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俺のパーティーメンバーはどこか間違っている。 2
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「なんで出てくるのがため息なんですか!」
「うんよかったね」
「何かバカにされてるような気がするのは気のせいでしょうか」
「気のせいだよ気のせい。で、ナイフを浮かばせることとアリアが大人になったって事にどんな関係があるんだ?」
なんできょとんとしてんだ? その表情したいのは俺なんだが。
「はあ」
「なんで質問に対する返答がため息なんだよ」
「カケルは分かってないですね」
「は?」
「いいですか? 私の言霊魔法は進化したのですっ! 今まで人にしか効かなかった私の言霊魔法がついに物に作用するようになったんですよ! これは私が魂レベルで成長し大人になったという何よりの証明! し・か・も! 酔いつぶれた年上の男性を介抱してあげる聖母のような優しさも持ち合わせているのですっ! あれ? これって私、もしかしなくても神なのではないでしょうか」
「なあ、今とんでもなく重要な発言があったように思うんだが」
「え? 何です?」
「今まで人にしか効かなかった、って聞こえたんだが?」
「あ」
こいつ。このクソガキ。とんでもないことをカミングアウトしやがった。
昨日までは「神である力を見せてあげましょう!」やら「神である私がモンスター程度を恐れるなんてありえません!」やら言ってイキり散らしていたというのに、その自信の根源である言霊魔法がモンスターには効かなかったとはどういうことなのか。
「お前がモンスターにビビってたのはそれが理由か」
「え? 何の事です? ビビッてませんが」
「今更遅いわ!! お前昨日までクエスト行きたがらなかったよな!? 手頃なクエストが無いってわかった時嬉しそうにしてたよな!? それってモンスターにお得意の言霊魔法が効かないって分かってたからだよな!?」
「……」
「おい、何か言ってみろ」
「ふ」
「ふ?」
「ふっふっふ…… モンスターを恐れていたのは認めましょう! 昨日まで私の言霊魔法は人語を理解できるモノにしか効かなかったのも認めましょう! で・す・が! 恐れていたのは過去の私っ! 今の私の言霊魔法は万物に干渉できるに至りました! つまり私は神! さあカケル! クエストにいきましょう! 神である私の力を見せてあげます!」
「……」
ちくしょう、こいつ開き直りやがった。
…… いや、イライラするのはやめて一度冷静になろう。一応年上だからな。
この小生意気でビビりなロリっ子がモンスター討伐に前向きになったってのは良いことだ。
それにこいつの魔法は進化? レベルアップのようなものをして俺の知る言霊魔法になったみたいだし充分すぎる戦力になるだろう。…… ん? レベルアップ?
「お前モンスター倒してないのになんで魔法強くなってんだよ」
「え? 毎日マルメドリのお肉食べてるじゃないですか? ソウルプレートの事も知らないんですか? バカなんですか?」
「お前これからお小遣い無しな」
「ごめんなさい言いすぎました! 謝ります! ごめんなさいっ!! だからお小遣いはください」
ふん、調子のいいガキだ。
アリアはソウルプレートについて説明してくれた。
ソウルプレートには他者の魂を蓄積し、個人に還元するという機能が備わっているようだ。
例えばモンスターを倒したり、何かを食べたりするだけで魂とやらは蓄積されていくらしいのだが、
「魂がこれに蓄積されていくってのは分かったがそれとお前の魔法が強くなったのと何の関係があるんだ?」
このソウルプレートってヤツには魔法やスキルの強化みたいな項目は見当たらない。ゲームなら『強化しますか?』的な項目が有るはずだがそんなものは見当たらない。なんならスキルの効果なんていう説明欄も見当たらない。
「……?」
俺の質問に、アリアは首を傾げた。
「…… 分かった。質問を変えてやる。どうやって魔法を強化したんだ?」
「ぼんやりと浮かんできたんですよね。何かできそうって」
「ふざけてんのか?」
「ふざけてません。今朝起きたら、あれ? 今の私なら物も動かせるのでは? って思ったので試してみたら本当に出来たんです」
嘘は言ってなさそうだ。
こんな真剣な表情で嘘をつける頭があるなら自分の事を神とか言わないはずだから。
「じゃあ俺のスキルもこのまま普通に生活してたらいつか強化されるって事だよな」
「毎日ただ食べて寝るだけで強くなるはずないじゃないですか。やっぱりバカなんじゃないですか?」
「お小遣い」
「魔法もスキルも使い続ける事で強くなるってアイーシャから聞きました」
なるほど。つまり魂の経験値みたいなもんが一定になるのとは別に修練度みたいもんも必要ってわけか。
「新しい魔法とかスキルはどうしたら覚えられるんだ?」
「…… ぷぷっ! そんな事も――」
「お小遣い」
「今使えそうな魔法とかスキルの名前がぼんやりと浮かんでくるんですよ。それか自分が使ってる姿を夢で見ます」
「…… 本当か?」
「本当です。実際に私は夢で見た家事スキル使えるようになりましたし」
なんて曖昧なんだ。
もっとこうゲームっぽくて分かりやすい――
そんな事を考えている時、ふいにとある言葉が浮かんできた。
『魂捜索』
「あっ」
「どうしました?」
「今ぼんやりと浮かんできた」
「え? まさか新しい魔法かスキルですか?」
「たぶん」
俺は自分のソウルプレートを確認する。
「うぉおおおおおおお!」
「いきなり大きな声出さないでください! びっくりするじゃないですか!」
「おぉ、すまん。でもこんな感じなんだな。まじでぼんやりと浮かんできやがった」
「ふふん、神は嘘吐かないので」
ちょっと前に嘘吐いてたろ。
俺は再度ソウルプレートに視線を落とし、スキル欄に追加された文字を見る。
『魂捜索』
ちゃんと書いてある。
「これは使えそうなスキルだ」
ソウルサーチは文字通りサーチスキルだ。アクセルと違ってスキルを使わなくても効果範囲が分かったし、使い方も分かる。
横からアリアが覗き込んできて、
「うわぁ、また戦闘に関係なさそうなスキルじゃないですか」
「うるせえな。ってか何で見えてんだ。秘匿魔法はどうした」
「ぷぷぷ。パーティーメンバーなら見えるんですよ」
「ならお前のも見せろ」
「いいですけど」
俺はアリアのソウルプレートを受け取り、視線を落とした。
―― こいつマジで言霊魔法と家事スキルしかねえのかよ。
「え、何ですかその顔は」
「いやぁ、俺も魔法使ってみてえなって」
「魔法なら誰かに教えてもらえばいいのではないですか? …… あっ」
「何を察したんだよ。まあいい、それよりお前の言霊魔法教えてくれよ」
「それは無理ですね」
「…… なんで?」
「ふふん! では神である私に教えてくださいと懇願するのです! 何の知識も無いカケルに教えてあげるのですから授業料です! ほらはやくしてください!」
「お小遣い」
「上級魔法や特別な魔法、スキルは加護に合ったモノしか習得できないようになっているのです。例えば、火属性の初級魔法から中級魔法までは習得している人に教わる事で誰でも習得できますけど、それより上のランクである上級魔法以上の習得には『火』に関連した加護を持っている必要があるんです」
隙を見せたらすぐにマウントを取ろうとしてくるこのロリっ子をひっぱたいてやりたい。
それにしても、加護に合ったモノしか、か。それなら俺に言霊魔法は使えないのは理解できる。
「アリアは初級魔法とか覚えなくていいのか?」
「え? そんな必要どこにあるんです? 今の私なら火でも水でも操れますが」
「……」
チートじゃねえか。
俺はクソガキとのスペック差に落胆した。
「うんよかったね」
「何かバカにされてるような気がするのは気のせいでしょうか」
「気のせいだよ気のせい。で、ナイフを浮かばせることとアリアが大人になったって事にどんな関係があるんだ?」
なんできょとんとしてんだ? その表情したいのは俺なんだが。
「はあ」
「なんで質問に対する返答がため息なんだよ」
「カケルは分かってないですね」
「は?」
「いいですか? 私の言霊魔法は進化したのですっ! 今まで人にしか効かなかった私の言霊魔法がついに物に作用するようになったんですよ! これは私が魂レベルで成長し大人になったという何よりの証明! し・か・も! 酔いつぶれた年上の男性を介抱してあげる聖母のような優しさも持ち合わせているのですっ! あれ? これって私、もしかしなくても神なのではないでしょうか」
「なあ、今とんでもなく重要な発言があったように思うんだが」
「え? 何です?」
「今まで人にしか効かなかった、って聞こえたんだが?」
「あ」
こいつ。このクソガキ。とんでもないことをカミングアウトしやがった。
昨日までは「神である力を見せてあげましょう!」やら「神である私がモンスター程度を恐れるなんてありえません!」やら言ってイキり散らしていたというのに、その自信の根源である言霊魔法がモンスターには効かなかったとはどういうことなのか。
「お前がモンスターにビビってたのはそれが理由か」
「え? 何の事です? ビビッてませんが」
「今更遅いわ!! お前昨日までクエスト行きたがらなかったよな!? 手頃なクエストが無いってわかった時嬉しそうにしてたよな!? それってモンスターにお得意の言霊魔法が効かないって分かってたからだよな!?」
「……」
「おい、何か言ってみろ」
「ふ」
「ふ?」
「ふっふっふ…… モンスターを恐れていたのは認めましょう! 昨日まで私の言霊魔法は人語を理解できるモノにしか効かなかったのも認めましょう! で・す・が! 恐れていたのは過去の私っ! 今の私の言霊魔法は万物に干渉できるに至りました! つまり私は神! さあカケル! クエストにいきましょう! 神である私の力を見せてあげます!」
「……」
ちくしょう、こいつ開き直りやがった。
…… いや、イライラするのはやめて一度冷静になろう。一応年上だからな。
この小生意気でビビりなロリっ子がモンスター討伐に前向きになったってのは良いことだ。
それにこいつの魔法は進化? レベルアップのようなものをして俺の知る言霊魔法になったみたいだし充分すぎる戦力になるだろう。…… ん? レベルアップ?
「お前モンスター倒してないのになんで魔法強くなってんだよ」
「え? 毎日マルメドリのお肉食べてるじゃないですか? ソウルプレートの事も知らないんですか? バカなんですか?」
「お前これからお小遣い無しな」
「ごめんなさい言いすぎました! 謝ります! ごめんなさいっ!! だからお小遣いはください」
ふん、調子のいいガキだ。
アリアはソウルプレートについて説明してくれた。
ソウルプレートには他者の魂を蓄積し、個人に還元するという機能が備わっているようだ。
例えばモンスターを倒したり、何かを食べたりするだけで魂とやらは蓄積されていくらしいのだが、
「魂がこれに蓄積されていくってのは分かったがそれとお前の魔法が強くなったのと何の関係があるんだ?」
このソウルプレートってヤツには魔法やスキルの強化みたいな項目は見当たらない。ゲームなら『強化しますか?』的な項目が有るはずだがそんなものは見当たらない。なんならスキルの効果なんていう説明欄も見当たらない。
「……?」
俺の質問に、アリアは首を傾げた。
「…… 分かった。質問を変えてやる。どうやって魔法を強化したんだ?」
「ぼんやりと浮かんできたんですよね。何かできそうって」
「ふざけてんのか?」
「ふざけてません。今朝起きたら、あれ? 今の私なら物も動かせるのでは? って思ったので試してみたら本当に出来たんです」
嘘は言ってなさそうだ。
こんな真剣な表情で嘘をつける頭があるなら自分の事を神とか言わないはずだから。
「じゃあ俺のスキルもこのまま普通に生活してたらいつか強化されるって事だよな」
「毎日ただ食べて寝るだけで強くなるはずないじゃないですか。やっぱりバカなんじゃないですか?」
「お小遣い」
「魔法もスキルも使い続ける事で強くなるってアイーシャから聞きました」
なるほど。つまり魂の経験値みたいなもんが一定になるのとは別に修練度みたいもんも必要ってわけか。
「新しい魔法とかスキルはどうしたら覚えられるんだ?」
「…… ぷぷっ! そんな事も――」
「お小遣い」
「今使えそうな魔法とかスキルの名前がぼんやりと浮かんでくるんですよ。それか自分が使ってる姿を夢で見ます」
「…… 本当か?」
「本当です。実際に私は夢で見た家事スキル使えるようになりましたし」
なんて曖昧なんだ。
もっとこうゲームっぽくて分かりやすい――
そんな事を考えている時、ふいにとある言葉が浮かんできた。
『魂捜索』
「あっ」
「どうしました?」
「今ぼんやりと浮かんできた」
「え? まさか新しい魔法かスキルですか?」
「たぶん」
俺は自分のソウルプレートを確認する。
「うぉおおおおおおお!」
「いきなり大きな声出さないでください! びっくりするじゃないですか!」
「おぉ、すまん。でもこんな感じなんだな。まじでぼんやりと浮かんできやがった」
「ふふん、神は嘘吐かないので」
ちょっと前に嘘吐いてたろ。
俺は再度ソウルプレートに視線を落とし、スキル欄に追加された文字を見る。
『魂捜索』
ちゃんと書いてある。
「これは使えそうなスキルだ」
ソウルサーチは文字通りサーチスキルだ。アクセルと違ってスキルを使わなくても効果範囲が分かったし、使い方も分かる。
横からアリアが覗き込んできて、
「うわぁ、また戦闘に関係なさそうなスキルじゃないですか」
「うるせえな。ってか何で見えてんだ。秘匿魔法はどうした」
「ぷぷぷ。パーティーメンバーなら見えるんですよ」
「ならお前のも見せろ」
「いいですけど」
俺はアリアのソウルプレートを受け取り、視線を落とした。
―― こいつマジで言霊魔法と家事スキルしかねえのかよ。
「え、何ですかその顔は」
「いやぁ、俺も魔法使ってみてえなって」
「魔法なら誰かに教えてもらえばいいのではないですか? …… あっ」
「何を察したんだよ。まあいい、それよりお前の言霊魔法教えてくれよ」
「それは無理ですね」
「…… なんで?」
「ふふん! では神である私に教えてくださいと懇願するのです! 何の知識も無いカケルに教えてあげるのですから授業料です! ほらはやくしてください!」
「お小遣い」
「上級魔法や特別な魔法、スキルは加護に合ったモノしか習得できないようになっているのです。例えば、火属性の初級魔法から中級魔法までは習得している人に教わる事で誰でも習得できますけど、それより上のランクである上級魔法以上の習得には『火』に関連した加護を持っている必要があるんです」
隙を見せたらすぐにマウントを取ろうとしてくるこのロリっ子をひっぱたいてやりたい。
それにしても、加護に合ったモノしか、か。それなら俺に言霊魔法は使えないのは理解できる。
「アリアは初級魔法とか覚えなくていいのか?」
「え? そんな必要どこにあるんです? 今の私なら火でも水でも操れますが」
「……」
チートじゃねえか。
俺はクソガキとのスペック差に落胆した。
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お茶会の後を追加します。
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