32 / 133
第二章 真実のキスは藪の中
時が流れて、わたしたちはそれから
しおりを挟む
ロキシーの部屋で、二人は激しく言い争いをしていた。
「ちょっとモニカ! それってわたしの口紅じゃないの?」
「そうよ? 使ってあげたの。だってこんなにかわいいピンク色、きっつい顔のロキシーには似合わないもの」
なんですって、と睨み付けるがモニカはすまし顔だ。
「限定色なのよ! あと少ししかないんだから!」
「そうは言うけどロキシー。あなたが首にちゃっかり巻いてるそのスカーフ。わたくしのものではなくって?」
う、とロキシーは言葉に詰まる。
確かにモニカのスカーフを無断で持ち出している。だってかわいかったから。
「タ、タンスの肥やしになっていたから使ってあげたのよ!」
ロキシーがファフニール家に戻って一年と数ヶ月。
もう少しで十四歳になるというのに相変わらず、二人は言い争いをしていた。
先に支度を済ませ待っていたルーカスはため息をつく。
「早く行こう、フィンたちが待ってる。話があるって言ってるんだから、遅れちゃ悪いだろ」
ロキシーより小さかった弟の体は、知らぬ間に大きくなり、声もぐっと低くなった。
「え!」
と驚いたのはモニカだった。
「フィンたちもいるの!? ロキシーとわたくし二人で行くんじゃないの?」
「二人でって、オレが行くことは知ってただろ」
「おだまりルーカス! 荷物持ちの使用人は数にカウントしてないもの!」
「モニカ! ルーカスは使用人じゃなくて居候よ? 掃除やおつかいをしてくれているのは善意なんだから。それにわたしの弟だわ」
「そうだよ、オレとロキシーは姉弟だ」
「わたくしこそがロキシーの妹なのよ!」
「二人とも大切な弟と妹よ」
「でもずっと楽しみにしてたのよ!? ロキシーと二人でお買い物って! 昨日なんてわくわくして眠れなかったんだから! なのにひどいわ! 邪魔者がいるなんて聞いてない! ばかぁ!」
そう叫ぶと、モニカは自分の部屋に走って逃げていってしまった。
「……確かに、言ってなかったわたしも悪かったかもしれないわ」
「拗ねてるだけだろ。放っておこう」
癖あり、激情家、情緒不安定のセンター気質。
彼女の扱いはこの二年近くで二人とも格段に上手くなった。
ルーカスと目が合い、頷き合う。
どうせモニカは追ってくる。長い間一人で耐えてきた彼女は、一人でなくともよいと分かってから、一人でいられなくなってしまったようだ。
予想通り、玄関を出ようとしたところでどたどたと足音がした。
「待ってぇ! やっぱりわたくしも行く!」
◇◆◇
「遅かったな」
待ち合わせのカフェには、既にフィンとリーチェが三人を待っていた。
「色々大変だったんだよ」
フィンは学校帰りらしく、制服のままだ。カフェの女性たちが彼をちらちらと見ているのが分かる。
ルーカスの返答にフィンは双子を交互に見て頷いた。
「だろうな」
「どういう意味?」
キッとモニカに睨まれ、フィンは誤魔化すように咳払いをして、顔を背けた。ここで言い返せば十倍になって返ってくると知っているからだ。
「ロクサーナ様! 今日はすごく楽しみにしていたんです!」
リーチェが瞳を輝かせながらロキシーに近づく。以前よりも外に出る回数が増えたせいか、青白かった肌は少し日に焼け、健康的だ。
そのまま彼女はロキシーに腕を絡ませた。
それを見逃さなかったのはモニカだ。
「リーチェさん。悪いけどロキシーの右手はわたくしの居場所って決まっているの。離してくださる?」
「ひっ……」
怯えながらも、リーチェは言い返す。
「い、いやです」
「一番の仲良しだけが手を繋ぐのよ。分かるでしょう? つまりわたくし……いて!」
あまりにも我が儘なモニカの額をロキシーはデコピンした。
「いじわるなんだから。モニカとはいつでも繋げるから良いじゃない」
「だってだって!」
モニカは涙目になりながら頬を膨らませる。だから結局、片手ずつ少女たちに分け与えた。
買い物の途中で寄るところがあるとかで、ルーカスは姿を消した。
近くのパン屋に行くようだ。
週に数回、ルーカスはそこに働きに行っていた。父が不要だ、と言ってもただで居候は気が引けるらしく、律儀な弟は家賃代を稼いでいる。
パン屋には同じ年頃の一人娘がいるらしく、懇意にしているという。
「『シャノン・ウィルソン』ね。ルーカスの恋のお相手よ」
「いつの間に!? そうなの!?」
モニカの言葉にロキシーは目を輝かせる。弟の浮いた話は今まで聞いたことがなかったから。
しかしすぐに戻ってきたルーカスは、話が聞こえたのかモニカを睨み付けた。
「おい、適当ぬかすな」
「本当のことよ。ね、ロキシー。二人はお似合いだと思わない?」
「思うわ。今度家に招待したら?」
シャノンに直接会ったことはない。だが周囲の人の話から気立てのよい娘であることは知っていた。
ロキシーまで、とルーカスはいよいよ躍起になった。
「オレは朝食のためにパンを買ってこいと言われただけだ! シャノンに会いに行ってたわけじゃない。二人に頼むとどうせ忘れると思ったんだろ」
「でもシャノンはルーカスのこと好きよ」
からかうようにモニカは言うと、「ほら」と後方の道を指差す。そこには紙袋を持ったシャノンと思しき少女が息を弾ませ走ってきていた。
綺麗に編み込まれた髪に、意志の強そうな瞳。それが素晴らしく均衡を保ち、彼女を魅力的に見せていた。なるほどルーカスが恋に落ちるのも納得だ。
彼女はルーカスの目の前まで来ると頬を染める。
「ルーカスさん! もしよかったら! また作ったの、新作のパンよ。いつものお礼に」
「わたくしのためにありが……むぐっ」
ロキシーは慌ててモニカの口を塞いだ。
そのパンがいつもモニカの腹に消えていると分かったら、この少女はどんなに悲しむだろう。世の中には真実を知らない方が幸せなこともある。
面々に明るく挨拶し、ルーカスと楽しげに話した後でシャノンは立ち去った。
確かにシャノンは誰がどう見てもルーカスに恋をしている。血こそ繋がらないものの、自分の弟が好意を寄せられているのは嬉しかった。
だがルーカスは神妙な顔をしてロキシーに向き合った。
「オレが好きなのは、ロキシーだから」
姉弟と恋人はまた違うだろうに、と好きと言われる度ロキシーは思う。「ありがとう」と礼だけ伝える。
フィンとリーチェが意味ありげに視線を交わし、同時に肩をすくめた。
「ちょっとモニカ! それってわたしの口紅じゃないの?」
「そうよ? 使ってあげたの。だってこんなにかわいいピンク色、きっつい顔のロキシーには似合わないもの」
なんですって、と睨み付けるがモニカはすまし顔だ。
「限定色なのよ! あと少ししかないんだから!」
「そうは言うけどロキシー。あなたが首にちゃっかり巻いてるそのスカーフ。わたくしのものではなくって?」
う、とロキシーは言葉に詰まる。
確かにモニカのスカーフを無断で持ち出している。だってかわいかったから。
「タ、タンスの肥やしになっていたから使ってあげたのよ!」
ロキシーがファフニール家に戻って一年と数ヶ月。
もう少しで十四歳になるというのに相変わらず、二人は言い争いをしていた。
先に支度を済ませ待っていたルーカスはため息をつく。
「早く行こう、フィンたちが待ってる。話があるって言ってるんだから、遅れちゃ悪いだろ」
ロキシーより小さかった弟の体は、知らぬ間に大きくなり、声もぐっと低くなった。
「え!」
と驚いたのはモニカだった。
「フィンたちもいるの!? ロキシーとわたくし二人で行くんじゃないの?」
「二人でって、オレが行くことは知ってただろ」
「おだまりルーカス! 荷物持ちの使用人は数にカウントしてないもの!」
「モニカ! ルーカスは使用人じゃなくて居候よ? 掃除やおつかいをしてくれているのは善意なんだから。それにわたしの弟だわ」
「そうだよ、オレとロキシーは姉弟だ」
「わたくしこそがロキシーの妹なのよ!」
「二人とも大切な弟と妹よ」
「でもずっと楽しみにしてたのよ!? ロキシーと二人でお買い物って! 昨日なんてわくわくして眠れなかったんだから! なのにひどいわ! 邪魔者がいるなんて聞いてない! ばかぁ!」
そう叫ぶと、モニカは自分の部屋に走って逃げていってしまった。
「……確かに、言ってなかったわたしも悪かったかもしれないわ」
「拗ねてるだけだろ。放っておこう」
癖あり、激情家、情緒不安定のセンター気質。
彼女の扱いはこの二年近くで二人とも格段に上手くなった。
ルーカスと目が合い、頷き合う。
どうせモニカは追ってくる。長い間一人で耐えてきた彼女は、一人でなくともよいと分かってから、一人でいられなくなってしまったようだ。
予想通り、玄関を出ようとしたところでどたどたと足音がした。
「待ってぇ! やっぱりわたくしも行く!」
◇◆◇
「遅かったな」
待ち合わせのカフェには、既にフィンとリーチェが三人を待っていた。
「色々大変だったんだよ」
フィンは学校帰りらしく、制服のままだ。カフェの女性たちが彼をちらちらと見ているのが分かる。
ルーカスの返答にフィンは双子を交互に見て頷いた。
「だろうな」
「どういう意味?」
キッとモニカに睨まれ、フィンは誤魔化すように咳払いをして、顔を背けた。ここで言い返せば十倍になって返ってくると知っているからだ。
「ロクサーナ様! 今日はすごく楽しみにしていたんです!」
リーチェが瞳を輝かせながらロキシーに近づく。以前よりも外に出る回数が増えたせいか、青白かった肌は少し日に焼け、健康的だ。
そのまま彼女はロキシーに腕を絡ませた。
それを見逃さなかったのはモニカだ。
「リーチェさん。悪いけどロキシーの右手はわたくしの居場所って決まっているの。離してくださる?」
「ひっ……」
怯えながらも、リーチェは言い返す。
「い、いやです」
「一番の仲良しだけが手を繋ぐのよ。分かるでしょう? つまりわたくし……いて!」
あまりにも我が儘なモニカの額をロキシーはデコピンした。
「いじわるなんだから。モニカとはいつでも繋げるから良いじゃない」
「だってだって!」
モニカは涙目になりながら頬を膨らませる。だから結局、片手ずつ少女たちに分け与えた。
買い物の途中で寄るところがあるとかで、ルーカスは姿を消した。
近くのパン屋に行くようだ。
週に数回、ルーカスはそこに働きに行っていた。父が不要だ、と言ってもただで居候は気が引けるらしく、律儀な弟は家賃代を稼いでいる。
パン屋には同じ年頃の一人娘がいるらしく、懇意にしているという。
「『シャノン・ウィルソン』ね。ルーカスの恋のお相手よ」
「いつの間に!? そうなの!?」
モニカの言葉にロキシーは目を輝かせる。弟の浮いた話は今まで聞いたことがなかったから。
しかしすぐに戻ってきたルーカスは、話が聞こえたのかモニカを睨み付けた。
「おい、適当ぬかすな」
「本当のことよ。ね、ロキシー。二人はお似合いだと思わない?」
「思うわ。今度家に招待したら?」
シャノンに直接会ったことはない。だが周囲の人の話から気立てのよい娘であることは知っていた。
ロキシーまで、とルーカスはいよいよ躍起になった。
「オレは朝食のためにパンを買ってこいと言われただけだ! シャノンに会いに行ってたわけじゃない。二人に頼むとどうせ忘れると思ったんだろ」
「でもシャノンはルーカスのこと好きよ」
からかうようにモニカは言うと、「ほら」と後方の道を指差す。そこには紙袋を持ったシャノンと思しき少女が息を弾ませ走ってきていた。
綺麗に編み込まれた髪に、意志の強そうな瞳。それが素晴らしく均衡を保ち、彼女を魅力的に見せていた。なるほどルーカスが恋に落ちるのも納得だ。
彼女はルーカスの目の前まで来ると頬を染める。
「ルーカスさん! もしよかったら! また作ったの、新作のパンよ。いつものお礼に」
「わたくしのためにありが……むぐっ」
ロキシーは慌ててモニカの口を塞いだ。
そのパンがいつもモニカの腹に消えていると分かったら、この少女はどんなに悲しむだろう。世の中には真実を知らない方が幸せなこともある。
面々に明るく挨拶し、ルーカスと楽しげに話した後でシャノンは立ち去った。
確かにシャノンは誰がどう見てもルーカスに恋をしている。血こそ繋がらないものの、自分の弟が好意を寄せられているのは嬉しかった。
だがルーカスは神妙な顔をしてロキシーに向き合った。
「オレが好きなのは、ロキシーだから」
姉弟と恋人はまた違うだろうに、と好きと言われる度ロキシーは思う。「ありがとう」と礼だけ伝える。
フィンとリーチェが意味ありげに視線を交わし、同時に肩をすくめた。
65
お気に入りに追加
489
あなたにおすすめの小説
【完結】婚約破棄されたので、引き継ぎをいたしましょうか?
碧桜 汐香
恋愛
第一王子に婚約破棄された公爵令嬢は、事前に引き継ぎの準備を進めていた。
まっすぐ領地に帰るために、その場で引き継ぎを始めることに。
様々な調査結果を暴露され、婚約破棄に関わった人たちは阿鼻叫喚へ。
第二王子?いりませんわ。
第一王子?もっといりませんわ。
第一王子を慕っていたのに婚約破棄された少女を演じる、彼女の本音は?
彼女の存在意義とは?
別サイト様にも掲載しております
夫の不貞現場を目撃してしまいました
秋月乃衣
恋愛
伯爵夫人ミレーユは、夫との間に子供が授からないまま、閨を共にしなくなって一年。
何故か夫から閨を拒否されてしまっているが、理由が分からない。
そんな時に夜会中の庭園で、夫と未亡人のマデリーンが、情事に耽っている場面を目撃してしまう。
なろう様でも掲載しております。
【完】前世で子供が産めなくて悲惨な末路を送ったので、今世では婚約破棄しようとしたら何故か身ごもりました
112
恋愛
前世でマリアは、一人ひっそりと悲惨な最期を迎えた。
なので今度は生き延びるために、婚約破棄を突きつけた。しかし相手のカイルに猛反対され、無理やり床を共にすることに。
前世で子供が出来なかったから、今度も出来ないだろうと思っていたら何故か懐妊し─
「あなたの好きなひとを盗るつもりなんてなかった。どうか許して」と親友に謝られたけど、その男性は私の好きなひとではありません。まあいっか。
石河 翠
恋愛
真面目が取り柄のハリエットには、同い年の従姉妹エミリーがいる。母親同士の仲が悪く、二人は何かにつけ比較されてきた。
ある日招待されたお茶会にて、ハリエットは突然エミリーから謝られる。なんとエミリーは、ハリエットの好きなひとを盗ってしまったのだという。エミリーの母親は、ハリエットを出し抜けてご機嫌の様子。
ところが、紹介された男性はハリエットの好きなひととは全くの別人。しかもエミリーは勘違いしているわけではないらしい。そこでハリエットは伯母の誤解を解かないまま、エミリーの結婚式への出席を希望し……。
母親の束縛から逃れて初恋を叶えるしたたかなヒロインと恋人を溺愛する腹黒ヒーローの恋物語。ハッピーエンドです。
この作品は他サイトにも投稿しております。
扉絵は写真ACよりチョコラテさまの作品(写真ID:23852097)をお借りしております。
【完結】用済みと捨てられたはずの王妃はその愛を知らない
千紫万紅
恋愛
王位継承争いによって誕生した後ろ楯のない無力な少年王の後ろ楯となる為だけに。
公爵令嬢ユーフェミアは僅か10歳にして大国の王妃となった。
そして10年の時が過ぎ、無力な少年王は賢王と呼ばれるまでに成長した。
その為後ろ楯としての価値しかない用済みの王妃は廃妃だと性悪宰相はいう。
「城から追放された挙げ句、幽閉されて監視されて一生を惨めに終えるくらいならば、こんな国……逃げだしてやる!」
と、ユーフェミアは誰にも告げず城から逃げ出した。
だが、城から逃げ出したユーフェミアは真実を知らない。
懐妊を告げずに家を出ます。最愛のあなた、どうかお幸せに。
梅雨の人
恋愛
最愛の夫、ブラッド。
あなたと共に、人生が終わるその時まで互いに慈しみ、愛情に溢れる時を過ごしていけると信じていた。
その時までは。
どうか、幸せになってね。
愛しい人。
さようなら。
前略、旦那様……幼馴染と幸せにお過ごし下さい【完結】
迷い人
恋愛
私、シア・エムリスは英知の塔で知識を蓄えた、賢者。
ある日、賢者の天敵に襲われたところを、人獣族のランディに救われ一目惚れ。
自らの有能さを盾に婚姻をしたのだけど……夫であるはずのランディは、私よりも幼馴染が大切らしい。
「だから、王様!! この婚姻無効にしてください!!」
「My天使の願いなら仕方ないなぁ~(*´ω`*)」
※表現には実際と違う場合があります。
そうして、私は婚姻が完全に成立する前に、離婚を成立させたのだったのだけど……。
私を可愛がる国王夫婦は、私を妻に迎えた者に国を譲ると言い出すのだった。
※AIイラスト、キャラ紹介、裏設定を『作品のオマケ』で掲載しています。
※私の我儘で、イチャイチャどまりのR18→R15への変更になりました。 ごめんなさい。
義妹の嫌がらせで、子持ち男性と結婚する羽目になりました。義理の娘に嫌われることも覚悟していましたが、本当の家族を手に入れることができました。
石河 翠
ファンタジー
義母と義妹の嫌がらせにより、子持ち男性の元に嫁ぐことになった主人公。夫になる男性は、前妻が残した一人娘を可愛がっており、新しい子どもはいらないのだという。
実家を出ても、自分は家族を持つことなどできない。そう思っていた主人公だが、娘思いの男性と素直になれないわがままな義理の娘に好感を持ち、少しずつ距離を縮めていく。
そんなある日、死んだはずの前妻が屋敷に現れ、主人公を追い出そうとしてきた。前妻いわく、血の繋がった母親の方が、継母よりも価値があるのだという。主人公が言葉に詰まったその時……。
血の繋がらない母と娘が家族になるまでのお話。
この作品は、小説家になろうおよびエブリスタにも投稿しております。
扉絵は、管澤捻さまに描いていただきました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる