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本編第二章
裏お見合い大作戦が終わりました
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ドナルドさんはその後、夫人とシュミット先生の手を借りながら事務所を後にした。紙切れのようになっていたエミールさんは、一回り大きくなった様相のエリザベスさんが巧みに回収していった。
「いやはや、これでようやく丸く収まったね」
「えぇ、長い裏お見合い大作戦でした……」
さすがに疲労を感じた父と私はソファにくたりともたれこむ。そこへ「あの、男爵様、お嬢様」と声をかけられ、そういえばこの人も呼んでいたんだったと思い出し、慌てて立ち上がった。
「ごめんなさい! ガイさんのことを完全に放置してました! 色々迷惑をかけてしまって申し訳ないわ」
「いえ、大丈夫です。それに先ほどリンド社長にも丁寧に謝罪をいただきました。取引についても継続させていただくというお話しも。それが聞けただけでも来た甲斐がありました」
考えてみればガイさんはエミールさんの無茶な策略に巻き込まれた被害者だ。取引だって、そりゃお店の規模からいえばガイさんのところの方が下だけど、今は評判最下層のリンド家だから、継続を考えてあげるのはむしろオコーナー家の方だと思う。ドナルドさんだからその辺は当然頭を下げてお願いしていたけど、それをこういうふうに言い換えるのがこの人の良さだなと改めて感じた。
それにしても、このでかい図体で気配を感じさせないとか、この人本当に裏方気質だなとちょっと失礼なことすら考えつつ、私は彼を見上げた。
「ひとまずエリザベスさんとのお見合い話は完全になくなりましたから、これでガイさんも結婚への猶予ができましたね。筆を折ることを考えるのは、多少先延ばしになったと考えていいですよね。あとは自由に執筆ができるよう、ガイさんのお父様を説得する方法ですが、実はこっちはまだノープランで……」
「私のことを気にかけてくださってありがとうございます。ですがもう、お嬢様に助けていただく必要はありません」
「え? ちょっと待って! まだ諦めないで! 確かに今はノープランですけど、それはリンド家のこととかうちの投資の手配とかにかかりきりだったからで、ガイさんのことを見捨てようとか思ってたわけじゃないですから! ちょっと、ちょっとだけ時間をください、ね? 何か考えますので! ガイさんの力がなかったら香りの新ビジネスの先行きが怪しくなるし、何よりシャティ・クロウの新作のためにって頑張ってくれたケイティが……ちょっとケイティ、泣かないでよ!」
私たちのやりとりのすぐ側で声もなく涙を流し始めるケイティを慰めていると、「そうではありません」と背後から穏やかな返事が聞こえた。
「父の説得は、私が自分でしてみようと思うのです」
「え、でも、今までも何回か相談したことはあるんですよね? それでもダメだったって」
ガイさんが小説を読んだり執筆をしたりしている姿を見て「軟弱だ」「もっと商売に身を入れろ」と説教をしてきたという話だったはず。だからこそガイさんは父親にバレないよう、こっそり小説を書くよりほかなかった。昔気質の父親を説得することは不可能に近いと、サウル副会頭もぼやいていたくらいだ。
ガイさんは「確かにおっしゃる通りです」と頷いた。
「ですが、今までの私は、父の言うことにも一理あるのではと、心の中でどこか思っている節もあったのです。その上で、父に本気をぶつけるだけの気力も持てませんでした。自分が我慢すれば丸くおさまるのだと、そしてそれこそが真っ当な人生なのだと、思いこもうとしていたのです」
そうして力なく笑ったガイさんは、次の瞬間、爆弾発言をした。
「実はイトコのロッテが、昨日家出をしまして」
「はい!?」
ロッテさんといえば、あの精霊石を加工する技術を編み出した天才少女だ。一時期その身を守るために精霊庁に保護されていたが、その後に一度親元に戻ったと聞いていた。といっても現在、ガイさんとガイパパは王都に出張中で、今回の騒動で王都に呼び出されたロッテさんに付き添って、ガイママも、ガイさんのもうひとりのイトコであるロッテさんの実の兄も、まとめて王都の宿屋に滞在中なのだが、そこへ身を寄せていたようだ。
「家出といっても、行き先は精霊庁でして、身の安全は約束されているのですが」
「あ、そうなのね、よかったわ」
ロッテさんはまだ13歳。王都は比較的安全とはいえ、右も左もわからぬ少女がひとりで闊歩するには不安がある。
「でも、なんでまたロッテさんは家出を? 家族仲は悪くなかったのでしょう?」
「実はロッテには、王立学院の特別聴講生にならないかと声がかかっていまして。本人は精霊石についてもっと学んで、新しい布を開発したいと願っているのですが、父が反対したんです」
またしてもガイパパ! まぁ、新規のことを好まず、古い商売を頑なに守ることこそが生きる道と信じているような人が、引き取った姪っ子のそんな開けた人生を受け入れられるはずもないだろう。
「ロッテはとても大人しい娘で、故郷でも友達が少なく、家で時間を見つけては、商談の何かの折にもらってきた精霊石の欠片でひとり遊んでいるような子だったんです」
そうそう、そこまで高価ではないけど、貴族御用達の精霊石を、ロッテさんがなぜ手に入れられたのかってことだけど、小さすぎてクズ石のような扱いをされる精霊石が安価で出回ったりしているからなんだって。
「口数も少なくて、両親や私に口ごたえひとつすることはなかったですし、言いつけもきちんと守る真面目な子でした」
小さい頃にオコーナー家に引き取られて、家業の手伝いをしていたという話だったよね、確か。
「ですから今回のことは本当に驚きで……。いろんな調査がひと段落した後にようやく精霊庁から帰宅が許されたので、これで故郷に連れて帰れるかと思ったのですが、王立学院から思わぬ話を頂きまして。ですが父にとってロッテは、自分の妹の忘形見です。かわいい姪っ子がたったひとりでそんな世界に放り込まれるなんて、とても許容できなかったんだと思います。ロッテを説得し、今日にでも一足先に母と実兄と3人で故郷に帰らせるつもりだったのですが、昨日のうちに常宿から姿を消してしまいました。置き手紙があって、そこには今まで育ててもらったことへの感謝と、それでも自分がやりたいことを貫きたいという思いが綴られていました。それが許されないのであれば、家族の縁を切るとまで」
その後慌てたガイパパが精霊庁に駆けつけたものの、ロッテさんは「勉強を続けさせてくれないならお継父さんには会わない」と面会を拒否しているらしい。
「精霊庁も王立学院もロッテを歓迎しているようですので、きっと父が折れることになると思います」
「それはまた、お父様もショックでしょうね……」
かわいい姪っ子の造反もだが、自分の価値観が壊されるのはある意味恐怖だろう。ガイパパのメンタル、大丈夫かな。
「でも、おうちがそんなに大変なのに、今の状況で、さらにガイさんがお父様に小説を書くことを願い出るのは、大変ではないですか」
ガイさんは跡取り息子で、既に商売の大半を担っている。ガイパパにとってはロッテさんと同じく失っては困る存在だ。
私の指摘にガイさんは小さく首を振った。
「ロッテの件もそうですが、今日のエリザベスさんの姿を見て、私も決意しました。自分がやりたいと思ったのなら、それを貫き通すべきなんだと。誰かに助けてもらうことはあっても、すべてを委ねるのは違うのだと、思い至ったのです。私は今まで父と対峙することをどこかで恐れていました。挑戦しても挫かれてしまい、すぐに諦めてきたんです。ですがロッテもエリザベスさんも、一瞬で決意して、そして怯まなかった……。女性は強いなと思いました。私も負けてはいられません」
やや俯きがちだったガイさんの背中は、いつの間にかまっすぐ伸びていた。
「私はやはり、書き続けたい。生涯をかけて、この仕事に挑むと決めました。今から、父を説得してきます」
「ガイさん……」
「アンジェリカお嬢様、私を今日、ここに呼んでくださって本当にありがとうございます。もう一度、今度はシャティ・クロウとして、お嬢様に会いにきます。そのときは、お嬢様のビジネスにまた、私を採用いただけないでしょうか」
「そんなの、もちろんです! お待ちしています!」
笑顔でそう返すと、ガイさんは自信溢れる笑顔を見せた。私のすぐ後ろではケイティが「新作が……おがめる……!」と今度は嬉し泣きに泣いていた。
_______________
裏お見合い大作戦が……終わった!!!
「いやはや、これでようやく丸く収まったね」
「えぇ、長い裏お見合い大作戦でした……」
さすがに疲労を感じた父と私はソファにくたりともたれこむ。そこへ「あの、男爵様、お嬢様」と声をかけられ、そういえばこの人も呼んでいたんだったと思い出し、慌てて立ち上がった。
「ごめんなさい! ガイさんのことを完全に放置してました! 色々迷惑をかけてしまって申し訳ないわ」
「いえ、大丈夫です。それに先ほどリンド社長にも丁寧に謝罪をいただきました。取引についても継続させていただくというお話しも。それが聞けただけでも来た甲斐がありました」
考えてみればガイさんはエミールさんの無茶な策略に巻き込まれた被害者だ。取引だって、そりゃお店の規模からいえばガイさんのところの方が下だけど、今は評判最下層のリンド家だから、継続を考えてあげるのはむしろオコーナー家の方だと思う。ドナルドさんだからその辺は当然頭を下げてお願いしていたけど、それをこういうふうに言い換えるのがこの人の良さだなと改めて感じた。
それにしても、このでかい図体で気配を感じさせないとか、この人本当に裏方気質だなとちょっと失礼なことすら考えつつ、私は彼を見上げた。
「ひとまずエリザベスさんとのお見合い話は完全になくなりましたから、これでガイさんも結婚への猶予ができましたね。筆を折ることを考えるのは、多少先延ばしになったと考えていいですよね。あとは自由に執筆ができるよう、ガイさんのお父様を説得する方法ですが、実はこっちはまだノープランで……」
「私のことを気にかけてくださってありがとうございます。ですがもう、お嬢様に助けていただく必要はありません」
「え? ちょっと待って! まだ諦めないで! 確かに今はノープランですけど、それはリンド家のこととかうちの投資の手配とかにかかりきりだったからで、ガイさんのことを見捨てようとか思ってたわけじゃないですから! ちょっと、ちょっとだけ時間をください、ね? 何か考えますので! ガイさんの力がなかったら香りの新ビジネスの先行きが怪しくなるし、何よりシャティ・クロウの新作のためにって頑張ってくれたケイティが……ちょっとケイティ、泣かないでよ!」
私たちのやりとりのすぐ側で声もなく涙を流し始めるケイティを慰めていると、「そうではありません」と背後から穏やかな返事が聞こえた。
「父の説得は、私が自分でしてみようと思うのです」
「え、でも、今までも何回か相談したことはあるんですよね? それでもダメだったって」
ガイさんが小説を読んだり執筆をしたりしている姿を見て「軟弱だ」「もっと商売に身を入れろ」と説教をしてきたという話だったはず。だからこそガイさんは父親にバレないよう、こっそり小説を書くよりほかなかった。昔気質の父親を説得することは不可能に近いと、サウル副会頭もぼやいていたくらいだ。
ガイさんは「確かにおっしゃる通りです」と頷いた。
「ですが、今までの私は、父の言うことにも一理あるのではと、心の中でどこか思っている節もあったのです。その上で、父に本気をぶつけるだけの気力も持てませんでした。自分が我慢すれば丸くおさまるのだと、そしてそれこそが真っ当な人生なのだと、思いこもうとしていたのです」
そうして力なく笑ったガイさんは、次の瞬間、爆弾発言をした。
「実はイトコのロッテが、昨日家出をしまして」
「はい!?」
ロッテさんといえば、あの精霊石を加工する技術を編み出した天才少女だ。一時期その身を守るために精霊庁に保護されていたが、その後に一度親元に戻ったと聞いていた。といっても現在、ガイさんとガイパパは王都に出張中で、今回の騒動で王都に呼び出されたロッテさんに付き添って、ガイママも、ガイさんのもうひとりのイトコであるロッテさんの実の兄も、まとめて王都の宿屋に滞在中なのだが、そこへ身を寄せていたようだ。
「家出といっても、行き先は精霊庁でして、身の安全は約束されているのですが」
「あ、そうなのね、よかったわ」
ロッテさんはまだ13歳。王都は比較的安全とはいえ、右も左もわからぬ少女がひとりで闊歩するには不安がある。
「でも、なんでまたロッテさんは家出を? 家族仲は悪くなかったのでしょう?」
「実はロッテには、王立学院の特別聴講生にならないかと声がかかっていまして。本人は精霊石についてもっと学んで、新しい布を開発したいと願っているのですが、父が反対したんです」
またしてもガイパパ! まぁ、新規のことを好まず、古い商売を頑なに守ることこそが生きる道と信じているような人が、引き取った姪っ子のそんな開けた人生を受け入れられるはずもないだろう。
「ロッテはとても大人しい娘で、故郷でも友達が少なく、家で時間を見つけては、商談の何かの折にもらってきた精霊石の欠片でひとり遊んでいるような子だったんです」
そうそう、そこまで高価ではないけど、貴族御用達の精霊石を、ロッテさんがなぜ手に入れられたのかってことだけど、小さすぎてクズ石のような扱いをされる精霊石が安価で出回ったりしているからなんだって。
「口数も少なくて、両親や私に口ごたえひとつすることはなかったですし、言いつけもきちんと守る真面目な子でした」
小さい頃にオコーナー家に引き取られて、家業の手伝いをしていたという話だったよね、確か。
「ですから今回のことは本当に驚きで……。いろんな調査がひと段落した後にようやく精霊庁から帰宅が許されたので、これで故郷に連れて帰れるかと思ったのですが、王立学院から思わぬ話を頂きまして。ですが父にとってロッテは、自分の妹の忘形見です。かわいい姪っ子がたったひとりでそんな世界に放り込まれるなんて、とても許容できなかったんだと思います。ロッテを説得し、今日にでも一足先に母と実兄と3人で故郷に帰らせるつもりだったのですが、昨日のうちに常宿から姿を消してしまいました。置き手紙があって、そこには今まで育ててもらったことへの感謝と、それでも自分がやりたいことを貫きたいという思いが綴られていました。それが許されないのであれば、家族の縁を切るとまで」
その後慌てたガイパパが精霊庁に駆けつけたものの、ロッテさんは「勉強を続けさせてくれないならお継父さんには会わない」と面会を拒否しているらしい。
「精霊庁も王立学院もロッテを歓迎しているようですので、きっと父が折れることになると思います」
「それはまた、お父様もショックでしょうね……」
かわいい姪っ子の造反もだが、自分の価値観が壊されるのはある意味恐怖だろう。ガイパパのメンタル、大丈夫かな。
「でも、おうちがそんなに大変なのに、今の状況で、さらにガイさんがお父様に小説を書くことを願い出るのは、大変ではないですか」
ガイさんは跡取り息子で、既に商売の大半を担っている。ガイパパにとってはロッテさんと同じく失っては困る存在だ。
私の指摘にガイさんは小さく首を振った。
「ロッテの件もそうですが、今日のエリザベスさんの姿を見て、私も決意しました。自分がやりたいと思ったのなら、それを貫き通すべきなんだと。誰かに助けてもらうことはあっても、すべてを委ねるのは違うのだと、思い至ったのです。私は今まで父と対峙することをどこかで恐れていました。挑戦しても挫かれてしまい、すぐに諦めてきたんです。ですがロッテもエリザベスさんも、一瞬で決意して、そして怯まなかった……。女性は強いなと思いました。私も負けてはいられません」
やや俯きがちだったガイさんの背中は、いつの間にかまっすぐ伸びていた。
「私はやはり、書き続けたい。生涯をかけて、この仕事に挑むと決めました。今から、父を説得してきます」
「ガイさん……」
「アンジェリカお嬢様、私を今日、ここに呼んでくださって本当にありがとうございます。もう一度、今度はシャティ・クロウとして、お嬢様に会いにきます。そのときは、お嬢様のビジネスにまた、私を採用いただけないでしょうか」
「そんなの、もちろんです! お待ちしています!」
笑顔でそう返すと、ガイさんは自信溢れる笑顔を見せた。私のすぐ後ろではケイティが「新作が……おがめる……!」と今度は嬉し泣きに泣いていた。
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裏お見合い大作戦が……終わった!!!
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