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本編
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「で、殿下はメラニア様と相思相愛でいらっしゃいます、よね?」
「だから違う! なんでそんな話になって……いや、それも私が悪いんだが!」
「でも学院でもずっと仲睦まじくて」
「あれは! 私の気持ちを知ったあの女とカイエンの勧めでそうしていただけだ。あの女は私の本当の気持ちの隠れ蓑になってくれると、最初はそういう契約だったんだ」
「隠れ蓑、ですか?」
「あぁ、つまり、だな。私には心をかけている人物がいてーーーだが彼女は身分的に王太子である私に嫁ぐことはその時点では難しかった。成人すれば状況も変わってくるし、なんなら他家の養子になるでもしてどうにでもできるが、学院に通う年齢の間はそうもいかない。一方で私の立場で婚約者が決まっていないのも大いに問題があった。そんなとき、あの女が言い出したんだ。自分がカモフラージュの役目を負ってやる、と」
殿下の説明では、学院に入学した時点でそうした申し出があったらしい。メラニア様はメラニア様でしばらくは自由にいろんなことを学びたいという欲求があったものの、高位貴族で宰相の娘という立場では独り身で居続けることも難しい。けれど殿下の婚約者候補という立場があれば、親も騙せる。そうして成人した暁には種明かしをすれば、自分に傷がつくこともなく、王太子である殿下に恩も売れる。この計画に、諸々の事情を知っている腹心のカイエン様も賛同し、2人は偽りの恋人を演じ続けていた。
「マクレガー侯爵家の令嬢を敵に回してまで私に媚を売ってくるような者は国内にはいないからな。一方で私は私で自分が心をかけた相手を外敵から守ることもできると、そう思っていたのだ。……まさかその当の相手にまであの女との仲を信じられていたとは思わなかったがな」
いやそれも私の落ち度だが、とこぼす殿下を信じられない思いで見つめ返す。殿下のお相手はてっきりメラニア様だとばかり思っていた。それはフェイクで、本当のお相手は別にいる。
だがそれがわかってもショックではなかった。殿下の隣に立つ人が、メラニア様から別の誰かに変わっただけだ。いったいどこの御令嬢だろう。あまり身分が高くないということであれば子爵家や男爵家、あるいはどこかの分家の御令嬢だろうか。
あれこれ頭の中で検索する私に「絶対に違うぞ」と語気も荒く殿下が告げる。はっと我に返ると、殿下は「続きを話す」と再び説明を始めた。
「とにかく。私との仲はあくまで演技で、気の無いフリをしていたあの女が突然、自分を婚約者に据えるべきだと言い出した。私の気持ちを知っているはずのカイエンもそれに同調するーーーその様子を見て、ユーファミアが王宮から姿を消したこの事件は、もっと深いところにまで根を張っているのではと考えた。たとえば裏にマクレガー宰相やバルト卿の存在もあるのではと。マクレガー宰相は裏の読めない男だが、バルト卿は母上の筆頭事務官でもあり、私の思いや行動にもずっと協力的だった。その彼が裏で義理の息子を操り私を騙していたのかと思うとやりきれぬ思いがあったがーーー結果的に彼はシロだった。バルト卿はおまえが王宮を辞することをまったく知らなかった」
「わ、私、バルト伯爵にはマクレガー家との契約が持ち上がった頃からちゃんと相談していました。バルト伯爵も賛成だとおっしゃってくださって」
「直接バルト卿に会ったか?」
「いえ、カイエン様を通じて面会を申し出ていたのですが、断られてしまって」
「それはカイエンが揉み消していたんだろう」
「そんな……では、私がマクレガー家と契約したことは、バルト伯爵はご存知なかったということですか?」
「バルト卿だけじゃない、父上も母上も、おまえはただ一時的に別邸に移るだけだと思っていた。おまえの行方不明の報を聞いて心底驚いていたぞ」
「両陛下もご存知なかった……!?」
「あぁ」
あれだけお世話になった両陛下だ。本当なら直接ご挨拶申し上げたかった。だがお忙しい彼等の時間を奪うなどもってのほかとバルト伯爵からお達しがあったため遠慮したのだ。そしてそのお達しは、直接バルト伯爵から伺ったのではなく、カイエン様からもたらされた知らせだ。
「私、国王陛下と王妃様になんて失礼なことを……!」
彼等からすれば長年目をかけてきた娘がなんの挨拶もなしに王宮を飛び出したということになる。あまりの自分の失礼な様に背筋が凍る思いがした。
「心配しなくていい。父上も母上も、おまえがカイエンにに騙されていたことはもうわかっていらっしゃる」
「カイエン様はなぜこんなことを……。私、何か恨みを買っていたのでしょうか」
と言いつつも思い当たる節がありすぎた。優秀なカーティス殿下の傍に私のようなお荷物がいたことがそもそもカイエン様には不服だったと知っている。私を王宮から、カーティス殿下の傍から追い出したいと思っていたことも。けれど私も己の分は弁えている。こんな手の込んだことをしなくとも、契約が終われば出て行く予定にしていた。そんな中でマクレガー家の話に乗ったのは各方面から勧められたことも大きい。カイエン様は私にマクレガー家の契約を結ばせたかったのかもしれない。でもそれはなぜか。
私の疑問に殿下は「恨みならまだ良かったがな」と呟いた。
「とにかく、カイエンとマクレガー侯爵令嬢が結託していることは間違いないと思った。背後関係はおいおい洗うとして、まずはおまえの行方を探すことが先決だ。だがあの女は口を割る気配がない。バルト伯爵を引っ張り出してカイエンに口を割らせようとしたが、カイエンは逃亡には手を貸したが、最終的な目的地以外はあの女に任せきりで知らされていなさそうだった。そうこうするうちにいつの間にかあの女が王宮から姿を消した。隙をついて自分の屋敷に逃げたんだ」
すでに「あの女」呼ばわりになっている時点で、殿下の気持ちが本当にメラニア様にないことはわかった。けれどメラニア様はどうだろう。いろいろな場面で釘を刺されていたことを思い出す。殿下とのことを勘違いするなと言わんばかりの数々の言動。彼女がカモフラージュ役を買って出ていたのだとしたら、殿下の本命のお相手から私を遠ざけるために繰り出されたもの、ということになる。だがそれにしてはメラニア様の言葉の端々に滲む思いはあまりに重く深い。
「メラニア様は、殿下のことを本気で愛していらしたのではないでしょうか」
カモフラージュの役目を申し出たのは本当だろう。だがその本意が、殿下と殿下の思い人を守るためでなく、自分が殿下の傍にいたいという気持ちからだったとしたら。
私が脈絡もなくそう呟くと、殿下は渋い顔をした。
「その可能性も含めて、とにかくあの女が私と結婚することを望んでいることは見てとれた。それが本人の意志か、マクレガー宰相の命令か、その両方かはわからないが……ただこの状況であの女が王宮から姿を消したことで、おまえの命が危険に晒されることになると思った」
「私の命、ですか?」
この流れでまた私の話になり、そのつながりが見えず首を傾げた。
「だから違う! なんでそんな話になって……いや、それも私が悪いんだが!」
「でも学院でもずっと仲睦まじくて」
「あれは! 私の気持ちを知ったあの女とカイエンの勧めでそうしていただけだ。あの女は私の本当の気持ちの隠れ蓑になってくれると、最初はそういう契約だったんだ」
「隠れ蓑、ですか?」
「あぁ、つまり、だな。私には心をかけている人物がいてーーーだが彼女は身分的に王太子である私に嫁ぐことはその時点では難しかった。成人すれば状況も変わってくるし、なんなら他家の養子になるでもしてどうにでもできるが、学院に通う年齢の間はそうもいかない。一方で私の立場で婚約者が決まっていないのも大いに問題があった。そんなとき、あの女が言い出したんだ。自分がカモフラージュの役目を負ってやる、と」
殿下の説明では、学院に入学した時点でそうした申し出があったらしい。メラニア様はメラニア様でしばらくは自由にいろんなことを学びたいという欲求があったものの、高位貴族で宰相の娘という立場では独り身で居続けることも難しい。けれど殿下の婚約者候補という立場があれば、親も騙せる。そうして成人した暁には種明かしをすれば、自分に傷がつくこともなく、王太子である殿下に恩も売れる。この計画に、諸々の事情を知っている腹心のカイエン様も賛同し、2人は偽りの恋人を演じ続けていた。
「マクレガー侯爵家の令嬢を敵に回してまで私に媚を売ってくるような者は国内にはいないからな。一方で私は私で自分が心をかけた相手を外敵から守ることもできると、そう思っていたのだ。……まさかその当の相手にまであの女との仲を信じられていたとは思わなかったがな」
いやそれも私の落ち度だが、とこぼす殿下を信じられない思いで見つめ返す。殿下のお相手はてっきりメラニア様だとばかり思っていた。それはフェイクで、本当のお相手は別にいる。
だがそれがわかってもショックではなかった。殿下の隣に立つ人が、メラニア様から別の誰かに変わっただけだ。いったいどこの御令嬢だろう。あまり身分が高くないということであれば子爵家や男爵家、あるいはどこかの分家の御令嬢だろうか。
あれこれ頭の中で検索する私に「絶対に違うぞ」と語気も荒く殿下が告げる。はっと我に返ると、殿下は「続きを話す」と再び説明を始めた。
「とにかく。私との仲はあくまで演技で、気の無いフリをしていたあの女が突然、自分を婚約者に据えるべきだと言い出した。私の気持ちを知っているはずのカイエンもそれに同調するーーーその様子を見て、ユーファミアが王宮から姿を消したこの事件は、もっと深いところにまで根を張っているのではと考えた。たとえば裏にマクレガー宰相やバルト卿の存在もあるのではと。マクレガー宰相は裏の読めない男だが、バルト卿は母上の筆頭事務官でもあり、私の思いや行動にもずっと協力的だった。その彼が裏で義理の息子を操り私を騙していたのかと思うとやりきれぬ思いがあったがーーー結果的に彼はシロだった。バルト卿はおまえが王宮を辞することをまったく知らなかった」
「わ、私、バルト伯爵にはマクレガー家との契約が持ち上がった頃からちゃんと相談していました。バルト伯爵も賛成だとおっしゃってくださって」
「直接バルト卿に会ったか?」
「いえ、カイエン様を通じて面会を申し出ていたのですが、断られてしまって」
「それはカイエンが揉み消していたんだろう」
「そんな……では、私がマクレガー家と契約したことは、バルト伯爵はご存知なかったということですか?」
「バルト卿だけじゃない、父上も母上も、おまえはただ一時的に別邸に移るだけだと思っていた。おまえの行方不明の報を聞いて心底驚いていたぞ」
「両陛下もご存知なかった……!?」
「あぁ」
あれだけお世話になった両陛下だ。本当なら直接ご挨拶申し上げたかった。だがお忙しい彼等の時間を奪うなどもってのほかとバルト伯爵からお達しがあったため遠慮したのだ。そしてそのお達しは、直接バルト伯爵から伺ったのではなく、カイエン様からもたらされた知らせだ。
「私、国王陛下と王妃様になんて失礼なことを……!」
彼等からすれば長年目をかけてきた娘がなんの挨拶もなしに王宮を飛び出したということになる。あまりの自分の失礼な様に背筋が凍る思いがした。
「心配しなくていい。父上も母上も、おまえがカイエンにに騙されていたことはもうわかっていらっしゃる」
「カイエン様はなぜこんなことを……。私、何か恨みを買っていたのでしょうか」
と言いつつも思い当たる節がありすぎた。優秀なカーティス殿下の傍に私のようなお荷物がいたことがそもそもカイエン様には不服だったと知っている。私を王宮から、カーティス殿下の傍から追い出したいと思っていたことも。けれど私も己の分は弁えている。こんな手の込んだことをしなくとも、契約が終われば出て行く予定にしていた。そんな中でマクレガー家の話に乗ったのは各方面から勧められたことも大きい。カイエン様は私にマクレガー家の契約を結ばせたかったのかもしれない。でもそれはなぜか。
私の疑問に殿下は「恨みならまだ良かったがな」と呟いた。
「とにかく、カイエンとマクレガー侯爵令嬢が結託していることは間違いないと思った。背後関係はおいおい洗うとして、まずはおまえの行方を探すことが先決だ。だがあの女は口を割る気配がない。バルト伯爵を引っ張り出してカイエンに口を割らせようとしたが、カイエンは逃亡には手を貸したが、最終的な目的地以外はあの女に任せきりで知らされていなさそうだった。そうこうするうちにいつの間にかあの女が王宮から姿を消した。隙をついて自分の屋敷に逃げたんだ」
すでに「あの女」呼ばわりになっている時点で、殿下の気持ちが本当にメラニア様にないことはわかった。けれどメラニア様はどうだろう。いろいろな場面で釘を刺されていたことを思い出す。殿下とのことを勘違いするなと言わんばかりの数々の言動。彼女がカモフラージュ役を買って出ていたのだとしたら、殿下の本命のお相手から私を遠ざけるために繰り出されたもの、ということになる。だがそれにしてはメラニア様の言葉の端々に滲む思いはあまりに重く深い。
「メラニア様は、殿下のことを本気で愛していらしたのではないでしょうか」
カモフラージュの役目を申し出たのは本当だろう。だがその本意が、殿下と殿下の思い人を守るためでなく、自分が殿下の傍にいたいという気持ちからだったとしたら。
私が脈絡もなくそう呟くと、殿下は渋い顔をした。
「その可能性も含めて、とにかくあの女が私と結婚することを望んでいることは見てとれた。それが本人の意志か、マクレガー宰相の命令か、その両方かはわからないが……ただこの状況であの女が王宮から姿を消したことで、おまえの命が危険に晒されることになると思った」
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