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第九章: サバンナ・ハバンナ
第四話
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入って来たのは、馴染みのある面子だった。
「ハジメ!」
飛び付いて来たのはアナだった。俺は押し倒され、サバンナと初めて会った時と同じで仰向けに倒れた。
アナは相変わらず元気で、いつも通り、思い立ったらすぐ行動って感じだ。
「痛えよ、アナ」
俺の声には痛みと喜びが混ざっていた。久々に会えたんだ。俺が体験したことや、皆んなが体験したこと、話したいことが色々ある。
「会いたかったよ、ハジメ~」
仰向けの俺にのし掛かりながら、アナが抱きついて来た。如何わしい気がなくても、少し緊張してしまうな。
急にアナが押し倒して来たので見えなかったが、アナの後ろにはカンナを始めとした皆んなが揃っていた。
俺はアナの両脇に手を入れ、持ち上げ、立たせた。俺も立ち、カンナたちの場所へと向かった。
「おかえり、ハジメ君」
そう言ってくれたのはアーロンだ。いつも通り落ち着いていて、全員をまとめる母親的雰囲気を醸し出している。
そして、その横に居るのがノア。
「やっと来たか」
減らず口を叩いているが、根はいい奴だ。
「そ、そんなことはない」
勝手に人の考えを読むのもコイツの癖だ。でも、自分が褒められて少し恥ずかしがっている。
「恥ずかしがってなどいない!」
ほらな。コイツもいつも通りだな。何だか懐かしいぜ。
「久しぶり、ハジメ兄ちゃん‥‥‥」
そのツンデレ男の後ろに隠れているのがヴァン。物静かな男の子だが、姉であるアナの真似をしたりと、弟らしい一面を持つ。最近では兄姉のだけでなく、自分の意見も言えるようになって来たみたいだ。
しかも、俺のことをハジメ兄ちゃんって呼んでくれている。ずっと弟か妹を欲しかった俺にとって、こんなに嬉しいことはない。
そして最後は俺の恋人、カンナだ。
うん?何か不機嫌そうな顔をしているように見える。一体どうしたんだろう。
「久しぶり」
何も言って来ないので、俺から話しかけてみた。
プイッ。カンナは腕を組んだまま、そっぽを向いた。
何でだよ。こんなの初めてだ。まさか、これが恋人同士の喧嘩ってやつなのか?
「何で無視すんだよ」
今度は違う方向にそっぽを向いた。数週間会えない間に飽きられてしまったのか?
「アーロンさん。サバンナちゃんも見つかったことですし、話を進めましょう」
「そうだね」
俺の方をチラリと見て、アーロンは『うーん』と悩んでいたが、最終的にカンナに賛成した。カンナが俺を無視しているから気を遣ってくれたのか?
「戻って来て早々で悪いんだけど、今の状況を話させて貰うね」
「ああ、頼む」
アーロンは深呼吸をし、話し始めた。
「今の所、神の子を見つけることは出来ていない。ただ、そのような能力を持つ子は見つけた。それがサバンナちゃんだ」
やっぱりそうなのか。皆んなが揃ってサバンナを探していた理由が分かった。
「でも確定じゃないのか?」
「うん、そうなんだ。彼女は人のエレメントを臭いで判別出来るみたいなんだ。でも、それがエレメントを見る方法の一種なのか、はたまた神の子としての能力なのかがまだ分からないんだ」
そう言うことか。だからサバンナはあの不良たちを見て『臭い』って言ってたのか。つまり、あれは実際に臭かった訳ではなく、あくまでエレメントのことだったのか。
「それに、サバンナちゃん自身も自覚がないみたいなんだ」
「自覚?」
「うん、自分が神の子なのかが分からないんだ。それに、自分の能力に気付いてないみたいなんだ」
「お前たちは元々分かってたのか?」
俺はアナ、ノア、ヴァンの神の子トリオに聞いた。
「分かってたし、能力もちゃんと把握してたよ」
そうだな。最初会った時、アナは自分から神の子だと教えてくれたんだからな。
ノアとヴァンもそうだ。コイツらは自分が能力を使っていると自覚していた。
「それによ、サバンナはミナミさんの娘なんだろ?じゃあ、神の子路線は無くなるんじゃないのか?」
「でも彼女の能力は特殊だと思うわ」
カンナが初めて俺に話してくれた。任務に関しては良いみたいだ。
「ノア、サバンナの頭の中が見えるか?」
「ダメだ。聞こえるには聞こえるが、我々が探している情報に関しては一切ない」
ノアでも分からないなら、本人に聞くしかない。
俺はサバンナの所まで行った。母親の腕から逃れることが出来た彼女は、ソファでくつろいでいた。
「なあ、俺は臭いか?」
何を言ってるのか理解するまでに少し時間がかかったみたいだ。
「ううん」
「そうか。じゃあ、ここに臭い人はいるか?」
サバンナはまた考え始めた。
「いないよ」
そうなのか。これで分かったことが一つある。この子は十中八九、神の子だ。
「サバンナが神の子でいいと思うぜ」
「え、それはどういう」
アーロンを含めた皆んなが目を丸くしていた。神の子だと思っていたカンナでさえ、驚いていた。
「アーロンは最初、サバンナの能力がエレメントを判別するための物だと言ったが、それは違う。もしそうだとしたら、サウスエンドの住んでるミナミさんと、えーっと」
「タミだよ」
俺が名前を聞き忘れたことに気付いたのか、老婆が教えてくれた。
「そう。それが事実だとすると、サウスエンドに住んでるミナミさんとタミさんも『臭い』ってことになる。でも、サバンナはさっきここに臭い人は居ないって言った。じゃあ、サバンナの能力は何を基準にしているのかって話しだ。俺の予想では、人の心だと思う」
「心?」
ノアは俺の頭の中を読んで理解したみたいだ。
「この世界では、エレメントが基準となっている。光エレメントが多い人はノースエンド、闇エレメントが多い人はサウスエンドに住むと決められている。でも、光が闇より多いからといって、皆んなが皆んな良い人ではない。その逆も然りで、闇が多いからって悪い人ばかりではない。サバンナは、人の純粋な善悪を『臭い』で把握することが出来るんじゃないかと思っている」
「そう言うことか。それなら特殊な能力だと言えるね。ただ、何で記憶が無いのか、そしてなぜ家族が居るのかという疑問が残るね」
「それは本人たちに聞けば分かるでしょう」
そうは言ったが、サバンナをノースエンドに連れて行くことが一番大変だということに、俺は気づき始めていた。
「ハジメ!」
飛び付いて来たのはアナだった。俺は押し倒され、サバンナと初めて会った時と同じで仰向けに倒れた。
アナは相変わらず元気で、いつも通り、思い立ったらすぐ行動って感じだ。
「痛えよ、アナ」
俺の声には痛みと喜びが混ざっていた。久々に会えたんだ。俺が体験したことや、皆んなが体験したこと、話したいことが色々ある。
「会いたかったよ、ハジメ~」
仰向けの俺にのし掛かりながら、アナが抱きついて来た。如何わしい気がなくても、少し緊張してしまうな。
急にアナが押し倒して来たので見えなかったが、アナの後ろにはカンナを始めとした皆んなが揃っていた。
俺はアナの両脇に手を入れ、持ち上げ、立たせた。俺も立ち、カンナたちの場所へと向かった。
「おかえり、ハジメ君」
そう言ってくれたのはアーロンだ。いつも通り落ち着いていて、全員をまとめる母親的雰囲気を醸し出している。
そして、その横に居るのがノア。
「やっと来たか」
減らず口を叩いているが、根はいい奴だ。
「そ、そんなことはない」
勝手に人の考えを読むのもコイツの癖だ。でも、自分が褒められて少し恥ずかしがっている。
「恥ずかしがってなどいない!」
ほらな。コイツもいつも通りだな。何だか懐かしいぜ。
「久しぶり、ハジメ兄ちゃん‥‥‥」
そのツンデレ男の後ろに隠れているのがヴァン。物静かな男の子だが、姉であるアナの真似をしたりと、弟らしい一面を持つ。最近では兄姉のだけでなく、自分の意見も言えるようになって来たみたいだ。
しかも、俺のことをハジメ兄ちゃんって呼んでくれている。ずっと弟か妹を欲しかった俺にとって、こんなに嬉しいことはない。
そして最後は俺の恋人、カンナだ。
うん?何か不機嫌そうな顔をしているように見える。一体どうしたんだろう。
「久しぶり」
何も言って来ないので、俺から話しかけてみた。
プイッ。カンナは腕を組んだまま、そっぽを向いた。
何でだよ。こんなの初めてだ。まさか、これが恋人同士の喧嘩ってやつなのか?
「何で無視すんだよ」
今度は違う方向にそっぽを向いた。数週間会えない間に飽きられてしまったのか?
「アーロンさん。サバンナちゃんも見つかったことですし、話を進めましょう」
「そうだね」
俺の方をチラリと見て、アーロンは『うーん』と悩んでいたが、最終的にカンナに賛成した。カンナが俺を無視しているから気を遣ってくれたのか?
「戻って来て早々で悪いんだけど、今の状況を話させて貰うね」
「ああ、頼む」
アーロンは深呼吸をし、話し始めた。
「今の所、神の子を見つけることは出来ていない。ただ、そのような能力を持つ子は見つけた。それがサバンナちゃんだ」
やっぱりそうなのか。皆んなが揃ってサバンナを探していた理由が分かった。
「でも確定じゃないのか?」
「うん、そうなんだ。彼女は人のエレメントを臭いで判別出来るみたいなんだ。でも、それがエレメントを見る方法の一種なのか、はたまた神の子としての能力なのかがまだ分からないんだ」
そう言うことか。だからサバンナはあの不良たちを見て『臭い』って言ってたのか。つまり、あれは実際に臭かった訳ではなく、あくまでエレメントのことだったのか。
「それに、サバンナちゃん自身も自覚がないみたいなんだ」
「自覚?」
「うん、自分が神の子なのかが分からないんだ。それに、自分の能力に気付いてないみたいなんだ」
「お前たちは元々分かってたのか?」
俺はアナ、ノア、ヴァンの神の子トリオに聞いた。
「分かってたし、能力もちゃんと把握してたよ」
そうだな。最初会った時、アナは自分から神の子だと教えてくれたんだからな。
ノアとヴァンもそうだ。コイツらは自分が能力を使っていると自覚していた。
「それによ、サバンナはミナミさんの娘なんだろ?じゃあ、神の子路線は無くなるんじゃないのか?」
「でも彼女の能力は特殊だと思うわ」
カンナが初めて俺に話してくれた。任務に関しては良いみたいだ。
「ノア、サバンナの頭の中が見えるか?」
「ダメだ。聞こえるには聞こえるが、我々が探している情報に関しては一切ない」
ノアでも分からないなら、本人に聞くしかない。
俺はサバンナの所まで行った。母親の腕から逃れることが出来た彼女は、ソファでくつろいでいた。
「なあ、俺は臭いか?」
何を言ってるのか理解するまでに少し時間がかかったみたいだ。
「ううん」
「そうか。じゃあ、ここに臭い人はいるか?」
サバンナはまた考え始めた。
「いないよ」
そうなのか。これで分かったことが一つある。この子は十中八九、神の子だ。
「サバンナが神の子でいいと思うぜ」
「え、それはどういう」
アーロンを含めた皆んなが目を丸くしていた。神の子だと思っていたカンナでさえ、驚いていた。
「アーロンは最初、サバンナの能力がエレメントを判別するための物だと言ったが、それは違う。もしそうだとしたら、サウスエンドの住んでるミナミさんと、えーっと」
「タミだよ」
俺が名前を聞き忘れたことに気付いたのか、老婆が教えてくれた。
「そう。それが事実だとすると、サウスエンドに住んでるミナミさんとタミさんも『臭い』ってことになる。でも、サバンナはさっきここに臭い人は居ないって言った。じゃあ、サバンナの能力は何を基準にしているのかって話しだ。俺の予想では、人の心だと思う」
「心?」
ノアは俺の頭の中を読んで理解したみたいだ。
「この世界では、エレメントが基準となっている。光エレメントが多い人はノースエンド、闇エレメントが多い人はサウスエンドに住むと決められている。でも、光が闇より多いからといって、皆んなが皆んな良い人ではない。その逆も然りで、闇が多いからって悪い人ばかりではない。サバンナは、人の純粋な善悪を『臭い』で把握することが出来るんじゃないかと思っている」
「そう言うことか。それなら特殊な能力だと言えるね。ただ、何で記憶が無いのか、そしてなぜ家族が居るのかという疑問が残るね」
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