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第五十章
1499 道になる
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( リーフ )
「 あ~最初は何をしようかな?
まずはレガーノにいる生意気な低位貴族達の家をジワジワ追い詰めてみようか。
汚らしい泥まみれの手を切り落としてやったら楽しいかもな~。
────いや、それともレガーノをモンスター共に襲わせて、何人生き残るか賭けようか!
その方が楽しそうだ! 」
リーフはゆっくりと目を開きニヤッと笑いながら、視線だけ俺の方へ向けた。
「 それに伯爵家の子息共は随分と使いやすそうだったな。
大司教の娘も少々痛い目に合わせれば簡単そうだ。
あぁ~早く自分の遊びやすい形に変えて遊びたい!!
────あ、後は目障りな王女をジワジワと追い詰めてやろう。
心の壊し方なんていくらでもあるからな。 」
リーフはその時の事を妄想しているのか、楽しみで楽しみで仕方がないといわんばかりにクスクス笑う。
そして突然、ダンスのターンをするようにクルリっと回って見せた。
「 一番国を腐敗させているのはアーサー派閥!
その筆頭とも言えるライトノア学院は真っ先に潰す。
そしてアーサー派閥を支持する奴らは────ククッ……。
” 呪災の卵 ” は、世界の嘆きの結晶だ。
探せばいくらでも見つかるからな?
忌々しい反乱分子は全て消して、世界を浄化してやるさ。 」
トンッ♬トンッ♬
軽快に踏まれるステップとターン。
優雅な動きでダンスを踊りだしたリーフは、突然ピタリと止まり、俺を睨みつけながら大きく口端を上げた。
「 英雄レオンハルトは────……そうだなぁ?
少しずつ少しずつ精神を破壊し……最後は世界の大罪人として教会の前で磔にしよう。
それで浄化の炎で生きたまま焼いてやれば、俺は偽の英雄を倒した本物の英雄だ。
ハハッ!!正義は我にあり!
レオンハルトは死に、俺は新たな世界の英雄に……っ!! 」
最後リーフは両手を組み、神に祈るポーズをする。
まるで完成された美しさを持つその光景に────……俺は大きなため息をついた。
” リーフ ” は何も変わらない。
何度生まれ変わっても、何度も死んでも。
何度も何度も ” 生 ” を得たとしても、たった一人で完結する世界の中で誰にも交わる事ができないから、何も……。
これが ” 悪 ” の持つ強大な力、進化の力の代償だ。
俺は無言でコキコキと首を鳴らし、そのままグッグッ!と腕を回したり、足を伸ばしたり準備運動を始めた。
すると、それを見たリーフは気に入らなさそうな表情を見せ、ピクリッと眉を上げる。
「 ……何をしている? 」
「 ん~……準備運動! 」
俺の答えを聞いたリーフは怪訝そうな顔をした後、直ぐに馬鹿にしたような顔をした。
「 あぁ、潔く消える前のか?
そんなモノは必要ないというのに、本当に愚かなヤツだな。
やはり醜い者の考える事は何も分からないな。 」
プッ!と吹き出すリーフを前に俺はマイペースに準備運動を終えると、ゆっくりと立ち上がり、リーフを正面から見つめる。
「 俺は本当に平凡な男で、君の様に突出しているモノは無いも持ってないんだ。
────だからきっと……人々を導く王様とか、何か偉大な事をなす英雄にはなれない。 」
「 ほぅ?よく分かっているじゃないか。
それは褒めてやるよ。 」
ニヤッと満足気に微笑むリーフだったが、俺が静かに拳を構えたのを見て、表情を失くした。
「 だから俺は、皆が自分の選びたい答えを選ぶための ” 道 ” になるよ。
まぁ、昔から未来を選んでいく若者の道を開くのは、先人の役目だしね。
皆が歩きたい道を邪魔するモノは、俺が全部ぶっ飛ばす。 」
「 ────はっ? 」
リーフは俺の言う事がイマイチ分からなかったらしく、ポカンと口を開いて固まってしまう。
だから俺はハッキリとリーフに言ってやった。
「 君は未来ある若者たちの邪魔をする邪魔なモノなんだ。
だからごちゃごちゃ言わずにさっさとかかってこい。
悪役対決といこうじゃないか。 」
「 ────っ!!ごっ、ゴミの分際でぇぇ────っ!!! 」
リーフは激昂し、美しい顔を歪めるとパチンッ!と指を弾く。
すると、俺の周囲に同時に3つの魔法陣が出現しそれぞれ別の属性魔法が俺に向かって放たれた。
<魔術騎士の資質>(先天スキル)
< 三重の魔法使い >
攻撃魔法の3つ同時発動を可能にできる特殊魔法型スキル。
ただし3つ以上の属性の適正、更にそれを可能にする魔力量と魔力操作、そして知力がなければ使えない
「 は──っはっはっ!!
偽物の大罪人は塵となって消えよっ! 」
ドンッ!!と音を立てて同時攻撃をする魔法を見て、高笑いするリーフ。
爆発の際に発生した煙は俺の姿を隠し、リーフはそのまま俺がいる場所を目掛けて、更に連続で魔法攻撃を仕掛けてくる。
パッ!パッ!パッ!!
周囲に走る雷の様なエフェクトに火柱、竜巻に渦潮の様な水の魔法攻撃と……流石は上級資質に天才と言われた事はある。
リーフは悪役に相応しい高い実力を確かに持っている様だ。
だが────────……。
────トンッ!
俺は全ての攻撃を軽々と避けて、リーフの背後へ着地する。
「 ────はっ?? 」
驚き後ろを振り返ろうとしたリーフの足を払ってやると、そのままリーフはバランスを崩した。
「 あ~最初は何をしようかな?
まずはレガーノにいる生意気な低位貴族達の家をジワジワ追い詰めてみようか。
汚らしい泥まみれの手を切り落としてやったら楽しいかもな~。
────いや、それともレガーノをモンスター共に襲わせて、何人生き残るか賭けようか!
その方が楽しそうだ! 」
リーフはゆっくりと目を開きニヤッと笑いながら、視線だけ俺の方へ向けた。
「 それに伯爵家の子息共は随分と使いやすそうだったな。
大司教の娘も少々痛い目に合わせれば簡単そうだ。
あぁ~早く自分の遊びやすい形に変えて遊びたい!!
────あ、後は目障りな王女をジワジワと追い詰めてやろう。
心の壊し方なんていくらでもあるからな。 」
リーフはその時の事を妄想しているのか、楽しみで楽しみで仕方がないといわんばかりにクスクス笑う。
そして突然、ダンスのターンをするようにクルリっと回って見せた。
「 一番国を腐敗させているのはアーサー派閥!
その筆頭とも言えるライトノア学院は真っ先に潰す。
そしてアーサー派閥を支持する奴らは────ククッ……。
” 呪災の卵 ” は、世界の嘆きの結晶だ。
探せばいくらでも見つかるからな?
忌々しい反乱分子は全て消して、世界を浄化してやるさ。 」
トンッ♬トンッ♬
軽快に踏まれるステップとターン。
優雅な動きでダンスを踊りだしたリーフは、突然ピタリと止まり、俺を睨みつけながら大きく口端を上げた。
「 英雄レオンハルトは────……そうだなぁ?
少しずつ少しずつ精神を破壊し……最後は世界の大罪人として教会の前で磔にしよう。
それで浄化の炎で生きたまま焼いてやれば、俺は偽の英雄を倒した本物の英雄だ。
ハハッ!!正義は我にあり!
レオンハルトは死に、俺は新たな世界の英雄に……っ!! 」
最後リーフは両手を組み、神に祈るポーズをする。
まるで完成された美しさを持つその光景に────……俺は大きなため息をついた。
” リーフ ” は何も変わらない。
何度生まれ変わっても、何度も死んでも。
何度も何度も ” 生 ” を得たとしても、たった一人で完結する世界の中で誰にも交わる事ができないから、何も……。
これが ” 悪 ” の持つ強大な力、進化の力の代償だ。
俺は無言でコキコキと首を鳴らし、そのままグッグッ!と腕を回したり、足を伸ばしたり準備運動を始めた。
すると、それを見たリーフは気に入らなさそうな表情を見せ、ピクリッと眉を上げる。
「 ……何をしている? 」
「 ん~……準備運動! 」
俺の答えを聞いたリーフは怪訝そうな顔をした後、直ぐに馬鹿にしたような顔をした。
「 あぁ、潔く消える前のか?
そんなモノは必要ないというのに、本当に愚かなヤツだな。
やはり醜い者の考える事は何も分からないな。 」
プッ!と吹き出すリーフを前に俺はマイペースに準備運動を終えると、ゆっくりと立ち上がり、リーフを正面から見つめる。
「 俺は本当に平凡な男で、君の様に突出しているモノは無いも持ってないんだ。
────だからきっと……人々を導く王様とか、何か偉大な事をなす英雄にはなれない。 」
「 ほぅ?よく分かっているじゃないか。
それは褒めてやるよ。 」
ニヤッと満足気に微笑むリーフだったが、俺が静かに拳を構えたのを見て、表情を失くした。
「 だから俺は、皆が自分の選びたい答えを選ぶための ” 道 ” になるよ。
まぁ、昔から未来を選んでいく若者の道を開くのは、先人の役目だしね。
皆が歩きたい道を邪魔するモノは、俺が全部ぶっ飛ばす。 」
「 ────はっ? 」
リーフは俺の言う事がイマイチ分からなかったらしく、ポカンと口を開いて固まってしまう。
だから俺はハッキリとリーフに言ってやった。
「 君は未来ある若者たちの邪魔をする邪魔なモノなんだ。
だからごちゃごちゃ言わずにさっさとかかってこい。
悪役対決といこうじゃないか。 」
「 ────っ!!ごっ、ゴミの分際でぇぇ────っ!!! 」
リーフは激昂し、美しい顔を歪めるとパチンッ!と指を弾く。
すると、俺の周囲に同時に3つの魔法陣が出現しそれぞれ別の属性魔法が俺に向かって放たれた。
<魔術騎士の資質>(先天スキル)
< 三重の魔法使い >
攻撃魔法の3つ同時発動を可能にできる特殊魔法型スキル。
ただし3つ以上の属性の適正、更にそれを可能にする魔力量と魔力操作、そして知力がなければ使えない
「 は──っはっはっ!!
偽物の大罪人は塵となって消えよっ! 」
ドンッ!!と音を立てて同時攻撃をする魔法を見て、高笑いするリーフ。
爆発の際に発生した煙は俺の姿を隠し、リーフはそのまま俺がいる場所を目掛けて、更に連続で魔法攻撃を仕掛けてくる。
パッ!パッ!パッ!!
周囲に走る雷の様なエフェクトに火柱、竜巻に渦潮の様な水の魔法攻撃と……流石は上級資質に天才と言われた事はある。
リーフは悪役に相応しい高い実力を確かに持っている様だ。
だが────────……。
────トンッ!
俺は全ての攻撃を軽々と避けて、リーフの背後へ着地する。
「 ────はっ?? 」
驚き後ろを振り返ろうとしたリーフの足を払ってやると、そのままリーフはバランスを崩した。
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