フェミニンちゃん

新しいパンツ

お久しぶり、A子です。
野坂君がお仕事を始めてからというもの滝川君の元気がないの……
心配で見ていられなくなって声を掛けたら、何か強がっていた……
無理しなくていいのに……

昨日久しぶりに野坂君と登校した滝川君は一日中ニコニコで、手作りのお弁当は、
「三ツ星シェフの特選おせち」か！！
ってツッコミたいほどの出来映えだったわ！
ちょっと安心！

そして今日、一人で登校した滝川君は
色気がダダ漏れ！！？

な、何があったんスカッ！？

二人の恋が順調なのはいいことだけど、野坂君……程ほどにね！



「俺、新しいお友達が出来たよ」

学校にあんまり来られない野坂君の為に、俺はいつも学校での出来事を報告をしている。

「えー、俺以外と仲良しになったの？だぁれ？」

野坂君は俺の交友関係に、あからさまに不満を示した。
どうして！？
友達少ないけど、俺だって普通に高校生活楽しみたいんだよ？

「同じクラスの佐藤さんだよ？俺の体調心配して話かけてくれるようになったんだ」

「あははっ、鼻血の子じゃん？体調はもう大丈夫？」

　そう言えば、いつの間にか元気になってる……？
「……元から……病気じゃないし……」
　
「でも妬けちゃうなー。俺と離れている間に女の子とお話してるなんて……」

野坂君、そんな熱い目で見ないで！
なんか変な感じになっちゃう！！
俺この間のお風呂から変なんだ！
野坂君のこと考えると胸がドキドキするし、気持ちいいの思い出しちゃうし！

「あーもうっ！そんな顔したら、また我慢出来なくなっちゃうでしょ？」

「我慢してるの？」

「してるよ！めっちゃしてますよー！」

どうしよう……なぜか嬉しい。
野坂君もキキキキキスしたいって思ってくれてる？
……あれ？「も」って何？
俺、野坂君とキスしたいの！？
好きな子以外とキスしちゃだめだと思ってたけど、もしかして俺、野坂君のこと好きなの！？
……好き？えっ？マジで？

「チュ」
野坂君、今キスした？

野坂君は、ダイニングテーブルごしに身を乗り出して俺の目の前にいる。
ふわぁぁぁ！やっぱりカッコいい！！

「部屋行ってもっとしてもいい？」

うぅぅぅ、もっとしたい……

「ちょっとだけだよ！パンツ汚したくないし！！」
「うん！！」

野坂君は、俺の手を引いて野坂君の為に片付けた元物置部屋に向かった。
わー、野坂君の部屋ベッドしかない。
ほとんど寝に帰るだけだからいいのかな？

野坂君は俺をベッドに腰かけさせると横に座り、そのまま俺に口づけた。

「んんぅ、ちょっとって言ったのに……んふっ」
野坂君の舌におれの舌が絡めとられると、俺はすぐグズグズになってしまう。なんでこんなに気持ちいいんだろう？

「だめぇ、パンツ汚れちゃうよぉ」

野坂君はあっという間に俺のズボンを引き下ろした。

「ヒロシ！！なにこのパンツ！！」

「えっ？お父さんが大人になったからこれを履けって買ってきたやつだよ？お父さんも色違い履いてるよ？」

「くっ！ありがとうクリスさん！」

やっぱりおかしいかな？
くい込みすぎだよね？
お尻丸出しだし！！
お父さんいつも履いてるけど！
子供の頃からちょっと変なのーって思ってたけど！
うぅぅぅ……

「もう履かない！！」

「そんなこと言わないで！！すごく可愛いよ！！」

「本当に？」

変じゃないかな？
野坂君が気に入ったならいいのかな？

「うん、パンツ洗ってあげるからこのまま続けていい？」

……ん？どういうことだろう？