16 / 59
16.自信
しおりを挟む
「セザールお兄様ったらどうしたのかしら? アレクは何か知ってる?」
セザールを案内したエリアとは違い、百花繚乱と表現すべき美しい庭園をエミールを挟んでリリアンとアレクシアが手を繋ぎながら歩いており、その後ろをオーギュストとクリストフが微笑ましげに見守りながらついて行っている。
リリアンの言葉に、オーギュストとクリストフも興味深気にアレクシアへと視線を向けた。
先程サロンに戻って来たセザールはまるで人が変わったかの様に決意の込もった目をし、いつもの蔑む視線を2人に向けなかったのだ。
余談だが現在のセザールはウィリアムと2人きりになった事で、普段オーギュストがどんな訓練や勉強をしているのか聞き出している。
ウィリアムも庭の散策から帰ってから先程とは違う意味でグイグイ来るセザールにタジタジだ。
「うふふ、ちょっと注意させてもらっただけよ? 後は世間話しかしていないわ。来年オーギュ兄様とセザール様は12歳で学園に入学するでしょう? リリアンがセザール様がお勉強から逃げてるって言ってたからこのままだと大変ですよってね」
「まぁ、たったそれだけで? 可愛いアレクから言われて張り切っているのかしら?」
「きっとオーギュ兄様がウィル兄様に認められるくらい、勉強も剣術も頑張っているんですよって言ったからじゃないかしら? 自分より優秀な人に意地悪したら妬んでる様にしか見えませんよ、とも言ったわね」
アレクシアはチラリと振り返ってオーギュストを見てニヤリと笑ったが、周りからみると可憐にニコッと微笑んだように見えている。
「アレクシア嬢は凄いね、あの兄様にそんな事が言えるなんて……。僕は自分の意見すらまともに言えないっていうのに……」
シュンとして俯いてしまったクリストフの肩にオーギュストがポンと手を乗せた。
「私も以前は同じだったよ、ウィル兄様に口答えは勿論意見すら言えなかったけど、アレクシアのお陰で自分に自信が持てたんだ」
オーギュストの言葉にクリストフは目を瞬かせてアレクシアを見た。
「いやだわ、私はただ何か人より秀でたものがあれば自信を持てるようになると言っただけで、努力したのはオーギュ兄様でしょう?」
極上のイケメンスマイルを向けられながら褒められ、アレクシアはほんのり頬を染めながら照れ笑いをする。
クリストフは一瞬そのアレクシアの笑みに見惚れたが、すぐに唇を引き結ぶ。
「僕も……自信が持てる様になるでしょうか……」
「私がアレクシアに言われたのは、人より秀でたものがあれば周りが何と言おうとそれは自分より優秀な者を妬む負け犬の遠吠えだから気にしなくて良い……だったかな」
「負け犬の遠吠え……、ふくっ、アレクシア嬢はとても面白い表現をするんですね」
アレクシアの言い方が面白かったのかクリストフは肩を震わせて笑っている。
この国には状況を表現する言い回しがあまり無いせいだ。
お笑いの文化も無いせいで耐性が無いため、笑いの沸点も全体的に低かったりする。
その事実を知ったアレクシアは自分でも笑いで天下が取れるんじゃなかろうかと考えた事もあったが、良い相方が居ない事と、貴族の令嬢という立場故に断念したのは良い思い出だ。
閑話休題
「何でも良いんですよ、胸を張ってこれが得意だと言えるものがあれば、それに関しては誇りも自信も持てるでしょう? オーギュ兄様の場合は手っ取り早くウィル兄様に認めさせる為に、剣術や勉強をお勧めしただけなので」
「わかりました、とりあえず僕も剣術と勉強に力を入れてみます」
「私も剣術習ってみたいわ……」
アレクシアがポツリと言葉を漏らした。
「アレク姉様、私も剣術をやりたいです!」
小さな呟きをエミールがバッチリ拾って話に乗ってきた。
「まぁ、アレクが剣術をなさいますの? 手が荒れてしまいましてよ?」
「そうだよ、それに怪我したらどうするんだい? お父様やお母様が絶対許さないと思うよ?」
「騎士の家系でもない限り、貴族令嬢が剣術を習うなんて聞いた事ありませんよ?」
当然の様にエミール以外に反対されてしまった、しかしアレクシアは諦められなかった。
この世界では脂肪が乗ったぽっちゃりこそ正義なので騎士や傭兵でも無い限り訓練自体あまりしない。
貴族令息であれば剣術を嗜む事自体は当たり前だが、大抵は折角つけた脂肪が燃焼されるのを嫌って激しい訓練は避けるのが殆どだ。
それこそアレクシアやウィリアムのように生まれつき恵まれた体質であれば、訓練しても体型が変わる事は無いが。
本当は剣術でなくてもいいが、他に運動らしい運動が無いのだ。
家庭教師の授業に体育なんてものは無いし、やっとダンスの授業が始まったが週1回程度で運動不足ですぐ息切れする身体が辛過ぎた。
「で、でも女剣士ってカッコいいじゃないですか……、私もオーギュ兄様みたいに自在に剣を扱ってみたい……な」
この後両親を説得する時の為に何としてもオーギュストを味方にしておきたくて、あざとい上目遣いにコテンと小首を傾げてオーギュストを見詰めた。
(自分でやっといて何やけど、コレ地味に自分のメンタル削られるぅぅ! せやけど両親の説得の時に援護射撃があると無いとじゃ全然違うやろで耐えるんや私!)
アレクシアの可愛らしい仕草に頬を染めつつ、真っ先に陥落したのはクリストフだった。
「コホン、いいのではないですか? オーギュスト様。美しく成長していくアレクシア嬢には身を守る手段も必要だと思います。学園の中など護衛が一緒に居られない場合もごさいますし……」
「え、あ、うん……まぁ……」
(よっしゃ、もうひと押しや! ありがとうクリストフ様!)
「大丈夫ですって、エミールも一緒にやりたいみたいですからエミールに合わせてゆっくり怪我しないようにやっていきますから。お父様とお母様が渋った時に一緒に説得して欲しいの、オーギュ兄様……お願い!」
「オーギュ兄様、お願いします」
祈りを捧げるかのように胸元で手を組んでお願いした、その隣ではエミールも同じ事をして上目遣いをしていた。
(エミール……、やるやん。この歳であざと可愛いを使いこなすとは末恐ろしいやっちゃな)
「わかったよ……、反対されたら一緒にお願いしてあげる」
「オーギュ兄様ありがとう!」
「ありがとう!」
アレクシアが嬉しさのあまり抱きつくと、エミールも真似してオーギュストの脚に抱きついた。
その日の夕食時に両親にお願いし、オーギュストの説得もあって渋々だが許可を出してくれた。
セザールを案内したエリアとは違い、百花繚乱と表現すべき美しい庭園をエミールを挟んでリリアンとアレクシアが手を繋ぎながら歩いており、その後ろをオーギュストとクリストフが微笑ましげに見守りながらついて行っている。
リリアンの言葉に、オーギュストとクリストフも興味深気にアレクシアへと視線を向けた。
先程サロンに戻って来たセザールはまるで人が変わったかの様に決意の込もった目をし、いつもの蔑む視線を2人に向けなかったのだ。
余談だが現在のセザールはウィリアムと2人きりになった事で、普段オーギュストがどんな訓練や勉強をしているのか聞き出している。
ウィリアムも庭の散策から帰ってから先程とは違う意味でグイグイ来るセザールにタジタジだ。
「うふふ、ちょっと注意させてもらっただけよ? 後は世間話しかしていないわ。来年オーギュ兄様とセザール様は12歳で学園に入学するでしょう? リリアンがセザール様がお勉強から逃げてるって言ってたからこのままだと大変ですよってね」
「まぁ、たったそれだけで? 可愛いアレクから言われて張り切っているのかしら?」
「きっとオーギュ兄様がウィル兄様に認められるくらい、勉強も剣術も頑張っているんですよって言ったからじゃないかしら? 自分より優秀な人に意地悪したら妬んでる様にしか見えませんよ、とも言ったわね」
アレクシアはチラリと振り返ってオーギュストを見てニヤリと笑ったが、周りからみると可憐にニコッと微笑んだように見えている。
「アレクシア嬢は凄いね、あの兄様にそんな事が言えるなんて……。僕は自分の意見すらまともに言えないっていうのに……」
シュンとして俯いてしまったクリストフの肩にオーギュストがポンと手を乗せた。
「私も以前は同じだったよ、ウィル兄様に口答えは勿論意見すら言えなかったけど、アレクシアのお陰で自分に自信が持てたんだ」
オーギュストの言葉にクリストフは目を瞬かせてアレクシアを見た。
「いやだわ、私はただ何か人より秀でたものがあれば自信を持てるようになると言っただけで、努力したのはオーギュ兄様でしょう?」
極上のイケメンスマイルを向けられながら褒められ、アレクシアはほんのり頬を染めながら照れ笑いをする。
クリストフは一瞬そのアレクシアの笑みに見惚れたが、すぐに唇を引き結ぶ。
「僕も……自信が持てる様になるでしょうか……」
「私がアレクシアに言われたのは、人より秀でたものがあれば周りが何と言おうとそれは自分より優秀な者を妬む負け犬の遠吠えだから気にしなくて良い……だったかな」
「負け犬の遠吠え……、ふくっ、アレクシア嬢はとても面白い表現をするんですね」
アレクシアの言い方が面白かったのかクリストフは肩を震わせて笑っている。
この国には状況を表現する言い回しがあまり無いせいだ。
お笑いの文化も無いせいで耐性が無いため、笑いの沸点も全体的に低かったりする。
その事実を知ったアレクシアは自分でも笑いで天下が取れるんじゃなかろうかと考えた事もあったが、良い相方が居ない事と、貴族の令嬢という立場故に断念したのは良い思い出だ。
閑話休題
「何でも良いんですよ、胸を張ってこれが得意だと言えるものがあれば、それに関しては誇りも自信も持てるでしょう? オーギュ兄様の場合は手っ取り早くウィル兄様に認めさせる為に、剣術や勉強をお勧めしただけなので」
「わかりました、とりあえず僕も剣術と勉強に力を入れてみます」
「私も剣術習ってみたいわ……」
アレクシアがポツリと言葉を漏らした。
「アレク姉様、私も剣術をやりたいです!」
小さな呟きをエミールがバッチリ拾って話に乗ってきた。
「まぁ、アレクが剣術をなさいますの? 手が荒れてしまいましてよ?」
「そうだよ、それに怪我したらどうするんだい? お父様やお母様が絶対許さないと思うよ?」
「騎士の家系でもない限り、貴族令嬢が剣術を習うなんて聞いた事ありませんよ?」
当然の様にエミール以外に反対されてしまった、しかしアレクシアは諦められなかった。
この世界では脂肪が乗ったぽっちゃりこそ正義なので騎士や傭兵でも無い限り訓練自体あまりしない。
貴族令息であれば剣術を嗜む事自体は当たり前だが、大抵は折角つけた脂肪が燃焼されるのを嫌って激しい訓練は避けるのが殆どだ。
それこそアレクシアやウィリアムのように生まれつき恵まれた体質であれば、訓練しても体型が変わる事は無いが。
本当は剣術でなくてもいいが、他に運動らしい運動が無いのだ。
家庭教師の授業に体育なんてものは無いし、やっとダンスの授業が始まったが週1回程度で運動不足ですぐ息切れする身体が辛過ぎた。
「で、でも女剣士ってカッコいいじゃないですか……、私もオーギュ兄様みたいに自在に剣を扱ってみたい……な」
この後両親を説得する時の為に何としてもオーギュストを味方にしておきたくて、あざとい上目遣いにコテンと小首を傾げてオーギュストを見詰めた。
(自分でやっといて何やけど、コレ地味に自分のメンタル削られるぅぅ! せやけど両親の説得の時に援護射撃があると無いとじゃ全然違うやろで耐えるんや私!)
アレクシアの可愛らしい仕草に頬を染めつつ、真っ先に陥落したのはクリストフだった。
「コホン、いいのではないですか? オーギュスト様。美しく成長していくアレクシア嬢には身を守る手段も必要だと思います。学園の中など護衛が一緒に居られない場合もごさいますし……」
「え、あ、うん……まぁ……」
(よっしゃ、もうひと押しや! ありがとうクリストフ様!)
「大丈夫ですって、エミールも一緒にやりたいみたいですからエミールに合わせてゆっくり怪我しないようにやっていきますから。お父様とお母様が渋った時に一緒に説得して欲しいの、オーギュ兄様……お願い!」
「オーギュ兄様、お願いします」
祈りを捧げるかのように胸元で手を組んでお願いした、その隣ではエミールも同じ事をして上目遣いをしていた。
(エミール……、やるやん。この歳であざと可愛いを使いこなすとは末恐ろしいやっちゃな)
「わかったよ……、反対されたら一緒にお願いしてあげる」
「オーギュ兄様ありがとう!」
「ありがとう!」
アレクシアが嬉しさのあまり抱きつくと、エミールも真似してオーギュストの脚に抱きついた。
その日の夕食時に両親にお願いし、オーギュストの説得もあって渋々だが許可を出してくれた。
10
お気に入りに追加
627
あなたにおすすめの小説
どうして私が我慢しなきゃいけないの?!~悪役令嬢のとりまきの母でした~
涼暮 月
恋愛
目を覚ますと別人になっていたわたし。なんだか冴えない異国の女の子ね。あれ、これってもしかして異世界転生?と思ったら、乙女ゲームの悪役令嬢のとりまきのうちの一人の母…かもしれないです。とりあえず婚約者が最悪なので、婚約回避のために頑張ります!
処刑された人質王女は、自分を殺した国に転生して家族に溺愛される
葵 すみれ
恋愛
人質として嫁がされ、故国が裏切ったことによって処刑された王女ニーナ。
彼女は転生して、今は国王となった、かつての婚約者コーネリアスの娘ロゼッタとなる。
ところが、ロゼッタは側妃の娘で、母は父に相手にされていない。
父の気を引くこともできない役立たずと、ロゼッタは実の母に虐待されている。
あるとき、母から解放されるものの、前世で冷たかったコーネリアスが父なのだ。
この先もずっと自分は愛されないのだと絶望するロゼッタだったが、何故か父も腹違いの兄も溺愛してくる。
さらには正妃からも可愛がられ、やがて前世の真実を知ることになる。
そしてロゼッタは、自分が家族の架け橋となることを決意して──。
愛を求めた少女が愛を得て、やがて愛することを知る物語。
※小説家になろうにも掲載しています
至って普通のネグレクト系脇役お姫様に転生したようなので物語の主人公である姉姫さまから主役の座を奪い取りにいきます
下菊みこと
恋愛
至って普通の女子高生でありながら事故に巻き込まれ(というか自分から首を突っ込み)転生した天宮めぐ。転生した先はよく知った大好きな恋愛小説の世界。でも主人公ではなくほぼ登場しない脇役姫に転生してしまった。姉姫は優しくて朗らかで誰からも愛されて、両親である国王、王妃に愛され貴公子達からもモテモテ。一方自分は妾の子で陰鬱で誰からも愛されておらず王位継承権もあってないに等しいお姫様になる予定。こんな待遇満足できるか!羨ましさこそあれど恨みはない姉姫さまを守りつつ、目指せ隣国の王太子ルート!小説家になろう様でも「主人公気質なわけでもなく恋愛フラグもなければ死亡フラグに満ち溢れているわけでもない至って普通のネグレクト系脇役お姫様に転生したようなので物語の主人公である姉姫さまから主役の座を奪い取りにいきます」というタイトルで掲載しています。
夫に離婚を切り出したら、物語の主人公の継母になりました
魚谷
恋愛
「ギュスターブ様、離婚しましょう!」
8歳の頃に、15歳の夫、伯爵のギュスターブの元に嫁いだ、侯爵家出身のフリーデ。
その結婚生活は悲惨なもの。一度も寝室を同じくしたことがなく、戦争狂と言われる夫は夫婦生活を持とうとせず、戦場を渡り歩いてばかり。
堪忍袋の緒が切れたフリーデはついに離婚を切り出すも、夫は金髪碧眼の美しい少年、ユーリを紹介する。
理解が追いつかず、卒倒するフリーデ。
その瞬間、自分が生きるこの世界が、前世大好きだった『凍月の刃』という物語の世界だということを思い出す。
紹介された少年は隠し子ではなく、物語の主人公。
夫のことはどうでもいいが、ユーリが歩むことになる茨の道を考えれば、見捨てることなんてできない。
フリーデはユーリが成人するまでは彼を育てるために婚姻を継続するが、成人したあかつきには離婚を認めるよう迫り、認めさせることに成功する。
ユーリの悲劇的な未来を、原作知識回避しつつ、離婚後の明るい未来のため、フリーデは邁進する。
家庭の事情で歪んだ悪役令嬢に転生しましたが、溺愛されすぎて歪むはずがありません。
木山楽斗
恋愛
公爵令嬢であるエルミナ・サディードは、両親や兄弟から虐げられて育ってきた。
その結果、彼女の性格は最悪なものとなり、主人公であるメリーナを虐め抜くような悪役令嬢となったのである。
そんなエルミナに生まれ変わった私は困惑していた。
なぜなら、ゲームの中で明かされた彼女の過去とは異なり、両親も兄弟も私のことを溺愛していたからである。
私は、確かに彼女と同じ姿をしていた。
しかも、人生の中で出会う人々もゲームの中と同じだ。
それなのに、私の扱いだけはまったく違う。
どうやら、私が転生したこの世界は、ゲームと少しだけずれているようだ。
当然のことながら、そんな環境で歪むはずはなく、私はただの公爵令嬢として育つのだった。
〘完〙前世を思い出したら悪役皇太子妃に転生してました!皇太子妃なんて罰ゲームでしかないので円満離婚をご所望です
hanakuro
恋愛
物語の始まりは、ガイアール帝国の皇太子と隣国カラマノ王国の王女との結婚式が行われためでたい日。
夫婦となった皇太子マリオンと皇太子妃エルメが初夜を迎えた時、エルメは前世を思い出す。
自著小説『悪役皇太子妃はただ皇太子の愛が欲しかっただけ・・』の悪役皇太子妃エルメに転生していることに気付く。何とか初夜から逃げ出し、混乱する頭を整理するエルメ。
すると皇太子の愛をいずれ現れる癒やしの乙女に奪われた自分が乙女に嫌がらせをして、それを知った皇太子に離婚され、追放されるというバッドエンドが待ち受けていることに気付く。
訪れる自分の未来を悟ったエルメの中にある想いが芽生える。
円満離婚して、示談金いっぱい貰って、市井でのんびり悠々自適に暮らそうと・・
しかし、エルメの思惑とは違い皇太子からは溺愛され、やがて現れた癒やしの乙女からは・・・
はたしてエルメは円満離婚して、のんびりハッピースローライフを送ることができるのか!?
今日も学園食堂はゴタゴタしてますが、こっそり観賞しようとして本日も萎えてます。
柚ノ木 碧/柚木 彗
恋愛
駄目だこれ。
詰んでる。
そう悟った主人公10歳。
主人公は悟った。実家では無駄な事はしない。搾取父親の元を三男の兄と共に逃れて王都へ行き、乙女ゲームの舞台の学園の厨房に就職!これで予てより念願の世界をこっそりモブ以下らしく観賞しちゃえ!と思って居たのだけど…
何だか知ってる乙女ゲームの内容とは微妙に違う様で。あれ?何だか萎えるんだけど…
なろうにも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる