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本編第一章
悪役令嬢の原因はこれでした
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そして今である。
シンシア様のご好意でアッシュバーン家の馬車を借り、パトリシア様のご好意、っていうか有無を言わせぬ半ば命令により盛大にかわいく着飾られた私は、ハイネル公爵家のタウンハウスに降り立った。屋敷の外観は控えめな印象だったが、屋敷の中は豪華な内装で、アッシュバーン家とも桁違いの華美さだった。鏡のように磨き上げられた黒い大理石には真紅の絨毯が張られている。玄関ホールに広がる比翼仕立ての階段、そしてきらびやかなシャンデリア。前世で思い描いていた「THE貴族の館」がここにあった。
「ようこそおいでくださいました、アンジェリカ様」
真っ先に出迎えてくださったのはまさかの公爵令嬢、エヴァンジェリンその人。紺色のすっきりとした立襟のドレスに銀の髪がよく映えている。紫水晶の瞳は憂いさえ秘めているようで、とても同じ6歳児に見えない。
「本日はお招きいただきまして誠にありがとうございます」
「どうぞ気楽になさって、今日はわたくしとエリオット様とアンジェリカ様しかいないのですもの」
そうして私の作法にのっとったお辞儀を暗に制すると、彼女は屋敷の執事と彼女付きのメイドを紹介してくれた。
「もうエリオット様はおいでで、お部屋で待っていらっしゃいます。先に母にご紹介しますね。父はあいにくと出かけておりますの」
「ありがとうございます。あの、こちらなのですが……」
「あぁ、例の物ですわね? お手数をおかけして申し訳ございません」
「いいえ、とんでもないことでございます。こちら、どういたしましょうか」
「一部はメイドに渡してください。残りは……手土産として持たせてあげましょう」
彼女の発言の意図するところが汲み取れた私は、3つ持参したそれの1つを側仕えのメイドに渡した。残りはいったん執事に預ける。手に荷物のまま公爵夫人に会うわけにもいかないしね。
そのまま廊下を進んでいくと、ちょうど向こうからメイドを引き連れた女性が歩いてくるところだった。ブルーグリーンの鮮やかな体に沿うドレスラインは今王都で流行しつつあるものだ。首元を飾る緑の宝石が窓からの光にきらりと反射した。
「お母様」
エヴァンジェリン嬢が声をかける。やはりこの女性が母親か。髪色は違うが顔立ちはエヴァンジェリンに似ている。
女性は一瞬私に目を向けたがすぐに逸らし、執事に声をかけた。
「今日は夕食の時間には間に合わないから、旦那様に伝えておいてね。エヴァンジェリン、さっきも言ったけれどやはりそのドレスは似合わないわ。そんな暗い色、顔色を悪くするだけよ。せっかくマクスウェル家のエリオット様がいらしてるのでしょう? 今からでも着替えてきなさい」
「お母様、もうお客様がそろわれたのですから無理ですわ。こちらアンジェリカ・コーンウィル・ダスティン男爵令嬢、本日のお客様です」
「そう。キャサリン、あなたもエヴァンジェリン付きのメイドとしてこれから王都で暮らすのですから、ドレスの流行や髪結いなどについてももっと勉強してちょうだい。我が家の自慢の娘がこんなに地味な出で立ちでは、その他の貴族になんて思われるか。ただでさえ我がハイネル家は旦那様のせいで王都の社交界でも出遅れているのです。今後はリュクスさんの後押しが得られますけれど、今まで過ごした田舎の気分でいられては困ります」
「はい、奥様。申し訳ございません」
「お母様、キャサリンを悪く言うのはおやめください。わたくしはこのドレスを気に入っております」
「あなたも王都に来たからには一から勉強し直すように。領地でのことはすべて忘れなさい。近々教師を雇います。服装のセンスも、友達の選び方も、しっかり学びなさいな」
「お母様!」
そしてエヴァンジェリンの母―――公爵夫人は私に見向きもせず、玄関から颯爽と出て行った。
(……なるほど、こういうタイプの方なのね)
典型的な高位貴族―――身分が下の者は歯牙にも掛けないーーーがいるとは想像していたが、ここまでテンプレな存在に会えるのは……一周回ってちょっと楽しい。
「アンジェリカ様、申し訳ありません!」
状況を若干楽しんでいた私はエヴァンジェリン嬢の謝罪で現実に引き戻された。
「いえ、特に失礼なことなどは……」
「いいえ、母の態度はとても許されるものではありません。わたくしの謝罪などでは足りないと思いますが……」
「どうか気になさらないでください。それより、私、今日のお茶会とても楽しみにしておりました。マクスウェル侯爵令息のことも気になっておりましたし。もう到着されているのでしょう? ご挨拶申し上げたいです」
「アンジェリカ様……」
話題を転換させたことでエヴァンジェリン嬢はほっとした表情を見せた。まぁ、親の態度を子どもが正すなんてできないしね。公爵夫人の振る舞いは褒められたものではないけれど、何せ身分が違いすぎるのは本当だし、そもそも2度とお目にかかることはないだろう。
それに、今のやりとりの中で見えてきたものもある。
「キャサリン、あなたも気にしないでね」
「お嬢様、私は大丈夫です。ありがとうございます」
使用人のことも気にかけるエヴァンジェリン嬢は、たぶん人の気持ちがわかるいい子だ。問題はあの母親。彼女の態度はまさに、妹が語っていた“悪役令嬢”の性格そのものだった。
(今のこの子は悪くない。でもあの母親がつきっきりで側にいるなら……)
今から6年後には学院生活がスタートする。その間に彼女の凛とした性質が、母親やその息のかかった者たちによって悪い方向に矯正されてしまったとしたら、悪役令嬢のいっちょあがり、である。
(うーん、それはもったいないよなぁ)
お茶会の部屋に案内されながら、私は彼女の後ろ姿を眺めていた。今の彼女は身分がはるかに低い私にも親切だし、使用人を気遣う優しさもある。
(この性質はどうやって育ったんだろう)
領地でもあの母はおそらくあのままだったのだろう。となると彼女の今の性格を形作った別の何かが、領地にはあったということになる。正確に言えば、彼女を今の彼女たらしめた、その教育を施した人物が必ずいるはずだ。
(もしかして、ここにヒントがあるのかな)
私は誕生日に父からもらったポシェットを見下ろした。今日はアフタヌーンドレスだからポシェットは不釣り合いかと思い、肩紐は中に隠して手持ちのバッグのような仕様にしてある。そして中には、父から預かったハイネル公爵宛の手紙が入っている。
そう、私の本日のミッションのひとつが、この手紙を公爵に渡すことだ。公爵は外出中だと聞いたが、もとより直接渡すのは失礼とわかっていたから、後ほどエヴァンジェリン嬢に託す予定だ。
(彼女のお父様がいい人だといいな)
それは私と父が考えていることが叶えられると嬉しいから、というのもあるが、何よりこの少女が今のまままっすぐ育ってほしいという希望からだった。
シンシア様のご好意でアッシュバーン家の馬車を借り、パトリシア様のご好意、っていうか有無を言わせぬ半ば命令により盛大にかわいく着飾られた私は、ハイネル公爵家のタウンハウスに降り立った。屋敷の外観は控えめな印象だったが、屋敷の中は豪華な内装で、アッシュバーン家とも桁違いの華美さだった。鏡のように磨き上げられた黒い大理石には真紅の絨毯が張られている。玄関ホールに広がる比翼仕立ての階段、そしてきらびやかなシャンデリア。前世で思い描いていた「THE貴族の館」がここにあった。
「ようこそおいでくださいました、アンジェリカ様」
真っ先に出迎えてくださったのはまさかの公爵令嬢、エヴァンジェリンその人。紺色のすっきりとした立襟のドレスに銀の髪がよく映えている。紫水晶の瞳は憂いさえ秘めているようで、とても同じ6歳児に見えない。
「本日はお招きいただきまして誠にありがとうございます」
「どうぞ気楽になさって、今日はわたくしとエリオット様とアンジェリカ様しかいないのですもの」
そうして私の作法にのっとったお辞儀を暗に制すると、彼女は屋敷の執事と彼女付きのメイドを紹介してくれた。
「もうエリオット様はおいでで、お部屋で待っていらっしゃいます。先に母にご紹介しますね。父はあいにくと出かけておりますの」
「ありがとうございます。あの、こちらなのですが……」
「あぁ、例の物ですわね? お手数をおかけして申し訳ございません」
「いいえ、とんでもないことでございます。こちら、どういたしましょうか」
「一部はメイドに渡してください。残りは……手土産として持たせてあげましょう」
彼女の発言の意図するところが汲み取れた私は、3つ持参したそれの1つを側仕えのメイドに渡した。残りはいったん執事に預ける。手に荷物のまま公爵夫人に会うわけにもいかないしね。
そのまま廊下を進んでいくと、ちょうど向こうからメイドを引き連れた女性が歩いてくるところだった。ブルーグリーンの鮮やかな体に沿うドレスラインは今王都で流行しつつあるものだ。首元を飾る緑の宝石が窓からの光にきらりと反射した。
「お母様」
エヴァンジェリン嬢が声をかける。やはりこの女性が母親か。髪色は違うが顔立ちはエヴァンジェリンに似ている。
女性は一瞬私に目を向けたがすぐに逸らし、執事に声をかけた。
「今日は夕食の時間には間に合わないから、旦那様に伝えておいてね。エヴァンジェリン、さっきも言ったけれどやはりそのドレスは似合わないわ。そんな暗い色、顔色を悪くするだけよ。せっかくマクスウェル家のエリオット様がいらしてるのでしょう? 今からでも着替えてきなさい」
「お母様、もうお客様がそろわれたのですから無理ですわ。こちらアンジェリカ・コーンウィル・ダスティン男爵令嬢、本日のお客様です」
「そう。キャサリン、あなたもエヴァンジェリン付きのメイドとしてこれから王都で暮らすのですから、ドレスの流行や髪結いなどについてももっと勉強してちょうだい。我が家の自慢の娘がこんなに地味な出で立ちでは、その他の貴族になんて思われるか。ただでさえ我がハイネル家は旦那様のせいで王都の社交界でも出遅れているのです。今後はリュクスさんの後押しが得られますけれど、今まで過ごした田舎の気分でいられては困ります」
「はい、奥様。申し訳ございません」
「お母様、キャサリンを悪く言うのはおやめください。わたくしはこのドレスを気に入っております」
「あなたも王都に来たからには一から勉強し直すように。領地でのことはすべて忘れなさい。近々教師を雇います。服装のセンスも、友達の選び方も、しっかり学びなさいな」
「お母様!」
そしてエヴァンジェリンの母―――公爵夫人は私に見向きもせず、玄関から颯爽と出て行った。
(……なるほど、こういうタイプの方なのね)
典型的な高位貴族―――身分が下の者は歯牙にも掛けないーーーがいるとは想像していたが、ここまでテンプレな存在に会えるのは……一周回ってちょっと楽しい。
「アンジェリカ様、申し訳ありません!」
状況を若干楽しんでいた私はエヴァンジェリン嬢の謝罪で現実に引き戻された。
「いえ、特に失礼なことなどは……」
「いいえ、母の態度はとても許されるものではありません。わたくしの謝罪などでは足りないと思いますが……」
「どうか気になさらないでください。それより、私、今日のお茶会とても楽しみにしておりました。マクスウェル侯爵令息のことも気になっておりましたし。もう到着されているのでしょう? ご挨拶申し上げたいです」
「アンジェリカ様……」
話題を転換させたことでエヴァンジェリン嬢はほっとした表情を見せた。まぁ、親の態度を子どもが正すなんてできないしね。公爵夫人の振る舞いは褒められたものではないけれど、何せ身分が違いすぎるのは本当だし、そもそも2度とお目にかかることはないだろう。
それに、今のやりとりの中で見えてきたものもある。
「キャサリン、あなたも気にしないでね」
「お嬢様、私は大丈夫です。ありがとうございます」
使用人のことも気にかけるエヴァンジェリン嬢は、たぶん人の気持ちがわかるいい子だ。問題はあの母親。彼女の態度はまさに、妹が語っていた“悪役令嬢”の性格そのものだった。
(今のこの子は悪くない。でもあの母親がつきっきりで側にいるなら……)
今から6年後には学院生活がスタートする。その間に彼女の凛とした性質が、母親やその息のかかった者たちによって悪い方向に矯正されてしまったとしたら、悪役令嬢のいっちょあがり、である。
(うーん、それはもったいないよなぁ)
お茶会の部屋に案内されながら、私は彼女の後ろ姿を眺めていた。今の彼女は身分がはるかに低い私にも親切だし、使用人を気遣う優しさもある。
(この性質はどうやって育ったんだろう)
領地でもあの母はおそらくあのままだったのだろう。となると彼女の今の性格を形作った別の何かが、領地にはあったということになる。正確に言えば、彼女を今の彼女たらしめた、その教育を施した人物が必ずいるはずだ。
(もしかして、ここにヒントがあるのかな)
私は誕生日に父からもらったポシェットを見下ろした。今日はアフタヌーンドレスだからポシェットは不釣り合いかと思い、肩紐は中に隠して手持ちのバッグのような仕様にしてある。そして中には、父から預かったハイネル公爵宛の手紙が入っている。
そう、私の本日のミッションのひとつが、この手紙を公爵に渡すことだ。公爵は外出中だと聞いたが、もとより直接渡すのは失礼とわかっていたから、後ほどエヴァンジェリン嬢に託す予定だ。
(彼女のお父様がいい人だといいな)
それは私と父が考えていることが叶えられると嬉しいから、というのもあるが、何よりこの少女が今のまままっすぐ育ってほしいという希望からだった。
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