王子様は愛されすぎる

mios

文字の大きさ
上 下
11 / 20

生贄

しおりを挟む
▶︎サシャ目線

ノアにデヴィンのことを聞かれた。
えーと、素直に言うべき?
きっとデヴィンに言えば、会いたがるだろうし。

ノアも男の子だから、自分の身は自分で守れるわよね?

ノアが囮とかはないわよね。さすがに、王族は囮にしないわよね。

と言いつつ、アルノルトの黒い笑顔を思い出し、あの人ならやりかねない、と思った。

なので、連れて行くだけはサシャが、その先はデヴィンにお願いするつもりで、集会に呼んだのだ。他にもエミリー様、エミリー様の侍女の方、エミリー様のお友達、私のお友達、デヴィンのお友達など、わりとたくさん来られていて、これなら一人増えても大丈夫よね、と思ったが、舐めてました。

王族のオーラを舐めてた。
ノアって王子の中で庶民派と思ってたし、本人もそう言ってたけど、あの場にいた全ての人が、王子様オーラに気がついていた。

ノアを連れて中に入って、私はすぐに、友達を見つけた体を装って、ノアの手を離した。

すぐさま、手をとったのは、デヴィンで、気になってチラチラみていた。

粗相しちゃダメよ、とあんなに言って聞かせたのに、足やら、腰やらやたら触るし、近いし、ほらノアの顔引きつってるし。

でも助けるのは、我慢した。
だって、アルノルト様、怖いのよ。
私は関係ない風を装わなければ。

ずるいけど、ノアを差し出すことで、デヴィンが今後アルノルト様に叱られることをうやむやにしたかった。

ごめんなさい、ノア。
ごめんなさい、デヴィン。

アルノルト様に目をつけられたら、ウチは終わりなの。


▶︎デヴィン目線

生ノア様が拝める!

サシャからのお手紙に狂喜乱舞したわ。
お会いしたら、乳首の色を聞かなくちゃいけないわ。忘れないように、どこかに書こうかしら。

私が忘れてたらサシャに聞いて貰おうとしたら、断られた。

ノア様の乳首、気にならないの?
裏切り者!

あー、気になるわぁ。
でも、初対面できくと、嫌がられるかしらね、確かに。

仲良くなれば、教えて下さることもあるわよね。

あ、それにトビ様も来られるかしら。
あの方の乳首の色も知りたいのよ。
乳首に反応しすぎ?

好きだから、仕方ないわ。
サシャにだってこれは譲れないってあるでしょ?

ないの?
…そう。
私だけなのね。

じゃあ、今度一緒に乳首について語らいましょう?そうしたら楽しみを見つけられるかもしれないわ。

あ、そう。いらない?…そう。



ノア様が来られたら、乳首のことなんて、すっかり忘れてしまったわ。
お尻が可愛くて、でも、さすがにお尻は触れないから、足とか腰とかで我慢したわ。私、大人でしょ?
だからサシャが言うような粗相なんてなかったわよ?安心して!







しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

月の後宮~孤高の皇帝の寵姫~

真木
恋愛
新皇帝セルヴィウスが即位の日に閨に引きずり込んだのは、まだ十三歳の皇妹セシルだった。大好きだった兄皇帝の突然の行為に混乱し、心を閉ざすセシル。それから十年後、セシルの心が見えないまま、セルヴィウスはある決断をすることになるのだが……。

小さなことから〜露出〜えみ〜

サイコロ
恋愛
私の露出… 毎日更新していこうと思います よろしくおねがいします 感想等お待ちしております 取り入れて欲しい内容なども 書いてくださいね よりみなさんにお近く 考えやすく

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

森でオッサンに拾って貰いました。

来栖もよもよ&来栖もよりーぬ
恋愛
アパートの火事から逃げ出そうとして気がついたらパジャマで森にいた26歳のOLと、拾ってくれた40近く見える髭面のマッチョなオッサン(実は31歳)がラブラブするお話。ちと長めですが前後編で終わります。 ムーンライト、エブリスタにも掲載しております。

お知らせ有り※※束縛上司!~溺愛体質の上司の深すぎる愛情~

ひなの琴莉
恋愛
イケメンで完璧な上司は自分にだけなぜかとても過保護でしつこい。そんな店長に秘密を握られた。秘密をすることに交換条件として色々求められてしまう。 溺愛体質のヒーロー☓地味子。ドタバタラブコメディ。 2021/3/10 しおりを挟んでくださっている皆様へ。 こちらの作品はすごく昔に書いたのをリメイクして連載していたものです。 しかし、古い作品なので……時代背景と言うか……いろいろ突っ込みどころ満載で、修正しながら書いていたのですが、やはり難しかったです(汗) 楽しい作品に仕上げるのが厳しいと判断し、連載を中止させていただくことにしました。 申しわけありません。 新作を書いて更新していきたいと思っていますので、よろしくお願いします。 お詫びに過去に書いた原文のママ載せておきます。 修正していないのと、若かりし頃の作品のため、 甘めに見てくださいm(__)m

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

教え子に手を出した塾講師の話

神谷 愛
恋愛
バイトしている塾に通い始めた女生徒の担任になった私は授業をし、その中で一線を越えてしまう話

人形な美貌の王女様はイケメン騎士団長の花嫁になりたい

青空一夏
恋愛
美貌の王女は騎士団長のハミルトンにずっと恋をしていた。 ところが、父王から60歳を超える皇帝のもとに嫁がされた。 嫁がなければ戦争になると言われたミレはハミルトンに帰ってきたら妻にしてほしいと頼むのだった。 王女がハミルトンのところにもどるためにたてた作戦とは‥‥

処理中です...