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……わたしにそう問われたウィリアム様は、驚くでもなく……
なぜか、ひどく冷めた目をしてわたしを見上げました。

「……なるほど。ルイスの言った通りだな」

「……!?」

これは……?やはりウィリアム様はあらかじめ、ルイスさんよりこのお話を聞いていたのでしょうか。
けれど、彼女の計画を知っていた……という、ニュアンスとは遠いような……

「どういう意味ですか……?」

「ルイスが言っていたんだ、ケリーティアはどうも、俺とルイスが仲良くしていることに腹を立てていると。領地のことも手伝いをしたいとルイスが申し出たのに、お前は、彼女が出来るわけがないと突っぱねたそうだな?」

「は……い……?」

……この方は何を言い出したのでしょう。いいえ、何を吹き込まれて来たというの?

有力地の方が行う手はずだった支援のことは、そもそも領民の方たちのためというだけでなく……
高台にあって直接の非難は逃れたものの、長く置いておけば湿度の増した土地によって常より早く傷んでしまうであろう作物を、通常よりも安価な値段で流通させるというもの……
ですから、ここでその策を途絶えさせてしまうことで困るのは、領民の方だけではないのに。

「……ルイスさんが領地のことを手伝ってくださると……そのお気持ちはありがたく思いますが……わたしは、それを彼女から聞いたことはございません……」

言葉を選びながら、ウィリアム様へと進言をします。
頭の中では、どうしてこのようなことに……という思いが渦巻いて……

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