5 / 48
第5話 ポーリーナの襲来
しおりを挟む
就寝の準備なんて一人でしたことがなかったから、えらく手間取っているとアイラがまた、ノックなくやってきた。
「あのね、アイラ。部屋に入るときドアをノックして欲しいのよ」
「ドアをノック……?」
まるで初めてそんな行為を聞いたかとでもいうように、アイラは目を数回しばたいた。やがて思い至ったかのように、神妙に頷く。
「なるほど、申し訳ありませんでした奥様。旦那様の部屋に入る時、ノックなんてしたことなかったので。これから、気をつけますわ」
それはどういう意味なのだろう。
考えるのも億劫だ。アイラは美人で賢く、きっぱりと物を言う女性だ。心の中に黒い靄が広がっていく。本当に、彼女はただのメイドなんだろうか。
私は首を横に振る。
レイブンが、どんな女性と親密になろうが関係のないことよ。どうせお姉様と会えれば、彼とはお別れなんだから。
ぼんやりとそんなことを考えていると、彼女の手に大小の箱が抱えられていることにようやく気がついた。
「旦那様から奥様へ、ということです」
相変わらず無表情でアイラは言う。
どうやらレイブンからの贈り物は花だけではないらしい。腹が立つのは、それをアイラに届けさせたことだ。
「自分で渡せと言っておいて」
机の上に並べられた宝石やらを見ながら言う。顔色一つ変えずアイラは言った。
「わたくしもそう申し上げたのですが、奥様は自分に会いたくないだろうから、代わりにと仰せつかりました」
「どれもこれも、もっと上等な物を持っているわ。いらないと伝えて」
「もったいないですわ。物に罪はありませんもの」
またしてもアイラの反撃に遭う。
「奥様が、欲しいものをおっしゃればよろしいのです」
「言ったわ」
「わたくしには拒絶の言葉に感じました」
彼女はもしや、私を責めているのだろうか。驚いて見るが、その茶色の瞳は賢そうに光るだけだ。
「歩み寄られてはいかがでしょうか。旦那様は女性をいなすのは上手でも、あなた様の扱いには慣れていないのでしょうから。それに、奥様はそこらの町娘とはまるで違う、でしょう?」
アイラはどのくらい、レイブンに仕えているのだろう。少なくとも私ではなく彼の味方のようだった。
「だけど奥様が旦那様に、少しは興味をお持ちのようで安心しましたわ」
「どこが! 彼は最低の人間だって、皆言ってるわ」
「彼がこの国の最下層の出身だからですか」
きつい物言いに、ぎょっとして答える。
「ち、違うわ。いつも、恐ろしい噂がつきまとっているからよ。人を殺したこともあるとさえ言われているわ」
「だけど噂でしょう? 奥様は、本当の旦那様をご自分の目で確かめたことがおありですか?」
「本当の彼って?」
「愛する人に相手にされなくても、なんとか喜ばせたくて空回りしながら奮闘する男のことです」
答えに詰まった。レイブンが奮闘しているようにはとても見えない。だけど、さっき確かに、傷ついたかのように見えた。
「……あの人、どういうつもりなのかしら」
「奥様に喜んでもらいたいだけですわ。大抵の男性は、好きな女性にそうしますよ」
分かりきったことを子供に諭すかのように、アイラは言う。
思わず考え込んでしまった。レイブンは、本当に私に好意があるの? いや、そんなはずはない。
彼は私に好意をほのめかし、更なる財産をかすめ取ろうとしているに違いない。悪名高きレイズナー・レイブン。心を許してはいけない。
――翌朝目覚めると、ベッドの側脇の机の上に花瓶が置いてあり、彼が持ち帰った花が飾られていた。
*
相変わらず不味い朝食の席で、レイブンが馬を買いにいかないかと誘ってきた。
「馬を? どうして?」
「俺は不在にしがちだし、気が紛れるものがあるといいかと思ったんだ」
乗馬は好きだけど、誰かに話したことはない。
「君は馬が好きだろう? 違うのかい」
「違わないわ!」
嬉しくて、つい本心を口にしてしまった。
「なんて素敵なのかしら。ずっと自分の馬を持つのが夢だったの」
お兄様は決して許さなかった。男達がこぞって遠乗りするのを、どれほど羨ましく思ったことだろう。彼らに劣らず乗れるのに、私が馬に乗るのはいつだって、誰かと一緒でなくてはいけなかった。
微笑むと、彼も笑う。
「それに、もし子供ができたら一緒に遠乗りをしたい」
「こ、子供?」
「そのうちの話だ」
レイブンは、どこまで本気で言っているんだろう。私と彼の子供? ――彼はそれを望んでいるというの。
顔に出ていたのかも知れない。意外にも、困ったように彼は笑い、その表情に、たとえようもなく心が揺れ動いた。
「ポーリーナ王女がお見えです」
アイラがそう声をかけたのは救いだったかもしれない。あやうく、切なげな視線の理由を問いただすところだった。
妹といえど食卓に王女を通すわけにもいかず、私たちは客間へと移動する。火急の引っ越しでまだ整えられていなかったそこは、机とソファーだけが置かれた殺風景なものだった。
ポーリーナは私と同じブロンドの髪を美しく編み込んでいて、よそ行きのドレスを来て現れた。結婚式の前日まで、私たちの仲は悪くなかったはずだ。唯一心を許し合っていた、血を分けた妹だった。
妹の姿を見て、私の胸はずきりと痛んだ。まるで他人に向けるような作り笑顔を、私に向けているのだから。
「用件があれば、こちらからお伺いしたというのに」
レイブンがポーリーナを歓迎していないことはその表情から明らかだった。
かつての私なら、その笑顔の下の本心に気付かなかっただろう。だけどこの二日、彼を観察していたから、このくらいの感情の変化なら、分かるようになってしまった。
「結婚のお祝いに来たのよ。急な式だったでしょう? お祝いも言えないままだったもの」
にこりと笑うポーリーナに、レイブンも応じる。
「私も一緒にいても差し支えないでしょうか」
「あなたが? いいえ、嫌よ。下がりなさい」
ぞっとしたのは、妹は、こんなに冷たい表情をする人間だっただろうかと思ったからだ。
そう思うのは私が、もう王族ではないからだろうか。もしかすると私も、こんな目でレイブンを見たことがあったのかもしれない。考えると、また暗い靄に支配されそうだった。
レイブンは、片方の眉を不愉快そうに吊り上げたが、結局は何も言わずに出て行った。
バタリと扉が閉められ、二人きりになったところで、ポーリーナが言う。
「暮らしはどう?」
「たった二日じゃ、なにも分からないわ」
妹がこんな作り笑顔をしていなかったら、私は彼女に助けを求めたかもしれない。だが目の前の、まるで別人のようなポーリーナに弱音を吐くことはできなかった。
「あの男との結婚を、ヴィクトリカお姉様が承諾するなんてね。何がいいの? 顔? 顔は確かに素敵だわ。それとも、別の理由があるの? 身分の低い人間は、動物的欲求が強いと聞くけど、彼はもうお姉様を、その体で虜にしたの?」
好奇心と侮蔑が入り交じった表情で問うポーリーナに、やっと答える。
「結婚したのは、分かるでしょう? 他に、選択の余地なんてなかったのよ」
「へえ? それにしては楽しそうな声が食堂から漏れていたわね」
明らかに納得していない。他に誰もいないというのに、ポーリーナは声を潜めた。自然、私たちの顔は近づく。
「騙されてはだめよ。レイブンはお姉様を愛していないわ。地位と持参金と、ヒースへの当てつけのためだけにお姉様を娶ったのだわ」
そんなことは、言われなくても分かっていた。だけど私だって黙っていられない。
「でも彼は、私に歩み寄ろうとしているわ。少なくとも夫婦として、やっていこうとしているのよ」
山のようなプレゼントも、馬を飼おうという申し出もその証拠だ。
だがポーリーナは、勝ち誇ったかのように笑っている。
「可哀想なお姉様。いいことを教えてあげる。
……アイラとかいうメイドは、レイブンの愛人よ」
「あのね、アイラ。部屋に入るときドアをノックして欲しいのよ」
「ドアをノック……?」
まるで初めてそんな行為を聞いたかとでもいうように、アイラは目を数回しばたいた。やがて思い至ったかのように、神妙に頷く。
「なるほど、申し訳ありませんでした奥様。旦那様の部屋に入る時、ノックなんてしたことなかったので。これから、気をつけますわ」
それはどういう意味なのだろう。
考えるのも億劫だ。アイラは美人で賢く、きっぱりと物を言う女性だ。心の中に黒い靄が広がっていく。本当に、彼女はただのメイドなんだろうか。
私は首を横に振る。
レイブンが、どんな女性と親密になろうが関係のないことよ。どうせお姉様と会えれば、彼とはお別れなんだから。
ぼんやりとそんなことを考えていると、彼女の手に大小の箱が抱えられていることにようやく気がついた。
「旦那様から奥様へ、ということです」
相変わらず無表情でアイラは言う。
どうやらレイブンからの贈り物は花だけではないらしい。腹が立つのは、それをアイラに届けさせたことだ。
「自分で渡せと言っておいて」
机の上に並べられた宝石やらを見ながら言う。顔色一つ変えずアイラは言った。
「わたくしもそう申し上げたのですが、奥様は自分に会いたくないだろうから、代わりにと仰せつかりました」
「どれもこれも、もっと上等な物を持っているわ。いらないと伝えて」
「もったいないですわ。物に罪はありませんもの」
またしてもアイラの反撃に遭う。
「奥様が、欲しいものをおっしゃればよろしいのです」
「言ったわ」
「わたくしには拒絶の言葉に感じました」
彼女はもしや、私を責めているのだろうか。驚いて見るが、その茶色の瞳は賢そうに光るだけだ。
「歩み寄られてはいかがでしょうか。旦那様は女性をいなすのは上手でも、あなた様の扱いには慣れていないのでしょうから。それに、奥様はそこらの町娘とはまるで違う、でしょう?」
アイラはどのくらい、レイブンに仕えているのだろう。少なくとも私ではなく彼の味方のようだった。
「だけど奥様が旦那様に、少しは興味をお持ちのようで安心しましたわ」
「どこが! 彼は最低の人間だって、皆言ってるわ」
「彼がこの国の最下層の出身だからですか」
きつい物言いに、ぎょっとして答える。
「ち、違うわ。いつも、恐ろしい噂がつきまとっているからよ。人を殺したこともあるとさえ言われているわ」
「だけど噂でしょう? 奥様は、本当の旦那様をご自分の目で確かめたことがおありですか?」
「本当の彼って?」
「愛する人に相手にされなくても、なんとか喜ばせたくて空回りしながら奮闘する男のことです」
答えに詰まった。レイブンが奮闘しているようにはとても見えない。だけど、さっき確かに、傷ついたかのように見えた。
「……あの人、どういうつもりなのかしら」
「奥様に喜んでもらいたいだけですわ。大抵の男性は、好きな女性にそうしますよ」
分かりきったことを子供に諭すかのように、アイラは言う。
思わず考え込んでしまった。レイブンは、本当に私に好意があるの? いや、そんなはずはない。
彼は私に好意をほのめかし、更なる財産をかすめ取ろうとしているに違いない。悪名高きレイズナー・レイブン。心を許してはいけない。
――翌朝目覚めると、ベッドの側脇の机の上に花瓶が置いてあり、彼が持ち帰った花が飾られていた。
*
相変わらず不味い朝食の席で、レイブンが馬を買いにいかないかと誘ってきた。
「馬を? どうして?」
「俺は不在にしがちだし、気が紛れるものがあるといいかと思ったんだ」
乗馬は好きだけど、誰かに話したことはない。
「君は馬が好きだろう? 違うのかい」
「違わないわ!」
嬉しくて、つい本心を口にしてしまった。
「なんて素敵なのかしら。ずっと自分の馬を持つのが夢だったの」
お兄様は決して許さなかった。男達がこぞって遠乗りするのを、どれほど羨ましく思ったことだろう。彼らに劣らず乗れるのに、私が馬に乗るのはいつだって、誰かと一緒でなくてはいけなかった。
微笑むと、彼も笑う。
「それに、もし子供ができたら一緒に遠乗りをしたい」
「こ、子供?」
「そのうちの話だ」
レイブンは、どこまで本気で言っているんだろう。私と彼の子供? ――彼はそれを望んでいるというの。
顔に出ていたのかも知れない。意外にも、困ったように彼は笑い、その表情に、たとえようもなく心が揺れ動いた。
「ポーリーナ王女がお見えです」
アイラがそう声をかけたのは救いだったかもしれない。あやうく、切なげな視線の理由を問いただすところだった。
妹といえど食卓に王女を通すわけにもいかず、私たちは客間へと移動する。火急の引っ越しでまだ整えられていなかったそこは、机とソファーだけが置かれた殺風景なものだった。
ポーリーナは私と同じブロンドの髪を美しく編み込んでいて、よそ行きのドレスを来て現れた。結婚式の前日まで、私たちの仲は悪くなかったはずだ。唯一心を許し合っていた、血を分けた妹だった。
妹の姿を見て、私の胸はずきりと痛んだ。まるで他人に向けるような作り笑顔を、私に向けているのだから。
「用件があれば、こちらからお伺いしたというのに」
レイブンがポーリーナを歓迎していないことはその表情から明らかだった。
かつての私なら、その笑顔の下の本心に気付かなかっただろう。だけどこの二日、彼を観察していたから、このくらいの感情の変化なら、分かるようになってしまった。
「結婚のお祝いに来たのよ。急な式だったでしょう? お祝いも言えないままだったもの」
にこりと笑うポーリーナに、レイブンも応じる。
「私も一緒にいても差し支えないでしょうか」
「あなたが? いいえ、嫌よ。下がりなさい」
ぞっとしたのは、妹は、こんなに冷たい表情をする人間だっただろうかと思ったからだ。
そう思うのは私が、もう王族ではないからだろうか。もしかすると私も、こんな目でレイブンを見たことがあったのかもしれない。考えると、また暗い靄に支配されそうだった。
レイブンは、片方の眉を不愉快そうに吊り上げたが、結局は何も言わずに出て行った。
バタリと扉が閉められ、二人きりになったところで、ポーリーナが言う。
「暮らしはどう?」
「たった二日じゃ、なにも分からないわ」
妹がこんな作り笑顔をしていなかったら、私は彼女に助けを求めたかもしれない。だが目の前の、まるで別人のようなポーリーナに弱音を吐くことはできなかった。
「あの男との結婚を、ヴィクトリカお姉様が承諾するなんてね。何がいいの? 顔? 顔は確かに素敵だわ。それとも、別の理由があるの? 身分の低い人間は、動物的欲求が強いと聞くけど、彼はもうお姉様を、その体で虜にしたの?」
好奇心と侮蔑が入り交じった表情で問うポーリーナに、やっと答える。
「結婚したのは、分かるでしょう? 他に、選択の余地なんてなかったのよ」
「へえ? それにしては楽しそうな声が食堂から漏れていたわね」
明らかに納得していない。他に誰もいないというのに、ポーリーナは声を潜めた。自然、私たちの顔は近づく。
「騙されてはだめよ。レイブンはお姉様を愛していないわ。地位と持参金と、ヒースへの当てつけのためだけにお姉様を娶ったのだわ」
そんなことは、言われなくても分かっていた。だけど私だって黙っていられない。
「でも彼は、私に歩み寄ろうとしているわ。少なくとも夫婦として、やっていこうとしているのよ」
山のようなプレゼントも、馬を飼おうという申し出もその証拠だ。
だがポーリーナは、勝ち誇ったかのように笑っている。
「可哀想なお姉様。いいことを教えてあげる。
……アイラとかいうメイドは、レイブンの愛人よ」
37
お気に入りに追加
429
あなたにおすすめの小説

【完結】どうやら時戻りをしました。
まるねこ
恋愛
ウルダード伯爵家は借金地獄に陥り、借金返済のため泣く泣く嫁いだ先は王家の闇を担う家。
辛い日々に耐えきれずモアは自らの命を断つ。
時戻りをした彼女は同じ轍を踏まないと心に誓う。
※前半激重です。ご注意下さい
Copyright©︎2023-まるねこ

忘れられたら苦労しない
菅井群青
恋愛
結婚を考えていた彼氏に突然振られ、二年間引きずる女と同じく過去の恋に囚われている男が出会う。
似ている、私たち……
でもそれは全然違った……私なんかより彼の方が心を囚われたままだ。
別れた恋人を忘れられない女と、運命によって引き裂かれ突然亡くなった彼女の思い出の中で生きる男の物語
「……まだいいよ──会えたら……」
「え?」
あなたには忘れらない人が、いますか?──

【完結済】平凡令嬢はぼんやり令息の世話をしたくない
天知 カナイ
恋愛
【完結済 全24話】ヘイデン侯爵の嫡男ロレアントは容姿端麗、頭脳明晰、魔法力に満ちた超優良物件だ。周りの貴族子女はこぞって彼に近づきたがる。だが、ロレアントの傍でいつも世話を焼いているのは、見た目も地味でとりたてて特長もないリオ―チェだ。ロレアントは全てにおいて秀でているが、少し生活能力が薄く、いつもぼんやりとしている。国都にあるタウンハウスが隣だった縁で幼馴染として育ったのだが、ロレアントの母が亡くなる時「ロレンはぼんやりしているから、リオが面倒見てあげてね」と頼んだので、律義にリオ―チェはそれを守り何くれとなくロレアントの世話をしていた。
だが、それが気にくわない人々はたくさんいて様々にリオ―チェに対し嫌がらせをしてくる。だんだんそれに疲れてきたリオーチェは‥。
氷の騎士様は実は太陽の騎士様です。
りつ
恋愛
イリスの婚約者は幼馴染のラファエルである。彼と結婚するまで遠い修道院の寄宿学校で過ごしていたが、十八歳になり、王都へ戻って来た彼女は彼と結婚できる事実に胸をときめかせていた。しかし両親はラファエル以外の男性にも目を向けるよう言い出し、イリスは戸惑ってしまう。
王女殿下や王太子殿下とも知り合い、ラファエルが「氷の騎士」と呼ばれていることを知ったイリス。離れている間の知らなかったラファエルのことを令嬢たちの口から聞かされるが、イリスは次第に違和感を抱き始めて……
※他サイトにも掲載しています
※表紙は「かんたん表紙メーカー」様で作成しました

私が、良いと言ってくれるので結婚します
あべ鈴峰
恋愛
幼馴染のクリスと比較されて悲しい思いをしていたロアンヌだったが、突然現れたレグール様のプロポーズに 初対面なのに結婚を決意する。
しかし、その事を良く思わないクリスが・・。
【完結】欲しがり義妹に王位を奪われ偽者花嫁として嫁ぎました。バレたら処刑されるとドキドキしていたらイケメン王に溺愛されてます。
美咲アリス
恋愛
【Amazonベストセラー入りしました(長編版)】「国王陛下!わたくしは偽者の花嫁です!どうぞわたくしを処刑してください!!」「とりあえず、落ち着こうか?(にっこり)」意地悪な義母の策略で義妹の代わりに辺境国へ嫁いだオメガ王女のフウル。正直な性格のせいで嘘をつくことができずに命を捨てる覚悟で夫となる国王に真実を告げる。だが美貌の国王リオ・ナバはなぜかにっこりと微笑んだ。そしてフウルを甘々にもてなしてくれる。「きっとこれは処刑前の罠?」不幸生活が身についたフウルはビクビクしながら城で暮らすが、実は国王にはある考えがあって⋯⋯?
氷の公爵の婚姻試験
黎
恋愛
ある日、若き氷の公爵レオンハルトからある宣言がなされた――「私のことを最もよく知る女性を、妻となるべき者として迎える。その出自、身分その他一切を問わない。」。公爵家の一員となる一世一代のチャンスに王国中が沸き、そして「公爵レオンハルトを最もよく知る女性」の選抜試験が行われた。

侯爵令嬢はざまぁ展開より溺愛ルートを選びたい
花月
恋愛
内気なソフィア=ドレスデン侯爵令嬢の婚約者は美貌のナイジェル=エヴァンス公爵閣下だったが、王宮の中庭で美しいセリーヌ嬢を抱きしめているところに遭遇してしまう。
ナイジェル様から婚約破棄を告げられた瞬間、大聖堂の鐘の音と共に身体に異変が――。
あら?目の前にいるのはわたし…?「お前は誰だ!?」叫んだわたしの姿の中身は一体…?
ま、まさかのナイジェル様?何故こんな展開になってしまったの??
そして婚約破棄はどうなるの???
ほんの数時間の魔法――一夜だけの入れ替わりに色々詰め込んだ、ちぐはぐラブコメ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる