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第四十二章
1354 いつもの……?
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( リーフ )
現在のレオンと違うのは、今より高い身長くらいだろうか?
今から3年後のレオンの姿が、今、俺の目の前にある。
今どういう状況下かも忘れて、ボンヤリとレオンハルトを見上げた。
心が壊れた孤高の英雄、レオンハルト……。
ずっと憧れていた人が……こんな近くに……!!
ひたすら感動!────していたのだか…………。
どうにもレオンハルトの表情がおかしいというか……。
「 …………????ん~??? 」
心が壊れた孤高の……????
レオンハルトは、なんだかそうとは見えない様子で、それはそれは幸せそうな様子で微笑みかけてくる。
「 ────あぁ、それとも一から世界を創りますか?
リーフ様の望む世界を。
その方がてっとり早いですね。
今ある ” 世界 ” を全て壊して、遊びやすい形に……。 」
そう言って微笑み続けるレオンハルトを見て……俺は思った。
────あれ?いつものレオンだそ?コレ
相変わらずの奴隷の模範解答に、斜め宇宙へジェット噴射発現の数々……。
こんな夢の中にまで現れて……っ!
嘆かわしさにヨヨヨ……と泣きながら、俺はレオンのお高い鼻をキュムっ!と摘んだ。
「 こらっ!レオ~ン!!
粘土じゃないんだから、世界はそんなに簡単に作れないよ!
だから今ある形を皆で削っていくしかないんだ。
俺はこの世界がなくなるまで皆と一緒に悩みながら削っていくよ。
沢山ある選択肢の中から自分の選びたい答えを必死に選んで、最後まで。
それが楽しいんだから、人生は。 」
鼻を摘まれてしまったレオンは、キョトンとした顔をした後、やっぱり幸せそうに笑って、一瞬で今のレオンの姿に変わる。
「 そうですか。
つまり ” 今あるおもちゃが壊れるまで遊びたい ” と……そういう事ですね? 」
また話の内容がどっかに飛んでった!
相変わらずの謎思考に、俺は額に手を当てヤレヤレとため息をつく。
おもちゃなど、今の話の中でどこにあったのか……??
それはレオンの頭の中でしか分からないが……まぁ、少なくともおもちゃは壊れるまで長く使うのは鉄則である。
勿体ないから。
「 そうそう!おもちゃは長く大事に使おうね! 」
「 なるほど。分かりました。 」
レオンは、レオンなりに納得したらしく、コクリと頷いた後、スッ……と上を向く。
何となくその視線を追いかけて上を見たが、特に何もない白い空間が広がっているだけであった。
「 レオンどうし────……。 」
「 じゃあアレは、リーフ様が楽しむのに邪魔なモノですね。 」
レオンは、今までの幸せそうな笑みとは一転。
感情がストンと消え失せ、それなのに口の端だけが上がっているという……ちょっと不気味な笑みを浮かべてポツリと呟く。
「 ???? 」
声が小さ過ぎてよく聞こえなかったので、聞き返そうとしたその時────レオンは突然、腰に差したレイピアを引き抜くと、そのままそれを上に向かって投げつけた。
────────ザクッ!!!!!
するとレイピアは白い空間に刺さり、まるで蜘蛛の巣の様に、白い空間全体がひび割れる。
それと同時に────物凄く大きな悲鳴がまた空間中に響いた。
その悲鳴の振動のせいか?
更に亀裂は大きくなり上に大きな大穴が開いたので、自然とそちらへ視線を向けると────……なんとそこから超巨大な人間の目玉がこちらを覗いていた。
「 ひっ……ひぇっ!!!!!! 」
とにかくめちゃくちゃデカくて真っ赤に充血している目玉に、流石にたまげてその場に尻もちをついてしまう
その目はギョロッ!と動くと、先ほどから微動だにしていないレオンを明確な殺意を持って睨みつけた。
《 おのれおのれおのれおのれぇぇぇぇぇぇぇぇ────────!!!!!
お前さえ……お前さえ生まれてこなければっ……消えさえすれば……っ!!
” 正しい ” 世界を壊すなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!! 》
まるで呪いの言葉の様に放たれた憎しみと怒りに満ちた声に、頭はガンガンと痛む。
お、お前って……もしかしてレオンの事???
慌ててレオンを見上げると、こんな心底ゾッとする様な声なのに……レオンはいつも通りの無表情。
全く動じていない。
「 …………。 」
……うん、大丈夫そう。
でもそれでも心配で声を掛けようとしたが、レオンは突然消えてしまった。
「 ────!!??一体どこにっ!!? 」
慌てて探して上を見上げると、なんとレオンは、レイピアが刺さっている所の前に逆さまの状態で立っていた。
「 ────レオンっ!! 」
俺が叫ぶと、レオンはそのレイピアを引き抜き、巨大な目玉が覗く大穴のところまでトンッと飛ぶ。
そして────……なんのためらいもなく、その巨大な目をレイピアで一気に切り裂いた。
《 ギィヤ゙アァァ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”────────────!!!!!!! 》
大地震でも起きたかの様な大きな地鳴りと揺れと共に大きな悲鳴が聞こえ、横に大きく切り裂かれた目からはドロドロとした黒い液体が雨のように下へと落ちてくる。
勿論俺の方にも落ちてきたので、慌てて手でガードしようとしたが、不思議な事に、俺を中心とした半径1kmくらいの場所は不自然な感じでその黒い雨は降らない様だ。
よく目を凝らして周りを見ると、薄い透明な魔力の膜が俺を中心として張られていて……どうやらレオンが結界でも張ってくれたらしい。
「 レオン……。 」
俺は直ぐにまた上を見上げると、その目からは絶えず黒い水が流れていて、それをレオンは俺からみたら逆さまのまま、黙って見下ろしている。
現在のレオンと違うのは、今より高い身長くらいだろうか?
今から3年後のレオンの姿が、今、俺の目の前にある。
今どういう状況下かも忘れて、ボンヤリとレオンハルトを見上げた。
心が壊れた孤高の英雄、レオンハルト……。
ずっと憧れていた人が……こんな近くに……!!
ひたすら感動!────していたのだか…………。
どうにもレオンハルトの表情がおかしいというか……。
「 …………????ん~??? 」
心が壊れた孤高の……????
レオンハルトは、なんだかそうとは見えない様子で、それはそれは幸せそうな様子で微笑みかけてくる。
「 ────あぁ、それとも一から世界を創りますか?
リーフ様の望む世界を。
その方がてっとり早いですね。
今ある ” 世界 ” を全て壊して、遊びやすい形に……。 」
そう言って微笑み続けるレオンハルトを見て……俺は思った。
────あれ?いつものレオンだそ?コレ
相変わらずの奴隷の模範解答に、斜め宇宙へジェット噴射発現の数々……。
こんな夢の中にまで現れて……っ!
嘆かわしさにヨヨヨ……と泣きながら、俺はレオンのお高い鼻をキュムっ!と摘んだ。
「 こらっ!レオ~ン!!
粘土じゃないんだから、世界はそんなに簡単に作れないよ!
だから今ある形を皆で削っていくしかないんだ。
俺はこの世界がなくなるまで皆と一緒に悩みながら削っていくよ。
沢山ある選択肢の中から自分の選びたい答えを必死に選んで、最後まで。
それが楽しいんだから、人生は。 」
鼻を摘まれてしまったレオンは、キョトンとした顔をした後、やっぱり幸せそうに笑って、一瞬で今のレオンの姿に変わる。
「 そうですか。
つまり ” 今あるおもちゃが壊れるまで遊びたい ” と……そういう事ですね? 」
また話の内容がどっかに飛んでった!
相変わらずの謎思考に、俺は額に手を当てヤレヤレとため息をつく。
おもちゃなど、今の話の中でどこにあったのか……??
それはレオンの頭の中でしか分からないが……まぁ、少なくともおもちゃは壊れるまで長く使うのは鉄則である。
勿体ないから。
「 そうそう!おもちゃは長く大事に使おうね! 」
「 なるほど。分かりました。 」
レオンは、レオンなりに納得したらしく、コクリと頷いた後、スッ……と上を向く。
何となくその視線を追いかけて上を見たが、特に何もない白い空間が広がっているだけであった。
「 レオンどうし────……。 」
「 じゃあアレは、リーフ様が楽しむのに邪魔なモノですね。 」
レオンは、今までの幸せそうな笑みとは一転。
感情がストンと消え失せ、それなのに口の端だけが上がっているという……ちょっと不気味な笑みを浮かべてポツリと呟く。
「 ???? 」
声が小さ過ぎてよく聞こえなかったので、聞き返そうとしたその時────レオンは突然、腰に差したレイピアを引き抜くと、そのままそれを上に向かって投げつけた。
────────ザクッ!!!!!
するとレイピアは白い空間に刺さり、まるで蜘蛛の巣の様に、白い空間全体がひび割れる。
それと同時に────物凄く大きな悲鳴がまた空間中に響いた。
その悲鳴の振動のせいか?
更に亀裂は大きくなり上に大きな大穴が開いたので、自然とそちらへ視線を向けると────……なんとそこから超巨大な人間の目玉がこちらを覗いていた。
「 ひっ……ひぇっ!!!!!! 」
とにかくめちゃくちゃデカくて真っ赤に充血している目玉に、流石にたまげてその場に尻もちをついてしまう
その目はギョロッ!と動くと、先ほどから微動だにしていないレオンを明確な殺意を持って睨みつけた。
《 おのれおのれおのれおのれぇぇぇぇぇぇぇぇ────────!!!!!
お前さえ……お前さえ生まれてこなければっ……消えさえすれば……っ!!
” 正しい ” 世界を壊すなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!! 》
まるで呪いの言葉の様に放たれた憎しみと怒りに満ちた声に、頭はガンガンと痛む。
お、お前って……もしかしてレオンの事???
慌ててレオンを見上げると、こんな心底ゾッとする様な声なのに……レオンはいつも通りの無表情。
全く動じていない。
「 …………。 」
……うん、大丈夫そう。
でもそれでも心配で声を掛けようとしたが、レオンは突然消えてしまった。
「 ────!!??一体どこにっ!!? 」
慌てて探して上を見上げると、なんとレオンは、レイピアが刺さっている所の前に逆さまの状態で立っていた。
「 ────レオンっ!! 」
俺が叫ぶと、レオンはそのレイピアを引き抜き、巨大な目玉が覗く大穴のところまでトンッと飛ぶ。
そして────……なんのためらいもなく、その巨大な目をレイピアで一気に切り裂いた。
《 ギィヤ゙アァァ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”────────────!!!!!!! 》
大地震でも起きたかの様な大きな地鳴りと揺れと共に大きな悲鳴が聞こえ、横に大きく切り裂かれた目からはドロドロとした黒い液体が雨のように下へと落ちてくる。
勿論俺の方にも落ちてきたので、慌てて手でガードしようとしたが、不思議な事に、俺を中心とした半径1kmくらいの場所は不自然な感じでその黒い雨は降らない様だ。
よく目を凝らして周りを見ると、薄い透明な魔力の膜が俺を中心として張られていて……どうやらレオンが結界でも張ってくれたらしい。
「 レオン……。 」
俺は直ぐにまた上を見上げると、その目からは絶えず黒い水が流れていて、それをレオンは俺からみたら逆さまのまま、黙って見下ろしている。
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