逃げていいですか?

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転生後~幼児期~

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レナード目線に変わります
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バン   ダン

ドアの外から銃弾や魔法の爆発する音が聞こえてくる。
ヤハと一緒に食料庫に積んである麦袋の後ろに隠れている。

「・・・いつまでここに居ればいいのかな?」

「助けに来るのに何時間かかるのか、僕にも分からない・・・何か役に立ちそうなものを探そう」

「分かった」

(食材ばっかりだな)

ある物はジャガイモや人参などの野菜の入った箱
麦の入った袋、大量の樽だった。

「レナードこれは?」

ヤハが持ってきたのは乾燥している唐辛子だった。

「?」

「これね、調味料としても使えるんだけど。
武器としても使えるんだよ。たまに作って闇ギルドに納品しているんだ。」

ヤハによる説明がよく分からなかったので鑑定してみた

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鑑定    マコネ

唐辛子

一般的には調味料として使用されるが
ストーカー対策グッズとしても使用されている。

乾燥させたモノを水につけておくと、マコネのエキスが溶けだし、強力な催涙の効果がある水ができる
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(ふぅーん、使えそうだな)

スキルと水魔法でスプレーボトルを作り水を入れた


「それなに?」


「あとで説明するよ」

風魔法を使ってマコネを細かく刻みボトルの中に入れた。

「ヤハこれ振って、思いっきり」

「分かった、このヘンテコな小瓶を振ればいいんだね」

「うん」
(ヤハにはびんに見えるんだな)
ヤハが振ってくれている間にスプレーボトルをもう一つ作った

「これもお願い」

「うん」

(あとは何を作るかな)
マコネを細かく刻み粉にしてみたり、小型のナイフを見つけた。

バタバタ

外から走ってくる音が聞こえた


「兄ちゃん達かな!」《小声》


「しっ!敵かもしれない。相手がここに到着するまでに出来るだけ奥に行こう」《小声》

「・・・分かった」

僕達は奥に移動した。

「レナード、あそこは!」

ヤハが示したのは樽が大量に置いてある所だった
空の樽を見つけてそこに入った。


バン

ドアが開けられたようだ

「いたか!」

「いや、いない!」

二人男が入ってきたようだ

「どこに行きやがった!」

「くそ、紫の髪の子供は絶対見つけろ!」

「分かっている!」

「俺は違う場所を探しに行くぞ!」

「あぁ」


バタバタ

(1人は行ったな)

「くそ、どこだよ!?
あいつを見つけないと報酬が貰えないんだぞ!」

(早くどこかに行ってくれ!)

見つかるかもしれない恐怖と不安でどうにかなりそうだ。


カタッ

(しまった!)

僕が身じろいだ弾みで蓋が少し動いてしまった


「ん?なんだ??」


「どうしよう!?」《小声》

だんだん男が近づいてくる男が聞こえる

(やばい、やばい!!)

「こっちか」

(きた!)

俺達は息を潜めた

「ここか?」



ガタン

(見つかったか!)

「・・・何もいねぇじゃねぇか」



・・・どうやら男は樽の近くにあったジャガイモの入っている箱を開けた様だ


(ふぅー、何とかばれずに済んだ)


「おい、見つけたか?」

遠くの方で男の声がした

「いや、こっちにもいない!」

「そうか」


(このまま、出て行ってくれ!)


「クシュン」


隣から聞こえてきた


ヤハが青ざめた顔でこちらを見た

「おい、いるぞ!」


「こどもか!」

(くそ、今度こそ無理か)


「ごめん!」《小声》


「大丈夫だよ、」《小声》

遠ざかっていたはずの男もこちらに戻ってきているようだ


(どうする、どうする!?)

ズボンのポケットに入れていた、ボトルが手に当たった。

「・・・そうだ」《小声》


「どうしたの!?」《小声》


「蓋が開いたらさっき渡した小瓶の中身を敵に向けてかけて!やり方は教えたでしょ?」


「分かった!」


「ここか!」



ガタッ

蓋が開くと同時に相手に向かって噴射した。


シュー!!

「うわあああ、目が!!」


「いてぇー!くそ餓鬼が!」

男2人の目に噴射することに成功した。

(よし!)

痛がっている男達を押し倒し扉に向かって走った。



「まて!」


「わぁ!」

後ろに引っ張られた

「捕まえたぞ!」

  
男は目を抑えながらが腕を引っ張ってきた。

(やばい!)


「レナード!」

ヤハが俺を助けようと戻ってこようとした

「いけ!」

「!、でも」

「いいから!」

「ごちゃごちゃ、何をいってるんだ!」

もう1人の男も痛みから回復したのかこちらに来た


「まったく、手間をかけさせやがって!」

ガッン


頬に痛いと思ったあと、熱くなってきた。

「レナード!」

ヤハも男に捕まったようだ。

(くそ、どうする?何ができる!?)


「おい、聞いているのか!」

ガッン

また殴られた。


だんだん意識が遠のいっていった。

(助けて・・・ハロルド)
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