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第二部 幸せに潜む奉仕活動
王女様
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ようやく、抜け出せたわ。地下牢にはまともな見張りもいないなんて、馬鹿げてるわ。逃げてください、と言ってるようなもの。侍女は逃げたようね。主を放って逃げるなんてありえないわ。まずは王国を抜け出さなきゃ。
お父様に散々文句を言ってやらなきゃ。あの王子は手に入れられなくても、公爵家の男が手に入れば、と思っていたのに。どちらも手に入らないなんてそんなことある?しかも、魔法は効かないし、あの国では精霊達は、私の言うことなんて聞きやしない。あろうことかあのマリィっていう女に言いつける、とか言って邪魔ばかりする。
生意気よ。精霊も人間も。あのマリィとかいうのが、ダフィット様の相手なんて、たしかに見た目は可愛いけれどイマイチパッとしないじゃない?アレなら私の方が、大人っぽくて、色気もあると思うわ。ダフィットもあの公爵も、女の趣味が悪いのね。あんな子供がいいなんて。
小国から、使いが来なくなって、私達が追われていることを王宮の侍女から聞くなんてね。あの子は、元々小国のスパイだったらしいし、腕に記された模様も、小国のものだったから私も安心して逃してもらうことができたのに、なんで行く先先で、会いたくない奴らにあうのよ。
カルラ、だったかしら。第一王子の妃がはじめに潜伏した先に慰問か何かで、訪れて逃げたのがバレたし、その次はあの外交官の偉そうな女が、また逃げた先に、たまたま居合わせたし、極め付けは、孤児院に訪れたマリィよ。あんなに大きな声、普段出さなかったじゃない?
絶対に、わざとよ。
そんなだから、式を延期されるのよ。
私が一目散に走っていくのを、追いかけてくるものだから、騎士がどこかからでてきて、捕まってしまったのよ。本来なら、侍女は盾になる筈でしょ?
私なんて捨てて、走りさったわよ。
絶対にあいつは許さないわ。帰ったら、お父様やお兄様にどうにかしてもらうわ。楽に死ねないようにしてやる。
と言うか、そろそろ、迎えがきても良い頃じゃない?この場所であってるわよね。最近使いが来ないことも、ズバッと言わないといけないわ。本当に見ていないとすぐサボるんだから。
寒いんだけど。早くしてよ。
ようやくきたわね。初めてみる馬車だけど、私の名前を知っているみたいね。
中に乗り込むと、うっすらと土のような匂いがした。何の匂いかしら。
馭者も初めて見るわね。
「ねえ、どのくらいかかるの?」
結構長かった気がする。返事はないけれど、寝てしまおう。
何故か乗ってから酷く眠いのよね…
きっと疲れているせいね…
お父様に散々文句を言ってやらなきゃ。あの王子は手に入れられなくても、公爵家の男が手に入れば、と思っていたのに。どちらも手に入らないなんてそんなことある?しかも、魔法は効かないし、あの国では精霊達は、私の言うことなんて聞きやしない。あろうことかあのマリィっていう女に言いつける、とか言って邪魔ばかりする。
生意気よ。精霊も人間も。あのマリィとかいうのが、ダフィット様の相手なんて、たしかに見た目は可愛いけれどイマイチパッとしないじゃない?アレなら私の方が、大人っぽくて、色気もあると思うわ。ダフィットもあの公爵も、女の趣味が悪いのね。あんな子供がいいなんて。
小国から、使いが来なくなって、私達が追われていることを王宮の侍女から聞くなんてね。あの子は、元々小国のスパイだったらしいし、腕に記された模様も、小国のものだったから私も安心して逃してもらうことができたのに、なんで行く先先で、会いたくない奴らにあうのよ。
カルラ、だったかしら。第一王子の妃がはじめに潜伏した先に慰問か何かで、訪れて逃げたのがバレたし、その次はあの外交官の偉そうな女が、また逃げた先に、たまたま居合わせたし、極め付けは、孤児院に訪れたマリィよ。あんなに大きな声、普段出さなかったじゃない?
絶対に、わざとよ。
そんなだから、式を延期されるのよ。
私が一目散に走っていくのを、追いかけてくるものだから、騎士がどこかからでてきて、捕まってしまったのよ。本来なら、侍女は盾になる筈でしょ?
私なんて捨てて、走りさったわよ。
絶対にあいつは許さないわ。帰ったら、お父様やお兄様にどうにかしてもらうわ。楽に死ねないようにしてやる。
と言うか、そろそろ、迎えがきても良い頃じゃない?この場所であってるわよね。最近使いが来ないことも、ズバッと言わないといけないわ。本当に見ていないとすぐサボるんだから。
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中に乗り込むと、うっすらと土のような匂いがした。何の匂いかしら。
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「ねえ、どのくらいかかるの?」
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