本日の和歌とエッセイ

三日月未来

文字の大きさ
上 下
14 / 28

あと少し 今年も終わる 繰り返す 師走の月が 始まり焦る 何度目なのか

しおりを挟む
あと少し
今年も終わる
繰り返す
師走の月が
始まり焦る
何度目なのか

ーーーーーー

桜の季節まであと少し
寒さ本番はこれから

人は同じ道を幾度も往来する

飽きずに往来する

いつの日にか
その往来も止まり
深い眠りの中で
意識は彷徨い

次の肉体に宿る
前世記憶は忘却の川に置かれ

魂の宿縁に結ばれる

どんなに足掻いても
現世の時の中では
変わらないことがある

運命の時計の針は
砂時計のように止まることなく
動き続ける

アカシックレコードのフィルムに
宇宙と人間は従うだけ

師走を過ぎて
梅の季節を過ぎて
桜の季節に

新しい物語を書きたいものだ
あと何度見れば気が済む
桜吹雪の絨毯を

ーーーーーー

三日月未来
みかづきみらい
しおりを挟む

処理中です...