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噛みつき跡(光)
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隼人さんが忙しくなると同時に自分にも変化が起こり始めた。今まで人が怖くて仕方なかった。人にばかり振り回されていて、自分と向き合うことをしてこなかった。だから高校生にもなって恥ずかしいが、自分がやりたいことすらわかってなかった。隼人さんはどんどん前にすすんでしまうから、必死に後をついていかなければ、いつか振り払われてしまうだろう。
僕がいつまでも一人で立つことができないと、隼人さんの負担にしかならないだろう。それすら隼人さんはゆるしてくれそうだけど、僕は決して重荷にはなりたくないから。
最近、南以外の女の子から話しかけられることがある。眼鏡を掛けた時ほどではないにしろ、これはどう言う状況なのだろう?小柄で可愛い女の子だけど、あまり興味が湧かない。これは隼人さん効果なのかな?お断りするのが申し訳ないが、隼人さんがいるから、付き合うことはできない。
「ごめんね。つきあえないや。」
そう言うと、悲しそうにお礼を言って、去っていく。罪悪感を少しだけ感じてしまう。
僕が元気ないのはわかりやすいみたいで、隼人さんに早々にバレてしまった。
「可愛い子だった?」
こちらが返事をする前に顎を掴まれて、上を向かせられる。隼人さんと目が合う。隼人さんの目は澄んでいて、うっかりすると引き込まれそう。キスをされるのかと身構えたら、肩を思いっきり噛まれる。痛みで泣きそう。ついでに首にも噛み付いてきて、歯型が付いた。噛んだ部分を舐める。隼人さんはそう言う趣味があったのか。痛いのは嫌だ。隼人さんは腰を抜かした僕を抱き抱えて、激しくキスをする。
さっきまでの痛みが、触られるたびに疼くのが気持ちいい。僕も、開けてはいけない扉を開いちゃったのかも。
隼人さんに縋り付く。早く気持ち良くなりたい。自分が好きな人に求められるって凄く幸せだ。
今日僕に告白してくれた女の子は、こんな僕にどう思うのだろう。もう、顔すら思い出せないけれど。隼人さんに抱かれる僕こそが本当の自分で、これは誰に言われようと覆らない。
さっきも隼人さんは嫉妬してくれると思ったから話したのだ。やっぱり、隼人さんは嫉妬して、僕を乱暴に扱った。
隼人さんを試した訳ではないけれど、こう言うスパイスが二人を燃え上がらせるのを知っている。
僕がいつまでも一人で立つことができないと、隼人さんの負担にしかならないだろう。それすら隼人さんはゆるしてくれそうだけど、僕は決して重荷にはなりたくないから。
最近、南以外の女の子から話しかけられることがある。眼鏡を掛けた時ほどではないにしろ、これはどう言う状況なのだろう?小柄で可愛い女の子だけど、あまり興味が湧かない。これは隼人さん効果なのかな?お断りするのが申し訳ないが、隼人さんがいるから、付き合うことはできない。
「ごめんね。つきあえないや。」
そう言うと、悲しそうにお礼を言って、去っていく。罪悪感を少しだけ感じてしまう。
僕が元気ないのはわかりやすいみたいで、隼人さんに早々にバレてしまった。
「可愛い子だった?」
こちらが返事をする前に顎を掴まれて、上を向かせられる。隼人さんと目が合う。隼人さんの目は澄んでいて、うっかりすると引き込まれそう。キスをされるのかと身構えたら、肩を思いっきり噛まれる。痛みで泣きそう。ついでに首にも噛み付いてきて、歯型が付いた。噛んだ部分を舐める。隼人さんはそう言う趣味があったのか。痛いのは嫌だ。隼人さんは腰を抜かした僕を抱き抱えて、激しくキスをする。
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