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本編 表側
聖女ではない
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マークさんはエミリアに何があって、何故巻き込まれているか、教えてくれた。エミリアが何度も間違えられたことには、同情すら見せた。マークさんはやはりどこかの王族らしい。が、マークさん自身には魔力はない。マークさんの国では一部の人間しか魔力は持っていないようだ。しかもその魔力は持っている本人を蝕むもので、魔力によって人間らしい生活を送ることができないケースがあったらしい。
その出来事の解明の為、聖女に頼った際に今回の事件に遭遇したと言う。
マークさんには魔力がないが、一緒にいた従者には魔力がある。それも特大で極上の魔力が。魔力の解明とともに、彼の魔力の制御方法も教えてほしいようだった。
そして、マークさんの国にとって、魔力を使う国は脅威なのは、当然なのだが、第一王子のジーク殿下とマークさんの甥の王太子殿下が、旧知の仲だったこともあり、助けにきたというわけだ。
第二王子の行動を追いかけていると、エミリアに行き着いた。王子とは別に聖教会にも黒い噂があり、そちらからも追われているエミリアを助けようと動いていたらしい。
エミリアが遭遇した出来事は、王子に間違われた件は、偶然と、聖女ではない別の力、聖教会の件は、巫女の不注意を押し付けられた形だと言った。
「聖女ではない別の力、と言うのは?」エミリアが恐る恐る訊ねると、ニカっと笑って、チロを撫でてやり、「この子だよ。」と言った。
チロは満足そうに、エミリアに笑いかけ、撫でて欲しそうにしている。
「この子はこう見えて、聖なる神獣?聖獣?ってやつなんだ。君の家で保護されていたらしいから、代わりに守ろうとしてくれたんだと思うよ。あと、この彼は、結界も張れるみたいだから、さっきの少年が弾き飛ばされたのは、そのせいだと思うね。」
エミリアは驚いていたが、チロを撫でてやる。チロはいつも通り嬉しそうに、気持ち良さげにしている。
「まあ、聖獣に守られているから、余計に聖女らしいと言えば聖女らしい。ただ、君は聖女様に会ったら鑑定して貰えば良いと思う。聖女になりたくないなら余計に、ね。もしなりたいなら、うちは、全力で応援させて貰うよ。」
本気なのか冗談なのかよくわからないが、第二王子と聖教会の一部過激派もついでにどうにかしたいらしい。彼はついで、と言っていたが、そっちが本題のようだと勘ぐってしまうほど、ガラリと態度が変わる。
その表情の厳しさに、アーリオは、恐れを感じた。
その出来事の解明の為、聖女に頼った際に今回の事件に遭遇したと言う。
マークさんには魔力がないが、一緒にいた従者には魔力がある。それも特大で極上の魔力が。魔力の解明とともに、彼の魔力の制御方法も教えてほしいようだった。
そして、マークさんの国にとって、魔力を使う国は脅威なのは、当然なのだが、第一王子のジーク殿下とマークさんの甥の王太子殿下が、旧知の仲だったこともあり、助けにきたというわけだ。
第二王子の行動を追いかけていると、エミリアに行き着いた。王子とは別に聖教会にも黒い噂があり、そちらからも追われているエミリアを助けようと動いていたらしい。
エミリアが遭遇した出来事は、王子に間違われた件は、偶然と、聖女ではない別の力、聖教会の件は、巫女の不注意を押し付けられた形だと言った。
「聖女ではない別の力、と言うのは?」エミリアが恐る恐る訊ねると、ニカっと笑って、チロを撫でてやり、「この子だよ。」と言った。
チロは満足そうに、エミリアに笑いかけ、撫でて欲しそうにしている。
「この子はこう見えて、聖なる神獣?聖獣?ってやつなんだ。君の家で保護されていたらしいから、代わりに守ろうとしてくれたんだと思うよ。あと、この彼は、結界も張れるみたいだから、さっきの少年が弾き飛ばされたのは、そのせいだと思うね。」
エミリアは驚いていたが、チロを撫でてやる。チロはいつも通り嬉しそうに、気持ち良さげにしている。
「まあ、聖獣に守られているから、余計に聖女らしいと言えば聖女らしい。ただ、君は聖女様に会ったら鑑定して貰えば良いと思う。聖女になりたくないなら余計に、ね。もしなりたいなら、うちは、全力で応援させて貰うよ。」
本気なのか冗談なのかよくわからないが、第二王子と聖教会の一部過激派もついでにどうにかしたいらしい。彼はついで、と言っていたが、そっちが本題のようだと勘ぐってしまうほど、ガラリと態度が変わる。
その表情の厳しさに、アーリオは、恐れを感じた。
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