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第四十八章
1464 ふわふわした何か
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( ルーン )
ミチミチミチ~……!
11個の核を全て破壊された< ナイト・カゲロウ >が極限まで体を捻り、その捻れた体からは血の様な赤い液体がボタボタと滴り落ちる。
《 あ”あ”あ”ぁぁぁぁぁ~~ぁぁぁ~……!!! 》
そいつは酷い濁音混じりの声で鳴くと、他の肉人形達まで一斉に鳴き出し、次から次へと本体である< ナイト・カゲロウ >へ吸い寄せられていく。
「 げっ……っ! 」
「 な……なんだよ……あれ……。 」
ざわつく皆の前で、肉人形達はどんどんその捻れに巻き込まれていき、ボキボキ!!と嫌な音を立てながら本体の体に取り込まれていった。
────ゴクリ……。
自分の喉が音を立てた音を耳にしながら、恐ろしいその光景を睨みつける。
そしてその直後、捻れてしまった体がゆっくりと緩んでほどけていくと……白かった体は血に濡れたように真っ赤になっていて、体中にくっついていた内臓の集合した部分からは人の顔の様なモノがポコポコと大量に生えていた。
その姿は、まるでびっしりと生えたフジツボの様だ。
「 うげぇっ!!き、き、きもちわりぃぃぃ!!! 」
「 うわ~!僕、ああいう集まっている系の無理!! 」
レイドとサイモンが両腕を擦りながら叫ぶと、近くで見ているクルトとセリナもウゲッ!と顔を盛大に顰める。
「 お、恐らく気持ち悪くなっただけじゃないはずだ!
油断するなよ!セリナ! 」
「 お前こそ! 」
形状の変わった< ナイト・カゲロウ >に警戒を強めている様だ。
「 ……Sランクだもの。そう簡単にはいかないわね。 」
レナも同じくかなり警戒しているようで、いつもの様な余裕が感じられない。
アタイも杖をグッ!と強く握りしめ、フヨフヨと浮かぶナイト・カゲロウを睨みつけていると、内蔵部分についている顔の内4つが大きく盛り上がっていき、まるで本体から分離しようとする動きを見せた。
ギチチ~……っ……!!
────ぐちゃ……っ……。
……グチャ……グチャ……べちょっ……。
気味の悪い音を立てながら、とうとう本体から分離した肉の塊は、ボトッ……と地面に落ち、蠢きながらやがて人の手の様なモノが生え足が生え、巨大化していく。
「 な……なんだ、あれは……? 」
見上げる様な大きさに成長した4つの肉の塊達。
それを見上げ顔色を悪くしているフラン様が、ボソッと呟くと、クレア様が首を軽く横に倒した。
「 う~ん…… ” 人 ” ? 」
ゾッとするような言葉を否定しようと、その巨大な肉の塊達をジッと観察したが、確かに歪ながら人の形には見える。
10mを超える巨体、かつ皮膚はなく筋肉組織の様なモノがむき出しで、全体的に真っ赤なその姿は赤い巨人の様だ。
目はポッカリと黒い穴が開いていて、表情らしきものは見当たらないが……。
「 人────っていうには、無理がある外見なんだぜ……。 」
感情を感じ取れないその存在に恐怖しながら、攻撃してやろうと詠唱を開始した瞬間────……パッ!とソイツらが消えてしまった。
「 ────??!消えたぞ!! 」
「 いや、ボンヤリ見えるヤツもいる!!
それぞれ味方同士背後を見合え! 」
クルトとセリナが武器を構えたまま冷静に叫び、周りの生徒達に警戒を強める様に指示を出す。
「 ────!?……どうなってるんだ?
アタイには……一体以外の三体がボンヤリと見えるかも程度だぜ。 」
じっと目を凝らすと見えるのは、残像に近いその姿で……しかし、不思議な事にその見え方がバラバラだ。
ほとんど見えないくらいボンヤリな奴と、全く見えない奴、比較的ハッキリしている奴。
それに戸惑っているのはアタイだけではない様で、次々に動揺する声が聞こえてくる。
「 あれ……??今度は全部見えなくなったぞ? 」
「 えっ?三体ハッキリしたけど……? 」
「 まるで点滅する様にハッキリしない……。
これじゃあ、位置の特定が……! 」
全く一貫性がない主張に首を傾げながら、自分も同様にさっきまで見えていたはずの赤い巨人が消え、また現れを繰り返す現状に頭を抱えた。
「 一体どうなってるんだ!?
攻撃の性質を変えるだけじゃ~説明がつかないぜ! 」
「 ……確かにおかしいわ。
攻撃の性質が変わっている事は間違いなさそうだけど……それ以外にもものすごい速さで中身が変わっている感じ……。
リリアさん、何か分かる? 」
レナが険しい顔をしながらリリアに話を振ると、リリアはスキル< インビシブル・フィルター >で赤い巨人達を見渡す。
「 さっきから解析しているのですが、レナ先生と同じく中身全てが凄まじい速さで変わっている様に思えます。
これは多分、あの本体の新たな能力みたいですね。 」
リリアは汗を流しながら、余裕そうに浮かんでいるナイト・カゲロウを睨みつけた。
( 第二形態先天スキル )
< 偽物世界 >
その場に自分がいる限り発動し続ける自動オート型特殊フィールドスキル
幻影スキルの効果を極大UPさせる
( 第二形態先天スキル )
< イメージ・シャッフル >
偽物世界に存在する味方の攻撃の性質を、仲間内で自由にシャッフルする事ができる幻影系スキル
またお互いのステータスを共有化し、スキルも共有するので、攻撃は通りにくく高火力攻撃も可能にする
ミチミチミチ~……!
11個の核を全て破壊された< ナイト・カゲロウ >が極限まで体を捻り、その捻れた体からは血の様な赤い液体がボタボタと滴り落ちる。
《 あ”あ”あ”ぁぁぁぁぁ~~ぁぁぁ~……!!! 》
そいつは酷い濁音混じりの声で鳴くと、他の肉人形達まで一斉に鳴き出し、次から次へと本体である< ナイト・カゲロウ >へ吸い寄せられていく。
「 げっ……っ! 」
「 な……なんだよ……あれ……。 」
ざわつく皆の前で、肉人形達はどんどんその捻れに巻き込まれていき、ボキボキ!!と嫌な音を立てながら本体の体に取り込まれていった。
────ゴクリ……。
自分の喉が音を立てた音を耳にしながら、恐ろしいその光景を睨みつける。
そしてその直後、捻れてしまった体がゆっくりと緩んでほどけていくと……白かった体は血に濡れたように真っ赤になっていて、体中にくっついていた内臓の集合した部分からは人の顔の様なモノがポコポコと大量に生えていた。
その姿は、まるでびっしりと生えたフジツボの様だ。
「 うげぇっ!!き、き、きもちわりぃぃぃ!!! 」
「 うわ~!僕、ああいう集まっている系の無理!! 」
レイドとサイモンが両腕を擦りながら叫ぶと、近くで見ているクルトとセリナもウゲッ!と顔を盛大に顰める。
「 お、恐らく気持ち悪くなっただけじゃないはずだ!
油断するなよ!セリナ! 」
「 お前こそ! 」
形状の変わった< ナイト・カゲロウ >に警戒を強めている様だ。
「 ……Sランクだもの。そう簡単にはいかないわね。 」
レナも同じくかなり警戒しているようで、いつもの様な余裕が感じられない。
アタイも杖をグッ!と強く握りしめ、フヨフヨと浮かぶナイト・カゲロウを睨みつけていると、内蔵部分についている顔の内4つが大きく盛り上がっていき、まるで本体から分離しようとする動きを見せた。
ギチチ~……っ……!!
────ぐちゃ……っ……。
……グチャ……グチャ……べちょっ……。
気味の悪い音を立てながら、とうとう本体から分離した肉の塊は、ボトッ……と地面に落ち、蠢きながらやがて人の手の様なモノが生え足が生え、巨大化していく。
「 な……なんだ、あれは……? 」
見上げる様な大きさに成長した4つの肉の塊達。
それを見上げ顔色を悪くしているフラン様が、ボソッと呟くと、クレア様が首を軽く横に倒した。
「 う~ん…… ” 人 ” ? 」
ゾッとするような言葉を否定しようと、その巨大な肉の塊達をジッと観察したが、確かに歪ながら人の形には見える。
10mを超える巨体、かつ皮膚はなく筋肉組織の様なモノがむき出しで、全体的に真っ赤なその姿は赤い巨人の様だ。
目はポッカリと黒い穴が開いていて、表情らしきものは見当たらないが……。
「 人────っていうには、無理がある外見なんだぜ……。 」
感情を感じ取れないその存在に恐怖しながら、攻撃してやろうと詠唱を開始した瞬間────……パッ!とソイツらが消えてしまった。
「 ────??!消えたぞ!! 」
「 いや、ボンヤリ見えるヤツもいる!!
それぞれ味方同士背後を見合え! 」
クルトとセリナが武器を構えたまま冷静に叫び、周りの生徒達に警戒を強める様に指示を出す。
「 ────!?……どうなってるんだ?
アタイには……一体以外の三体がボンヤリと見えるかも程度だぜ。 」
じっと目を凝らすと見えるのは、残像に近いその姿で……しかし、不思議な事にその見え方がバラバラだ。
ほとんど見えないくらいボンヤリな奴と、全く見えない奴、比較的ハッキリしている奴。
それに戸惑っているのはアタイだけではない様で、次々に動揺する声が聞こえてくる。
「 あれ……??今度は全部見えなくなったぞ? 」
「 えっ?三体ハッキリしたけど……? 」
「 まるで点滅する様にハッキリしない……。
これじゃあ、位置の特定が……! 」
全く一貫性がない主張に首を傾げながら、自分も同様にさっきまで見えていたはずの赤い巨人が消え、また現れを繰り返す現状に頭を抱えた。
「 一体どうなってるんだ!?
攻撃の性質を変えるだけじゃ~説明がつかないぜ! 」
「 ……確かにおかしいわ。
攻撃の性質が変わっている事は間違いなさそうだけど……それ以外にもものすごい速さで中身が変わっている感じ……。
リリアさん、何か分かる? 」
レナが険しい顔をしながらリリアに話を振ると、リリアはスキル< インビシブル・フィルター >で赤い巨人達を見渡す。
「 さっきから解析しているのですが、レナ先生と同じく中身全てが凄まじい速さで変わっている様に思えます。
これは多分、あの本体の新たな能力みたいですね。 」
リリアは汗を流しながら、余裕そうに浮かんでいるナイト・カゲロウを睨みつけた。
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< 偽物世界 >
その場に自分がいる限り発動し続ける自動オート型特殊フィールドスキル
幻影スキルの効果を極大UPさせる
( 第二形態先天スキル )
< イメージ・シャッフル >
偽物世界に存在する味方の攻撃の性質を、仲間内で自由にシャッフルする事ができる幻影系スキル
またお互いのステータスを共有化し、スキルも共有するので、攻撃は通りにくく高火力攻撃も可能にする
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