【R18】うっかりな私のせいで大好きな人が媚薬で苦しんでるので、身体を張って助けようと思います!

夕月

文字の大きさ
11 / 19

11 媚薬よりもこわいもの ★

しおりを挟む
「い……っ、あぁっ、……っく」
 一際強く吸われて、ミリアムの全身に力が入る。
 少しの空白の後、ぐったりと弛緩してシーツの上に手足を投げ出したミリアムを見て、イヴァンがようやく身体を起こした。
「可愛い、ミリアム。気持ち良かった?」
「……死ぬかと、思った」
 きっとだらしない表情をしているから、顔を隠したいのに、腕を上げることすら億劫だ。せめて顔を見られないように横を向いて、ミリアムは呼吸を整えようと努力する。
「死ぬほど気持ち良かったって?」
 くすくすと笑いながら、イヴァンがミリアムの頬に口づける。そしてそのまま耳元に唇を寄せた。
「でも、まだ始まったばかりだから」
 吐息混じりに、いつもよりも低い声で囁かれて、ミリアムの身体がびくりと震える。
「イヴァ、んんっ、待っ」
 声を上げようとしたら唇を塞がれて、滑り込んできた舌がミリアムから言葉を奪っていく。呼吸さえも奪われそうなキスに溺れているうちに、イヴァンの指がゆっくりとミリアムの中に入ってきた。

「……っ、や、あぁっ」
 かすかな違和感と、それを上回るぞくりとした感覚。確かめるように何度もゆっくりと抜き差しされて、ミリアムの肌が粟立つ。
「痛くはなさそうだな。気持ちいい?ミリアム」
「分かんない……っ、なんか、変っ」
「それは多分、そのうち気持ちいいに変わるやつだな」
「あぁ、んっ」
 指を中に埋めたまま、もう片方の手が花芽をいじるから、ミリアムは首を振って快楽を逃そうと努力する。
 
「……早く挿れたい」
 ふと、熱いため息と共に漏れた声に、ミリアムは小さく笑ってイヴァンの身体を抱き寄せた。
「いいよ。して?」
「まだ、だめだ。ミリアムが少しでも痛い思いをしないようにしたいんだよ」
「大丈夫よ、身体は丈夫な方だし、痛み止めとか治療薬だってすぐに調合できるから」
 得意げに笑って見上げると、イヴァンが困ったような顔で笑った。
「本当、おまえは……。だけど、せめてあと一本指が入らないとな」
「じゃあ、早く……」
 ねだるように囁くと、イヴァンが小さく息を詰めた。
「思い切り良すぎだろ、ミリアム」
 ため息混じりに笑ったイヴァンの指が、数を増やしてミリアムの中に入ってくる。
「……痛い?」
 気遣うような言葉に無言で首を振って、ミリアムはイヴァンの首裏に手を回して引き寄せた。
「大丈夫だから、もっとして。早くイヴァンが欲しいの」
「……っ、媚薬よりおまえの方が恐ろしいな。我慢できなくなる」
「我慢なんてしないで」
 囁いて、そっと耳元に口づけると、イヴァンの身体が震えた。駄目押しとばかりにぎゅうっと抱きついて、胸も押しつけてみると、低く唸ったイヴァンが噛みつくようにキスをしてきた。まるで食べられてしまうのではと思うほどの口づけに、自分が求められていることを感じて嬉しくなる。
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

幼馴染の勇者に「魔王を倒して帰ってきたら何でもしてあげる」と言った結果

景華
恋愛
平和な村で毎日を過ごす村娘ステラ。 ある日ステラの長年の想い人である幼馴染であるリードが勇者として選ばれ、聖女、女剣士、女魔術師と共に魔王討伐に向かうことになる。 「俺……ステラと離れたくない」 そんなリードに、ステラは思わずこう告げる。 「そうだ‼ リードが帰ってきたら、私がリードのお願い、一つだけなんでも叶えてあげる‼」 そんなとっさにステラから飛び出た約束を胸に、リードは村を旅立つ。 それから半年、毎日リードの無事を祈り続けるステラのもとに、リードの史上最速での魔王城攻略の知らせが届く。 勇者一行はこれからたくさんの祝勝パーティに参加した後、故郷に凱旋するというが、それと同時に、パーティメンバーである聖女と女剣士、そして女魔術師の話も耳にすることになる。 戦いの昂りを鎮める役割も担うという三人は、戦いの後全員が重婚の認められた勇者の嫁になるということを知ったステラは思いを諦めようとするが、突然現れたリードは彼女に『ステラの身体《約束のお願い》』を迫って来て──? 誰がどう見ても両片思いな二人がお願いをきっかけに結ばれるまで──。

完結 辺境伯様に嫁いで半年、完全に忘れられているようです   

ヴァンドール
恋愛
実家でも忘れられた存在で 嫁いだ辺境伯様にも離れに追いやられ、それすら 忘れ去られて早、半年が過ぎました。

王子を身籠りました

青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。 王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。 再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

娼館で元夫と再会しました

無味無臭(不定期更新)
恋愛
公爵家に嫁いですぐ、寡黙な夫と厳格な義父母との関係に悩みホームシックにもなった私は、ついに耐えきれず離縁状を机に置いて嫁ぎ先から逃げ出した。 しかし実家に帰っても、そこに私の居場所はない。 連れ戻されてしまうと危惧した私は、自らの体を売って生計を立てることにした。 「シーク様…」 どうして貴方がここに? 元夫と娼館で再会してしまうなんて、なんという不運なの!

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています

藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。 結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。 聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。 侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。 ※全11話 2万字程度の話です。

余命わずかな私は、好きな人に愛を伝えて素っ気なくあしらわれる日々を楽しんでいる

ラム猫
恋愛
 王城の図書室で働くルーナは、見た目には全く分からない特殊な病により、余命わずかであった。悲観はせず、彼女はかねてより憧れていた冷徹な第一騎士団長アシェンに毎日愛を告白し、彼の困惑した反応を見ることを最後の人生の楽しみとする。アシェンは一貫してそっけない態度を取り続けるが、ルーナのひたむきな告白は、彼の無関心だった心に少しずつ波紋を広げていった。 ※『小説家になろう』様『カクヨム』様にも同じ作品を投稿しています ※全十七話で完結の予定でしたが、勝手ながら二話ほど追加させていただきます。公開は同時に行うので、完結予定日は変わりません。本編は十五話まで、その後は番外編になります。

処理中です...