1 / 21
出てくる人
登場人物
しおりを挟む6月22日・くもり(朝晩は雨だった)
あいつの家から飛び出したアタシは、かつてスナックにいたときに一緒に働いていたコが暮らしているアパートに転がりこんだ。
新しい住まいがみつかるまでの間、アタシはそこからバイトに通うことにした。
市役所前にあるローソンのバイトは継続するけど、清掃会社はやめるから勝手に休んだ。
あいつもまた、工場を勝手に休んで徹底抗戦を構えた。
アタシは、オミズの世界へ帰ると決意した。
せやけん、あいつと離婚する。
そんな時であった。
アタシがバイトをしている市役所前にあるローソンに戒田さんが突然やって来た。
戒田さんは、アタシにもう一度あいつと話し合えと言うた。
しかし、アタシは話し合いを拒否した。
アタシは、陳列ケースに新しく到着したお弁当をならべていた。
戒田さんはアタシに『清掃会社の人がまりなさんがよくがんばっているからお給料を上げようかと言うてたよ。』とあつかましい声で言うた。
アタシは『うそをつくのもたいがいにしてや!!』と戒田さんに怒鳴りつけたあと、こう言うた。
「戒田さん!!アタシは近いうちに水商売の世界に戻ると決意したけん…清掃会社の社長はムシがよすぎるわよ!!あんたね!!かえんなさいよ!!」
「まりなさん、清掃会社の人たちは人手が足りないからまりなさんに戻ってきてほしいと言うてるのだよ…」
「そんなんウソよ!!あんたよくもアタシをだましたわね!!清掃会社の社長が通勤手当てと住宅手当てなどのお手当が出るよと言うた…せやけど手当ては1銭もでえへんかった!!…アタシのお給料が社長の手によってピンハネされたのよ!!ピンはねした分で、ドーラク息子の平日ゴルフやスナックのねーちゃんをはべらすことに使われた…ああ、それだけじゃないわよ!!ドーラク息子の知人のヤクザ組織の上納金に変わっていたことも聞いたわよ!!どないしてくれるねん!!」
「まりなさん、それは言い過ぎだよぉ…清掃会社の社長さんは『悪かった…』とあやまっているのだよ。」
「それは心の底からの言葉かしら?」
「社長さんは、本当に心の底からあやまっているのだよ。」
アタシは冷めた声で『アホみたい…』と言うたあと、戒田さんにこう言うた。
「あんたはいつからクソッタレどもの肩を持つようになったかしら!?クソッタレどもとあんたはどなな関係があんのよ!?」
「まりなさん…」
「答えてよ!!」
「まりなさん!!せっかく雇って下さった社長さんになんてことを言うのだ!?」
「はぐいたらしいわね!!アタシは水商売の世界に帰ると決意したのよ!!アタシは、あななクソッタレどもの会社なんかやめるけん!!」
「まりなさん、清掃会社の社長さんは人手がたりないからまりなさんにきてほしいと言うてるのだよ!!」
「イヤ!!断る!!」
「なんで断るのだよぅ~社長さんは人手がたりないと言うているのだよ!!」
「ますますはぐいたらしいわね!!あんたがそないに言うのであれば、アタシのようにホーローしたらどうかしら!!」
「私は…妻子にごはんを食べさせて行く立場だからホーローできない…」
「ひ弱な男ねぇ~」
「まりなさん!!」
「それはあんたの学生時代の過ごし方が悪いからでしょ…人のコネつこたけん条件の悪いことに就職したのでしょ…せやけんあんたはなさけない男よ…」
「まりなさん!!」
「よくもアタシの仕事のジャマしたわね!!店長にチクるわよ!!」
戒田さんに怒鳴りつけたアタシは、奥の部屋へ逃げ込んだ。
(まりなは、この一件で清掃会社をやめて再びオミズの世界に帰った。)
あいつの家から飛び出したアタシは、かつてスナックにいたときに一緒に働いていたコが暮らしているアパートに転がりこんだ。
新しい住まいがみつかるまでの間、アタシはそこからバイトに通うことにした。
市役所前にあるローソンのバイトは継続するけど、清掃会社はやめるから勝手に休んだ。
あいつもまた、工場を勝手に休んで徹底抗戦を構えた。
アタシは、オミズの世界へ帰ると決意した。
せやけん、あいつと離婚する。
そんな時であった。
アタシがバイトをしている市役所前にあるローソンに戒田さんが突然やって来た。
戒田さんは、アタシにもう一度あいつと話し合えと言うた。
しかし、アタシは話し合いを拒否した。
アタシは、陳列ケースに新しく到着したお弁当をならべていた。
戒田さんはアタシに『清掃会社の人がまりなさんがよくがんばっているからお給料を上げようかと言うてたよ。』とあつかましい声で言うた。
アタシは『うそをつくのもたいがいにしてや!!』と戒田さんに怒鳴りつけたあと、こう言うた。
「戒田さん!!アタシは近いうちに水商売の世界に戻ると決意したけん…清掃会社の社長はムシがよすぎるわよ!!あんたね!!かえんなさいよ!!」
「まりなさん、清掃会社の人たちは人手が足りないからまりなさんに戻ってきてほしいと言うてるのだよ…」
「そんなんウソよ!!あんたよくもアタシをだましたわね!!清掃会社の社長が通勤手当てと住宅手当てなどのお手当が出るよと言うた…せやけど手当ては1銭もでえへんかった!!…アタシのお給料が社長の手によってピンハネされたのよ!!ピンはねした分で、ドーラク息子の平日ゴルフやスナックのねーちゃんをはべらすことに使われた…ああ、それだけじゃないわよ!!ドーラク息子の知人のヤクザ組織の上納金に変わっていたことも聞いたわよ!!どないしてくれるねん!!」
「まりなさん、それは言い過ぎだよぉ…清掃会社の社長さんは『悪かった…』とあやまっているのだよ。」
「それは心の底からの言葉かしら?」
「社長さんは、本当に心の底からあやまっているのだよ。」
アタシは冷めた声で『アホみたい…』と言うたあと、戒田さんにこう言うた。
「あんたはいつからクソッタレどもの肩を持つようになったかしら!?クソッタレどもとあんたはどなな関係があんのよ!?」
「まりなさん…」
「答えてよ!!」
「まりなさん!!せっかく雇って下さった社長さんになんてことを言うのだ!?」
「はぐいたらしいわね!!アタシは水商売の世界に帰ると決意したのよ!!アタシは、あななクソッタレどもの会社なんかやめるけん!!」
「まりなさん、清掃会社の社長さんは人手がたりないからまりなさんにきてほしいと言うてるのだよ!!」
「イヤ!!断る!!」
「なんで断るのだよぅ~社長さんは人手がたりないと言うているのだよ!!」
「ますますはぐいたらしいわね!!あんたがそないに言うのであれば、アタシのようにホーローしたらどうかしら!!」
「私は…妻子にごはんを食べさせて行く立場だからホーローできない…」
「ひ弱な男ねぇ~」
「まりなさん!!」
「それはあんたの学生時代の過ごし方が悪いからでしょ…人のコネつこたけん条件の悪いことに就職したのでしょ…せやけんあんたはなさけない男よ…」
「まりなさん!!」
「よくもアタシの仕事のジャマしたわね!!店長にチクるわよ!!」
戒田さんに怒鳴りつけたアタシは、奥の部屋へ逃げ込んだ。
(まりなは、この一件で清掃会社をやめて再びオミズの世界に帰った。)
0
お気に入りに追加
35
あなたにおすすめの小説


【完結】義兄に十年片想いしているけれど、もう諦めます
夏ノ宮萄玄
BL
オレには、親の再婚によってできた義兄がいる。彼に対しオレが長年抱き続けてきた想いとは。
――どうしてオレは、この不毛な恋心を捨て去ることができないのだろう。
懊悩する義弟の桧理(かいり)に訪れた終わり。
義兄×義弟。美形で穏やかな社会人義兄と、つい先日まで高校生だった少しマイナス思考の義弟の話。短編小説です。

6回殺された第二王子がさらにループして報われるための話
あめ
BL
何度も殺されては人生のやり直しをする第二王子がボロボロの状態で今までと大きく変わった7回目の人生を過ごす話
基本シリアス多めで第二王子(受け)が可哀想
からの周りに愛されまくってのハッピーエンド予定


皇帝の立役者
白鳩 唯斗
BL
実の弟に毒を盛られた。
「全てあなた達が悪いんですよ」
ローウェル皇室第一子、ミハエル・ローウェルが死に際に聞いた言葉だった。
その意味を考える間もなく、意識を手放したミハエルだったが・・・。
目を開けると、数年前に回帰していた。

使命を全うするために俺は死にます。
あぎ
BL
とあることで目覚めた主人公、「マリア」は悪役というスペックの人間だったことを思い出せ。そして悲しい過去を持っていた。
とあることで家族が殺され、とあることで婚約破棄をされ、その婚約破棄を言い出した男に殺された。
だが、この男が大好きだったこともしかり、その横にいた女も好きだった
なら、昔からの使命である、彼らを幸せにするという使命を全うする。
それが、みなに忘れられても_
騎士様、お菓子でなんとか勘弁してください
東院さち
BL
ラズは城で仕える下級使用人の一人だ。竜を追い払った騎士団がもどってきた祝賀会のために少ない魔力を駆使して仕事をしていた。
突然襲ってきた魔力枯渇による具合の悪いところをその英雄の一人が助けてくれた。魔力を分け与えるためにキスされて、お礼にラズの作ったクッキーを欲しがる変わり者の団長と、やはりお菓子に目のない副団長の二人はラズのお菓子を目的に騎士団に勧誘する。
貴族を嫌うラズだったが、恩人二人にせっせとお菓子を作るはめになった。
お菓子が目的だったと思っていたけれど、それだけではないらしい。
やがて二人はラズにとってかけがえのない人になっていく。のかもしれない。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる