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【外伝】
ライガーと麗しの剣士 10 ※ 完結
しおりを挟む「グランドル様バンザーイ!!」
「シン様~!こっち向いて~!!」
「ご結婚おめでとうございます!!」
――ナニコレ!?
ここは、まだラピヤ街の中だ。
シンの暮らすラピヤの城は元々獅子族の王城であった為、城下に暮らす者は獅子族が大多数を占めている。
当初は結婚式終了後、隣街イルシュでのパレードを予定していたのが、ラピヤ市民からの熱烈な要望により、嫁入りの道のり全てがパレードコースになった。
城門を出た途端沿道は人で溢れ、更に街に入ってからは、窓という窓から人々が顔を出し、祝福の花弁を降らせている……
ここまでの人出を予想していなかったシンは、フルオープンの白い馬車の上で、ひきつった笑みを浮かべていた。
困って隣のグランドルを見ると、シンとは違い、慣れた様子で満面の笑みを浮かべて沿道に手を振っている。
今日のグランドルは、金糸の刺繍が施された鮮やかなブルーの衣装だ。いつもは黒や茶の落ち着いた色を好んで着ているが、貴族的な装いも思いの外似合っていて、少しドキドキしてしまった。
ちなみにシンは、グランドルに合わせたような水色の衣装だ。
「ミャー」
「あ、こら、オランドル。そんなに暴れたら馬車から落ちるぞ!」
子供の名前は、獅子族の古い言葉で『王の血を継ぐ奇跡の子』と謂う意味の『オランドル』と命名された。
たった二ヶ月で成猫と同じくらいのサイズになったが、大型獣らしくしっかりした太い足で、ピョンピョンと元気に飛び回っている。
向かいの空席で遊んでいたオランドルは、ピョンと飛び降りると、あっという間にシンの膝に飛び乗った。
――まだ二ヶ月なのに、先が思いやられる……
「ミャー」
「いい子だ。ここで少し大人しくしておけ」
オランドルを持ち上げて胸に抱くと、小さな舌でザリッと顎を舐められる。
まだグランドルのような鬣がないせいか、白虎に近い容貌だ。
瞳の色もラミールのようなブルーだが、これはキトンブルーといわれるネコ科の特徴で、いずれグランドルと同じ金色になると思われる。
そして、とにかくフワフワで可愛い!
ラピヤの街を過ぎても、沿道には絶える事なく人が並んでいる。どうやら近隣の町や村からも、パレードを一目見ようと人が集まったようだ。
「おい、お前も手を降ってやれ。皆お前の美しさに見惚れているではないか」
今日のシンは、金茶の長い髪をいつものオバサン縛りではなく、サイドを編み込まれ、後ろで綺麗に纏められている。髪の伸びない獣人には出来ないエレガントなスタイルだ。
因みに獣人には、髪を纏める習慣がないので、ヘアアレンジはクリスが担当してくれた。モデル時代に美しい物をたくさん見てきたクリスの美的センスは間違いないようで、人々はシンを女神でも崇めるような目で見つめている。
――『奇跡の子』を抱いているから余計に聖母感出ちゃってるのかなぁ
シンはおずおずと右手を挙げ、小さく振ってみた。
「おおぉっ!!」
「シン様~!!」
周囲に想像以上の大きなどよめきが起き、怯んでしまう。
「ククッ、大人気だな」
「クソッ、こんな大事になると分かってたら、結婚断ったのに」
「……素直じゃないな。本当はそんな風に思ってないだろ?」
優しい眼差しに見つめられ、シンは横目で不機嫌そうにグランドルを睨んだ。
「……当たり前だ」
ムスッと口を尖らせてそう言うシンに、グランドルはチュッと音を立てキスをした。
「ば、ばかっ!!」
「うおぉぉぉ!!!」
「おめでとうございます!」
沿道は割れんばかりの大歓声に包まれた。
皆、自分たちの総長の門出を、心の底から祝福しているのだ……
大歓声は三人を乗せた馬車がイルシュの城に入る迄続き、パレードは大盛況のうちに終わった。
「パレード凄かったね」
「クリス、先に着いていたのか?」
「こんにちは、師匠」
「サミアンもロイヤから、わざわざ来てくれたのか?」
「勿論です。師匠が幸せになるところを見逃すわけにはいきません」
結婚式の前に控え室で準備をしていると、クリスが子供達と共にやって来た。
式の衣装は白地に淡い金の刺繍が上品にあしらわれた細身のものだった……
「シン……これ俺からのプレゼント」
そう言ってクリスは、シンの頭にフワッと純白のベールを掛けた。
「わあ、師匠とっても素敵です!」
「この世界には花嫁がベールを着ける風習は無いようだけど、これあった方が実感湧くだろ? うん、衣装にも似合ってる」
「……ありがとう。でも恥ずかしいな」
「大丈夫だ。恥ずかしがってる顔も隠せる」
「……それもそうだな」
二人で笑い合っていると「そろそろお時間です」と従者が迎えに来た。
クリス達は先に参列者席に向かい、シンも遅れて会場に向かった。
入り口の大きな扉が開かれると、両サイドには教会のように参列者の列が並び、中央には金のカーペットが敷かれている……
獅子族は太陽信仰だが、あまり宗教は重要視されていない。何よりもその時代の総長であるアルファの意思が尊重されるようだ。
それゆえ式は司祭が執り行うが、誓いを立てる相手は太陽や神ではなく、あくまで結婚相手だ。
従者に手を引かれ花道を進むと、奥に進むにつれ、知った顔が増えていく。
ガイン一家、そして新しく家族になるバランドルにラミール。こんな場面でもオランドルはラミールの膝の上で堂々と昼寝をしている……
そして最奥には婚姻証明書にサインをするための記載台が置かれ、その手前にシンと同じ、白い衣装を着たグランドルが立っている……
――うう、悔しいが格好いい。俺より似合ってる……
厳かな雰囲気の中、まず家長であるバランドルから婚姻の許可を貰い、次に司祭から訓示を受け、最後に二人で誓いを立て証明書にサインする。
「シン……俺はこれ以降ハーレムは持たず、お前を番にして、生涯お前だけを愛する事を誓う」
グランドルは、シンのベールを捲り上げ、真っ直ぐな瞳で見つめた……
「俺も、生涯お前を愛すると誓うよ。グランドル……」
――転生前から結婚は諦めていた。
誰かと永遠の愛を誓う日が来ることも、それがこんなにも沢山の人に祝福される結婚であることも、想像すらしなかった……
全てを与えてくれた愛しい男に微笑みかける……
予定ではこの後、シンが手の甲にキスを受ける筈だったが、グランドルに引き寄せられ、熱い口づけを交わした……
参列者からワッと歓声が上がり、大きな拍手に包まれる。
――この世界に来てよかった……
……生まれてきて……よかった……
シンは、心の底から転生に巻き込んでくれたクリスに感謝した。
* * *
その後行われた祝賀の宴は、夜遅くまで続いた。シンはオランドルの世話があるので、途中で休ませて貰う事ができたが、総長であるグランドルは、来賓全てと挨拶を交わし終わるまで、席を外すことはなかった。
新しく用意された自室の窓を開けると、街の方からも喧騒が聞こえてきた。夜が更けても明かりが消えないところを見ると、今日は街の人達もお祝いムードを満喫しているのだろう。
「起きていたのか?」
遅れて部屋にやって来たグランドルは、疲れた様子でタイを緩めた。
シンは既に湯を使い、ラフなシャツとズボンに着替えていた。
「オランドルは母上の所か?」
「ああ、なぜかサミアンとノインも一緒にラミール様が一晩見てくれる事になった」
「くくっ、今頃オランドルは揉みくちゃにされてるな……」
「ああ、二人ともオランドルを見て尻尾を出していたからな……」
グランドルは話を遮るように、シンを胸に抱きしめた。
「……なら安心してお前を番に出来るな」
シンは、グランドルの匂いを吸い込みホウッと息をつくと、うっとりとした様子で口を開いた。
「……首輪、外してくれるか?」
「ああ、喜んで……」
シンは身体を反転させて、首輪が見えるように長い髪を片側に寄せた。
革製の首輪は、ヒート中に簡単にはずせないよう、細かい金具で留められている。
グランドルは器用に動く太い指で、シンの身体に傷を付けぬよう、丁寧にそれを外していった。
首輪の外れたその部分にグランドルの大きな手が触れる。転生してから人前に晒していなかったせいか、そっと触れられただけで、ビクッと身体が震えた。
シンは前に向き直ると、手のひらでグランドルの頬に触れ、そっと目を閉じた。
口唇にグランドルの熱を感じる……
深まる口づけに、徐々に身体が熱くなり、今日グランドルの番になるのだと改めて感じた。
「お湯は使わなくていいのか?」
「……臭うか?気になるなら浴びてくるが……」
「いや、そのままがいい。お前の匂いが好きなんだ……」
グランドルは横抱きにシンを抱くと、寝台にそっと降ろした。
「相変わらず、サラッと殺しにかかって来るな、お前は」
「ふふっ、全身いやらしく舐めてやろうか? 愛撫はされるよりしたい派なんだ」
シンが挑発的にそう言うと、グランドルは少し困った顔で、首を傾げた。
「転生前の事と分かっていても、少し妬ける」
ハーレムを持っていたグランドルがそんな事で妬くとは思わなかった。
想像以上に自分に執着してくれているのだと思ったら嬉しくなった。
「……こんなに好きになったのは、お前だけだ。グランドル」
グランドルは再びシンに口づけると、シャツを捲し上げ脇腹から胸にかけてを大きな手で触れた。
「……ふぅ……俺も触れたい」
シンがそう言うと、グランドルは自分の服を全て脱ぎ捨て、シンのズボンもスルンと抜き取った。
「これでいいか?」
「ああ……来てくれグランドル」
横たわる白い肢体に、花を散らしたような赤い鬱血痕がついていく……
独占欲丸出しのグランドルが愛おしくて、シンの身体はヒートじゃないと思えない程、敏感に快感を拾い、親指で乳首を潰されただけで、背中がビクッと反り返った……
「あぁ……ちくび……きもちぃ……」
転生前のシンは、素直に快感を伝えてくれる相手を好んだ。だから自然と自分もそうするべきだと思っていた。
グランドルに火を付けてしまうとも知らずに……
グランドルは乳首を指でコリコリと摘まんだまま、もう片方をペロッと舐めた。
「はぁ……あぁ……いい……」
既にシンのペニスからは透明の蜜が溢れ、オレンジ色のランプの明かりを映して光っている……
骨盤の内側辺りの柔らかい肌を舌で舐め上げたグランドルは、そのまま頭を下にずらしていった。
「待て、ヒートじゃない時は初めてだから、俺がする」
「……なら身体をむこうに向けて、上に乗れ」
――シックスナインか……上になる方丸見えなんだよなぁ……
流石に羞恥を覚え、顔を赤らめながらノロノロと移動するシンに、グランドルの笑い声が聞こえてきた。
「ククッ、さっき迄の勢いはどうした?」
「なんの事? 笑ってられるの今のうちだけだからな。ヒーヒー言わしたる!」
目の前にそそり立つ大きなペニスを両手で掴んで口に含む。
「……んん……」
喉の奥まで使っても全てを飲み込むのは、至難の技だ。
「……くっ、お前は本当に……どこで覚えたんだそんな技……」
グランドルに少しでも感じて欲しかった。ヒート中はいつも意識が朦朧としてしまい、されるがままだ。今日くらいは……
だが、グランドルの大きな口にペニスを含まれると、その余裕は簡単に消え失せた。
「……あぁ、は……」
自分の蜜とグランドルの唾液で、ヌルヌルになったペニスに舌が絡み付く……
裏筋に圧力をかけながら出し入れされると、一気に絶頂まで連れていかれそうになった。
だが、簡単には解放して貰えず、寸前で動きを緩める動作を、何度も何度も繰りかえされる……
――そうだコイツSっ気あったんだ!
「グランドル……も……やぁ……」
シンの一言で素直にペニスへの愛撫を止めたグランドルに、ホッと一息ついたシンだが、蕾に触れる、指とは違う熱く湿った感触に、カクンと上半身の力が抜けた……
「……だめ……そこは舐めちゃ……あぁん……」
グランドルはシンの太腿を両腕で固定すると、執拗にそこに舌を這わせた。
「あぁ……ん……ふぅっ……」
ヒートでもないのにフェロモンが溢れるのが分かった。呼応してグランドルからも甘い匂いが漂い、大好きな、お日様の匂いと混ざり合う。
「……あぁ……中はだめ……入れないでぇ」
自ら潤う蕾は、グランドルの舌をツルンと飲み込み、咀嚼するように開閉を繰り返す。
「あぁ……も……だめ……」
グランドルは破裂しそうなシンのペニスの根元を、指で作った輪でギュッと絞め、チュッと蕾を吸い上げた。
「いたっ……あっ、あぁぁぁ」
絶頂の間も蕾への愛撫は続き、頭が真っ白になった……
ぐったりとグランドルの上に倒れ込むと、暫く尻や内腿にキスをされる感触があり、その後クルンと身体をひっくり返された。
グランドルはそのまま両手でシンの顔を包みこむと、かぶりつくようになキスを浴びせる。
「ふぁ……」
絡みつく舌に、冷めかけていた身体の熱は再び上昇する。
ヒートのように、全身でグランドルを欲しがり、身体がビクビクと痙攣を始めた。
――もうダメだ。理性を保っていられない……
シンはグランドルの分厚い胸板を両手でグッと押し、隙間で身体を反転させると、自ら尻たぶを広げ赤く色づく蕾を晒した。
「早く……入れてくれ……」
「グルルル……グアァァッ!!」
雄叫びと共にグランドルの頭部が獣化していく……
シンはその様子を眺めながら満足そうに微笑むと、膝を立ててグランドルを誘った。
既に蜜を溢れさせた蕾に、滾った熱杭が押し当てられると、間を置かず狭い孔を抉じ開けられる。
「あっ……あぁぁっ!」
挿入と同時にシンのペニスは、上下に跳ねながら白濁を散らした。
「くっ……凄いな、お前の中は」
グランドルのペニスを味わうように内壁が蠕動している。グランドルはまだ動いていないのに、自らの力で中の感じる部分を刺激してしまう。
「あぁ……いぃ……きもちいぃ」
「ったく、ゆっくり味わいたいのだが、お前相手じゃ無理そうだ」
グランドルは腰を押しつけたまま上下に動かして馴染ませると、徐々に前後の動きを大きくしていった。
回数の多いグランドルにしては珍しく、時折動きを緩めながらゆっくりと繋がる……
シンは堪えきれず中だけで何度も達してしまったが、グランドルは何とか堪えているようだった。
「首を噛んだら続きができないからな…… だが、もう限界だ」
そう言うと、バチンと音がする程強く腰を打ちつけ、早い動きで内壁を掻き回した。
後ろから腕を引かれ、膝立ちにさせられると、上半身を支えるグランドルの指が乳首を引っ掻き、また大きな波が訪れる。
「はっ……あぁ……あ、すき……グラン…ドル……すきぃ……」
「俺もだ……愛している、シン。……くっ」
中でグランドルが達したのが分かった。
それと同時にうなじに、激しい衝撃を感じる……
――あ、噛まれてる……
猛獣に噛まれるなど、死んでもおかしくない状況なのに、脳内は大量のエンドルフィンで満たされた……
――嬉しい……気持ちいい……
溢れる程の多幸感に、すべての刺激は快感へと変換された。
触れられていないペニスは、勝手に上下してピュンピュンと白濁を撒き散らしている……
「……はぁ……あぁ……」
一回ではまるで勢いを失わない硬いペニスに内壁が吸いつく……
長い絶頂に白く薄れゆく意識の中で、グランドルが「愛している」と囁く声が聴こえた……
翌朝、目が覚めると、グランドルの腕の中だった。
スンと息を吸い込むと、大好きなお日様の匂いがして、これから毎朝こんなに幸せな目覚めが訪れるのかと思ったら、何故か涙がこぼれた。
首には包帯が巻かれている。
シンが眠りに就いた後、グランドルが手当てしてくれたのだろう。
噛み痕がジンジンと熱を持ち、自分の身体に所有の印がつけられた事を実感する……
「……痛むのか?……なぜ泣いている?」
頭の上から寝ていると思っていたグランドルの声がして、ビクッとなった。
「こんなに幸せでいいのかな?って思ってた」
「……俺もだ。王制を廃止してまで白虎の母との婚姻を望んだ父を見てきたが、自分はそこまで、人を愛する事は出来ないと思っていた。ましてや子供を持つなど……」
「俺もこの世界に導かれる運命だったのだろうな……お前を幸せにするために……」
「フッ……そうだな」
グランドルの口唇が瞼に触れ、涙をすくい取るように頬を伝い、熱い口づけを交わす……
暫くそうしてイチャついていると、庭の方からキャッキャとはしゃぐ子供達の声が聴こえて来た。
二人で窓の外を覗くと、庭に用意されたテーブルセットには、バランドルとラミールの姿もあった。
朝の早い子供達に起こされたのか、バランドルは少し眠たそうな様子だ。
狼兄弟は、獣型になってオランドルと走り回っている。
「ガキどもは、朝食前だと云うのに元気だな?」
グランドルは「ククッ」といつものように笑う……
「俺たちも行こうか?バランドル様が慣れない育児にバテ気味だ」
「ああ、そろそろ助けてやんねぇとな」
グランドルが差し出した手のひらに、シンはちょこんと手をのせる。
これがこれからの当たり前の日常……
誰も信じられず一人で生きてきたバリタチの男は、自分には絶対に手が届かないと思い、望むことすらしなかった奇跡のような幸せを手にした……
――この幸せが夢ではありませんように……
シンは寿命を全うして、グランドルと共に天に召されるその日まで、毎日、毎日、同じ祈りを繰り返した……
おしまい
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はじめして。
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ありがとうございますm(_ _)m
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外伝完結お疲れ様です!
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最終話は読みながら私も沿道から花投げて祝福してえ……!という気持ちでいっぱいでした おめでとう!
良いお話をありがとうございました!
ありがとうございます。
前作も読んでいただけて嬉しいです。
ラミール様、坑山夫の過去、、、
本編執筆中には、今回のサイドストーリーが頭にあったので、ちらちら伏線のように絡んでいますね。
形にして、皆様にお届けできてよかったです。
感謝です!