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6 彼のためだけに鳴く小鳥 ★
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「お願……ハロルド、早く欲し……っ」
快楽に浮かんだ涙をこぼしながら、ツィリアは必死にハロルドの腕を掴んでねだる。
「だめだよ、ツィリア。今日は優しくしたいんだ。もっともっととろとろに蕩けてもらわないと」
「もう、充分……っ、あぁっ」
これ以上ないほどに敏感になった花芽を指先でそっと撫でられて、ツィリアは首を振る。
「そこだめ、声……出ちゃ……!」
「我慢しなくていいよと言いたいところだけど、ツィリアの可愛い声が聞かれたら困るもんね」
優しい声で意地悪に笑いながら、ハロルドの指先は止まらない。それどころか爪の先で引っ掻くように弾かれて、ツィリアは必死で口元を押さえた。優しくしたいだなんて、嘘だ。
「この部屋、防音はしっかりしてる方なんだけどね」
「んんっ、それでも無理……っ」
「じゃあ、頑張って堪えなきゃ、ツィリア」
耳元で笑い混じりに囁いたハロルドが、指先でぐりっと花芽を押しつぶすようにするから、ツィリアは押し殺した悲鳴をあげながら何度目かも分からない絶頂に押し上げられた。
「本当に可愛い、ツィリア。きみの声は、鳥の囀りみたいで大好きだよ」
はふはふと荒くなった呼吸を整えるツィリアを抱き寄せて、ハロルドはにっこりと笑った。そしてほとんど力の入らなくなったツィリアの脚を大きく広げると、その中心にゆっくりと自身を埋め込んでいく。
待ち望んだものをようやく与えられて、ツィリアは唇を噛んで必死に声を堪えながらもハロルドに抱きついた。
「あぁほら、噛んだらだめだ。声が漏れないように、キスしていようか」
噛みしめたせいで赤くなった箇所をそっと撫でたハロルドが、蕩けそうなほどの笑みを浮かべてツィリアに唇を重ねる。滑り込んできた舌に言葉を奪われて、だけどその代わりに頭の奥が痺れそうなほどの快楽をくれるから、ツィリアは夢中でハロルドの舌に応える。
何度も穿つように腰を打ちつけられて、時折くぐもった声を漏らしながらツィリアは、更に奥深く彼のものを受け入れるように強く抱きついた。
「ツィリア、愛してる。きみを守るから、ずっとここで俺のためだけに鳴いていて」
一度唇を離したハロルドが、吐息混じりに囁く。
「んんっ、私も愛してる……っ! ハロルドと一緒なら、何も怖くないわ」
同じように呼吸を整えながら囁き返すと、すぐそばにある緑の瞳が嬉しそうに細められた。同時に激しく突き上げられて、ツィリアは慌てて口をつぐむ。
「ひぁ……っ、んあ、っ……!」
声を堪えようとしているのに、呼吸のために口を開けた瞬間にハロルドがタイミングを合わせて揺さぶるから、抑えきれない声が唇から飛び出していく。
「ハロルド、キス……して」
声が漏れないように、キスで塞いで欲しい。そんな気持ちで訴えると、ハロルドが小さく唸った。
「本当に、可愛すぎるね、ツィリア」
「あ、……んんっ」
望み通り口づけられ、舌を絡められてツィリアはそれに応えるように自らの舌を差し出した。官能的なキスの甘さと、お腹の奥底までぴっちりと埋められる充足感にこれ以上ないほどの幸せを感じながら、ツィリアはそのまま押し流されそうな快楽の奔流に身を任せた。
快楽に浮かんだ涙をこぼしながら、ツィリアは必死にハロルドの腕を掴んでねだる。
「だめだよ、ツィリア。今日は優しくしたいんだ。もっともっととろとろに蕩けてもらわないと」
「もう、充分……っ、あぁっ」
これ以上ないほどに敏感になった花芽を指先でそっと撫でられて、ツィリアは首を振る。
「そこだめ、声……出ちゃ……!」
「我慢しなくていいよと言いたいところだけど、ツィリアの可愛い声が聞かれたら困るもんね」
優しい声で意地悪に笑いながら、ハロルドの指先は止まらない。それどころか爪の先で引っ掻くように弾かれて、ツィリアは必死で口元を押さえた。優しくしたいだなんて、嘘だ。
「この部屋、防音はしっかりしてる方なんだけどね」
「んんっ、それでも無理……っ」
「じゃあ、頑張って堪えなきゃ、ツィリア」
耳元で笑い混じりに囁いたハロルドが、指先でぐりっと花芽を押しつぶすようにするから、ツィリアは押し殺した悲鳴をあげながら何度目かも分からない絶頂に押し上げられた。
「本当に可愛い、ツィリア。きみの声は、鳥の囀りみたいで大好きだよ」
はふはふと荒くなった呼吸を整えるツィリアを抱き寄せて、ハロルドはにっこりと笑った。そしてほとんど力の入らなくなったツィリアの脚を大きく広げると、その中心にゆっくりと自身を埋め込んでいく。
待ち望んだものをようやく与えられて、ツィリアは唇を噛んで必死に声を堪えながらもハロルドに抱きついた。
「あぁほら、噛んだらだめだ。声が漏れないように、キスしていようか」
噛みしめたせいで赤くなった箇所をそっと撫でたハロルドが、蕩けそうなほどの笑みを浮かべてツィリアに唇を重ねる。滑り込んできた舌に言葉を奪われて、だけどその代わりに頭の奥が痺れそうなほどの快楽をくれるから、ツィリアは夢中でハロルドの舌に応える。
何度も穿つように腰を打ちつけられて、時折くぐもった声を漏らしながらツィリアは、更に奥深く彼のものを受け入れるように強く抱きついた。
「ツィリア、愛してる。きみを守るから、ずっとここで俺のためだけに鳴いていて」
一度唇を離したハロルドが、吐息混じりに囁く。
「んんっ、私も愛してる……っ! ハロルドと一緒なら、何も怖くないわ」
同じように呼吸を整えながら囁き返すと、すぐそばにある緑の瞳が嬉しそうに細められた。同時に激しく突き上げられて、ツィリアは慌てて口をつぐむ。
「ひぁ……っ、んあ、っ……!」
声を堪えようとしているのに、呼吸のために口を開けた瞬間にハロルドがタイミングを合わせて揺さぶるから、抑えきれない声が唇から飛び出していく。
「ハロルド、キス……して」
声が漏れないように、キスで塞いで欲しい。そんな気持ちで訴えると、ハロルドが小さく唸った。
「本当に、可愛すぎるね、ツィリア」
「あ、……んんっ」
望み通り口づけられ、舌を絡められてツィリアはそれに応えるように自らの舌を差し出した。官能的なキスの甘さと、お腹の奥底までぴっちりと埋められる充足感にこれ以上ないほどの幸せを感じながら、ツィリアはそのまま押し流されそうな快楽の奔流に身を任せた。
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