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申し訳ありませんでした
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「未来、ここを出よう」
「うん······ぐすっ」
「どっか出口でもあれば······」
「多分、大丈夫」
「えっ」
「······徹、私の気持ちを感じてみて」
「え、どうやって」
「素直になるの」
「素直――うっ」
「徹っ?」
「ちょっと無理したからね、でも大丈夫だよ」
「じゃあ、最初は恥ずかしいかもしれないけど、素直になって私を感じて」
「うん······」
未来に自分が愛されている想いが、
「あっ、わかるよ――」
「――うっ」
「未来っ?」
「その声お母さん? 真っ暗なんだけど」
「未来君、それはゴーグルだよ、取ってっ」
「誰、ゴーグル?」
H·T·Mゴーグルを取り、
「ふう~っ」
周りを見て泣いてるあたしの両親に愛、生月先生、
「······いったいなんですか?」
すると愛が、
「も~、あんたは······」
これまでの事を愛が説明してくれた······。
「二週間も······」
「そうっ、皆心配してたのよ」
私は立とうとしたら、
「あら?」
頭がクラッとする。
「未来」
「お母さん、大丈夫よ」
そう言うと、
「無理もないわ、二週間も眠ってたんだから」
「はい、生月先生」
仕方がないので、ベッドに座りながら、
「皆さん、ご迷惑をかけて申し訳ありませんでした」
皆に謝罪すると解散するように、
「社長、私仕事に戻ります」
「ああ、すまないね、心拠」
「はい、じゃあね、未来」
「ありがとうね、愛」
「今度は未来のおごりよ」
「うんっ」
「ありがとうね、愛ちゃん」
「ホントッ、ありがとう」
「いいんですよ、おじさん、おばさん」
そう言い愛は仕事に戻って行った。
「あっ、生月先生······子供は·····」
「大丈夫、問題ないわ」
「はぁ~よかった~」
私が話している時霞さんと創造さんは、徹からH·T·Mゴーグルを外す。
「徹、大丈夫なんですか?」
「初めての同調で気絶したんだろ」
「未来君と同様に休ませなければ」
「あなたが徹のお父さん······」
「あ~、実際に会うのは初めてだね、道長 創造、よろしく」
「あっ、隅野 未来です、よろしくお願いします」
「ははっ、ホントッ、明るい人だね君は、徹が惚れる訳だ」
「いえ、そんな······」
照れると、
「コホンッ、じゃあ、あたしは戻るぞ」
霞さんが出ようとしたので、
「あのっ」
「あの、霞さん」
「お母さん······」
「家の娘をありがとう。私、あなたを勘違いしていたわ」
「――別に、礼を言われる事じゃないよ」
そう言い捨てて行ってしまった。やっぱり霞さんはカッコイイ。
「ふ~っ、じゃあ未来、あたし達も行くよっ」
「あ、うん、ありがとね、お父さんもお母さんも」
「畑の仕事を中断してまで来たんだからねっ」
「うん、分かってる」
「じゃあな未来、パパとママにあまり心配かけないでな」
「うん、ありがとう······パパ」
その言葉に嬉しそうに帰って行った。
創造さんがH·T·Mを片付けて、私は眠っている徹を見る。
目には熊が出来て、更に少し痩せた感じ。無理してあのH·T·Mを作ってくれたって、必死で······感謝と反省でいっぱい、
「徹、大好きだよ······」
生月先生は静かに出ていった。
私はずっと徹を見つめていた······。
でも、この問題はまだ続く······。
午後五時半頃、私はずっと眠っていたため患者衣から私服に着替えて、眠っている徹を看ていたの。
「徹、起きないですね」
つい心配になり、生月先生に愚痴る。
「無理もないわ、あの機械を作るのにほとんど寝ずに作業していたから、きっとその分も眠ってるんだと思うわ」
「そうですね」
「私は帰るけど元気だして、彼の力の元はあなたなんだから」
「はい」
「あとっ、未来さんは病み上がりなんだから一週間は安静にっ、分かったっ?」
「は、はいっ」
何か生月先生、少し怒ってたような気がする。
そこに丁度、創造さんが、
「生月先生は帰ったようたね。はいっ未来君、これ食べて」
「はい、いただきます」
コンビニのお弁当を買ってきてくれた。
二人で食してる時に私は気になった事を訊く、
「······あの~、徹のお父さんは、その~······帰っちゃうんでしょうか?」
「やるべき事をやったらアメリカに帰るよ」
「そうですか~······あの~、もう一つ伺ってもいいですか?」
「ん、ああ、いいよ」
「失礼ながら、どうして社長はあんなに私と徹の結婚を反対するんでしょうか······」
「ん~」
「いえっ、話したくないならいいんです······ただ、その、やっぱり辛くて······」
「君にも話しておこう」
私は、霞さんと創造さんの出会いと別れを聞いた――。
「······そんな、お義母さん可哀想······」
「ああ」
正直酷すぎる、私だったらきっと耐えられない······けど、目の前に座ってる創造さんがしたとはとても思えない話。
でもこれじゃあ、許してもらうのは難しいような気がする。だって、
「お義母さんは、結婚そのものが反対なのかもしれません」
「そう、かもしれない」
「ご馳走さまでした、お義父さん」
「ん、ああ、では私が捨ててこよう」
「ありがとうございます」
創造さんがゴミを捨てに出ていった。
「はぁ~、前途多難だな~」
その時、
「うっ、う~ん」
「徹っ!」
彼が目を覚まして、
「徹~っ!」
抱きつく、
「うわっ、ちょっと」
「よがっだ~どおる~」
しかし、
「離してください!」
「えっ?」
徹は、
「あなたは誰ですか?」
記憶を無くしていたの······。
「うん······ぐすっ」
「どっか出口でもあれば······」
「多分、大丈夫」
「えっ」
「······徹、私の気持ちを感じてみて」
「え、どうやって」
「素直になるの」
「素直――うっ」
「徹っ?」
「ちょっと無理したからね、でも大丈夫だよ」
「じゃあ、最初は恥ずかしいかもしれないけど、素直になって私を感じて」
「うん······」
未来に自分が愛されている想いが、
「あっ、わかるよ――」
「――うっ」
「未来っ?」
「その声お母さん? 真っ暗なんだけど」
「未来君、それはゴーグルだよ、取ってっ」
「誰、ゴーグル?」
H·T·Mゴーグルを取り、
「ふう~っ」
周りを見て泣いてるあたしの両親に愛、生月先生、
「······いったいなんですか?」
すると愛が、
「も~、あんたは······」
これまでの事を愛が説明してくれた······。
「二週間も······」
「そうっ、皆心配してたのよ」
私は立とうとしたら、
「あら?」
頭がクラッとする。
「未来」
「お母さん、大丈夫よ」
そう言うと、
「無理もないわ、二週間も眠ってたんだから」
「はい、生月先生」
仕方がないので、ベッドに座りながら、
「皆さん、ご迷惑をかけて申し訳ありませんでした」
皆に謝罪すると解散するように、
「社長、私仕事に戻ります」
「ああ、すまないね、心拠」
「はい、じゃあね、未来」
「ありがとうね、愛」
「今度は未来のおごりよ」
「うんっ」
「ありがとうね、愛ちゃん」
「ホントッ、ありがとう」
「いいんですよ、おじさん、おばさん」
そう言い愛は仕事に戻って行った。
「あっ、生月先生······子供は·····」
「大丈夫、問題ないわ」
「はぁ~よかった~」
私が話している時霞さんと創造さんは、徹からH·T·Mゴーグルを外す。
「徹、大丈夫なんですか?」
「初めての同調で気絶したんだろ」
「未来君と同様に休ませなければ」
「あなたが徹のお父さん······」
「あ~、実際に会うのは初めてだね、道長 創造、よろしく」
「あっ、隅野 未来です、よろしくお願いします」
「ははっ、ホントッ、明るい人だね君は、徹が惚れる訳だ」
「いえ、そんな······」
照れると、
「コホンッ、じゃあ、あたしは戻るぞ」
霞さんが出ようとしたので、
「あのっ」
「あの、霞さん」
「お母さん······」
「家の娘をありがとう。私、あなたを勘違いしていたわ」
「――別に、礼を言われる事じゃないよ」
そう言い捨てて行ってしまった。やっぱり霞さんはカッコイイ。
「ふ~っ、じゃあ未来、あたし達も行くよっ」
「あ、うん、ありがとね、お父さんもお母さんも」
「畑の仕事を中断してまで来たんだからねっ」
「うん、分かってる」
「じゃあな未来、パパとママにあまり心配かけないでな」
「うん、ありがとう······パパ」
その言葉に嬉しそうに帰って行った。
創造さんがH·T·Mを片付けて、私は眠っている徹を見る。
目には熊が出来て、更に少し痩せた感じ。無理してあのH·T·Mを作ってくれたって、必死で······感謝と反省でいっぱい、
「徹、大好きだよ······」
生月先生は静かに出ていった。
私はずっと徹を見つめていた······。
でも、この問題はまだ続く······。
午後五時半頃、私はずっと眠っていたため患者衣から私服に着替えて、眠っている徹を看ていたの。
「徹、起きないですね」
つい心配になり、生月先生に愚痴る。
「無理もないわ、あの機械を作るのにほとんど寝ずに作業していたから、きっとその分も眠ってるんだと思うわ」
「そうですね」
「私は帰るけど元気だして、彼の力の元はあなたなんだから」
「はい」
「あとっ、未来さんは病み上がりなんだから一週間は安静にっ、分かったっ?」
「は、はいっ」
何か生月先生、少し怒ってたような気がする。
そこに丁度、創造さんが、
「生月先生は帰ったようたね。はいっ未来君、これ食べて」
「はい、いただきます」
コンビニのお弁当を買ってきてくれた。
二人で食してる時に私は気になった事を訊く、
「······あの~、徹のお父さんは、その~······帰っちゃうんでしょうか?」
「やるべき事をやったらアメリカに帰るよ」
「そうですか~······あの~、もう一つ伺ってもいいですか?」
「ん、ああ、いいよ」
「失礼ながら、どうして社長はあんなに私と徹の結婚を反対するんでしょうか······」
「ん~」
「いえっ、話したくないならいいんです······ただ、その、やっぱり辛くて······」
「君にも話しておこう」
私は、霞さんと創造さんの出会いと別れを聞いた――。
「······そんな、お義母さん可哀想······」
「ああ」
正直酷すぎる、私だったらきっと耐えられない······けど、目の前に座ってる創造さんがしたとはとても思えない話。
でもこれじゃあ、許してもらうのは難しいような気がする。だって、
「お義母さんは、結婚そのものが反対なのかもしれません」
「そう、かもしれない」
「ご馳走さまでした、お義父さん」
「ん、ああ、では私が捨ててこよう」
「ありがとうございます」
創造さんがゴミを捨てに出ていった。
「はぁ~、前途多難だな~」
その時、
「うっ、う~ん」
「徹っ!」
彼が目を覚まして、
「徹~っ!」
抱きつく、
「うわっ、ちょっと」
「よがっだ~どおる~」
しかし、
「離してください!」
「えっ?」
徹は、
「あなたは誰ですか?」
記憶を無くしていたの······。
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