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第三十七章
1175 戦闘開始!
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( リゼル )
「 ────< ピエロ・グリム・リーパー >!!
数年前に聖兵士団の大部隊を全滅させたヤツかっ!! 」
その外見と特徴からそれに気づき、おぞましいその姿を睨みつけた。
すると兄は汗を掻きながらも不敵に笑う。
「 ……まさに因縁の相手ってわけか。
凄いな……何千、何万人もの重なり合って強い感情が、中でグルグル回ってる。
こいつはここで倒さないと、大変な事になるね。
────全員配置につけっ!!
俺とリゼル、前衛班は、光属性または聖属性魔力の準備っ!!
後衛班は【 聖歌魔法 】を開始せよ!! 」
「「「「 ────────はっ!!! 」」」」
【 聖歌魔法 】
光属性又は聖属性魔力を持った神官系の上級魔法
魔力を歌に乗せる事で、同属性にはステータスUP効果と様々なバフ効果を、反属性にはステータスDOWNと様々なデバフを掛け、そのHPを徐々に削っていく事ができる
その強さは属性魔力値の強さと魔力量に比例し、同時詠唱する人数が多ければ多いほど効果は高くなる
兄の命令に、全員が一瞬で動き、まずは【 聖歌魔法 】が開始される。
すると耳に心地よい何十層にも重なった美しい歌声が届き、それにより自分のステータスが大幅にUPした事を感じると、隣にいる兄がスキルを発動した。
<聖愛師の資質>(ユニーク固有スキル)
< 愛の包容 >
自身を中心としたバトルフィールドにおいて、一定以下の精神汚染度を持ち、かつ勇敢、正義、慈愛、根性が一定以上の者に発動する特殊強化系スキル
ステータスを大UP、かつ光属性を聖属性へ進化させ、元々聖属性を持つ者にはその属性を更に強く強化する事ができる
また同フィールド内にいる反属性の者に対してはステータスDOWNと、状態異常攻撃の成功率、攻撃の回避率を大幅DOWNさせる
(発現条件)
一定以上の聖属性魔力、魔力、魔力操作、愛の経験値、人助けの経験値、心の共感度を持つこと
一定以下の精神汚染度である事
一定回数以上の精神攻撃を経験値、それを見事に跳ね返す事
「 どうやら神様は俺達の見方らしい。
ここで迎え撃つ相手が俺達でなかったら、沢山の犠牲者が出ちゃう所だったね。
準備はいいかい?リゼル。 」
「 ────はっ!誰に言ってんだ?
俺はとっくに準備満タンだっつーの! 」
俺がそう答えた瞬間、俺と兄は同時に飛び出し、ピエロ野郎に槍とレイピアの尽き攻撃を仕掛ける。
しかし、それに対し奴はあっさりと剣を握った腕でその攻撃を受け止め、そのまま怒涛の剣攻撃を仕掛けてきた。
────キンッ!!
ガキンっ!!!
俺と兄はそれを受け流しつつ、攻め入ろうとしたのだが、その合間合間に闇属性魔法まで打ってくるため、全く攻めきれず。
しかし他の前衛団員たちも攻撃に加わり、流石のピエロ野郎も防ぎきれないか!と思った、その時────……。
「 全員離れろっ!!! 」
当然ハッ!とした様子の兄が叫んできたため、全員が一斉に後方へ飛ぶ。
するとその瞬間、ピエロ野郎の足元に巨大な魔法陣が現れ、ドンッ!!!と凄まじい黒い炎の柱が空に向かって立ち、凄まじい勢いで燃え始めた。
「 ────っなっ!!! 」
ピエロ野郎も巻き込む黒い炎の柱。
自分の体ごと俺達を丸焦げにするつもりだったのか!!
( ユニーク個体名 ) 【 不死の死霊王 】
( モンスター資質 ) 【 絶生霊 】
( 先天スキル )
< 死黒柱 >
自身のを中心として ” 生 ” の定義を持つ存在の体を獄炎の黒い炎で焼き尽くす、範囲型の闇属性攻撃魔法
黒い柱の炎の中で、ピエロ野郎はピンピンしていて、俺達を見てニヤ~と笑った。
それにゾッとして青ざめている団員達を他所に、兄は地面に手を当てスキルを発動する。
<聖愛師の資質>(ユニーク固有スキル)
< 束縛する愛の鎖 >
聖属性魔力で作られた光の鎖を作り出し、相手を捕縛する拘束系スキル
捕縛と同時に相手の能力もDOWNさせ、更にHPをジワジワと奪い取る効果付き
自身の聖属性魔力量によりその強度が、魔力操作によりその操作性が決まり、体験した愛の種類の数だけ、同時に出現させることができる
(発現条件)
一定以上の聖属性魔力、魔力、魔力操作、愛情を他者から受け取った経験値を持つこと
一定回数以上嫉妬、憎しみ、悲しみを共感し、その経験を持つ者たちを救済した経験値を持つこと
一定種類以上の ” 愛 ” に分類される感情を向けられる経験値を持つこと
ピエロ野郎の足元から多数の光の鎖が飛び出し、その体に巻き付き動きを封じると、後方に控えていた仲間達が一斉にスキルを放つ。
( 合体スキル )
< 光の粛清 >
光属性又は聖属性魔法を持つ者達5人以上で発動可能な攻撃スキル
巨大な光の槍にて敵を貫く
総合属性魔力値が高い程、その威力は大きくなる
バチバチッ!!!!
白い雷の塊の様な巨大な光の槍は、ピエロ野郎の前に現れると、そのまま一気にピエロ野郎の体を一気に貫いた。
その威力によって周りには砂ホコリが立ち、視界は一気に不良に。
「 少しはダメージが通ったのか……? 」
俺が片手で顔を覆いながらそう呟くと、突然砂ホコリの中からヤツが一瞬で飛び出してきて、後衛班の仲間たちの元へ。
「 ────なっ!!! 」
「 う、うわぁぁぁぁ────!!! 」
突然目の前に現れたヤツに、後方の団員達は悲鳴を上げたが、ピエロ野郎は気にすることなく剣を大きく横に振る。
結果──────後衛班達の全員の上半身と下半身は真っ二つに斬り裂かれ、大量の血が上に向かって噴水の様に吹き出した。
「 ────< ピエロ・グリム・リーパー >!!
数年前に聖兵士団の大部隊を全滅させたヤツかっ!! 」
その外見と特徴からそれに気づき、おぞましいその姿を睨みつけた。
すると兄は汗を掻きながらも不敵に笑う。
「 ……まさに因縁の相手ってわけか。
凄いな……何千、何万人もの重なり合って強い感情が、中でグルグル回ってる。
こいつはここで倒さないと、大変な事になるね。
────全員配置につけっ!!
俺とリゼル、前衛班は、光属性または聖属性魔力の準備っ!!
後衛班は【 聖歌魔法 】を開始せよ!! 」
「「「「 ────────はっ!!! 」」」」
【 聖歌魔法 】
光属性又は聖属性魔力を持った神官系の上級魔法
魔力を歌に乗せる事で、同属性にはステータスUP効果と様々なバフ効果を、反属性にはステータスDOWNと様々なデバフを掛け、そのHPを徐々に削っていく事ができる
その強さは属性魔力値の強さと魔力量に比例し、同時詠唱する人数が多ければ多いほど効果は高くなる
兄の命令に、全員が一瞬で動き、まずは【 聖歌魔法 】が開始される。
すると耳に心地よい何十層にも重なった美しい歌声が届き、それにより自分のステータスが大幅にUPした事を感じると、隣にいる兄がスキルを発動した。
<聖愛師の資質>(ユニーク固有スキル)
< 愛の包容 >
自身を中心としたバトルフィールドにおいて、一定以下の精神汚染度を持ち、かつ勇敢、正義、慈愛、根性が一定以上の者に発動する特殊強化系スキル
ステータスを大UP、かつ光属性を聖属性へ進化させ、元々聖属性を持つ者にはその属性を更に強く強化する事ができる
また同フィールド内にいる反属性の者に対してはステータスDOWNと、状態異常攻撃の成功率、攻撃の回避率を大幅DOWNさせる
(発現条件)
一定以上の聖属性魔力、魔力、魔力操作、愛の経験値、人助けの経験値、心の共感度を持つこと
一定以下の精神汚染度である事
一定回数以上の精神攻撃を経験値、それを見事に跳ね返す事
「 どうやら神様は俺達の見方らしい。
ここで迎え撃つ相手が俺達でなかったら、沢山の犠牲者が出ちゃう所だったね。
準備はいいかい?リゼル。 」
「 ────はっ!誰に言ってんだ?
俺はとっくに準備満タンだっつーの! 」
俺がそう答えた瞬間、俺と兄は同時に飛び出し、ピエロ野郎に槍とレイピアの尽き攻撃を仕掛ける。
しかし、それに対し奴はあっさりと剣を握った腕でその攻撃を受け止め、そのまま怒涛の剣攻撃を仕掛けてきた。
────キンッ!!
ガキンっ!!!
俺と兄はそれを受け流しつつ、攻め入ろうとしたのだが、その合間合間に闇属性魔法まで打ってくるため、全く攻めきれず。
しかし他の前衛団員たちも攻撃に加わり、流石のピエロ野郎も防ぎきれないか!と思った、その時────……。
「 全員離れろっ!!! 」
当然ハッ!とした様子の兄が叫んできたため、全員が一斉に後方へ飛ぶ。
するとその瞬間、ピエロ野郎の足元に巨大な魔法陣が現れ、ドンッ!!!と凄まじい黒い炎の柱が空に向かって立ち、凄まじい勢いで燃え始めた。
「 ────っなっ!!! 」
ピエロ野郎も巻き込む黒い炎の柱。
自分の体ごと俺達を丸焦げにするつもりだったのか!!
( ユニーク個体名 ) 【 不死の死霊王 】
( モンスター資質 ) 【 絶生霊 】
( 先天スキル )
< 死黒柱 >
自身のを中心として ” 生 ” の定義を持つ存在の体を獄炎の黒い炎で焼き尽くす、範囲型の闇属性攻撃魔法
黒い柱の炎の中で、ピエロ野郎はピンピンしていて、俺達を見てニヤ~と笑った。
それにゾッとして青ざめている団員達を他所に、兄は地面に手を当てスキルを発動する。
<聖愛師の資質>(ユニーク固有スキル)
< 束縛する愛の鎖 >
聖属性魔力で作られた光の鎖を作り出し、相手を捕縛する拘束系スキル
捕縛と同時に相手の能力もDOWNさせ、更にHPをジワジワと奪い取る効果付き
自身の聖属性魔力量によりその強度が、魔力操作によりその操作性が決まり、体験した愛の種類の数だけ、同時に出現させることができる
(発現条件)
一定以上の聖属性魔力、魔力、魔力操作、愛情を他者から受け取った経験値を持つこと
一定回数以上嫉妬、憎しみ、悲しみを共感し、その経験を持つ者たちを救済した経験値を持つこと
一定種類以上の ” 愛 ” に分類される感情を向けられる経験値を持つこと
ピエロ野郎の足元から多数の光の鎖が飛び出し、その体に巻き付き動きを封じると、後方に控えていた仲間達が一斉にスキルを放つ。
( 合体スキル )
< 光の粛清 >
光属性又は聖属性魔法を持つ者達5人以上で発動可能な攻撃スキル
巨大な光の槍にて敵を貫く
総合属性魔力値が高い程、その威力は大きくなる
バチバチッ!!!!
白い雷の塊の様な巨大な光の槍は、ピエロ野郎の前に現れると、そのまま一気にピエロ野郎の体を一気に貫いた。
その威力によって周りには砂ホコリが立ち、視界は一気に不良に。
「 少しはダメージが通ったのか……? 」
俺が片手で顔を覆いながらそう呟くと、突然砂ホコリの中からヤツが一瞬で飛び出してきて、後衛班の仲間たちの元へ。
「 ────なっ!!! 」
「 う、うわぁぁぁぁ────!!! 」
突然目の前に現れたヤツに、後方の団員達は悲鳴を上げたが、ピエロ野郎は気にすることなく剣を大きく横に振る。
結果──────後衛班達の全員の上半身と下半身は真っ二つに斬り裂かれ、大量の血が上に向かって噴水の様に吹き出した。
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