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真実の表側
14 世界一幸せになるために
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( ヒュード一行 )
「 おいリーダー。あんな気味悪い化け物本当に手元に置くつもりかよ。 」
娼館にあるプライベートルームの中でメンバーの一人が言うと、ヒュードはプッ!と盛大に吹き出した。
「 ば~か!利用価値があるから今だけ置いておくに決まってんだろ~?
ちょ~っと面倒くさそうな事になりそうでな~。
稼ぐだけ稼いだら、他国に移動するつもりだから、その時に使う。 」
「 はぁぁぁぁ???!!!他国にっ!?
一体どういう事だよ!! 」
質問したメンバーの一人がヒュードの答えを聞いて、大声で反応すると、他のメンバー達もザワザワと騒ぎ出す。
ヒュードはそれを落ち着かせる様に、余裕そうな笑みを浮かべた。
「 まぁ、まぁ。ちょっとやばい女に手を出しちまってよ。
その女の持ち主は、今は他の国へ視察にいって帰って来るのは3ヶ月後らしいんだわ。
だからその時にちょっと……な?♡ 」
「 おい、ふざけんなよ!
俺達まで危ねぇことに巻き揉むんじゃねぇよ! 」
「 そうだそうだ!!
俺はズラからせてもらうからな。 」
怒りながらメンバー達は一斉に立ち上がったが、ヒュードは馬鹿にする様に笑いながら、手をヒラヒラさせて言った。
「 だ~か~らぁぁ~大丈夫だってぇ~。
そこであの化け物の出番って事だ。
知ってっか?【 腐色病 】に掛かったヤツの能力を。
昔、口説いた貴族の女が言ってたんだよなぁ~。 」
「 はぁ?言ってたって何を? 」
ジトっ……と胡散臭い目で見てくるメンバー達に向かってヒュードは変わらぬニヤついた顔で言う。
「 ” 人体実験をすると直ぐに人間の体は壊れてしまう。
【 腐色病 】の者がいたら……。 ” ってな。 」
「 ……意味がわからん。
だからどうしてそこで【 腐色病 】のヤツが出てくるんだ? 」
首を傾げるメンバーに対し、ヒュードは更に大きく口元を歪めて言った。
「 【 腐色病 】のヤツは、ジワジワと体が腐って死んでいくのは知ってるだろう?
その体は異常に丈夫らしくて、飲まず食わずでも、睡眠すらもなくても生きているそうだ。
しかも常人だったら即死の攻撃にも、どんな劇薬を飲んでも、罹ったら100%死んじまう伝染病でも死なない。
自殺して楽になる事すら許されずに、ゆっくりと自分の体が腐っていくのを最後まで見届けなきゃいけねぇ。
だから《 神罰の証明痕 》って名前が本当はついたらしいんだわ。
確かにおっかねぇ病気だよな! 」
ハハッ!と心底おかしそうに笑うヒュードだったが、他のメンバー達はその病気に罹った事を想像したのか青ざめている。
「 マジかよ……。じゃあ、もしかしてお前……。 」
ゴクッと喉を鳴らすメンバーを見てヒュードは、テーブルの上に置いてある肉の塊を手づかみで掴むと、そのままガブッ!と齧り付いた。
そしてゴリゴリと骨ごと噛み砕きゆっくり咀嚼すると、そのままゴクンッと大きな音を立てて飲み込む。
「 良いもんがタイミング良く見つかってよかったぜぇ~。
俺は世界一ついている男!
この世は力のあるヤツにとっては優し~い優し~い世界だよなぁ。
利用できる弱い道具はそこら中にいるからよぉ、俺は一生勝ち組!
このまま一気に上に上がって、世界一幸せな男になってやる。
────で?お前らはどうする?
ココを抜けて、もっと稼げる ” 幸せ ” な場所を新しく見つけるか? 」
「「「「 ………………。 」」」」
メンバー達はお互い顔を見合わせると、ヒュード同様ニヤッと口元を歪めて笑い、これから訪れるであろう ” 幸せ ” に乾杯するため、追加の酒を頼んだ。
「 おいリーダー。あんな気味悪い化け物本当に手元に置くつもりかよ。 」
娼館にあるプライベートルームの中でメンバーの一人が言うと、ヒュードはプッ!と盛大に吹き出した。
「 ば~か!利用価値があるから今だけ置いておくに決まってんだろ~?
ちょ~っと面倒くさそうな事になりそうでな~。
稼ぐだけ稼いだら、他国に移動するつもりだから、その時に使う。 」
「 はぁぁぁぁ???!!!他国にっ!?
一体どういう事だよ!! 」
質問したメンバーの一人がヒュードの答えを聞いて、大声で反応すると、他のメンバー達もザワザワと騒ぎ出す。
ヒュードはそれを落ち着かせる様に、余裕そうな笑みを浮かべた。
「 まぁ、まぁ。ちょっとやばい女に手を出しちまってよ。
その女の持ち主は、今は他の国へ視察にいって帰って来るのは3ヶ月後らしいんだわ。
だからその時にちょっと……な?♡ 」
「 おい、ふざけんなよ!
俺達まで危ねぇことに巻き揉むんじゃねぇよ! 」
「 そうだそうだ!!
俺はズラからせてもらうからな。 」
怒りながらメンバー達は一斉に立ち上がったが、ヒュードは馬鹿にする様に笑いながら、手をヒラヒラさせて言った。
「 だ~か~らぁぁ~大丈夫だってぇ~。
そこであの化け物の出番って事だ。
知ってっか?【 腐色病 】に掛かったヤツの能力を。
昔、口説いた貴族の女が言ってたんだよなぁ~。 」
「 はぁ?言ってたって何を? 」
ジトっ……と胡散臭い目で見てくるメンバー達に向かってヒュードは変わらぬニヤついた顔で言う。
「 ” 人体実験をすると直ぐに人間の体は壊れてしまう。
【 腐色病 】の者がいたら……。 ” ってな。 」
「 ……意味がわからん。
だからどうしてそこで【 腐色病 】のヤツが出てくるんだ? 」
首を傾げるメンバーに対し、ヒュードは更に大きく口元を歪めて言った。
「 【 腐色病 】のヤツは、ジワジワと体が腐って死んでいくのは知ってるだろう?
その体は異常に丈夫らしくて、飲まず食わずでも、睡眠すらもなくても生きているそうだ。
しかも常人だったら即死の攻撃にも、どんな劇薬を飲んでも、罹ったら100%死んじまう伝染病でも死なない。
自殺して楽になる事すら許されずに、ゆっくりと自分の体が腐っていくのを最後まで見届けなきゃいけねぇ。
だから《 神罰の証明痕 》って名前が本当はついたらしいんだわ。
確かにおっかねぇ病気だよな! 」
ハハッ!と心底おかしそうに笑うヒュードだったが、他のメンバー達はその病気に罹った事を想像したのか青ざめている。
「 マジかよ……。じゃあ、もしかしてお前……。 」
ゴクッと喉を鳴らすメンバーを見てヒュードは、テーブルの上に置いてある肉の塊を手づかみで掴むと、そのままガブッ!と齧り付いた。
そしてゴリゴリと骨ごと噛み砕きゆっくり咀嚼すると、そのままゴクンッと大きな音を立てて飲み込む。
「 良いもんがタイミング良く見つかってよかったぜぇ~。
俺は世界一ついている男!
この世は力のあるヤツにとっては優し~い優し~い世界だよなぁ。
利用できる弱い道具はそこら中にいるからよぉ、俺は一生勝ち組!
このまま一気に上に上がって、世界一幸せな男になってやる。
────で?お前らはどうする?
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「「「「 ………………。 」」」」
メンバー達はお互い顔を見合わせると、ヒュード同様ニヤッと口元を歪めて笑い、これから訪れるであろう ” 幸せ ” に乾杯するため、追加の酒を頼んだ。
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