逃げていいですか?

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番外編

夫婦になった話3話

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一般地区    酒場    昼

カウンターで飲んでいると

「よお!待ったか?」

ユメクが来た。

「いいや、来てそんなに時間は経っていない。」

「シース(おつまみ)と酒はこいつと一緒のものを」

「あいよ!」

酒場の店主に注文を告げた。

「それで、何があった。」

「それは・・・」
(仲のいい同期とはいえ、言えない。)

「お前が一番隊隊長に片思いしているのは騎士団の連中なら知ってるぞ」

「ーーー!!」

「バレバレだ。・・・で何があった。」

「実は・・・昨日のギルバート様と飲みに行った時に告白したんだ。」

「おお、結果は??」

「・・・俺に決闘を申し込んで勝ったら付き合ってやると言われた。」

「・・・酷くないか(まじの話だったのか。)」

「いや、あの人の好みは強い人だ。筋が通っていると思う・・・思いたい。」


頭を抱え込んだ。
(最悪だ。なら、振られたこともすぐにバレてしまうだろう。)

「・・・新しい相手を探せ。」

屈辱だ、すぐに恋人をころころ変えるこいつ(悪友)に慰められるなんて!

「・・・・お前、今酷いことを考えていただろ!?」

(よく分かったな。)

「分かるさ!その馬鹿にしたような顔を見ればな!」

「い、痛い!」

顔を抓られた

「そうだな、・・・吹っ切らないといけないな。」


「そうだ!前向きに考えろ!!」

(明日の決闘で思いに終止符を打つ。)













(それまでは、どうか貴方を想わせて下さい
ギルバート様)


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

シース
チーズの種類

カマンベールチーズに似ている
タンクという魔獣の乳から出来る

酒のつまみによく食される
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