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ティアラール令嬢に転生しました
思いもよらない転生
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「うわあああああああ!」
わたし__天宮結奈はベットから跳ね起きる。
ん…?ベット?いや、わたしの家は畳部屋で布団を敷いて寝るタイプだ。
それにこんなに掛け布団はふわふわもこもこじゃない。
天蓋という豪華な物もないし、やけにベットが広い。いや、見渡す限りでは部屋自体が広い。
そういえば…。わたしは嵐山で車に轢かれて死んじゃったんだった。
いや、死んだのではなく、ギリギリ助かったのかな?
ということはここは病院?
うーん、病院にしてはやけに豪華すぎる部屋のような…。
とはいえ、車に轢かれたことは事実なのだし、生きているということは助かったということなのだろう。
わたしは気を改めると、ベットからひょいと降りた。見栄えとか気にしない。
さて、誰かいないかな…。一応お腹空いているんだけど、看護師さんとか呼んだら持ってきてくれるかな。
わたしは出入り口らしき扉に手をかける。相変わらず、ここもやけに装飾されていた。
「お嬢様?どうされましたか?」
部屋を出ると、目の前にいたのは看護師…ではなく、メイドさんだった。
あれ、ここは病院ではないのかな?
うーん、もしかしたらメイド服を着た看護師さんかもしれない。
とりあえず状況を整理するためにわたしは一旦、部屋に戻り、ベットに座った。
「ふふ。お嬢様、明日からソレーユ学園の中等部に編入しますものね。楽しみなのは分かりますわ」
ソレーユ学園?中等部?
なんのこっちゃさっぱりなのだが。
「それにレオナルート王子も一緒に編入されるのだとか。わたくし、お嬢様が羨ましいですわ」
とメイドさんはうっとりと手に頬をあてる。
…そのレオナルート王子って人はそんなにイケメンなのか。残念ながらわたしは三次元に興味はない。
………………………待て。
ソレーユ学園?中等部編入?しかもレオナルート王子と一緒?まさか………。
「ね、ねえ。ちょっと顔を洗いたいわ。それに髪も整えたいの」
「かしこまりました。すぐに用意しましょう」
「あと、手鏡も…」
分かりましたわ、とメイドさんはにこやかに部屋を出て行く。
わたしはそれを確認すると後ろにバタリと倒れ、天井を見上げた。
うん、そんなわけない。夢だ。これは夢だ。
こんな漫画みたいなことがあるわけない。
「お待たせしました」
メイドさんが戻ってきて、わたしは早速手鏡を受け取る。
うう、できることなら見たくない。
わたしは鏡を覗き込んだ。
そこに映ったのは天宮結奈ではなく…
ティアラール・エトランジェだった。
わたし__天宮結奈はベットから跳ね起きる。
ん…?ベット?いや、わたしの家は畳部屋で布団を敷いて寝るタイプだ。
それにこんなに掛け布団はふわふわもこもこじゃない。
天蓋という豪華な物もないし、やけにベットが広い。いや、見渡す限りでは部屋自体が広い。
そういえば…。わたしは嵐山で車に轢かれて死んじゃったんだった。
いや、死んだのではなく、ギリギリ助かったのかな?
ということはここは病院?
うーん、病院にしてはやけに豪華すぎる部屋のような…。
とはいえ、車に轢かれたことは事実なのだし、生きているということは助かったということなのだろう。
わたしは気を改めると、ベットからひょいと降りた。見栄えとか気にしない。
さて、誰かいないかな…。一応お腹空いているんだけど、看護師さんとか呼んだら持ってきてくれるかな。
わたしは出入り口らしき扉に手をかける。相変わらず、ここもやけに装飾されていた。
「お嬢様?どうされましたか?」
部屋を出ると、目の前にいたのは看護師…ではなく、メイドさんだった。
あれ、ここは病院ではないのかな?
うーん、もしかしたらメイド服を着た看護師さんかもしれない。
とりあえず状況を整理するためにわたしは一旦、部屋に戻り、ベットに座った。
「ふふ。お嬢様、明日からソレーユ学園の中等部に編入しますものね。楽しみなのは分かりますわ」
ソレーユ学園?中等部?
なんのこっちゃさっぱりなのだが。
「それにレオナルート王子も一緒に編入されるのだとか。わたくし、お嬢様が羨ましいですわ」
とメイドさんはうっとりと手に頬をあてる。
…そのレオナルート王子って人はそんなにイケメンなのか。残念ながらわたしは三次元に興味はない。
………………………待て。
ソレーユ学園?中等部編入?しかもレオナルート王子と一緒?まさか………。
「ね、ねえ。ちょっと顔を洗いたいわ。それに髪も整えたいの」
「かしこまりました。すぐに用意しましょう」
「あと、手鏡も…」
分かりましたわ、とメイドさんはにこやかに部屋を出て行く。
わたしはそれを確認すると後ろにバタリと倒れ、天井を見上げた。
うん、そんなわけない。夢だ。これは夢だ。
こんな漫画みたいなことがあるわけない。
「お待たせしました」
メイドさんが戻ってきて、わたしは早速手鏡を受け取る。
うう、できることなら見たくない。
わたしは鏡を覗き込んだ。
そこに映ったのは天宮結奈ではなく…
ティアラール・エトランジェだった。
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