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Mission Ⅱ 京極悠斗は牢獄で嘆く
悠斗は疲れていた。
「悠ちゃーん、これいいよ、これ!」
嬉しげに反物を広げながら言うのは、悠斗の婚約者である織笠詠乃、23歳。
明治時代から続く呉服屋の娘である。
気軽に入ってきているが、ここは京極家で周囲にはお弟子さん達もいるのだ。
「詠乃さん、迷惑になりますので席を外していただけますか?」
悠斗は優しく言うが、内心では「このクソ女とっとと出ていけ!二度と来るな!」と罵っている。
悠斗が彼女を受け入れられない理由は、押しかけてきては反物を売りつけるのもだが、それ以外にも3つある。
① 常識がない。
② 頭が悪い。
③ 借金が500万もある。
つまり、彼女は色んな意味で足りないのだ。
そんな彼女と婚約する事になった切っ掛けも、彼女が足りなかったせいだ。
当時14歳の悠斗は、塾に向かう途中で側溝に手を手をっ込んで泣いている女性を見かけたが、授業が始まるので放置したのだが、帰りにその道を通ると、その女性がまだ泣いていたのを見てしまった悠斗は、つい声をかけてしまった。
「どうかされたんですか?警察を呼びましょうか?」
悠斗の問いに女性は首を振った。
「ここに物を落としちゃって、拾おうと思って手を突っ込んだら抜けなくなっただけだから!こないだも怒られたとこだから警察は嫌ー!」
何度もこういう事があるという事か?と悠斗は思い、声をかけた事を盛大に後悔した。
とりあえず状況を聞いて、その物を離せば解決するとアドバイスをして、その場を(全力で走って)後にした。
2日後、その場所に女性が立っている事に気付いた悠斗は道を変えて塾へ行き、帰りもまだいた為、別の道を通って帰った。
3週間も経つ頃にはその道は完全に通らなくなっていた。
そして、ある日の日曜日。
父親に連れられて行った呉服屋が、悠斗を地獄へと引きずり込む入口だったのである。
「いらっしゃっせー!あっ!!!!あんたっ!」
そこには、悠斗が避けてきたあの女性がいた。
しかも指をさしている為、悠斗の父親が嫌悪感を露わにして彼女に尋ねた。
「君はうちの息子と知り合いなのかい?」
「はい!その子のせいで私の大事な・・・グスッ・・・大事なものをグスグスッ・・・失ったんですうううう!エーン!責任とってええぇええ」
この言い方で誤解しない者がいるであろうか・・・悠斗が父親に殴られて失神している間に、詠乃との婚約が決まっていた。
もちろん真実は話そうとはしたが、父親は聞く耳を持たなかった。
「もう・・・全てを捨てて海外で華道を広める旅人にでもなりたいです」
悠斗は今、智の家で泣いていた。
詠乃の借金がとうとう1000万円に到達したと本人から聞いたからである。
「詠乃さん、うちのショップに来てたよー?150万円分買って行ってねーお得意さんなんだー」
「奈央!お願いします!止めて下さい!いや、やはりいいです!奈央の可愛さで詠乃さんの心を射止めて私から奪って下さい!」
「えー、やだー!」
奈央に縋り付く悠斗だったが、奈央でなくとも断ったであろう。
「7つも上だしー 金銭感覚狂ってるしー 頭悪いしー 顔もーだしー いいとこないもーん」
悠斗は追い討ちをかける奈央を睨んでから、スマホで『旅人になる方法』を検索しようとした。
「そんな悠斗に朗報があるよ」
颯矢が鞄から封筒を出して渡そうとしたが、悠斗の視界が涙で曇っていた為、中身がフローリングの床にバラまかれた。
「なにこれー」
「おい、俺んちで変なもん出すなよ!」
「えげつねー」
「颯矢、これは・・・」
話を振られた颯矢はニッコリと微笑んだ。
「ミッション開始だね」
幼馴染達は大きく頷いた・・・悠斗だけは高速で首を縦に振り続けていた。
★
「颯矢、これはどこで撮られたものなんですか?」
「近所の公園から有名なデートスポットまで色々だね。こういうのが好きらしくて影も辟易してたよ」
「獅子王家の影をこんな事に使ったのー?」
「かっわいそ」
「最悪だな」
「特別手当あげたら泣いて喜んでたよ?で、封筒はこれだけじゃないんだよね」
颯矢が次の封筒を出したが、その分厚さと大きさに悠斗は目眩を起こした。
「悠斗、大丈夫ー?」
「大丈夫です・・・颯矢それを・・・」
「ん、じゃあ出すね?」
颯矢が並べたそれを、全員がガン見した。
「あのさ、悠斗」
「なんですか、智」
「俺と一緒に海外行くか?」
「行きます」
「待ってー!それまだ早いよー!」
颯矢は小さく溜息をついて悠斗に向き直り、悠斗も涙で腫れた瞳で颯矢を見た。
「さ、これを全部持って家元の所へ全員で行こうか」
実は颯矢はキレていた。
★
「私に用とは一体何かな?悠斗の婚約の事なら自業自得だからね。よそ様のお嬢様を襲うなど京極家としても、男としても最低だからね」
厳しい顔で話す家元に颯矢は笑顔を返し、他の幼馴染達は下を向いた。
「それが誤解だといい加減お気付きになりませんか?逆に、彼女の手口に引っかからなかった悠斗を褒めるべきですよ」
「どういう事かな?」
颯矢は2つの封筒を家元に渡した。
「これは?」
「悠斗を褒める理由です」
家元は気持ち薄めの普通サイズの封筒から開いたが、1枚見ただけで手が止まった。
「こ・・・これは」
「彼女の趣味ですね」
夥しい数の写真の全てに詠乃が写っていたが、不埒な事をしているのは全員違う男達だった。
「外でするのが好きらしくて、通報された事もあるそうですよ。悠斗はこれに引っかからずに逃げました」
家元は口を大きく開けたまま固まっている。
「次の封筒の中身を見ていただけますか?彼女がなぜ外でするかが分かると思います」
颯矢の言葉で覚醒した家元は、慌てて次の大きい封筒を開いた。
「本?」
「ええ、ある趣味を持つ方達から薄い本と言われているようです。読んでいただいていいですか?」
悠斗は顔を顰めて本から目を逸らした。
どう考えても無理だと泣きそうになっていたのだ。
「これは・・・男同士、しかも君達にそっくりで、写真まて使われているのか」
そう、その薄い本は詠乃の借金の半分を占めるもの。
「これは売り物にはしていませんが、友人達には配っていましたので、僕が責任を持って回収しました」
颯矢の黒い笑顔に、百戦錬磨の家元も顔を引き攣らせた。
「今、ここにある本は全て僕達をモデルに描かれていますが、彼女のこの本を読んで思う事はありませんか?」
「・・・全部野外だね」
「そうです。趣味と実益・・・はあるかは僕には分かりませんが、僕達の本は出していませんが、アニメのキャラクターを元に描いた本はたくさんコミックマーケットというイベントで出しています」
「こっこれは出てないんだね?」
「さすがにこの国のトップの御曹司達をネタにはできないでしょうね。個人的には書いていますが」
そう言って、颯矢は本を1冊破り捨てた。
「そうだ、家元。彼女が言っていた大事な物がなんだか分かりますか?」
「申し訳ないが分からないな」
「彼女の大好きなBLゲームの予約特典のピンバッジです。それが溝にはまって手を入れてとったはいいけど手が抜けなくなった。そこに悠斗が大丈夫かと声をかけたんですよ。
それで、持っている物を離せば手は抜けると言われてピンバッジを離したら奥の方に入り込んでしまったようで、悠斗を逆恨みして3週間待ち伏せしていました。懐にナイフを入れて」
颯矢のその言葉に悠斗は背筋が凍った。
もし、あの道を通っていたら死んでいたかもしれないと考えると意識が遠のいていく。
「ですが、制服で当たりをつけて学園まで来た時に、僕達とじゃれ合う悠斗を見て気が変わったんですよ。ちょうど家元も勘違いなさいましたしね」
家元の顔が苦々しくなったが、颯矢は全く気にしない。
「詠乃さんは悠斗と婚約する事で本のネタが増えると思ったんです。そしてその通りに悠斗や僕達の周辺をコソコソ嗅ぎ回っていました」
家元は唸り始めた。
息子を責め、殴り、話を聞こうともしなかった自分を恥じていたのだ。
そして、この本に自分も載っていた事も辛かった。もしこの本が世に出ていれば家元として終了したであろう事に気付き項垂れた。
「彼女は特殊な人です。これらを見ていただければ分かるように実体験をネタにする、ネタを現実にする人だと思われますが、こういう方を次期家元の妻にして後悔しませんか?」
「後悔はもうしてる!この婚約は破棄する!」
家元が叫ぶように言ったその言葉を聞いた瞬間、悠斗は張り詰めていた糸が切れるように意識を失ったが、その顔は晴れ晴れとしていた。
「それでは僕達はこれで失礼します。悠斗はそのまま寝かせてやって下さい。この2年は不眠症で苦しんでいましたから。」
家元は少し涙を浮かべながら悠斗の顔を見て「すまなかった」と呟いた。
★
「なあ、颯矢」
「なにかな?」
「俺ら行く必要あったのか?」
「そうだよー!恥ずかしいだけだったよっ」
「これは誰とか説明しなくていいから楽かな、と」
「俺・・・外に出れてるな」
「そうだね」
「やったねー!」
「この調子で可愛くして学園に潜り込もうか。」
「あ?もうそんな時期かよ」
「そろそろ準備しないとね」
「・・・頑張る」
「悠ちゃーん、これいいよ、これ!」
嬉しげに反物を広げながら言うのは、悠斗の婚約者である織笠詠乃、23歳。
明治時代から続く呉服屋の娘である。
気軽に入ってきているが、ここは京極家で周囲にはお弟子さん達もいるのだ。
「詠乃さん、迷惑になりますので席を外していただけますか?」
悠斗は優しく言うが、内心では「このクソ女とっとと出ていけ!二度と来るな!」と罵っている。
悠斗が彼女を受け入れられない理由は、押しかけてきては反物を売りつけるのもだが、それ以外にも3つある。
① 常識がない。
② 頭が悪い。
③ 借金が500万もある。
つまり、彼女は色んな意味で足りないのだ。
そんな彼女と婚約する事になった切っ掛けも、彼女が足りなかったせいだ。
当時14歳の悠斗は、塾に向かう途中で側溝に手を手をっ込んで泣いている女性を見かけたが、授業が始まるので放置したのだが、帰りにその道を通ると、その女性がまだ泣いていたのを見てしまった悠斗は、つい声をかけてしまった。
「どうかされたんですか?警察を呼びましょうか?」
悠斗の問いに女性は首を振った。
「ここに物を落としちゃって、拾おうと思って手を突っ込んだら抜けなくなっただけだから!こないだも怒られたとこだから警察は嫌ー!」
何度もこういう事があるという事か?と悠斗は思い、声をかけた事を盛大に後悔した。
とりあえず状況を聞いて、その物を離せば解決するとアドバイスをして、その場を(全力で走って)後にした。
2日後、その場所に女性が立っている事に気付いた悠斗は道を変えて塾へ行き、帰りもまだいた為、別の道を通って帰った。
3週間も経つ頃にはその道は完全に通らなくなっていた。
そして、ある日の日曜日。
父親に連れられて行った呉服屋が、悠斗を地獄へと引きずり込む入口だったのである。
「いらっしゃっせー!あっ!!!!あんたっ!」
そこには、悠斗が避けてきたあの女性がいた。
しかも指をさしている為、悠斗の父親が嫌悪感を露わにして彼女に尋ねた。
「君はうちの息子と知り合いなのかい?」
「はい!その子のせいで私の大事な・・・グスッ・・・大事なものをグスグスッ・・・失ったんですうううう!エーン!責任とってええぇええ」
この言い方で誤解しない者がいるであろうか・・・悠斗が父親に殴られて失神している間に、詠乃との婚約が決まっていた。
もちろん真実は話そうとはしたが、父親は聞く耳を持たなかった。
「もう・・・全てを捨てて海外で華道を広める旅人にでもなりたいです」
悠斗は今、智の家で泣いていた。
詠乃の借金がとうとう1000万円に到達したと本人から聞いたからである。
「詠乃さん、うちのショップに来てたよー?150万円分買って行ってねーお得意さんなんだー」
「奈央!お願いします!止めて下さい!いや、やはりいいです!奈央の可愛さで詠乃さんの心を射止めて私から奪って下さい!」
「えー、やだー!」
奈央に縋り付く悠斗だったが、奈央でなくとも断ったであろう。
「7つも上だしー 金銭感覚狂ってるしー 頭悪いしー 顔もーだしー いいとこないもーん」
悠斗は追い討ちをかける奈央を睨んでから、スマホで『旅人になる方法』を検索しようとした。
「そんな悠斗に朗報があるよ」
颯矢が鞄から封筒を出して渡そうとしたが、悠斗の視界が涙で曇っていた為、中身がフローリングの床にバラまかれた。
「なにこれー」
「おい、俺んちで変なもん出すなよ!」
「えげつねー」
「颯矢、これは・・・」
話を振られた颯矢はニッコリと微笑んだ。
「ミッション開始だね」
幼馴染達は大きく頷いた・・・悠斗だけは高速で首を縦に振り続けていた。
★
「颯矢、これはどこで撮られたものなんですか?」
「近所の公園から有名なデートスポットまで色々だね。こういうのが好きらしくて影も辟易してたよ」
「獅子王家の影をこんな事に使ったのー?」
「かっわいそ」
「最悪だな」
「特別手当あげたら泣いて喜んでたよ?で、封筒はこれだけじゃないんだよね」
颯矢が次の封筒を出したが、その分厚さと大きさに悠斗は目眩を起こした。
「悠斗、大丈夫ー?」
「大丈夫です・・・颯矢それを・・・」
「ん、じゃあ出すね?」
颯矢が並べたそれを、全員がガン見した。
「あのさ、悠斗」
「なんですか、智」
「俺と一緒に海外行くか?」
「行きます」
「待ってー!それまだ早いよー!」
颯矢は小さく溜息をついて悠斗に向き直り、悠斗も涙で腫れた瞳で颯矢を見た。
「さ、これを全部持って家元の所へ全員で行こうか」
実は颯矢はキレていた。
★
「私に用とは一体何かな?悠斗の婚約の事なら自業自得だからね。よそ様のお嬢様を襲うなど京極家としても、男としても最低だからね」
厳しい顔で話す家元に颯矢は笑顔を返し、他の幼馴染達は下を向いた。
「それが誤解だといい加減お気付きになりませんか?逆に、彼女の手口に引っかからなかった悠斗を褒めるべきですよ」
「どういう事かな?」
颯矢は2つの封筒を家元に渡した。
「これは?」
「悠斗を褒める理由です」
家元は気持ち薄めの普通サイズの封筒から開いたが、1枚見ただけで手が止まった。
「こ・・・これは」
「彼女の趣味ですね」
夥しい数の写真の全てに詠乃が写っていたが、不埒な事をしているのは全員違う男達だった。
「外でするのが好きらしくて、通報された事もあるそうですよ。悠斗はこれに引っかからずに逃げました」
家元は口を大きく開けたまま固まっている。
「次の封筒の中身を見ていただけますか?彼女がなぜ外でするかが分かると思います」
颯矢の言葉で覚醒した家元は、慌てて次の大きい封筒を開いた。
「本?」
「ええ、ある趣味を持つ方達から薄い本と言われているようです。読んでいただいていいですか?」
悠斗は顔を顰めて本から目を逸らした。
どう考えても無理だと泣きそうになっていたのだ。
「これは・・・男同士、しかも君達にそっくりで、写真まて使われているのか」
そう、その薄い本は詠乃の借金の半分を占めるもの。
「これは売り物にはしていませんが、友人達には配っていましたので、僕が責任を持って回収しました」
颯矢の黒い笑顔に、百戦錬磨の家元も顔を引き攣らせた。
「今、ここにある本は全て僕達をモデルに描かれていますが、彼女のこの本を読んで思う事はありませんか?」
「・・・全部野外だね」
「そうです。趣味と実益・・・はあるかは僕には分かりませんが、僕達の本は出していませんが、アニメのキャラクターを元に描いた本はたくさんコミックマーケットというイベントで出しています」
「こっこれは出てないんだね?」
「さすがにこの国のトップの御曹司達をネタにはできないでしょうね。個人的には書いていますが」
そう言って、颯矢は本を1冊破り捨てた。
「そうだ、家元。彼女が言っていた大事な物がなんだか分かりますか?」
「申し訳ないが分からないな」
「彼女の大好きなBLゲームの予約特典のピンバッジです。それが溝にはまって手を入れてとったはいいけど手が抜けなくなった。そこに悠斗が大丈夫かと声をかけたんですよ。
それで、持っている物を離せば手は抜けると言われてピンバッジを離したら奥の方に入り込んでしまったようで、悠斗を逆恨みして3週間待ち伏せしていました。懐にナイフを入れて」
颯矢のその言葉に悠斗は背筋が凍った。
もし、あの道を通っていたら死んでいたかもしれないと考えると意識が遠のいていく。
「ですが、制服で当たりをつけて学園まで来た時に、僕達とじゃれ合う悠斗を見て気が変わったんですよ。ちょうど家元も勘違いなさいましたしね」
家元の顔が苦々しくなったが、颯矢は全く気にしない。
「詠乃さんは悠斗と婚約する事で本のネタが増えると思ったんです。そしてその通りに悠斗や僕達の周辺をコソコソ嗅ぎ回っていました」
家元は唸り始めた。
息子を責め、殴り、話を聞こうともしなかった自分を恥じていたのだ。
そして、この本に自分も載っていた事も辛かった。もしこの本が世に出ていれば家元として終了したであろう事に気付き項垂れた。
「彼女は特殊な人です。これらを見ていただければ分かるように実体験をネタにする、ネタを現実にする人だと思われますが、こういう方を次期家元の妻にして後悔しませんか?」
「後悔はもうしてる!この婚約は破棄する!」
家元が叫ぶように言ったその言葉を聞いた瞬間、悠斗は張り詰めていた糸が切れるように意識を失ったが、その顔は晴れ晴れとしていた。
「それでは僕達はこれで失礼します。悠斗はそのまま寝かせてやって下さい。この2年は不眠症で苦しんでいましたから。」
家元は少し涙を浮かべながら悠斗の顔を見て「すまなかった」と呟いた。
★
「なあ、颯矢」
「なにかな?」
「俺ら行く必要あったのか?」
「そうだよー!恥ずかしいだけだったよっ」
「これは誰とか説明しなくていいから楽かな、と」
「俺・・・外に出れてるな」
「そうだね」
「やったねー!」
「この調子で可愛くして学園に潜り込もうか。」
「あ?もうそんな時期かよ」
「そろそろ準備しないとね」
「・・・頑張る」
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