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第二十五章
842 良かった良かった
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( リーフ )
呆然とそう呟いている間にも、突然光り輝いたあげ玉の身体はめきょめきょと音を立て一回りくらい大きくなっていき、そしてーーー
何と黄色いボディは真っ白ボディへと変化していった。
あばばばば・・・!!?
その変化をオロオロと見守っていたのだが、やがて光は収まっていきスキルボードからその文字が消えると代わりに新たな文字が追加される。
『 モンスター資質:< 戦闘鳥 >は< 聖騎士王鳥 >へと進化しました。 』
< 聖騎士王鳥 >
一定以上の攻撃力、体力、スピード、根性、忠誠心、努力値を持ち、それが種族限界値を越える事、そして絶対的な ” 死 ” の状況からの生還を果たす事で進化可能となる。
全てのステータスが(極)UP。
全ての状態異常耐性が(極)になり、また攻撃の全てに< 闘心属性 >がつく
し、資質が進化した!!?
何とあげ玉は死にかけた事で進化条件を満たし資質が変化した様だ。
言葉を失いながら呆然としていると、突然黒みつがプルプル震えだし白い豆電球の様にピカピカピカ~と光りだす。
???
黒みつの喜びの新しいバリエーション??
そう思って点滅している黒みつを見ているとーーー何とまたしても頭の中にビーーッ!ビーーっ!!という警戒音がしてステータスボードが出現した。
『 ユニーク個体名:孤独のブラックスライム、モンスター資質:< 聖王スライム >は進化条件を満たしました。 これより進化を開始します。 』
ええええーーーっ!!!??
ス、スライムも進化するの??
赤いボールを持ってモンスター達を捕まえる某有名ゲームを思い出しながら、呆然と光り輝く黒みつを見つめていると・・
やがてその光は徐々に収まり黒みつの身体はいつもよりピカピカの黒曜石の様な輝きボディーへと変化した。
「 ????! 」
キランキランなNEWボディーを手にした黒みつ。
ステータスボードにフッと視線を向けると、あげ玉同様資質が変化しているのが分かった。
『 モンスター資質:< 聖王スライム >は< 聖魔王スライム >へと進化しました。 』
< 聖魔王スライム >
絶対的な孤独と絶対的な愛情を経験し、更に一定以上の神の感謝を受け取る事で進化可能となる
全てのステータスが(極)UP。
全ての状態異常耐性が(極)になり、また全魔法属性の適応を得て合成も可能。
「 ・・・・。 」
そろそろ俺の鳥さん頭がキャパオーバー。
進化して体が白くなったand光沢が増し増しな二人をポカンと見つめていると、またしてもあげ玉のステータスボードがビーーッ!ビーーッ!!と鳴り出した。
もう慣れたもんだと思いながらそちらに視線を向けると、今度は加護の種類が変化した様だ。
< 聖王スライムの加護 ⇒ 聖魔王スライムの加護 >
スキル< ” 家族・愛 ” >で家族認定した者のみ授かる事ができる加護。
呪い無効、更にHP自動修復(大)
物理、魔法耐性がプラスされる
・・うちの子達凄くない?
突然牙を剥く急激な成長期にもはや笑うしかない。
ホタホタ~と笑う俺の前で、普通にお昼寝から目覚めたかの様な軽い感じのあげ玉がクワァァ~と大あくび。
更に何事もなかったかの様にムックリ起き上がると、そのまま俺の襟元を掴み自身の背に乗せ、黒みつは俺の頭にぴょんっと乗る。
そしてあげ玉はタンタンっ!とものすごいスピードで空に駆け上がり、襲い来る飛行型モンスター達を軽く足で蹴散らしながら、もう元通りの厚さに戻ってしまった黒い蝶の真上まで一瞬で移動した。
「 ーーー!!もう完全回復しているのか・・
くそ~渾身の一撃だったのに。 」
グググッ・・と悔しげに眉を寄せたその時、トンッと気配も感じさせずに後ろに誰かが乗り込んできて、背中が暖かいモノに包まれる。
「 レオン! 」
「 ただいま戻りました、リーフ様。 」
後ろにペトッとくっついてきたのはレオンで、特に先程と変わりなくいつも通りの様子であった。
「 ライキーさん、大丈夫だった? 」
直ぐにそう尋ねるとレオンはコクリと頷く。
「 はい。うだうだと煩かったですが、リーフ様の伝言を伝えたら大人しくなりましたよ。 」
ライキーさんが無事教会に避難してくれた様で俺はホッと胸を撫で下ろし、そして直ぐにあげ玉と黒みつに起こった事をレオンに伝えた。
「 ライキーさんを送り届けてくれてありがとう、レオン。
それでね、ちょっと聞いておくれよ!あげ玉と黒みつがものすごいパワーアップしたんだよ!
俺、凄くびっくりしてーーーー 」
「 そうなんですか、良かったですね。 」
” 今日はいい天気らしいよ ”
” そうなんですか、良かったですね。 ”
そんな日常会話並にあっさりと終わってしまった会話。
そのお陰で俺のキャパオーバーした脳みそは落ち着きをすっかり取り戻す。
びっくりしたけど強くなって良かった!
それで思考は落ち着き、俺はあげ玉と黒みつを纏めてギューーッと抱きしめた。
呆然とそう呟いている間にも、突然光り輝いたあげ玉の身体はめきょめきょと音を立て一回りくらい大きくなっていき、そしてーーー
何と黄色いボディは真っ白ボディへと変化していった。
あばばばば・・・!!?
その変化をオロオロと見守っていたのだが、やがて光は収まっていきスキルボードからその文字が消えると代わりに新たな文字が追加される。
『 モンスター資質:< 戦闘鳥 >は< 聖騎士王鳥 >へと進化しました。 』
< 聖騎士王鳥 >
一定以上の攻撃力、体力、スピード、根性、忠誠心、努力値を持ち、それが種族限界値を越える事、そして絶対的な ” 死 ” の状況からの生還を果たす事で進化可能となる。
全てのステータスが(極)UP。
全ての状態異常耐性が(極)になり、また攻撃の全てに< 闘心属性 >がつく
し、資質が進化した!!?
何とあげ玉は死にかけた事で進化条件を満たし資質が変化した様だ。
言葉を失いながら呆然としていると、突然黒みつがプルプル震えだし白い豆電球の様にピカピカピカ~と光りだす。
???
黒みつの喜びの新しいバリエーション??
そう思って点滅している黒みつを見ているとーーー何とまたしても頭の中にビーーッ!ビーーっ!!という警戒音がしてステータスボードが出現した。
『 ユニーク個体名:孤独のブラックスライム、モンスター資質:< 聖王スライム >は進化条件を満たしました。 これより進化を開始します。 』
ええええーーーっ!!!??
ス、スライムも進化するの??
赤いボールを持ってモンスター達を捕まえる某有名ゲームを思い出しながら、呆然と光り輝く黒みつを見つめていると・・
やがてその光は徐々に収まり黒みつの身体はいつもよりピカピカの黒曜石の様な輝きボディーへと変化した。
「 ????! 」
キランキランなNEWボディーを手にした黒みつ。
ステータスボードにフッと視線を向けると、あげ玉同様資質が変化しているのが分かった。
『 モンスター資質:< 聖王スライム >は< 聖魔王スライム >へと進化しました。 』
< 聖魔王スライム >
絶対的な孤独と絶対的な愛情を経験し、更に一定以上の神の感謝を受け取る事で進化可能となる
全てのステータスが(極)UP。
全ての状態異常耐性が(極)になり、また全魔法属性の適応を得て合成も可能。
「 ・・・・。 」
そろそろ俺の鳥さん頭がキャパオーバー。
進化して体が白くなったand光沢が増し増しな二人をポカンと見つめていると、またしてもあげ玉のステータスボードがビーーッ!ビーーッ!!と鳴り出した。
もう慣れたもんだと思いながらそちらに視線を向けると、今度は加護の種類が変化した様だ。
< 聖王スライムの加護 ⇒ 聖魔王スライムの加護 >
スキル< ” 家族・愛 ” >で家族認定した者のみ授かる事ができる加護。
呪い無効、更にHP自動修復(大)
物理、魔法耐性がプラスされる
・・うちの子達凄くない?
突然牙を剥く急激な成長期にもはや笑うしかない。
ホタホタ~と笑う俺の前で、普通にお昼寝から目覚めたかの様な軽い感じのあげ玉がクワァァ~と大あくび。
更に何事もなかったかの様にムックリ起き上がると、そのまま俺の襟元を掴み自身の背に乗せ、黒みつは俺の頭にぴょんっと乗る。
そしてあげ玉はタンタンっ!とものすごいスピードで空に駆け上がり、襲い来る飛行型モンスター達を軽く足で蹴散らしながら、もう元通りの厚さに戻ってしまった黒い蝶の真上まで一瞬で移動した。
「 ーーー!!もう完全回復しているのか・・
くそ~渾身の一撃だったのに。 」
グググッ・・と悔しげに眉を寄せたその時、トンッと気配も感じさせずに後ろに誰かが乗り込んできて、背中が暖かいモノに包まれる。
「 レオン! 」
「 ただいま戻りました、リーフ様。 」
後ろにペトッとくっついてきたのはレオンで、特に先程と変わりなくいつも通りの様子であった。
「 ライキーさん、大丈夫だった? 」
直ぐにそう尋ねるとレオンはコクリと頷く。
「 はい。うだうだと煩かったですが、リーフ様の伝言を伝えたら大人しくなりましたよ。 」
ライキーさんが無事教会に避難してくれた様で俺はホッと胸を撫で下ろし、そして直ぐにあげ玉と黒みつに起こった事をレオンに伝えた。
「 ライキーさんを送り届けてくれてありがとう、レオン。
それでね、ちょっと聞いておくれよ!あげ玉と黒みつがものすごいパワーアップしたんだよ!
俺、凄くびっくりしてーーーー 」
「 そうなんですか、良かったですね。 」
” 今日はいい天気らしいよ ”
” そうなんですか、良かったですね。 ”
そんな日常会話並にあっさりと終わってしまった会話。
そのお陰で俺のキャパオーバーした脳みそは落ち着きをすっかり取り戻す。
びっくりしたけど強くなって良かった!
それで思考は落ち着き、俺はあげ玉と黒みつを纏めてギューーッと抱きしめた。
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