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今この屋敷の中で、カテリィナの……カテリィナ達の企みを知るものは、いない筈でした。
彼女の協力者であり共犯者である人物たちは、皆外部から侯爵家に干渉をすることの出来る人間ばかり。
日常での協力がないことは不便でしたが、カテリィナにはそれでもやっていけるという自負があり、事実今まではそれで問題がなかったのですが……
ようやく第一夫人を追い出すことが出来た今になって、予想外のことが生まれてしまったのでした。
……とはいえカテリィナにとっては、ルナリーが居なくなろうが阻害されたまま邸に居座っていようが、どちらでもよいことではあったのです。
大事なことは、侯爵家の子供を妊娠した、と……そう周囲に告げて、その役割でもって侯爵家での居場所をゆるぎないものにすることが目的でした。
だというのに、今置かれている現状は…...当初の予定とはかけ離れているもので......
(一体何なの!?どこで間違ったっていうのよぉ……)
朝食の場からはそれとなく外されてしまい、何故なのかを訴える機会もなく……
そうして部屋に閉じ込められる割には、よく分からない仕事を言いつけられて、この寒空の中で外に出されようとしています。
それだけは阻止しなければならないといけないと、カテリィナは侯爵掛かりつけ医の名を出して外出は取りやめさせました。
外に出るわけにはいきません。もし外出の際に何か……例えばトラブルがあって、その時にカテリィナに何かよくない事が起こったとしたら。
彼女の協力者であり共犯者である人物たちは、皆外部から侯爵家に干渉をすることの出来る人間ばかり。
日常での協力がないことは不便でしたが、カテリィナにはそれでもやっていけるという自負があり、事実今まではそれで問題がなかったのですが……
ようやく第一夫人を追い出すことが出来た今になって、予想外のことが生まれてしまったのでした。
……とはいえカテリィナにとっては、ルナリーが居なくなろうが阻害されたまま邸に居座っていようが、どちらでもよいことではあったのです。
大事なことは、侯爵家の子供を妊娠した、と……そう周囲に告げて、その役割でもって侯爵家での居場所をゆるぎないものにすることが目的でした。
だというのに、今置かれている現状は…...当初の予定とはかけ離れているもので......
(一体何なの!?どこで間違ったっていうのよぉ……)
朝食の場からはそれとなく外されてしまい、何故なのかを訴える機会もなく……
そうして部屋に閉じ込められる割には、よく分からない仕事を言いつけられて、この寒空の中で外に出されようとしています。
それだけは阻止しなければならないといけないと、カテリィナは侯爵掛かりつけ医の名を出して外出は取りやめさせました。
外に出るわけにはいきません。もし外出の際に何か……例えばトラブルがあって、その時にカテリィナに何かよくない事が起こったとしたら。
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