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俺の異世界転移はどこか間違っている。
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天使を自称するクソガキに雨が降る廃墟街へと送られた俺は、辺りを見渡して崩れかけた教会を見つけた。
正直、何か出てきそうな雰囲気のあるこんな場所に近付きたくはなかったけれど、他に建物として機能している建築物が見当たらなかったのだから仕方がない。
木製の大扉を押し開けると、内部はひどい有り様だった。天井は一部分欠けてしまっていて雨が降り込んでおり、信者が腰かけていたであろうベンチタイプの椅子たちは脚が折れて機能を失っている。最奥部分にある天使を模した石像は半壊して左半身しか残っていない。
「とりあえずっ、と」
俺はびしょびしょになった服を脱ぎ、天使像に被せた。
「よし」
服を垂らした天使像を見て満足感を得る。天使に恨みがあるとかそんなんじゃあない。
「これからどうしようか」
全裸で立ち尽くす。
異世界に送られたようだがそんな実感はまだ無い。魔法とかスキルとかってクソ天使が言ってたが使い方を教わってないから使いようが無いし、そもそも何の魔法が使えるのかすら知らない。意識を集中させるだけで身体が熱くなって魔力を感じ、「うぉっ、これが魔法ってやつか」とか言ってるはずなのだがそんなもん微塵も感じない。
「…… あっ」
俺は気付いた。
異世界お約束のアレがあるじゃあないか、と。
「ス、ステータスオープン」
小さく言った。
けれど、メニュー画面のようなモノは現れず、ガイド役のような天の声も聞こえてこない。
「ステータスオープン!」
もう一度、今度は普通の声量で言ってみる。
「……」
周囲に変化は見られない。
―― おかしいな。お約束魔法『ステータスオープン』が発動しないんだが。…… 言い方が悪いのか?
右腕を肩の位置まで上げて、
「ステーィタスッ! オープンッッ!!」
と、今度は魔法を使ってる感を出して言ってみた。
けれど、相変わらず周囲に変化は無い。異世界にきた時はまず自分のステータスを確認するものだと思っていたのだが違うらしい。
「この状況でモンスターの奇襲を受けると逃げるしかないわけだが……」
俺は足が速かった。かけっこで負けた事ないってのは数少ない自慢の一つだ。けれど、モンスターより速く走れるなんて確証は無い。
「詰んだな」
俺は考える事をやめた。
*************
車軸を流すほどの大雨が降る廃墟街。
そこを駆ける影が一つあった。外套に身をつつみ、パンパンに膨らんだ革袋を抱えている。
「アルヒまでもう少しってとこなのに」
影は少年のようで少女のような中性的な声で不満を漏らす。すると、影の周囲に赤く光る玉が一つ現れ、言った。
『運命に祝福された子でもツイてない時ってあるんだね』
影は突然の声に驚く様子は無く、「またそれ?」と笑う。
「どこか雨を凌げる場所があればいいんだけど」
『あの教会は?』
「良さそう。あそこでちょっと休もうか」
『教会としての働きは期待できないだろうから私たちは周りの確認をしてくるよ』
「うん、よろしく」
影の周囲に七色に光る玉が現れ、それぞれ別方向に飛んでいく。影はそのまま崩れかかった教会へ足を進めた。
廃教会には先客がいた。
「62ッ! 63ッ!」
大陸では珍しい黒い髪の男の子が全裸でスクワットをしている。
「64ッ! 65ッ! …… 後35回ッ!!」
かなりきつそうだ。
黒髪の少年の身体を流れる汗が妙に輝いて見える。
少年は戸惑っていた。
声をかけるべきかどうかを。
少年は思い出していた。
今は亡き母の言葉を。
『相手の立場に立って考えられるようになりなさい』
少年は一歩後ずさる。まだ気付かれてない内に一度外に出ようと考えたからだ。
しかし、遅かった。
「66ッ! …… ん?」
「っ――」
「「……」」
黒髪の少年と視線がぶつかった。
****************
暇を持て余した俺はスクワットをしていた。
とりあえず100回。腹筋と背筋もしたかったが、全裸で地面に寝転がるのは嫌だったので諦めた。腕立て? 大事なとこが地面にぶち当たるので真っ先に選択肢から消した。
66回目を終えた所で、背後に気配を感じ、振り返る。
―― うわあ。めっちゃイケメン。
一歩後ずさった姿勢の金髪イケメンがいた。ルビーのような赤い瞳が丸くなっている。
「「……」」
―― ふむ。
「67ッ! 68ッ!」
スクワットを継続した。
だって、仕方ない。もし俺が金髪イケメン君だったら廃教会の祭壇で爽やかな汗を流す全裸の人間に関わりたくない。
この出会いを無かった事にするのがイケメン君にとっても、俺にとっても最善だろう。
「69ッ!」
背後で布が擦れる音がした。
「70ッ!」
背後の気配が近付いてくるのが分かる。
「「71ッ!」」
回数を数える声が増えた。
ちらり、と視線を横に流す。
―― なんでぇ?
俺の真横で全裸の金髪イケメンが真剣な眼差しでスクワットをしていた。
「「72ッ!」」
―― お前はまだ2回だろ。
そんな事を思ったが口には出さない。
………………
「「99ゥッ! 100ゥゥッ!!」」
スクワットが目標回数に達した。
達成感をほぐすように背を伸ばしながら横目でイケメンを見ると、俺を真似するように背を伸ばしている。
唐突にイケメンが口を開いた。
「良い汗かけたね」
「……」
俺は答えない。
何やら満足げな表情のイケメンは無視して、教会の外に出た。
火照った身体を天然のシャワーで冷やしながら思う。
―― 怖っ。
正直、何か出てきそうな雰囲気のあるこんな場所に近付きたくはなかったけれど、他に建物として機能している建築物が見当たらなかったのだから仕方がない。
木製の大扉を押し開けると、内部はひどい有り様だった。天井は一部分欠けてしまっていて雨が降り込んでおり、信者が腰かけていたであろうベンチタイプの椅子たちは脚が折れて機能を失っている。最奥部分にある天使を模した石像は半壊して左半身しか残っていない。
「とりあえずっ、と」
俺はびしょびしょになった服を脱ぎ、天使像に被せた。
「よし」
服を垂らした天使像を見て満足感を得る。天使に恨みがあるとかそんなんじゃあない。
「これからどうしようか」
全裸で立ち尽くす。
異世界に送られたようだがそんな実感はまだ無い。魔法とかスキルとかってクソ天使が言ってたが使い方を教わってないから使いようが無いし、そもそも何の魔法が使えるのかすら知らない。意識を集中させるだけで身体が熱くなって魔力を感じ、「うぉっ、これが魔法ってやつか」とか言ってるはずなのだがそんなもん微塵も感じない。
「…… あっ」
俺は気付いた。
異世界お約束のアレがあるじゃあないか、と。
「ス、ステータスオープン」
小さく言った。
けれど、メニュー画面のようなモノは現れず、ガイド役のような天の声も聞こえてこない。
「ステータスオープン!」
もう一度、今度は普通の声量で言ってみる。
「……」
周囲に変化は見られない。
―― おかしいな。お約束魔法『ステータスオープン』が発動しないんだが。…… 言い方が悪いのか?
右腕を肩の位置まで上げて、
「ステーィタスッ! オープンッッ!!」
と、今度は魔法を使ってる感を出して言ってみた。
けれど、相変わらず周囲に変化は無い。異世界にきた時はまず自分のステータスを確認するものだと思っていたのだが違うらしい。
「この状況でモンスターの奇襲を受けると逃げるしかないわけだが……」
俺は足が速かった。かけっこで負けた事ないってのは数少ない自慢の一つだ。けれど、モンスターより速く走れるなんて確証は無い。
「詰んだな」
俺は考える事をやめた。
*************
車軸を流すほどの大雨が降る廃墟街。
そこを駆ける影が一つあった。外套に身をつつみ、パンパンに膨らんだ革袋を抱えている。
「アルヒまでもう少しってとこなのに」
影は少年のようで少女のような中性的な声で不満を漏らす。すると、影の周囲に赤く光る玉が一つ現れ、言った。
『運命に祝福された子でもツイてない時ってあるんだね』
影は突然の声に驚く様子は無く、「またそれ?」と笑う。
「どこか雨を凌げる場所があればいいんだけど」
『あの教会は?』
「良さそう。あそこでちょっと休もうか」
『教会としての働きは期待できないだろうから私たちは周りの確認をしてくるよ』
「うん、よろしく」
影の周囲に七色に光る玉が現れ、それぞれ別方向に飛んでいく。影はそのまま崩れかかった教会へ足を進めた。
廃教会には先客がいた。
「62ッ! 63ッ!」
大陸では珍しい黒い髪の男の子が全裸でスクワットをしている。
「64ッ! 65ッ! …… 後35回ッ!!」
かなりきつそうだ。
黒髪の少年の身体を流れる汗が妙に輝いて見える。
少年は戸惑っていた。
声をかけるべきかどうかを。
少年は思い出していた。
今は亡き母の言葉を。
『相手の立場に立って考えられるようになりなさい』
少年は一歩後ずさる。まだ気付かれてない内に一度外に出ようと考えたからだ。
しかし、遅かった。
「66ッ! …… ん?」
「っ――」
「「……」」
黒髪の少年と視線がぶつかった。
****************
暇を持て余した俺はスクワットをしていた。
とりあえず100回。腹筋と背筋もしたかったが、全裸で地面に寝転がるのは嫌だったので諦めた。腕立て? 大事なとこが地面にぶち当たるので真っ先に選択肢から消した。
66回目を終えた所で、背後に気配を感じ、振り返る。
―― うわあ。めっちゃイケメン。
一歩後ずさった姿勢の金髪イケメンがいた。ルビーのような赤い瞳が丸くなっている。
「「……」」
―― ふむ。
「67ッ! 68ッ!」
スクワットを継続した。
だって、仕方ない。もし俺が金髪イケメン君だったら廃教会の祭壇で爽やかな汗を流す全裸の人間に関わりたくない。
この出会いを無かった事にするのがイケメン君にとっても、俺にとっても最善だろう。
「69ッ!」
背後で布が擦れる音がした。
「70ッ!」
背後の気配が近付いてくるのが分かる。
「「71ッ!」」
回数を数える声が増えた。
ちらり、と視線を横に流す。
―― なんでぇ?
俺の真横で全裸の金髪イケメンが真剣な眼差しでスクワットをしていた。
「「72ッ!」」
―― お前はまだ2回だろ。
そんな事を思ったが口には出さない。
………………
「「99ゥッ! 100ゥゥッ!!」」
スクワットが目標回数に達した。
達成感をほぐすように背を伸ばしながら横目でイケメンを見ると、俺を真似するように背を伸ばしている。
唐突にイケメンが口を開いた。
「良い汗かけたね」
「……」
俺は答えない。
何やら満足げな表情のイケメンは無視して、教会の外に出た。
火照った身体を天然のシャワーで冷やしながら思う。
―― 怖っ。
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