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それだけではなく、場所ですらも、誰でも立ち入るようなことが出来る談話室でした。
姑がルナリーに素の……嫌味な口調と態度で接するようになった頃。
ザウダからも、屋敷での振る舞いを教えるという名目で夜に呼び出された事がありました。
ザウダの言う、一夜を同室で過ごしたというのも……
くどくどと長い話をされている内に夜は更に深まり、明け方になってソファへ座ったままルナリーがうたた寝してしまったというだけのこと。
扉は開け放してあり、そこには使用人が控えていて、それもうたた寝をしたのはほんの少しばかりの時……
ザウダはテーブルを挟んで向かいのソファへ腰掛けていました。
ルナリーが気付いた時も、何か二人で触れ合ったというような痕跡も衣服の乱れもひとつもありませんでした。
(あれはザウダ様からすると<同室して一夜を過ごした>というカウントなんですね……)
ルナリーからしてみれば、長い、同じことを繰り返されている話の最中に少しだけ寝てしまったと、それだけのことだったのですが。
そう考えている内に。
ルナリーは、嫌な予感が的中していることを感じました。
(ウソでしょう?まさかと思ったけど、この方……私が嫁いで来た時から、そういった行為に関する知識が変わってない……?)
カテリィナの大々的な宣言を聞いて、もしかして自分はからかわれていたのではないか?と思っていたルナリー。
(あの話が本当だったとしても嘘だとしても、厄介なことが待っていそうな……)
姑がルナリーに素の……嫌味な口調と態度で接するようになった頃。
ザウダからも、屋敷での振る舞いを教えるという名目で夜に呼び出された事がありました。
ザウダの言う、一夜を同室で過ごしたというのも……
くどくどと長い話をされている内に夜は更に深まり、明け方になってソファへ座ったままルナリーがうたた寝してしまったというだけのこと。
扉は開け放してあり、そこには使用人が控えていて、それもうたた寝をしたのはほんの少しばかりの時……
ザウダはテーブルを挟んで向かいのソファへ腰掛けていました。
ルナリーが気付いた時も、何か二人で触れ合ったというような痕跡も衣服の乱れもひとつもありませんでした。
(あれはザウダ様からすると<同室して一夜を過ごした>というカウントなんですね……)
ルナリーからしてみれば、長い、同じことを繰り返されている話の最中に少しだけ寝てしまったと、それだけのことだったのですが。
そう考えている内に。
ルナリーは、嫌な予感が的中していることを感じました。
(ウソでしょう?まさかと思ったけど、この方……私が嫁いで来た時から、そういった行為に関する知識が変わってない……?)
カテリィナの大々的な宣言を聞いて、もしかして自分はからかわれていたのではないか?と思っていたルナリー。
(あの話が本当だったとしても嘘だとしても、厄介なことが待っていそうな……)
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