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ルビィの章
ルビィの独白8
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馬車を降りたルビィは、茫然自失の体でとぼとぼ歩き出した。目的の家の屋根は確かにはっきりと見え、道も一本道だ。あそこに行けばセーラに会える。けれど足が思ったように動かない。先ほど商人から告げられた真実が重い膜のようにセーラの脳裏に広がっていた。目線を上げる気にもなれず、ただ足元だけを見て歩く。広い道は綺麗に舗装され、とても歩きやすかった。その脇には先ほどから続く黄金色の麦畑。畑と道路の間にはずっと遠くまで水路が張り巡らされている。ここから安定的に水が供給されれば、農作物の実りは約束されたようなものだろう。「水路の工事が完成したおかげで益々儲けるようになった」というのが乗合馬車の駅で拾った婚家の噂話のひとつだった。これが父の投資していた灌漑設備かもしれないと、どうでもいいことばかりが頭を過ぎる。
早く到着したいような、永遠に着きたくないような、そんな混沌とした思いを抱えながら歩いていると、とうとう目的の家に着いてしまった。入り口付近で忙しなく働いていた年老いた農夫に声をかけ名乗ると、彼は目をすがめ、困惑した表情を浮かべた。その場で待つように告げられ、セーラは日の当たる屋敷の表でしばし待たされることになった。
とても大きな屋敷だった。重厚な石造りの壁は、昨日今日建てられたのではない古い様相を見せ、この家が代々ここに続いてきたことを知らしめていた。ただし貴族の屋敷のような洒脱さとは無縁で、あちこちちぐはぐな印象を受けるのは、建て増しを繰り返しているせいかもしれない。庭園と呼べるものは付近になく、屋敷のすぐ隣には大きな納屋が立ち並び、奥から働く人の声が漏れ聞こえていた。
家の中に入っていった農夫はなかなか戻ってこなかった。道中の疲れもあり、ルビィは立ちくらみを起こしそうになった。こうやって外で待たされることなど、貴族社会ではありえない。せめて日陰に入らせてもらおうと、屋敷の入り口近くに移動したとき、ようやく先ほどの農夫が現れた。手には小ぶりのトランクをさげている。
「こちらをどうぞ、とのことです」
トランクを差し出され、ルビィは首を傾げた。これはいったいなんだろう。
「若奥様の遺品です。これは以前からの持ち物らしいです」
どうぞ、と農夫がトランクを押し付けてきたので、ルビィはとっさにそれを受け取ってしまった。そのまま農夫は何も言わない。どうも言葉が少し不自由らしい。ルビィはいらいらして、妹と対面したいと農夫に申し出た。亡くなったとしても、遺体と向き合うことくらいは許されるはずだ。それに先ほど商人から聞いた妹の死の真相についても問い質したかった。
だが農夫は、「ご遺体はすでに埋葬済みです」と衝撃の事実を告げてきた。
ルビィは信じられない思いでその言葉を受け止めた。自分がこの家に赴くことは、手紙を受け取ってすぐ、早馬便を使って知らせてある。たったの数日待てないなんてことがあるはずなかった。そこに、セーラの死の真相が重なった。
この家は、セーラの死を伏せたがっているーーー。そう確信したルビィは、そこが玄関先であることもかまわず声を荒げた。そのまま農夫と押し問答をしていると、声を聞きつけたほかの使用人たちが次々と集まってきた。ルビィは声を大にしながらも、集まってきた人々を冷静に見定めていた。格好からして誰もが小作人のようだ。この家の人間ではない。嫁の死を聞きつけた身内がわざわざ王都から出向いたというのに、家人が誰ひとり応対せず、使用人を通じて遺品を押し付けて終わりにしようとする、そんな非人間的な態度が我慢ならなかった。同時にセーラはこんな家で長年耐え抜いてきたのかと思うと、涙がこみ上げてきた。
「いったいどうしたって言うんだい! 騒々しいったらありゃしない!」
使用人の人波の奥から、張り詰めた太い女性の声が響いた。誰もが声の主を振り返る。ルビィもそれに倣った。視線の先には割腹のいい中年女性が腰に手を当てて立っていた。使用人たちとは一線を画するこざっぱりとした小綺麗なドレス。耳と首には真珠の首飾りをつけている。一目でこの人物がこの家の女主人だとわかった。ルビィは毅然と顔を上げ、彼女に対して名乗った。女は驚く様子すらないところを見ると、ルビィの来訪にとっくに気づいていたのだろう。苦々しい表情を隠そうともせず、ルビィを睨み付けてくる。
女はルビィが手にしたトランクに視線をやり、顎をしゃくった。
「あんたに渡せるものはそれくらいだよ。それとも何かい? うちから金でもふんだくろうって腹かい? ふんっ、落ちぶれた貴族様はやることが汚いね。あの嫁のせいでうちはさんざんな目にあったんだ。嫁のくせに子どものひとりも産めず、7年近く私らの時間を無駄にした。迷惑料をとりたいのはこっちだよ!」
思いもよらぬ濡れ衣にルビィはかっとしたが、言い合いをするためにここまで来たわけではない。先ほど声を荒げたのは家人を引っ張り出したかったからだ。ルビィはただ、セーラに会いたかった。そして彼女の死について詳しく知りたかった。
先ほど商人から知らされた、妹の死の真相。彼は、セーラが自殺したと告げた。
その事実を、未だ受け止めることができない。だからこそ、この家の人間から詳細を聞きたかった。今は口喧嘩をしている場合ではない。努めて冷静にそれらを問い質すと、女はそれすらも鼻で笑った。
「あの嫁が死んだ理由? おおかた子どもが産めないことを悲観したんだろうよ。いっとくけどうちを恨むのは見当違いだからね。私らは離縁を進めたんだ。それをあの嫁は拒んで、挙句納屋で勝手に首を吊ったのさ。後始末をさせられたこっちの身にもなってほしいね。墓地に埋葬してやっただけでもありがたく思ってほしいよ!」
吐き捨てるようにそう言い放つと、女は使用人に「誰か墓地の場所を教えてやりな」と指示した。そしてこれが最後だと言わんばかりにルビィを一瞥した。
「あんたの親父さんのおかげで灌漑設備の工事は進んだけど、それに対する利益は十分返ったはずだよ。墓を見舞いたけりゃ勝手に行きな。ただし二度とうちの敷居を跨がないでおくれ」
言いたいことをすべて言い終えると、女は踵を返して家の中に戻っていった。ルビィは今し方知らされた事実を受け止めることで精一杯で、それ以上女を追いかけることができなかった。セーラの死の真相――自殺だと聞いていると商人が告げたーーその詳細は納屋で首を吊ったのだと、女主人は告げた。子どもができなかったことを苦にした自殺だと皆は見ているようだ。だがセーラが不妊症であることがわかったのは一年半も前のことだ。なぜ今更、自殺する必要があるのだろう。
ぐるぐると思考する頭の中を整理することもおぼつかないまま、ルビィはその場に立ち尽くしていた。
早く到着したいような、永遠に着きたくないような、そんな混沌とした思いを抱えながら歩いていると、とうとう目的の家に着いてしまった。入り口付近で忙しなく働いていた年老いた農夫に声をかけ名乗ると、彼は目をすがめ、困惑した表情を浮かべた。その場で待つように告げられ、セーラは日の当たる屋敷の表でしばし待たされることになった。
とても大きな屋敷だった。重厚な石造りの壁は、昨日今日建てられたのではない古い様相を見せ、この家が代々ここに続いてきたことを知らしめていた。ただし貴族の屋敷のような洒脱さとは無縁で、あちこちちぐはぐな印象を受けるのは、建て増しを繰り返しているせいかもしれない。庭園と呼べるものは付近になく、屋敷のすぐ隣には大きな納屋が立ち並び、奥から働く人の声が漏れ聞こえていた。
家の中に入っていった農夫はなかなか戻ってこなかった。道中の疲れもあり、ルビィは立ちくらみを起こしそうになった。こうやって外で待たされることなど、貴族社会ではありえない。せめて日陰に入らせてもらおうと、屋敷の入り口近くに移動したとき、ようやく先ほどの農夫が現れた。手には小ぶりのトランクをさげている。
「こちらをどうぞ、とのことです」
トランクを差し出され、ルビィは首を傾げた。これはいったいなんだろう。
「若奥様の遺品です。これは以前からの持ち物らしいです」
どうぞ、と農夫がトランクを押し付けてきたので、ルビィはとっさにそれを受け取ってしまった。そのまま農夫は何も言わない。どうも言葉が少し不自由らしい。ルビィはいらいらして、妹と対面したいと農夫に申し出た。亡くなったとしても、遺体と向き合うことくらいは許されるはずだ。それに先ほど商人から聞いた妹の死の真相についても問い質したかった。
だが農夫は、「ご遺体はすでに埋葬済みです」と衝撃の事実を告げてきた。
ルビィは信じられない思いでその言葉を受け止めた。自分がこの家に赴くことは、手紙を受け取ってすぐ、早馬便を使って知らせてある。たったの数日待てないなんてことがあるはずなかった。そこに、セーラの死の真相が重なった。
この家は、セーラの死を伏せたがっているーーー。そう確信したルビィは、そこが玄関先であることもかまわず声を荒げた。そのまま農夫と押し問答をしていると、声を聞きつけたほかの使用人たちが次々と集まってきた。ルビィは声を大にしながらも、集まってきた人々を冷静に見定めていた。格好からして誰もが小作人のようだ。この家の人間ではない。嫁の死を聞きつけた身内がわざわざ王都から出向いたというのに、家人が誰ひとり応対せず、使用人を通じて遺品を押し付けて終わりにしようとする、そんな非人間的な態度が我慢ならなかった。同時にセーラはこんな家で長年耐え抜いてきたのかと思うと、涙がこみ上げてきた。
「いったいどうしたって言うんだい! 騒々しいったらありゃしない!」
使用人の人波の奥から、張り詰めた太い女性の声が響いた。誰もが声の主を振り返る。ルビィもそれに倣った。視線の先には割腹のいい中年女性が腰に手を当てて立っていた。使用人たちとは一線を画するこざっぱりとした小綺麗なドレス。耳と首には真珠の首飾りをつけている。一目でこの人物がこの家の女主人だとわかった。ルビィは毅然と顔を上げ、彼女に対して名乗った。女は驚く様子すらないところを見ると、ルビィの来訪にとっくに気づいていたのだろう。苦々しい表情を隠そうともせず、ルビィを睨み付けてくる。
女はルビィが手にしたトランクに視線をやり、顎をしゃくった。
「あんたに渡せるものはそれくらいだよ。それとも何かい? うちから金でもふんだくろうって腹かい? ふんっ、落ちぶれた貴族様はやることが汚いね。あの嫁のせいでうちはさんざんな目にあったんだ。嫁のくせに子どものひとりも産めず、7年近く私らの時間を無駄にした。迷惑料をとりたいのはこっちだよ!」
思いもよらぬ濡れ衣にルビィはかっとしたが、言い合いをするためにここまで来たわけではない。先ほど声を荒げたのは家人を引っ張り出したかったからだ。ルビィはただ、セーラに会いたかった。そして彼女の死について詳しく知りたかった。
先ほど商人から知らされた、妹の死の真相。彼は、セーラが自殺したと告げた。
その事実を、未だ受け止めることができない。だからこそ、この家の人間から詳細を聞きたかった。今は口喧嘩をしている場合ではない。努めて冷静にそれらを問い質すと、女はそれすらも鼻で笑った。
「あの嫁が死んだ理由? おおかた子どもが産めないことを悲観したんだろうよ。いっとくけどうちを恨むのは見当違いだからね。私らは離縁を進めたんだ。それをあの嫁は拒んで、挙句納屋で勝手に首を吊ったのさ。後始末をさせられたこっちの身にもなってほしいね。墓地に埋葬してやっただけでもありがたく思ってほしいよ!」
吐き捨てるようにそう言い放つと、女は使用人に「誰か墓地の場所を教えてやりな」と指示した。そしてこれが最後だと言わんばかりにルビィを一瞥した。
「あんたの親父さんのおかげで灌漑設備の工事は進んだけど、それに対する利益は十分返ったはずだよ。墓を見舞いたけりゃ勝手に行きな。ただし二度とうちの敷居を跨がないでおくれ」
言いたいことをすべて言い終えると、女は踵を返して家の中に戻っていった。ルビィは今し方知らされた事実を受け止めることで精一杯で、それ以上女を追いかけることができなかった。セーラの死の真相――自殺だと聞いていると商人が告げたーーその詳細は納屋で首を吊ったのだと、女主人は告げた。子どもができなかったことを苦にした自殺だと皆は見ているようだ。だがセーラが不妊症であることがわかったのは一年半も前のことだ。なぜ今更、自殺する必要があるのだろう。
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