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番外編
慣れないお酒に気をつけて 4
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眩しい光を瞼の裏に感じて、シフィルは眉を顰めながらゆっくりと目を開けた。すぐそばに優しく見つめる赤紫の瞳があって、幸せな気持ちになる。
「おはよう、シフィル」
「ん……、おは、よう」
いつものように挨拶をしようとしたら声が掠れていて、シフィルは首をかしげた。
風邪でもひいたかと思いつつも、体調を崩した時のような怠さは感じられなくて、シフィルは軽く咳払いをしつつサイドテーブルの上の水差しを指差した。
「お水、取ってもらえる?」
「声が枯れてるな、シフィル。昨夜はいつもよりたくさん声をあげさせてしまったから」
くすくすと笑いながらエルヴィンが身体を起こし、グラスに水を注いでくれる。そして、悪戯っぽい笑みを浮かべた。
「昨日みたいに、口移しで飲ませようか」
「……っ」
その瞬間、昨夜のことが頭の中に鮮明に蘇って、シフィルは無言で真っ赤になって悶えた。
エルヴィンを押し倒したり、口移しで水を飲ませろと迫ったり、そのほかにも色々とやらかした記憶がある。普段なら絶対やらないことをしでかしたのは、きっと昨晩飲んだあのお酒のせいだ。
「あの、えっと私、酔ってて……っ」
「昨夜は、頑なに酔ってないと言い張っていたけどな」
「うっ……」
酔ってない、自分はお酒に強いからと偉そうに宣言した記憶も確かにあって、シフィルは恥ずかしさから逃れるように毛布の中に潜る。
「シフィル」
笑いを含んだ声で、エルヴィンが毛布の上から抱きしめる。絶対顔は出さないと身を縮めながら、シフィルは昨夜の記憶を振り払うように目を閉じた。
「積極的なシフィルも、すごく可愛かった。シフィルから、もっと欲しいと求められるのもいいもんだな」
その言葉に、一度ならず二度三度とエルヴィンを求めた記憶が脳裏に浮かび、シフィルは羞恥で涙を浮かべながら首を振る。
「アレッタ嬢には、早速追加の発注を頼んでおかないとな」
「……っ、私はもう、飲まないから!」
機嫌の良さそうなその声に思わず毛布から顔を出して叫ぶと、楽しそうに笑ったエルヴィンにそのまま抱き寄せられる。
「シフィルも気に入っていただろう。どうやら昨夜の俺たちは、一度にたくさん飲みすぎたようだ。少しずつ飲めば、そう酷く酔うこともないと思う」
だからまた一緒に飲もうと微笑まれて、シフィルは渋々といった表情を浮かべてうなずいてみせる。また飲みたいと思うほどに美味しかったのは事実だし、量を加減すれば悪酔いすることもないだろう。エルヴィンと美味しいお酒を飲む時間は、何物にも代え難い大切な時間だ。
「でも、飲む量には、本当に気をつけるわ……」
絶対に飲みすぎ注意だと心に誓って、シフィルはため息をついた。
後日エルヴィンがアレッタに大量に注文したお酒が届き、また飲みすぎて酔っ払ったシフィルが、エルヴィンにあんなことやこんなことをしてしまうのを、シフィルはまだ知らない。
「おはよう、シフィル」
「ん……、おは、よう」
いつものように挨拶をしようとしたら声が掠れていて、シフィルは首をかしげた。
風邪でもひいたかと思いつつも、体調を崩した時のような怠さは感じられなくて、シフィルは軽く咳払いをしつつサイドテーブルの上の水差しを指差した。
「お水、取ってもらえる?」
「声が枯れてるな、シフィル。昨夜はいつもよりたくさん声をあげさせてしまったから」
くすくすと笑いながらエルヴィンが身体を起こし、グラスに水を注いでくれる。そして、悪戯っぽい笑みを浮かべた。
「昨日みたいに、口移しで飲ませようか」
「……っ」
その瞬間、昨夜のことが頭の中に鮮明に蘇って、シフィルは無言で真っ赤になって悶えた。
エルヴィンを押し倒したり、口移しで水を飲ませろと迫ったり、そのほかにも色々とやらかした記憶がある。普段なら絶対やらないことをしでかしたのは、きっと昨晩飲んだあのお酒のせいだ。
「あの、えっと私、酔ってて……っ」
「昨夜は、頑なに酔ってないと言い張っていたけどな」
「うっ……」
酔ってない、自分はお酒に強いからと偉そうに宣言した記憶も確かにあって、シフィルは恥ずかしさから逃れるように毛布の中に潜る。
「シフィル」
笑いを含んだ声で、エルヴィンが毛布の上から抱きしめる。絶対顔は出さないと身を縮めながら、シフィルは昨夜の記憶を振り払うように目を閉じた。
「積極的なシフィルも、すごく可愛かった。シフィルから、もっと欲しいと求められるのもいいもんだな」
その言葉に、一度ならず二度三度とエルヴィンを求めた記憶が脳裏に浮かび、シフィルは羞恥で涙を浮かべながら首を振る。
「アレッタ嬢には、早速追加の発注を頼んでおかないとな」
「……っ、私はもう、飲まないから!」
機嫌の良さそうなその声に思わず毛布から顔を出して叫ぶと、楽しそうに笑ったエルヴィンにそのまま抱き寄せられる。
「シフィルも気に入っていただろう。どうやら昨夜の俺たちは、一度にたくさん飲みすぎたようだ。少しずつ飲めば、そう酷く酔うこともないと思う」
だからまた一緒に飲もうと微笑まれて、シフィルは渋々といった表情を浮かべてうなずいてみせる。また飲みたいと思うほどに美味しかったのは事実だし、量を加減すれば悪酔いすることもないだろう。エルヴィンと美味しいお酒を飲む時間は、何物にも代え難い大切な時間だ。
「でも、飲む量には、本当に気をつけるわ……」
絶対に飲みすぎ注意だと心に誓って、シフィルはため息をついた。
後日エルヴィンがアレッタに大量に注文したお酒が届き、また飲みすぎて酔っ払ったシフィルが、エルヴィンにあんなことやこんなことをしてしまうのを、シフィルはまだ知らない。
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酔いどれシフィルちゃんが可愛い〜💕💕
酔っ払いほど酔ってないって言うやつあるある…( ◜ω◝ )
今までも腹筋触りたかったのね(わかる)
そして戸惑うエルヴィン…だけどやっぱりすぐにノリノリなるのさすがです🤣
しあわせな番外編ありがとうございました🥰
レイラさん、ありがとうございます!
酔っ払いは、絶対酔ってるとは認めない🤣
シフィルはずっと、割れた腹筋触りたかったらしいですよ🤭
お酒のおかげでついに…💕
エルヴィンは順応力高いから、すぐにノリノリになります(笑)
襲うのも、襲われるのも、どっちも楽しめちゃうw
きっとあのお酒は、常備されることになる…🍶💕
読んでいただきありがとうございました!
にまにましながら読みました。
二回目は飲み過ぎたのか、上手く誘導されて『飲まされ過ぎた』のか怪しいですね😏
お酒の失敗は「忘れている方がまし」なことが多いし、覚えていると羞恥プレイですよね。お酒の上での積極的な閨事は特に!
でも照れる姿はまた良いし、積極的なのもよいから家に欠かせないお酒になりそうですね🥂
アサクラさん、ありがとうございます🥰
2回目はきっと、上手く誘導されて飲まされすぎた気がしますね😂
新しい瓶開けちゃったし、飲みきっちゃおうとか何とか言ってw
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そしてあのお酒は、絶対に常備されてると思いますw
(エルヴィンが大量購入してくれるので、アレッタ大喜びです💰✨笑)
更新嬉しいです✨
酔っぱらいは酔ってるほどに「酔ってない」が定番の言葉ですよね😉✨ひゃー誘ってる!誘ってるよー💕可愛い。大変なことになるのに煽るの性癖に刺さります💘
アサクラさん、ありがとうございます!
そうなんです、酔っ払いは決して自分が酔っていると認めないのです🤣💕
お酒のせいで本能のおもむくままに行動しているシフィルがこのあとどうなるのか…🤭
続きも楽しんでもらえたら嬉しいです💕