獣人の子育ては経験がありません

三国華子

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【外伝】

ライガーと麗しの剣士 4

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数日後、シンの体調が安定したことで子供達の稽古を再開させる事になった。大人達の使う剣技場では邪魔になるので、庭の広場で稽古をしているが、いつものように仲良くチョコマカとやって来た二人は、来るなり深刻な面持ちでシンに詰め寄った。

「シンタロさん『師匠』と呼ばせて下さい!?」
「ガウガウ!」

二人の勢いに目を丸くしたシンだが、子供達に驚かされるのはいつもの事だ。そこは冷静に対処する。

「まず『シンタロ』と言えてないし、好きなように呼べばいいと思うが、いきなりどうした?」

サミアンが耳を立て鼻をフンフンさせている時は何か決意がある時だ。
ノインに至っては、剣の稽古の時くらい人型になってから来いと言いたい。

「グランドル様が師匠の剣技はガレニアでも五本の指に入ると言っていました。そんな凄い人に教えて貰うのに気安く名前では呼べません!」

――グランドル、あいつまたテキトーな事を吹き込みやがって……

どうせ子供達の反応が面白くて大袈裟に語ったのだろう。
瞳をキラキラ輝かせてグランドルの与太話に耳を傾ける二人の姿が目に浮かぶ……

「それはお前達をからかったんだ。少なくとも俺より強そうな奴が五人はいるぞ」

「いいえ、剣技場でグランドル様と剣を交えるのを見た兵士達も皆『剣道』を学びたいと言っています。師匠は本当に強くて格好いいです!是非『師匠』と呼ばせて下さい!!」
「ガウガウ!!」

――もう呼んでるし、ノインは吠えてるだけだし!

黒竜との戦いで、ガインは記憶を失った。
目の前で父が勇敢に戦う姿を見ていた子供達にも思うところがあるのだろう……
今までは剣の形状に合わせガレニア流の剣技を見よう見まねで教えていたが、子供達の熱意に応えて、この日から本格的に剣道を教えることにした。

どうせ教えるなら日本刀を使った方が技も生きるだろう。シンは子供達の分の剣を用意するため、グランドルから貰った日本刀に似た剣の持ち主だったラミールのもとを訪れた。
稽古は木刀で行うが、本物の剣をイメージするのとしないのでは、技のキレや防御の姿勢に差が出るのだ。



隣町にあるバランドルの居城に訪問したシンを迎えたラミールは、シンの顔を見るなり視線を上下させ、唐突に予想だにしない言葉を口にした。

「シン……お前、子を孕めるようになったのか?」

「え!?」
――なんで!? 何処かに書いてあるのか?

シンが上半身をひねり自分の身体を確認していると、ラミールはクスクス笑いながら話を続けた。

「少し身体のラインが変わっただけだ。誰もが気づく訳じゃないさ。俺は自分が同じ経験をしたから分かるだけだ。だが、安心した。あれ程言ったのに会う度に身体が大きくなるので心配だったんだ。で、相手は誰だ? 結婚するのか?」

余程興味があるのか、落ち着きのあるラミールにしては珍しく、畳み掛けるように問いかけてきた。
だが……

――「あなたの息子にヤラれました」とは言えねぇし……

変な沈黙の後、とりあえず「相手」には触れず、それ以外の問いには正直に答えることにした。

「……結婚は考えておりません。私は世話係という仕事に誇りを持っておりますので」

「そうか……所帯を持ったら今のような仕事を続けるのは難しいからな」
「ええ……」

「では、グランドルはフラれるのか?」

「えっ、何でグランドルッ!?」

「相手」については上手くスルーできたと思ったシンだが、サラッとグランドルの名前を出されて、動揺を隠しきれない。
そして、ラミールはそんなシンを観察しながら必死で笑いを堪えていた。

「……ラミール様も人が悪い。知っておいでだったのですね?」

「いや、ただアイツがあんなに浮かれているのを見るのは初めてでね。俺の剣を持ち出してプレゼントしたりと元からお前には目を掛けているようだったが、あの様子では相当相性もよかったのだろう?」

「……はあ」

――あのバカ!ダダ漏れじゃねぇか!
中二かっ!?

シンは冷静を装いながらも、心の中では冷や汗をかくような思いで、ひきつった笑みを浮かべた。

「あいつと番になる気はないのか?……その……子供は望めないと思うが」

グランドルが繁殖能力が低いのは混血だからだと訊いた。先程まで笑っていたラミールは責任を感じているのか、少し遠慮がちにそう言った。

シンはあっちの世界でもゲイだったので子供を持つ事は諦めていた。
シンが社会人になった年に亡くなった母には、事実を告げずじまいだったが、息子が子供を持てないと知ったらやはり心を痛めていただろう……
ラミールの親心を思うと気が引ける……
だが、それだけの理由で生涯を共にすると誓えるわけではない。

「すいません……ですがグランドルなら子ができずとも番いたいと望む者も必ず現れるでしょう」

「グランドルの方が誰でもいいと云う訳ではないのだがな……お前は違うのか?」

「……俺はクリスと子供達に命を捧げる覚悟です。他の誰かが入り込む余地はありません」

「……そうか、随分悲しい事を言うんだな」

ラミールは白くて美しい顔を歪ませ、痛ましい者を見るような顔でそう言った……

――「悲しい」?なんで?俺は「悲しい」なんて思ってないのに……

ラミールの気持ちが理解出来なかったシンは、はぐらかす様に当初の目的である子供達の剣の話に話題をすり替えた。
多少わざとらしいかと思ったが、ラミールもそれ以上この件に触れることは無かった。


 * * *


その後も抑制剤を使い続けながら発情を抑えているシンだが、ラミールの指摘通り、子供を産める身体になったせいか筋肉が細くなった。
かといって剣技のキレは変わらない。むしろ無駄なものが削ぎ落とされ、しなやかさが増したように感じられる。

グランドルとの関係は以前と変わらず「いい稽古相手」であり、「ちょっとウザいラテン系の友人」だ。
番契約を望んだグランドルも、以前と同じようにチョッカイをかけてはくるが、無理強いはしない。
二人は色々な意味でいい友人だったが、関係が深まることもなかった。

だが、シンはラミールの言葉の意味について、ずっと考えていた。
「恋」なんて一過性のもので、愛していると思っても相手に裏切られれば簡単に冷める程度のものだ。「番」というのがどれ程の絆なのかは分からないが、自分に必要なものだとも思えない……

そんなシンの心に僅かな変化がおきたのは、クリスと記憶を失ったガインの絆の深さを知った時だった。

その日はグランドルと城の敷地に隣接する森で、剣の稽古をしていた。
実際の戦闘となれば、平地だけとは限らない。時々こうして森や岩山などの障害物の多い場所での訓練をしている。自衛隊の訓練でサバイバル経験のあるシンだが、銃がないこの世界では闘い方が全く違う。それに相手は獣の特性を持つ獣人だ。不利な状況での訓練は緊張を強いられ、異常なまでに神経がすり減った。

「おいシンそろそろ休憩しないか?」

シンの疲労を感じとり、グランドルが声をかけると、シンは肩で大きく息をしながら動きを止めた。

――緊張で消耗が激しい。森に入ったら獣人には全く敵わない……

「くそっ、これじゃあ森で戦闘にまきこまれたら五分待たずに殺られちまう!」

あまりの不甲斐なさに、シンが近くにあった木の幹に拳を叩き付けると、グランドルはククッと笑いながら慰めの言葉を口にした。

「そんなことはない。短剣での接近戦も見事なものだ。相手が俺でなければまず命を落とすことはないさ。俺は虎の血を引いているから森の中では純血の獅子である父より強いからな」

――ガレニア最強のバランドル様で敵わないなら、俺なんか赤子同然じゃないか!

グランドルに勝とうとムキになっていた自分が馬鹿らしくなり、一気に脱力した。

「はあぁ、それを訊いたら余計疲れた……」

木に凭れるように腰を掛け、足を伸ばすと、急激に眠気が押し寄せた。
ウトウトと船をこぎ始めると、グランドルが茂みに入っていき、獣型になって戻ってきた。

――ライガーいつ見ても綺麗で格好いいなぁ……

グランドルはシンの隣に伏せると腹を見せるように横たわり、金色の瞳で何かを訴えかけてきた。
グランドルは、時々こうしてスキンシップを求めてくる。シンが物言わぬ獣を邪険に出来ないと知っていて、敢えて言葉を発することなく大きな猫のように振る舞うのだ。

「そんな目で見つめても、構ってやらないぞ」

シンは犬も好きだが、猫の方が大好きだ。子供の頃、野良猫を保護して室内飼いにしていたので、いつも膝や肩の上に乗せていた。
流石にこの巨体で乗られたら困るが、前肢で然り気無くチョンと触れてこられると、撫で回したくてウズウズした。

「あーもうっ!!」

シンはモフモフの誘惑に負けて、どうせ触れるなら満喫しようとグランドルの腹にポスンと顔を埋めた。

――至福っ!

本物の獅子や虎を触ったことはないが、グランドルの被毛はフワフワで気持ちがいい。しかも獣臭というより猫のようなお日様の匂いがする。
しばらくモフッていると、干したての布団にダイブした時のようで、再び眠気が押し寄せた。

「少し休め……」

絶妙のタイミングで一言だけ発したグランドルは、自分も頭を下げ完全な伏せの形になるとゴロゴロと喉を鳴らした。

――猛獣なのにヒーリング効果高いんだよな……

シンはグランドルが自分を休ませる為に、獣化したのだと気が付いた。
甘えているようで甘やかす……なかなかのイケメンスキルだ。

――少しだけ……寝てもいいよな……

手のひらでフワフワの鬣の感触を楽しみながら、深い眠りに落ちていく……
本当は番契約を望まないシンが思わせぶりにグランドルに甘えたりしてはいけないのだろう。
だがあまりにも自然に、そして巧妙に甘やかされて、拒絶する余裕すらなかった。

一時間ほど泥のように眠り、眠りが浅くなった頃、遠くで馬の蹄の音が聞こえ、急激に意識が覚醒した。

「シッ! 気配を消せるか?」

先に起きていたのかグランドルが小声で囁き、慌てて気配を消す。
他の獣人相手にどの程度通用するのかわからないが、グランドルとの訓練でも意識して鍛練しているスキルだ。

蹄の音が近づいて来ると、それに伴い人の声が聞こえてきた。

(ガイン、どうしたの?)
(いや、今一瞬大型肉食獣とウサギのような小動物の気配がしたような気がするのだが、気のせいだったか……)

――「ウサギ」って俺のコトかよ!?

(狩りでもしてたのかな? 今頃ウサギは肉食獣のお腹の中かもしれないね……)

――肉食獣の腹に抱え込まれているが、辛うじて外側だ。
ってかクリスとガイン、なんでこんなトコいるんだ?

背の低い木の影に隠れて、クリス達からシン達の姿を確認する事は出来ないが、シンの方からは木の葉の隙間から馬上にいる二人の姿を確認することができた。
ガインが記憶を失ってからというもの二人の間はギクシャクしており、ガインが狼族のオメガを主要部署に登用したことで、クリスがいじけて騒いでいた。
「頑張る!」といきまいていたクリスだが、上手くいったのだろうか?

(森の中涼しくて気持ちいいね。ちょっと寒いくらいだ)
(ああそうだな……)

そう言うとガインは肩からマントを外し、クリスの身体に巻き付けた。

(これで大丈夫か?)
(ふふっ、有難う。ガインは寒くない?)
(ああ、俺は熱いくらいだ)
(そう。……たまには子供たち抜きでこうやって出掛けるのもいいね)
そう言いながらクリスが振り返り、ガインに笑いかける。
(以前もよく出掛けていたのか?)
(そうでもないよ。記憶を無くす前もガインは忙しかったから……それにサミアンもお兄ちゃんになるまでは俺にベッタリだったしね)
(そうか……ではこれからはなるべく時間を作るとしよう。失った三年分を取り戻すくらい共に……)

二人は優しい瞳で見つめ合うと、熱い口づけを交わした。
苦難を乗り越え愛し合う美しい二人の姿は、セフレのような関係しか築けないシンの目には眩しく映った。
美しい光景に暫し見惚れていると、二人は再び馬を進ませ、森の奥へと消えていった……

二人の気配が消えるまで余韻に浸っていたシンだが、水を差すようにグランドルが口を開いた。

「くくっ、ガインでもデレる事あるんだな…… 面白いモン見せて貰ったぜ」

笑い声に合わせてシンを抱え込んでいる獣の身体が振動する。

「グランドル……お前、あの二人だと分かってて気配を消したのか?デバガメなんて趣味が悪いぞ!」

「お前はこの姿を見られてもよかったのか?」

そういえばいつの間にか横たわり、グランドルの前肢を腕枕にして背中から抱え込まれるような形になっている。

「……よくない」

シンは慌てて上半身を起こし、グランドルから少し離れた。

「少しあいつらの事が気になっていたんだ。記憶を失ったガインが人間の番を受け入れられるのか。普通なら狼族は他種族を受け付けないからな。だが、要らぬ心配だった。やはり『運命の番』と云うのは引き合うものなのだな……」

「『運命の番』ってそんなに凄いの?」

「ああ、生きてる内に見られただけでも凄い事だ。ルーシアで転生の儀式をしたのにこんなに離れたガレニアに転生する程の絆だぞ。あんなに愛し合ってるウチの両親ですら相性がいいだけの普通の番だし、正直実在するとは思っていなかった」

「そうか、あっちの世界であんなにモテまくってたのに三十六歳まで恋人がいなかったのも、ガインと出逢う運命だったからなのか……凄いな」

――って事はすんなりルーシアに転生した俺の「運命の番」はルーシアにいるのか?
いや単純に存在しないだけか……

シンは、胸にチクリと小さな痛みを覚えた。
あっちでは愛した人に手酷く裏切られ、こちらの世界にも運命の番はいない。
――だとしたら俺が一人で生きていくのは、運命なのだろうか?

シンは今になってラミールが痛ましい顔をした意味が分かったような気がした。

「どうした?」

表情を曇らせたシンを気にして、獣型のグランドルが覗き込んできた。

「えっ、あっ、俺には『運命の番』がいなくてよかったなと思って……」

自分でも矛盾していると思ったシンは、今感じた「孤独感」をグランドルに覚られまいと虚勢を張った。

するとグランドルはラミールと同じ痛ましい者を見るような目でシンを見つめ、静かに視線を落として呟いた。

「安心しろ、俺とお前は運命の番じゃない。もしお前が『運命の番』ならガインのように手放せなくなっているだろうからな……」

グランドルが番契約を望まないシンを安心させる為にそう言ったのであろう事は分かった。
だがシンは、グランドルにとって自分が「手放せる存在」であると言われた事に『運命の番』がいない事以上の強い胸の痛みを感じた。

――自分から番契約を断っておいて何を期待していたんだ……グランドルにはハーレムもあるし、自分が特別じゃない事は分かっていたのに。


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