妖精モユリを拒絶するおばあさんに笑ってもらう妖精物語

「では心麦さん、お大事に」

 診療所から薬をもらい外へ出るおばあさんの姿が。

「ゲホッゲホッ、ふぅ〜、ったく」

 定年をむかえてから薬の量に呆れながらも原付きバイクで自宅へと帰っていた時のことだった。

 原付きバイクを降り自分の住む古いアパートに向かって歩いていると目の前を羽のようなもので浮いているのか黄緑色の生き物がこちらに気づき目線を合わすと、


「ウチがみえてます?」


「しゃ、喋った?」


「よかった、ウチ妖精のモユリいいます、よろしゅうお願いします〜」

 妖精物語第4弾 黄緑色の妖精で笑顔がチャーミングなモユリとおばあさんの命と笑顔のショートショートストーリーです🎵

※エブリスタ、ノベルアップ+でも公開中
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