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11 優しく淫らな指先 ★
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「じゃあ、フィンに全てお任せするわ。あなたの好きにして」
全てを委ねる気持ちで見上げて笑いかけると、フィニアスは困ったような表情で口元を覆った。
「本当にエリーには、昔から勝てない」
「えぇ?今勝ち負けなんてあったかしら」
ため息と共に漏れた言葉の意味が分からず首をかしげると、フィニアスは眉を下げた表情で笑いながら、エレノアの頬に口づけを落とした。
「俺の心をこんなにも掻き乱すのは、きみだけってことだよ、エリー」
そう言いながら、フィニアスの指先がエレノアの身体を辿る。その指先が行き着く先は身体の中心部で、触れられた瞬間、エレノアは思わず身体を震わせてしまった。
「分かる?エリー。すごく濡れてる」
「い、言わないで……!」
わざわざ指摘されなくても、触れられた瞬間響いた水音で、エレノアだって分かっている。
恥ずかしくて死にそうだけど、フィニアスの表情はとても楽しげで、それが悪いことではないのだと教えてくれるから、エレノアは真っ赤になった顔を腕で隠しつつも、抵抗はしない。
エレノアのその態度を見て、フィニアスは嬉しそうに笑うと、優しく額に口づけてくれた。
柔らかく触れる唇にうっとりとしたのも束の間、フィニアスの指がエレノアの敏感な場所を掠めたので、思わず悲鳴をあげて身体を跳ねさせてしまう。
「……うん、ここだね」
「や、待って、そこは……っ」
あまりに強い刺激に逃げようとするけれど、フィニアスはしっかりとエレノアの身体をベッドに押しつけて逃してくれない。優しいのに揺るがない腕に押さえ込まれながら、エレノアは与えられる快楽にどんどんと追い詰められる。
「だめ、お願……っフィン……っ」
必死に首を振って訴えるものの、フィニアスの手は止まらなくて。まるでコップの中に溜まった水が溢れるように、限界を迎えたエレノアは、悲鳴をあげて何度も大きく身体を震わせた。
「可愛い、エリー」
囁いたフィニアスが、荒くなった呼吸を必死に整えるエレノアの頬に口づけた。
初めて迎えた絶頂の余韻にぼんやりとしながらも、エレノアは身体の奥がまだ疼いていることに気づく。きっとこの疼きは、フィニアスを受け入れることでしか解消できない。
全てを委ねる気持ちで見上げて笑いかけると、フィニアスは困ったような表情で口元を覆った。
「本当にエリーには、昔から勝てない」
「えぇ?今勝ち負けなんてあったかしら」
ため息と共に漏れた言葉の意味が分からず首をかしげると、フィニアスは眉を下げた表情で笑いながら、エレノアの頬に口づけを落とした。
「俺の心をこんなにも掻き乱すのは、きみだけってことだよ、エリー」
そう言いながら、フィニアスの指先がエレノアの身体を辿る。その指先が行き着く先は身体の中心部で、触れられた瞬間、エレノアは思わず身体を震わせてしまった。
「分かる?エリー。すごく濡れてる」
「い、言わないで……!」
わざわざ指摘されなくても、触れられた瞬間響いた水音で、エレノアだって分かっている。
恥ずかしくて死にそうだけど、フィニアスの表情はとても楽しげで、それが悪いことではないのだと教えてくれるから、エレノアは真っ赤になった顔を腕で隠しつつも、抵抗はしない。
エレノアのその態度を見て、フィニアスは嬉しそうに笑うと、優しく額に口づけてくれた。
柔らかく触れる唇にうっとりとしたのも束の間、フィニアスの指がエレノアの敏感な場所を掠めたので、思わず悲鳴をあげて身体を跳ねさせてしまう。
「……うん、ここだね」
「や、待って、そこは……っ」
あまりに強い刺激に逃げようとするけれど、フィニアスはしっかりとエレノアの身体をベッドに押しつけて逃してくれない。優しいのに揺るがない腕に押さえ込まれながら、エレノアは与えられる快楽にどんどんと追い詰められる。
「だめ、お願……っフィン……っ」
必死に首を振って訴えるものの、フィニアスの手は止まらなくて。まるでコップの中に溜まった水が溢れるように、限界を迎えたエレノアは、悲鳴をあげて何度も大きく身体を震わせた。
「可愛い、エリー」
囁いたフィニアスが、荒くなった呼吸を必死に整えるエレノアの頬に口づけた。
初めて迎えた絶頂の余韻にぼんやりとしながらも、エレノアは身体の奥がまだ疼いていることに気づく。きっとこの疼きは、フィニアスを受け入れることでしか解消できない。
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