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第二十六章
855 モルト、ニール始動
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( ニール )
「 専属聖兵士、かつ伯爵家の者としてソフィア様と公爵家のリーフ様を置いておめおめ逃げる事などできぬ! 」
「 はんっ!相手にとって不服はねぇ!
こんな楽しいお祭り、獣人としては見逃せねぇよ! 」
「 ・・全員ぶっ倒す・・楽しみ・・ 」
「 玉の輿に乗るにはぁ~時に大きな賭けにも乗らないとね♡ 」
「 兄さん・・。
一人生き残った所で、その生には何の価値もありませんから。
なら全員でハッピーエンド、目指してみるしかないと思っています。 」
アゼリアさん、レイド、メルちゃん、そしてサイモンとリリアも次々と自身の強い決意を語ると、カルパスさんは困った様に微笑んだ後、俺達に向かって深々と頭を下げた。
「 ならば、どうか君たちの力を貸して頂きたい。
本来君たちに頼むべき事ではないのだが、今この場で高い実力を持っていて、更に自由に動けるのは君たちだけなのです。
今、街に置いてある ” 聖浄結石 ”
あれはエドワード様が置いたモノで間違いありません。
いざとなれば王の許可なしに強制発動するつもりでしょう。
彼らも計画がだいぶ遅れている様で焦っているみたいですから。 」
思った通り、街にある ” 聖浄結石 ” はエドワード様が用意したもので間違いないらしい。
なら、やはり俺達がすべき事は一つ。
「 じゃあ、やっぱりそれを俺達が手分けにて壊せばいいって事っすね!
それを守っている敵の情報を教えて欲しいっす! 」
グッ!と拳を握ってそう言うと、カルパスさんは頭を上げゆっくりと俺達の顔を一人一人見回すと、” 聖浄結石 ” を守っている奴らについての情報を事細やかに説明しだした。
そこまで思い出した後、改めて目の前で激昂している男をに見つけた。
元は王都の冒険者ギルドに所属していたCクラス冒険者< ゲイル >
パーティー名【 絶炎のスネーク 】
資質は【 拳圧師 】
拳から放たれる攻撃は非常に強力で、更にスピード強化系のスキル< 跳躍陣 >などを駆使して突っ込んでくる、いわゆるイノシシタイプの高火力型の前衛だ。
「 モルト、準備は良いっすか? 」
「 言われるまでもない。行くぞ。 」
モルトは魔力を纏った手で地面にソッ・・と手を置いた。
< 造花師の資質 > ( ユニーク固有スキル )
< フラワー・ユートピア >
自身を中心としたフィールド内の土を魔力を含む土壌に変える事ができる変異型スキル。
それによりそのフィールド内の花や作物、土属性の魔法、スキルなど土の恩恵を受ける能力は飛躍的にレベルがUPする。
フィールドの広さは魔力の、土の品質は魔力操作、土に触れた経験値、体力によって決定する。
(発現条件)
一定以上の魔力、魔力操作、土に触れた経験値を持つこと
一定種類以上の花又は作物を育てた経験があること、かつ土属性の魔法を一定時間以上使い続ける事
モルトの発動したスキルにより広場一帯の地面に魔力が宿ると、それに気づいたゲイルはハッと鼻で笑って立ち上がった。
「 なんだぁ~?今から土遊びでもする気かよ?
これ、農業系のスキルじゃねぇか。
お前ら底辺の生産系資質が、俺みてぇなゴリゴリの戦闘職に敵うわけねぇだろうが、舐めやがって。
いますぐぶっ殺してやんよ!! 」
ゲイルはスキル< 跳躍陣 >を出現させ、足元に現れた小さな魔法陣をダンッ!と踏みしめると、ものすごいスピードでこちらに向かって飛んできたーーーが・・
俺の方がスキル発動が早い!
「 舐めてんのはそっちっすよ!生産職を舐めるな!! 」
ゲイルの拳が俺に届く前に、地面から巨大な何かが飛び出してきてゲイルの拳を軽々と受け止めた。
< 獣畜師の資質 > ( ユニーク固有スキル )
< アニマル・ゴーレム >
動物やモンスターなど生物をモチーフにしたゴーレムを作製する事ができる。
思い入れが強ければ強いほど品質は向上する。
さらにその動物やモンスターの能力を完全コピーかつ、それに対しての想いの強さによってパワーUP&新たな能力を取得する事もできる。
進化型スキル
(発現条件)
一定以上魔力値、魔力操作を持つこと
一定以上の生物との触れ合いの経験値、それに伴った感情値、生物に関する知識、全感情ゲージ値を持つこと
一定回数以上、土属性魔法を使用した戦闘を経験すること
地面から飛び出してきたのは巨大な盾の様なモノが前面についている< 大盾・エレファント >のゴーレムだ。
「 ぐあぁぁぁぁーーーーーっ!!! 」
その盾に拳を打ってしまったゲイルは、そのあまりの硬さによって拳に大ダメージを受け、大きな悲鳴を上げながら後ろに下がる。
< 大盾エレファント >
全長10m程の象型Fランクモンスター。
顔を覆うように前面についている巨大なイボが大きな盾に見える事からそう名付けられた。
性格は温厚で大人しく人にとっては無害だが、防御力が恐ろしく強く、特に正面からの攻撃はAランクモンスターからの攻撃も防ぐと言われている。
「 専属聖兵士、かつ伯爵家の者としてソフィア様と公爵家のリーフ様を置いておめおめ逃げる事などできぬ! 」
「 はんっ!相手にとって不服はねぇ!
こんな楽しいお祭り、獣人としては見逃せねぇよ! 」
「 ・・全員ぶっ倒す・・楽しみ・・ 」
「 玉の輿に乗るにはぁ~時に大きな賭けにも乗らないとね♡ 」
「 兄さん・・。
一人生き残った所で、その生には何の価値もありませんから。
なら全員でハッピーエンド、目指してみるしかないと思っています。 」
アゼリアさん、レイド、メルちゃん、そしてサイモンとリリアも次々と自身の強い決意を語ると、カルパスさんは困った様に微笑んだ後、俺達に向かって深々と頭を下げた。
「 ならば、どうか君たちの力を貸して頂きたい。
本来君たちに頼むべき事ではないのだが、今この場で高い実力を持っていて、更に自由に動けるのは君たちだけなのです。
今、街に置いてある ” 聖浄結石 ”
あれはエドワード様が置いたモノで間違いありません。
いざとなれば王の許可なしに強制発動するつもりでしょう。
彼らも計画がだいぶ遅れている様で焦っているみたいですから。 」
思った通り、街にある ” 聖浄結石 ” はエドワード様が用意したもので間違いないらしい。
なら、やはり俺達がすべき事は一つ。
「 じゃあ、やっぱりそれを俺達が手分けにて壊せばいいって事っすね!
それを守っている敵の情報を教えて欲しいっす! 」
グッ!と拳を握ってそう言うと、カルパスさんは頭を上げゆっくりと俺達の顔を一人一人見回すと、” 聖浄結石 ” を守っている奴らについての情報を事細やかに説明しだした。
そこまで思い出した後、改めて目の前で激昂している男をに見つけた。
元は王都の冒険者ギルドに所属していたCクラス冒険者< ゲイル >
パーティー名【 絶炎のスネーク 】
資質は【 拳圧師 】
拳から放たれる攻撃は非常に強力で、更にスピード強化系のスキル< 跳躍陣 >などを駆使して突っ込んでくる、いわゆるイノシシタイプの高火力型の前衛だ。
「 モルト、準備は良いっすか? 」
「 言われるまでもない。行くぞ。 」
モルトは魔力を纏った手で地面にソッ・・と手を置いた。
< 造花師の資質 > ( ユニーク固有スキル )
< フラワー・ユートピア >
自身を中心としたフィールド内の土を魔力を含む土壌に変える事ができる変異型スキル。
それによりそのフィールド内の花や作物、土属性の魔法、スキルなど土の恩恵を受ける能力は飛躍的にレベルがUPする。
フィールドの広さは魔力の、土の品質は魔力操作、土に触れた経験値、体力によって決定する。
(発現条件)
一定以上の魔力、魔力操作、土に触れた経験値を持つこと
一定種類以上の花又は作物を育てた経験があること、かつ土属性の魔法を一定時間以上使い続ける事
モルトの発動したスキルにより広場一帯の地面に魔力が宿ると、それに気づいたゲイルはハッと鼻で笑って立ち上がった。
「 なんだぁ~?今から土遊びでもする気かよ?
これ、農業系のスキルじゃねぇか。
お前ら底辺の生産系資質が、俺みてぇなゴリゴリの戦闘職に敵うわけねぇだろうが、舐めやがって。
いますぐぶっ殺してやんよ!! 」
ゲイルはスキル< 跳躍陣 >を出現させ、足元に現れた小さな魔法陣をダンッ!と踏みしめると、ものすごいスピードでこちらに向かって飛んできたーーーが・・
俺の方がスキル発動が早い!
「 舐めてんのはそっちっすよ!生産職を舐めるな!! 」
ゲイルの拳が俺に届く前に、地面から巨大な何かが飛び出してきてゲイルの拳を軽々と受け止めた。
< 獣畜師の資質 > ( ユニーク固有スキル )
< アニマル・ゴーレム >
動物やモンスターなど生物をモチーフにしたゴーレムを作製する事ができる。
思い入れが強ければ強いほど品質は向上する。
さらにその動物やモンスターの能力を完全コピーかつ、それに対しての想いの強さによってパワーUP&新たな能力を取得する事もできる。
進化型スキル
(発現条件)
一定以上魔力値、魔力操作を持つこと
一定以上の生物との触れ合いの経験値、それに伴った感情値、生物に関する知識、全感情ゲージ値を持つこと
一定回数以上、土属性魔法を使用した戦闘を経験すること
地面から飛び出してきたのは巨大な盾の様なモノが前面についている< 大盾・エレファント >のゴーレムだ。
「 ぐあぁぁぁぁーーーーーっ!!! 」
その盾に拳を打ってしまったゲイルは、そのあまりの硬さによって拳に大ダメージを受け、大きな悲鳴を上げながら後ろに下がる。
< 大盾エレファント >
全長10m程の象型Fランクモンスター。
顔を覆うように前面についている巨大なイボが大きな盾に見える事からそう名付けられた。
性格は温厚で大人しく人にとっては無害だが、防御力が恐ろしく強く、特に正面からの攻撃はAランクモンスターからの攻撃も防ぐと言われている。
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