25 / 38
嫌われたら(隼人)
しおりを挟む
何があったのか?
あんまり覚えていない。あえて言うなら光に襲われた?ぐらい。
光にムラムラして、襲い掛かったと言うより、反対だった。ムラムラされて、襲い掛かられたって言う。
あんなに怯えていた可愛い光はどこに行った。お前、最初とキャラ変わってね?
最初に言っておいてくれたら、あんなに罪悪感を感じる必要なかったのに。
光の豹変ぶりは目覚ましく、若干不安になるほどだ。でも、意外にも俺はそんな光も許容範囲だったらしく、可愛くみえてしまう。
バイトに行った時に支配人から何かあったか聞かれたりして、言葉を濁したけど、薄々勘付かれているような居心地の悪さがあった。そのうち、白状されそうで怖い。光は経験の為せる技なのか、俺を上手に組み敷く。逃げない、って言ってるのに、信用していないみたい。あんな小さな身体なのに、全然動けないのが、腹立つ。ああいうところは、男らしくて、焦る。歳上だし、先輩ぶりたいのに、できない。すっかり掌で、コロコロ転がされている。
一緒に暮らしていると、役割分担されていく。料理は俺、掃除は光、とか。で、夜、だけじゃないけど、襲いかかる担当は光で、襲いかかられる担当は、俺。
なんだそれ。
本当は俺も光に対してもう少し積極的になれたら、と思う。けど、傷つけちゃいけないと思うから強くはできない。せめて、外に出るときに、手を繋ぐとか、人目のないところで、キスをするとか、それぐらいしか、しない。それ以上してしまって、光が昔の嫌な事を思い出したりしないように、大切にしているつもりだ。
俺は、女の子とも付き合った経験があるが、彼女達よりも大切にしている自覚がある。
家に帰ると、光は大暴れだから、釣られて激しく求めがちだけど。こんな事言うと少し恥ずかしいのだけど、光の性格上、俺は受け入れる側だと思い込んでいた。別にそっちが良かったわけではない。勿論。でも、光が俺に抱かれたいと思っているとは思わなくて。そう示されても、信じ難かった。だって男なら、そっちが良いだろうし、だからこそ誘いを断っていたのだろうし。
俺は光に無理をしてほしいわけではない。ただ繋がって居られるなら、どちらがどうとか、どちらでも良かったから。
でもだからこそなのかな、光は可愛くて可愛くて仕方ない。きっと俺も、光に対しては、嫉妬したり、嫌な感情を抱いてしまうのかな。光には嫌われたくない。
でも嫌われたら、早く手を離してやろうと思う。傷つけたくはないから。
あんまり覚えていない。あえて言うなら光に襲われた?ぐらい。
光にムラムラして、襲い掛かったと言うより、反対だった。ムラムラされて、襲い掛かられたって言う。
あんなに怯えていた可愛い光はどこに行った。お前、最初とキャラ変わってね?
最初に言っておいてくれたら、あんなに罪悪感を感じる必要なかったのに。
光の豹変ぶりは目覚ましく、若干不安になるほどだ。でも、意外にも俺はそんな光も許容範囲だったらしく、可愛くみえてしまう。
バイトに行った時に支配人から何かあったか聞かれたりして、言葉を濁したけど、薄々勘付かれているような居心地の悪さがあった。そのうち、白状されそうで怖い。光は経験の為せる技なのか、俺を上手に組み敷く。逃げない、って言ってるのに、信用していないみたい。あんな小さな身体なのに、全然動けないのが、腹立つ。ああいうところは、男らしくて、焦る。歳上だし、先輩ぶりたいのに、できない。すっかり掌で、コロコロ転がされている。
一緒に暮らしていると、役割分担されていく。料理は俺、掃除は光、とか。で、夜、だけじゃないけど、襲いかかる担当は光で、襲いかかられる担当は、俺。
なんだそれ。
本当は俺も光に対してもう少し積極的になれたら、と思う。けど、傷つけちゃいけないと思うから強くはできない。せめて、外に出るときに、手を繋ぐとか、人目のないところで、キスをするとか、それぐらいしか、しない。それ以上してしまって、光が昔の嫌な事を思い出したりしないように、大切にしているつもりだ。
俺は、女の子とも付き合った経験があるが、彼女達よりも大切にしている自覚がある。
家に帰ると、光は大暴れだから、釣られて激しく求めがちだけど。こんな事言うと少し恥ずかしいのだけど、光の性格上、俺は受け入れる側だと思い込んでいた。別にそっちが良かったわけではない。勿論。でも、光が俺に抱かれたいと思っているとは思わなくて。そう示されても、信じ難かった。だって男なら、そっちが良いだろうし、だからこそ誘いを断っていたのだろうし。
俺は光に無理をしてほしいわけではない。ただ繋がって居られるなら、どちらがどうとか、どちらでも良かったから。
でもだからこそなのかな、光は可愛くて可愛くて仕方ない。きっと俺も、光に対しては、嫉妬したり、嫌な感情を抱いてしまうのかな。光には嫌われたくない。
でも嫌われたら、早く手を離してやろうと思う。傷つけたくはないから。
0
お気に入りに追加
58
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。


どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。


変態高校生♂〜俺、親友やめます!〜
ゆきみまんじゅう
BL
学校中の男子たちから、俺、狙われちゃいます!?
※この小説は『変態村♂〜俺、やられます!〜』の続編です。
いろいろあって、何とか村から脱出できた翔馬。
しかしまだ問題が残っていた。
その問題を解決しようとした結果、学校中の男子たちに身体を狙われてしまう事に。
果たして翔馬は、無事、平穏を取り戻せるのか?
また、恋の行方は如何に。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる