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エピローグ

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「・・・どうするんだ?」


いや、それは国王たるあなたが決めて下さいよ。


「我が国を囲むように存在する国の全ての国民がうちに移住申請だしてるんだぞ。国王達までだぞ?」


そうですね、全くめんどくさい・・・平民になるのは嫌だとか新たに城を作れとか我儘すぎでしょうあいつら。


そろそろ黙らせますがね。


「状況は分かったのか?」


そこに来てるでしょ。


苦しい苦しいうるさいのと、肉肉うるさいのと、整形・エステとうるさいのと、4人の美女が。


「異世界?転生?もぶ?なんだそれは」


この世は不思議にあふれてるからね。


「王太子よ、お前はどうしたいのだ?」


僕は最後に1人で来た賢くて魔力がたっぷりの美女を伴侶にしたいです。


話を聞く限り、婚約期間を設けるのは怖いと思っているようなので全部すっ飛ばしましょう。


あなたが昼行灯な分を僕が頑張って差し上げているのだから反対なんかしませんよね?。


ついでに早くその場所を譲って下さいね。


この国がここまで発展できたのは僕のおかげですからね。


「で、君達の国の王子というのは何という名だ?」


第15王子までいる国もあるから把握しきれないんですよね。


まともな王子は各国に1人いればいいところだし。


は?4国共レオンハルト?


ポピュラーな名前とは言え、同じ年代の王子が、ヒロインに魅了されるような根性なしのバカが全員同じ名前!?


おっといけない、王太子として落ち着いた対応をしなければ・・・ンガグッググよしOK。


え?懐かしい?なんの事?


気を取り直して・・・これも転生の条件の一つではないのか?


「全ての王子がレオンハルトだと言うのか?」


全員が君達は首振り人形かい?と聞きたくなる位に高速で頷いていますね。


つまり


・王子もしくは公爵位辺りの令息の存在
・ヒロインは平民か貴族の落胤で顔は可愛らしく体型は全体的に華奢か胸だけ豊満
・上の者達と同年齢の伯爵以上の高位貴族であり、勝気そうな美人(性格が悪い・悪そうな)令嬢が悪役に選ばれる
・国中の者が集まる学校がある
・モブは適当

という感じかな?


「そなた達はそのもぶというものなのか?」


モブね、モブ。


平仮名で言うとかわいいけど、片仮名で言うとなぜか背景が思い浮かぶんだよね、不思議。


それにしても悪役令嬢さん達は美人だね。


こんな美人で博識な人間を袖にするなんて、この人が余程性格が悪いか、ヒロインが魅了の魔術でも使っているかでしょう。


魅了は厄介ですがこの国の者達にはかかりませんからご安心を。


だってねえ?ふふ。


まぁもうすぐ体験できますから、それで分かるよ。


おっと早馬が来ましたね、少し失礼します。


女性が亡命申請?華奢で可愛らしくてバカっぽい女性ですか・・・ヒロインで間違いなさそうだね。


話を聞いてすぐに対応した甲斐があったよ。


予想以上の早さなのは我が国の評判でも聞いたからだろうが。


その女性の亡命を許可します。


例の場所に誘導しておいて下さいね。その後は僕が対応しますから。





さぁ、遊びましょうか。


そういえばの血を飲むのは初めてかな。


人工血液は本物よりも美味しくなるように改良したからね。


全ての国民を洗脳して人を襲えなくもしたし・・・始祖である父すらも洗脳に気付いていないというのは問題だと思うよ。


平和ボケしすぎ。


ま、首筋に齧り付く快感は僕だけが知っていればいいからいいんだけどね。


前世で色々と博士号をとっておいて良かったよ。


前世では飽き性だったんだ。なんでもできるというのは退屈だから。


いつ死んだのかは知らないけど、僕を恨んでる人間は多かったからきっと刺されたか撃たれたかしたんだろうな。


良い世界に転生できたから感謝しかないけど。


前世を思い出してすぐの頃こそ、長く生きる吸血鬼に転生した事に憤りを感じたりもしたけど、この世界にはたくさんの種族・魔物が存在しているし、どんな事をしても何を発明しても許されるのだから飽きる暇がないんだ。


時間はたーーーーっぷりあるから、飽きるまで遊びつくすよ。


伴侶と2人でね。













やあ、ヒロインさん。人喰い魔女?傀儡使い?呼び方はどっちがいい?


ようこそ我が国へ。


怯えているの?


おや、君は心臓を肉体に置いたままなんだ?それは僥倖。


大抵の魔女は心臓を秘密の場所に保管してるからね。


予定変更。


心臓の場所が分かっていればたくさん遊んであげられるからね。肉体だけでなく魂を嬲る魔道具もあるから、その分楽しめるよ。



はあ、天才吸血鬼って、異世界転生って、めちゃくちゃ楽しいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!

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