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プリンセス ―ロング―
ニゲラニ城
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朝早くも扉を叩く音でベッドから目を覚ますロベリー、ここ最近毎日、仕方ないことだが少し前は優雅だったと今は思う。
「ロベリー様お目覚めを!」
「は、はい、どうしました――」
玉座の間に髪を結び鎧を着て駆け付けると2人の騎士団長が眉間に皺を寄せ話し合っていた。
「ヤクナ、ラドルフ、話は本当ですか」
説明によると当初ニゲラニ城とゴルドバ城が争い冷戦状態であり両国が再び争うと思っていたが、予想外にもニゲラニ城だけが動き出し、しかもこちらに進軍しているという。
「ニゲラニ城······」
さらにニゲラニ城とは、
「ロベリー王女」
母の命を奪った国で4年前の戦争で母は矢を心の蔵を射貫かれ亡くなり、メイ王女の死に怒り狂ったラドルフ騎士団長が相手の王に矢を憎しみを込めて放ち当時のニゲラニの王を射貫き両の王族が死ぬという悲惨な戦争だった。
ロベリーは頭を抱え震える。
「怖いですかロベリー王女」
「ええ、もちろん、それも······ある、けど」
『身内を殺した国とも笑顔で話さなくてはならない』ラバーグ城のデナの言葉が頭をよぎる。
笑顔で話すなど自分に出来るだろうか。
直接ではないとはいえ母が亡くなった原因の国に、全てを洗い流し笑えと。
考え込むうちにもう一つの疑念が、
「復讐······」
もしかしたらニゲラニ城もこの国に復讐として向かってきてるのかも知れない。だとしたらと考えれば考えるほど悪い方に悪い方にと深みに入るばかりで何も解決しない。それでも、
「ロベリー王女!」
「は、はいっ」
「準備は何とか整いそうです」
時間はやってくるのだ。
「そうですか、わかりました」
とにかくもう1度、今度はニゲラニ城のバイオレット王女を説得して見るしかない。
それしかこの争いを終わらせる方法はない······。
今日は日の隠れた曇日。前回ラバーグ城と争った戦地近くでランク城の兵士2000人、騎士500人、ラドルフ騎士団長、そしてロベリーは待機する。
ニゲラニ城とゴルドバ城が争ったのが2国の国境なため相手の軍が来るとすれば前回戦った西の荒野かニゲラニ城とランク城の国境である南西しかない。なのでラバーグ城と争った西側に待機し南西の方にも何時もよりも兵を別に1000人増員。しかしそれはつまり、それだけの人が死ぬかもしれないと言う事も意味していた。
当然ロベリーは眉尻を下げその現実に苦悩の顔を浮かべていたのをラドルフは、
「御辛い顔をしてますね」
「······こんなに静かなのに」
「はあ、いったい?」
「こんなに静かで、日が出れば何か温かい気持ちになるのに、もうすぐここは戦場へと変わる。まるで······」
2度目とはいえ戦争は身体、心、時代に傷だけを残し、また残されただけ。
止めるためとはいえ自身も自衛する事になれば剣を抜くしかなく、生きればまた争い、また死ねばそこで人命は終わる。
「ロベリー王女、しっかりして下さい。貴女が迷えば」
「分かっています。逃げる気はありません」
自分の立場も役目も分かっているし、だからこそ今度は、今度こそ止めてみせると強く想っていた。
そう待ち続けていると南西の方から騎乗したランク兵がロベリーの元に止まり焦っていたので、
「そちらではもう争っているのね、バーナ。どうしました?」
返事をしたがそれで戻ってきたのではなく、
「セレブ? ニゲラニの騎士団長か!」
「しかし、バイオレット王女はどこに、お城に戻ったのかしら······」
セレブ騎士団長と共に南西に仕掛けて来たがバーナを含めた騎士、兵士が戦う中ニゲラニ城のバイオレット王女の姿は無いという。
拳で顎に触れながら考えようとするが時間が経てば経つほど状況は危うくなる。
なので彼女が決めたのは、
「わかりました。ラドルフ騎士団長だけが向かって下さい」
「しかし、ロベリー王女はなぜ?」
「私がここに居たら、もしかしたらバイオレット王女がやって来ることがあるかも」
ふむっ、とラドルフが突然何かに感づく。
「ロベリー王女、これはもしかして······」
「なんですかラドルフ」
「これは南西をお取りにした策で、恐らくは北西、つまり森を迂回し奇襲する気では」
そこにバイオレット王女が居るのではと話すラドルフ、その予想を聞いたロベリーは一瞬迷ったがすぐ、
「では私が北西の方に行きます。ラドルフは南西をお願いします」
「しかし、それでは王女の護衛が」
「お願いします」
「······かしこまりました」
こうして1000の兵士と500の騎士でロベリー王女は北西に、残りの兵士約1000人はラドルフ騎士団長と一緒に南西へと馬が駆ける。
――森林を抜けたニゲラニ城の兵士たちと、
「荒野か、よし、このまま進むぞ!」
はっ、バイオレット王女の掛け声で一気に士気が上がるが「待てっ!」と兵士と馬が鳴きながら前脚を上げて止めた。
「ランクのロベリー王女か」
早めに気づき馬で待ち構えていたロベリー王女と騎士、兵士達、
「バカな、なぜ貴様等がここに」
そう言葉をこぼし、グッと睨みつける。
馬4頭分くらいの距離でロベリーにもその眼つきは見えていた。
「バイオレット王女」
「黙れ、ロベリー王女が何を言おうが私は変わらない」
「どうして」
「言ったはずだ、これは新たなる神を選ぶための聖戦だと」
円卓の間で話た事を出してきた彼女には迷い1つない、目的を果たそうとする意思をひしひしと感じるロベリー。
「······いま、ここで争うことはただ犠牲者を出すだけで何にもならない。それにオメラ王女の言葉も聞いたはずです」
「ああ聞いた」
答えながらも背中の弓を掴み、
「綺麗事だとなっ!」
そう言い放った瞬間、ロベリーに矢を放つ。
「あうっ」
バイオレットが構えていたのもあり直前に身体が動き避けたが馬のロネリーから落馬する。
それが合図となり、
「行けぇぇー!」
北西でも戦いが始まった。
落馬したロベリーに躊躇なく矢を放っていく、それを痛みを堪えながら必死に右へと転がり避けロネリーの手綱を掴んだ。
ちっ、と舌打ちをするバイオレットに対し周りから感じる互いの騎士や兵士達の剣と槍、そして盾でのぶつけ合い。
あの時と同じだ、ラバーグ城と争ったあの時と······。
ロベリーが心の衝撃を隠せないうちに他の兵から武器を取ったバイオレットが、
「いくぞっ!」
「今度は槍?」
すぐさまロネリーに跨り剣を構え直すが相手の槍の長さはぱっと見ても2メートル以上はある。これではとても近づけるものではない。
槍での突き刺し、横なぎ等を剣で受け薙ぎ払うが如何せん馬に乗っているため難しく防戦一方で徐々に追い詰められていく。
このままではと、
「ハイッ!」
1度バイオレットに背を向け反対側にロネリーを走らす。
逃がすかと追いかけてくるバイオレットを見続けていると時折「キャッ」とつい高い声が出てしまうロベリー、それは馬のロネリーが兵士を避けるため天馬のように飛び上がったためで、
「うおっ、ロベリー王女!」
騎士や戦っている者達はロベリーの馬の影が見え顔を上げて驚くと次にバイオレットの馬も続く。
「フンッ、行けっ、ストロングっ!」
ヒヒーンと粉塵を撒き散らしみるみるロベリーに追いついて来た。
本来は馬の種類では良質なポールフリー種等が主流であったが中でも特に優秀なのはデストリエ種でありジェネット種のロネリーには勝ち目は無く、このままではと思ううちに横に並ばれ再び槍が襲いかかって来る。
「くたばれーっ!」
激しい両者の馬の駆ける地面を蹴る音中でも懸命に剣で受けるロベリーに対しバイオレットは槍であるため、ただ攻撃を繰り返し空きを待つだけ。
殺られるのは時間の問題とそれに気が付いているロベリーは「ハイッ!」と突然ロネリーのスピードを下げ始めた。
「ロベリー様お目覚めを!」
「は、はい、どうしました――」
玉座の間に髪を結び鎧を着て駆け付けると2人の騎士団長が眉間に皺を寄せ話し合っていた。
「ヤクナ、ラドルフ、話は本当ですか」
説明によると当初ニゲラニ城とゴルドバ城が争い冷戦状態であり両国が再び争うと思っていたが、予想外にもニゲラニ城だけが動き出し、しかもこちらに進軍しているという。
「ニゲラニ城······」
さらにニゲラニ城とは、
「ロベリー王女」
母の命を奪った国で4年前の戦争で母は矢を心の蔵を射貫かれ亡くなり、メイ王女の死に怒り狂ったラドルフ騎士団長が相手の王に矢を憎しみを込めて放ち当時のニゲラニの王を射貫き両の王族が死ぬという悲惨な戦争だった。
ロベリーは頭を抱え震える。
「怖いですかロベリー王女」
「ええ、もちろん、それも······ある、けど」
『身内を殺した国とも笑顔で話さなくてはならない』ラバーグ城のデナの言葉が頭をよぎる。
笑顔で話すなど自分に出来るだろうか。
直接ではないとはいえ母が亡くなった原因の国に、全てを洗い流し笑えと。
考え込むうちにもう一つの疑念が、
「復讐······」
もしかしたらニゲラニ城もこの国に復讐として向かってきてるのかも知れない。だとしたらと考えれば考えるほど悪い方に悪い方にと深みに入るばかりで何も解決しない。それでも、
「ロベリー王女!」
「は、はいっ」
「準備は何とか整いそうです」
時間はやってくるのだ。
「そうですか、わかりました」
とにかくもう1度、今度はニゲラニ城のバイオレット王女を説得して見るしかない。
それしかこの争いを終わらせる方法はない······。
今日は日の隠れた曇日。前回ラバーグ城と争った戦地近くでランク城の兵士2000人、騎士500人、ラドルフ騎士団長、そしてロベリーは待機する。
ニゲラニ城とゴルドバ城が争ったのが2国の国境なため相手の軍が来るとすれば前回戦った西の荒野かニゲラニ城とランク城の国境である南西しかない。なのでラバーグ城と争った西側に待機し南西の方にも何時もよりも兵を別に1000人増員。しかしそれはつまり、それだけの人が死ぬかもしれないと言う事も意味していた。
当然ロベリーは眉尻を下げその現実に苦悩の顔を浮かべていたのをラドルフは、
「御辛い顔をしてますね」
「······こんなに静かなのに」
「はあ、いったい?」
「こんなに静かで、日が出れば何か温かい気持ちになるのに、もうすぐここは戦場へと変わる。まるで······」
2度目とはいえ戦争は身体、心、時代に傷だけを残し、また残されただけ。
止めるためとはいえ自身も自衛する事になれば剣を抜くしかなく、生きればまた争い、また死ねばそこで人命は終わる。
「ロベリー王女、しっかりして下さい。貴女が迷えば」
「分かっています。逃げる気はありません」
自分の立場も役目も分かっているし、だからこそ今度は、今度こそ止めてみせると強く想っていた。
そう待ち続けていると南西の方から騎乗したランク兵がロベリーの元に止まり焦っていたので、
「そちらではもう争っているのね、バーナ。どうしました?」
返事をしたがそれで戻ってきたのではなく、
「セレブ? ニゲラニの騎士団長か!」
「しかし、バイオレット王女はどこに、お城に戻ったのかしら······」
セレブ騎士団長と共に南西に仕掛けて来たがバーナを含めた騎士、兵士が戦う中ニゲラニ城のバイオレット王女の姿は無いという。
拳で顎に触れながら考えようとするが時間が経てば経つほど状況は危うくなる。
なので彼女が決めたのは、
「わかりました。ラドルフ騎士団長だけが向かって下さい」
「しかし、ロベリー王女はなぜ?」
「私がここに居たら、もしかしたらバイオレット王女がやって来ることがあるかも」
ふむっ、とラドルフが突然何かに感づく。
「ロベリー王女、これはもしかして······」
「なんですかラドルフ」
「これは南西をお取りにした策で、恐らくは北西、つまり森を迂回し奇襲する気では」
そこにバイオレット王女が居るのではと話すラドルフ、その予想を聞いたロベリーは一瞬迷ったがすぐ、
「では私が北西の方に行きます。ラドルフは南西をお願いします」
「しかし、それでは王女の護衛が」
「お願いします」
「······かしこまりました」
こうして1000の兵士と500の騎士でロベリー王女は北西に、残りの兵士約1000人はラドルフ騎士団長と一緒に南西へと馬が駆ける。
――森林を抜けたニゲラニ城の兵士たちと、
「荒野か、よし、このまま進むぞ!」
はっ、バイオレット王女の掛け声で一気に士気が上がるが「待てっ!」と兵士と馬が鳴きながら前脚を上げて止めた。
「ランクのロベリー王女か」
早めに気づき馬で待ち構えていたロベリー王女と騎士、兵士達、
「バカな、なぜ貴様等がここに」
そう言葉をこぼし、グッと睨みつける。
馬4頭分くらいの距離でロベリーにもその眼つきは見えていた。
「バイオレット王女」
「黙れ、ロベリー王女が何を言おうが私は変わらない」
「どうして」
「言ったはずだ、これは新たなる神を選ぶための聖戦だと」
円卓の間で話た事を出してきた彼女には迷い1つない、目的を果たそうとする意思をひしひしと感じるロベリー。
「······いま、ここで争うことはただ犠牲者を出すだけで何にもならない。それにオメラ王女の言葉も聞いたはずです」
「ああ聞いた」
答えながらも背中の弓を掴み、
「綺麗事だとなっ!」
そう言い放った瞬間、ロベリーに矢を放つ。
「あうっ」
バイオレットが構えていたのもあり直前に身体が動き避けたが馬のロネリーから落馬する。
それが合図となり、
「行けぇぇー!」
北西でも戦いが始まった。
落馬したロベリーに躊躇なく矢を放っていく、それを痛みを堪えながら必死に右へと転がり避けロネリーの手綱を掴んだ。
ちっ、と舌打ちをするバイオレットに対し周りから感じる互いの騎士や兵士達の剣と槍、そして盾でのぶつけ合い。
あの時と同じだ、ラバーグ城と争ったあの時と······。
ロベリーが心の衝撃を隠せないうちに他の兵から武器を取ったバイオレットが、
「いくぞっ!」
「今度は槍?」
すぐさまロネリーに跨り剣を構え直すが相手の槍の長さはぱっと見ても2メートル以上はある。これではとても近づけるものではない。
槍での突き刺し、横なぎ等を剣で受け薙ぎ払うが如何せん馬に乗っているため難しく防戦一方で徐々に追い詰められていく。
このままではと、
「ハイッ!」
1度バイオレットに背を向け反対側にロネリーを走らす。
逃がすかと追いかけてくるバイオレットを見続けていると時折「キャッ」とつい高い声が出てしまうロベリー、それは馬のロネリーが兵士を避けるため天馬のように飛び上がったためで、
「うおっ、ロベリー王女!」
騎士や戦っている者達はロベリーの馬の影が見え顔を上げて驚くと次にバイオレットの馬も続く。
「フンッ、行けっ、ストロングっ!」
ヒヒーンと粉塵を撒き散らしみるみるロベリーに追いついて来た。
本来は馬の種類では良質なポールフリー種等が主流であったが中でも特に優秀なのはデストリエ種でありジェネット種のロネリーには勝ち目は無く、このままではと思ううちに横に並ばれ再び槍が襲いかかって来る。
「くたばれーっ!」
激しい両者の馬の駆ける地面を蹴る音中でも懸命に剣で受けるロベリーに対しバイオレットは槍であるため、ただ攻撃を繰り返し空きを待つだけ。
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