、一体誰の名なのか。しかしロベリーの記憶には、微かに聞き覚えがあったが出てこず、しかし渋い顔をするシリカは、
「ま、まさか······」
その時、
「みんなっ、さがりなさいっ!」
強い女性の声にざわついているギトス城の兵達、歩いてくると日に照らされ姿が見えるも知らない女性。
「シリカ王女、ローズ城のスパイの任を終えロマンス·シー·ホワイト只今戻りました」
「ローズ城のスパイ? まさかっ······」
ロベリーは現れた彼女に睨みつけ質問する。
「あなた、もしかしてチュリンを」
「······ええ、殺しました」
答えた瞬間、持っている右手の剣が震える。これはラドルフと出会った時の様な怒り。それに気づくベラはそっと左手に触れ、オメラにも見つめられ、気持ちを落ち着かす。そしてデナが、
「ホワイトが私を救い、ラドルフの鉄仮面に矢を放った協力者」
「えっ、そんなっ!」
友を殺した者に援護されたと衝撃を受けるロベリーは複雑な思いへと変わっていく。
「ホワイト、あなたは······」
「私を殺す手筈でしたでしょうが、こうして生きておりますシリカ様」
シリカの顔が徐々に険しくなっていく。だがホワイトは王女達に目を向け、
「これは全て26年前から仕組まれたクイーン·ザ·セレブレイドを利用したシリカ様の大いなる野望だったのです」
「26年、そんな前から」
「はい、私たちはギトス国の孤児院『ミノリ』出身で――」
私達とはラドルフやホワイト、ラムールなど裏切った者全員を指す。彼等は親に捨てられまたは売られ、放置や虐待により外をふらつく子どもを孤児院の人達に拾われた子たちのこと。
「孤児院ミノリには沢山の子がいたため生計を立てるのが大変、だから私達は子どもの頃から大人に混じって仕事をしてきた」
しかし大人に混じって仕事とするという事は簡単ではなく、男なら疲れていても理不尽に働かされ、女であればセクハラまがいの事は当たり前。でも、それでも自分達に戻る場所は孤児院を無くして他にはなかった。
「そんな孤児院にまさかの奇跡が起きた」
孤児院ミノリにギトス城のシリカ王女がやってきたのだ。
シリカはオメラに目線を合わせ静かにそう答えた。
「嘘をついたことは謝ります。ですが私もそう宣言した以上負けは許されないのです。分かるわよね顔を隠した王女達?」
カチャ、
「バレていたかシリカ王女」
可動面頬から顔を出すレスタがそう言うと4人は兜を脱いだ。
「勿論よ、レスタ王女、ベルディ王女それにバイオレット王女とガーネット王女、しかしなぜ生きて?」
するとレスタがロベリーの腰の袋を取り上げ、地面に投げると、
「キャッ!」とエマリンがつい声を出してしまう。
それはべチャッと地面に真っ赤な血のような液体。
「これは、血のり······」
「そうです、シリカ王女。これが私の命を懸けた策」
言葉からはロベリーの強固な意思は周りを肌で感じさせるほど強かった。
「······バーナが死に、チュリンも亡くなって私は私の弱さを憎みました。覚悟が足りないのだと」
だから彼女は決意する。全ての国の王女達を欺いても、憎まれる的になっても、必ずこのオブスーンに災いをもたらす者の正体暴き出すと。
様々な人が亡くなっていきロベリーは疑問に思う中で親友であるチュリンの死が疑問から決意に変わったため。
もはやロベリーには何処かの国の陰謀としか思えない。
そこで円卓の間で話題になった『クイーン·ザ·セレブレイドになる』という事を囮には出来ないものかと考え、犠牲を出さないためにも1対1の口実を作り出す。
しかしそれには当然相手と本気で戦うことになる、負ければ死。だが勝てば相手を気絶させホマに達に調達させた血のりを利用し周りを誤魔化し、さらには念を入れ棺桶のような物にクイーン·ザ·セレブレイドになるためと言えば誤摩化せるとふんだ。
誰が犯人かは現時点では分からなくとも、自分と対峙したとき何かしらの化けの皮が剥がれるとその時は強く思っていたロベリー。
「フンッ」と気に入らないのかバイオレットはロベリーと逆に向く。
「ですが私が命を懸けて戦った何処の国も怪しい事はなかった。だから不安は尽きなかった。本当に正しいのかと」
「······それで?」シリカは問う。
「でもここに来てラドルフだけでなく他にも多くの裏切った元騎士団長たちがいた事実」
シリカに強く剣を先を向けたロベリー、さらに剣先を向けるバイオレット、ガーネット、レスタ。
「首謀者は貴女です。王女シリカッ!」
ロベリーの王女の威厳と隠した憎しみを含んだ表情誰の目から見ても真剣だった。
しかしそれでもシリカは微動だにせず、
「ロベリー王女、貴女の意見と覚悟はわかったわ。でもラドルフが殺った事もチュリン王女が亡くなった事も私が関与した言う証拠も何もないわ、残念だけど」
「くっ、シリカ王女!」
「ロベリー王女のいうとおりだ」
エマリンの肩を借りたデナも語る。
1度動揺したデナは冷静さを取り戻し姉を殺したヤツがラムールだと感づきラバーグを見回るも、その時既に騎士団長を辞職し消えたあとだった。
「何処に行ったのか、私は顔を隠し情報を探した。すると目撃した者が皆言うのは、東の方へと駆けるラムールを見たと」
目撃者の情報により徒歩で向かい隣国べオレ更にその隣国のレンプル、ムース。
だが徒歩では時間が掛かるということでムース城のエマリンに馬を貰おうと潜入した。その後各国に渡り情報を集めた結果、
「それぞれの騎士団長を目撃した者は東に向かったといい、しかもそれは全て王女が亡くなった直後。これでもしらを切るのかシリカ王女」
「全て偶然よ、ロベリー王女にデナさん」
「シリカ王女!」
これだけの証言でもシリカ王女は認めようとはしない。
「兵達よっ!」
すると隠れていた騎士兵士たち1000人ほどが2階や地下から突然と現れた。
「これは、まさか!」
囲まれる王女達だがレスタだけはシリカの思惑に気がづいた。
「フンッ、ならば全員斬りすてるまで」
「よせバイオレット王女!」
「レスタ王女、なんだ」
「さすが、冷静なターキシムの王女様ね。そう、この数に貴女たちたったの10人程ではどうにもならない」
だがシリカは立ち上がり、
「さぁ、罪深き王女達よ、剣を捨てなさいっ。そして私に刃を向けた自身を悔い、王女の座を自ら捨てるのですっ!」
王女達は気がついた。始めからシリカは自分達を始末するつもりだったのだと。そしてシリカ以外の王女は消え全ての国は統一されクイーン·ザ·セレブレイドになる。
「レスタ王女」
「この数では」
「フフッ、懸命な判断よ。貴女達の本当の事は牢屋で聞いてあげる」
するとここまで黙っていたベラ王女がシリカに、
「私やオメラ王女、エマリン王女にベルディ王女、王女でないデナは剣を向けてはいないが」
「ンフッ、ベラ王女貴女が貧困生まれだろうとロベリー王女に付いた時点あなた達は共犯よ」
少しずつ騎士兵士達が階段を降りてきて、または登ってきてエマリンは左右をキョロキョロしだし、
「え、えっ、い、いや、来ないで」
「落ちついてエマリン王女」
「だって、だって、私も共犯なんて」
涙を浮かべビビるエマリンにオメラは近づき慰めつつシリカを向き、
「シリカ王女っ、あなたに人の心があるのなら真実を話してっ、そして真の平和を」
「私は真実を語ったわ。揃いも揃って悪魔に陥れようとしたのはあなた達全員」
「······本当にそれで良いのかシリカ王女」
「今度はなに? デナさん」
デナの眼は芯が通るほど強く冷静にシリカに問う。
「これがシリカ王女の計画だとすれば、1つ見落としがあるはずだ」
「見落とし······」
「あんたは勘違いしている。知っているはずだ私を助けた相手を」
シリカの目が途端に形相を変える。ロベリーも他の者もデナはまだ何かを知っているのだと感ずき、
「······なにを」
「ロマンス·シー·ホワイト······私は彼女達に救われ全てを知った」
ロマンス·シー·ホワイト、一体誰の名なのか。しかしロベリーの記憶には、微かに聞き覚えがあったが出てこず、しかし渋い顔をするシリカは、
「ま、まさか······」
その時、
「みんなっ、さがりなさいっ!」
強い女性の声にざわついているギトス城の兵達、歩いてくると日に照らされ姿が見えるも知らない女性。
「シリカ王女、ローズ城のスパイの任を終えロマンス·シー·ホワイト只今戻りました」
「ローズ城のスパイ? まさかっ······」
ロベリーは現れた彼女に睨みつけ質問する。
「あなた、もしかしてチュリンを」
「······ええ、殺しました」
答えた瞬間、持っている右手の剣が震える。これはラドルフと出会った時の様な怒り。それに気づくベラはそっと左手に触れ、オメラにも見つめられ、気持ちを落ち着かす。そしてデナが、
「ホワイトが私を救い、ラドルフの鉄仮面に矢を放った協力者」
「えっ、そんなっ!」
友を殺した者に援護されたと衝撃を受けるロベリーは複雑な思いへと変わっていく。
「ホワイト、あなたは······」
「私を殺す手筈でしたでしょうが、こうして生きておりますシリカ様」
シリカの顔が徐々に険しくなっていく。だがホワイトは王女達に目を向け、
「これは全て26年前から仕組まれたクイーン·ザ·セレブレイドを利用したシリカ様の大いなる野望だったのです」
「26年、そんな前から」
「はい、私たちはギトス国の孤児院『ミノリ』出身で――」
私達とはラドルフやホワイト、ラムールなど裏切った者全員を指す。彼等は親に捨てられまたは売られ、放置や虐待により外をふらつく子どもを孤児院の人達に拾われた子たちのこと。
「孤児院ミノリには沢山の子がいたため生計を立てるのが大変、だから私達は子どもの頃から大人に混じって仕事をしてきた」
しかし大人に混じって仕事とするという事は簡単ではなく、男なら疲れていても理不尽に働かされ、女であればセクハラまがいの事は当たり前。でも、それでも自分達に戻る場所は孤児院を無くして他にはなかった。
「そんな孤児院にまさかの奇跡が起きた」
孤児院ミノリにギトス城のシリカ王女がやってきたのだ。
0
あなたにおすすめの小説
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
屈辱と愛情
守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
主婦が役立たず? どう思うかは勝手だけど、こっちも勝手にやらせて貰うから
渡里あずま
ファンタジー
安藤舞は、専業主婦である。ちなみに現在、三十二歳だ。
朝、夫と幼稚園児の子供を見送り、さて掃除と洗濯をしようとしたところで――気づけば、石造りの知らない部屋で座り込んでいた。そして映画で見たような古めかしいコスプレをした、外国人集団に囲まれていた。
「我々が召喚したかったのは、そちらの世界での『学者』や『医者』だ。それを『主婦』だと!? そんなごく潰しが、聖女になどなれるものか! 役立たずなどいらんっ」
「いや、理不尽!」
初対面の見た目だけ美青年に暴言を吐かれ、舞はそのまま無一文で追い出されてしまう。腹を立てながらも、舞は何としても元の世界に戻ることを決意する。
「主婦が役立たず? どう思うかは勝手だけど、こっちも勝手にやらせて貰うから」
※※※
専業主婦の舞が、主婦力・大人力を駆使して元の世界に戻ろうとする話です(ざまぁあり)
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
自由を愛する妖精姫と、番にすべてを捧げた竜人王子〜すれ違いと絆の先に、恋を知る〜
来栖れいな
ファンタジー
妖精女王と精霊王の間に生まれた特別な存在――セレスティア。
自由を愛し、気ままに生きる彼女のもとに現れたのは、竜人族の王子・サイファルト。
「お前は俺の番だ」
番という名の誓いにすべてを捧げた彼は、王族の地位も未来も捨てて森に現れた。
一方のセレスティアは、まだ“番”の意味すら知らない。
執着と守護。すれ違いと絆。
――これは、ひとりの妖精姫が“特別”に気づいていく物語。
甘さ控えめ、でも確かに溺愛。
異種族の距離を越えて紡がれる、成長と守護のファンタジー。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる