734 / 1,315
第二十一章
719 お付き合い
しおりを挟む
( リーフ )
「 そんな脅迫や脅しは俺には通用しないぞ!
そもそもこのリーフ様がレオンごとき相手に逃げると思っているのかな~?んん~? 」
言ってごらん?と言わんばかりに耳を近づけると、レオンはプルプルと小さく首を振ったので俺は満足そうに頷いた。
「 そうそう、分かればよろしい!
で、何だっけ?・・あ、そうそうレオンはちょっと独占欲がムキムキすぎるから、強いのは腕力だけにしておこう。
それにね~レオンの見えている範囲内って森の中のゴマ粒なんだよ。
そこまでは大丈夫かな~? 」
大人しくなった今がチャンスとばかりに、俺は怒涛の反撃開始。
反抗期への復讐は、子供が全てを吐き出してからすべし。
チクチクネチネチと反撃を開始せよ、だ。
ねっ!と強く同意する様に問いかけると、レオンはガガーン!とショックを受けた様だが、弱々しくコクリと頷く。
そうそう、レオンの視野は狭い。
ホントにホントにそれぐらいしかない。
ズバッと言われてショックを受けるレオンに、おぅ・・と憐れみを込めた目を向けたが、俺は悪の帝王リーフ・フォン・メルンブルク・・
そびえ建つスカイツリーが如く英雄に立ち塞がる!
「 そしてゴマ粒レオンが落ちてる森は俺のモノ!
レオンは俺の縄張りの中で逆に俺に自由を与えられている立場なんだよ。
そこをきちんと理解しない悪い子は、レオンの大好きなアヒルさんと一緒にフォアグラにしちゃうぞ~?
一歩も動かさず食べ物を与え続けて食べちゃうぞ~。 」
とにかくそんなマッスルな独占欲では即通報されてしまうので今すぐ辞めよう。
そして自分の視野が狭い事を自覚してもらおう。
ここはもう一脅し!ーーと言わんばかりにペロロ~ンと舌なめずりをして恐怖を演出すると、レオンはビクッ!!と体を震わせた後、じわじわと顔を赤らめていく。
フォアグラを作る残酷な過程を思い出し恐怖したのかもしれない。
俺は怯えているレオンをポポーーンとベッドの上に放り投げた後、ベッドの近くのテーブルへとスタスタ歩いていきふわふわがついた耳かきを手に取る。
そしてそれを持ってムクッと上半身を起こしたレオンに近づき、毛の部分でレオンの鼻先をくすぐった。
「 さぁ、自分の立場が分かったかな~?俺の勝ち!
だからレオン君は俺の縄張り内で大人し~く!健全なお付き合いをしようね。 」
「 ?!!つ、付き合う・・っ??!
~~っ!!は、はいっ! 」
ペカ~!と光り輝く様な笑顔。
更に真っ赤か~な顔で返事をするレオンに、これだけきつく言っておけば流石にストーカーはしないだろうと思いホッと胸を撫で下ろす。
俺の可愛いレオンが危うく犯罪者になるところだった。
とりあえず機嫌もコロッと直ったところを見ると、” 俺はレオンの好きなものに対して引いてないよ! ” ということがちゃんと伝わったようなので一段落。
そのためそろそろご所望の耳かきをして寝よ~とベッドに座ったのだが、レオンはモソモソ~と座っている俺に近づき、覆いかぶさる様にくっついてきた。
耳かきするなら膝に頭を乗せるんだよ~と教える前にレオンがコソコソと耳元で喋りだす。
「 お付き合いできたら次は結婚ですね。
俺が一番それに近いって事ですよね?今はまだ俺だけですよね?
・・まぁ仮に他の候補者が名乗り上げても直ぐにいなくなりますけど。 」
お付き合いイコール結婚はちょっと極端な気がしないでもない??
イマイチ世の中の常識に疎い俺に断言はできないが、一応の流れは伝えておいた方がいいかと、迷いながら口を出す。
「 まぁ、お付き合いは、要は大会なんかで例えると一次選考通過くらいじゃないかな?
そこからは長い期間を掛けて更に選考されて、満を持しての二次選考・・婚約だね。
そして様々な試練を乗り越え優勝・・結婚ーーってところかな?
まぁ、だいたい二次選考までいけば優勝できると思うよ。 」
俺は前世そこで落選したけど~。
しかし余計な事は言うまいとお口チェックしていると、レオンはなるほど!といった様子で頷いた。
「 なるほど・・。急に結婚はできないのですね。
お金の他にも考える事がこんなにあるとは・・。
では引き続きお金を渡しつつ、次は婚約を目指して頑張ればいいのですね。 」
「 そうそう。お金は必要だけど、お金だけでもないんだ、人生ってやつは。
お互い頑張ろう。 」
お金も魅力の一つ!
だが、お金だけではそれが無くなった時捨てられてしまう。
魅力は沢山作るべし!
好きになってもらうには多大な努力が必要・・!
プリリ~ンと揺れるマリンさんのおっぱいを思い出してゴッ!!と燃えていると、レオンが急にモジモジ体を揺らしながらボソボソ~っと呟いた。
「 あの・・結婚の前に婚約が必要なのは分かりました・・。
愛し合うのは結婚の後なのも分かっています。
では・・その・・キスは・・いつ・・どこでするのでしょうか? 」
「 そんな脅迫や脅しは俺には通用しないぞ!
そもそもこのリーフ様がレオンごとき相手に逃げると思っているのかな~?んん~? 」
言ってごらん?と言わんばかりに耳を近づけると、レオンはプルプルと小さく首を振ったので俺は満足そうに頷いた。
「 そうそう、分かればよろしい!
で、何だっけ?・・あ、そうそうレオンはちょっと独占欲がムキムキすぎるから、強いのは腕力だけにしておこう。
それにね~レオンの見えている範囲内って森の中のゴマ粒なんだよ。
そこまでは大丈夫かな~? 」
大人しくなった今がチャンスとばかりに、俺は怒涛の反撃開始。
反抗期への復讐は、子供が全てを吐き出してからすべし。
チクチクネチネチと反撃を開始せよ、だ。
ねっ!と強く同意する様に問いかけると、レオンはガガーン!とショックを受けた様だが、弱々しくコクリと頷く。
そうそう、レオンの視野は狭い。
ホントにホントにそれぐらいしかない。
ズバッと言われてショックを受けるレオンに、おぅ・・と憐れみを込めた目を向けたが、俺は悪の帝王リーフ・フォン・メルンブルク・・
そびえ建つスカイツリーが如く英雄に立ち塞がる!
「 そしてゴマ粒レオンが落ちてる森は俺のモノ!
レオンは俺の縄張りの中で逆に俺に自由を与えられている立場なんだよ。
そこをきちんと理解しない悪い子は、レオンの大好きなアヒルさんと一緒にフォアグラにしちゃうぞ~?
一歩も動かさず食べ物を与え続けて食べちゃうぞ~。 」
とにかくそんなマッスルな独占欲では即通報されてしまうので今すぐ辞めよう。
そして自分の視野が狭い事を自覚してもらおう。
ここはもう一脅し!ーーと言わんばかりにペロロ~ンと舌なめずりをして恐怖を演出すると、レオンはビクッ!!と体を震わせた後、じわじわと顔を赤らめていく。
フォアグラを作る残酷な過程を思い出し恐怖したのかもしれない。
俺は怯えているレオンをポポーーンとベッドの上に放り投げた後、ベッドの近くのテーブルへとスタスタ歩いていきふわふわがついた耳かきを手に取る。
そしてそれを持ってムクッと上半身を起こしたレオンに近づき、毛の部分でレオンの鼻先をくすぐった。
「 さぁ、自分の立場が分かったかな~?俺の勝ち!
だからレオン君は俺の縄張り内で大人し~く!健全なお付き合いをしようね。 」
「 ?!!つ、付き合う・・っ??!
~~っ!!は、はいっ! 」
ペカ~!と光り輝く様な笑顔。
更に真っ赤か~な顔で返事をするレオンに、これだけきつく言っておけば流石にストーカーはしないだろうと思いホッと胸を撫で下ろす。
俺の可愛いレオンが危うく犯罪者になるところだった。
とりあえず機嫌もコロッと直ったところを見ると、” 俺はレオンの好きなものに対して引いてないよ! ” ということがちゃんと伝わったようなので一段落。
そのためそろそろご所望の耳かきをして寝よ~とベッドに座ったのだが、レオンはモソモソ~と座っている俺に近づき、覆いかぶさる様にくっついてきた。
耳かきするなら膝に頭を乗せるんだよ~と教える前にレオンがコソコソと耳元で喋りだす。
「 お付き合いできたら次は結婚ですね。
俺が一番それに近いって事ですよね?今はまだ俺だけですよね?
・・まぁ仮に他の候補者が名乗り上げても直ぐにいなくなりますけど。 」
お付き合いイコール結婚はちょっと極端な気がしないでもない??
イマイチ世の中の常識に疎い俺に断言はできないが、一応の流れは伝えておいた方がいいかと、迷いながら口を出す。
「 まぁ、お付き合いは、要は大会なんかで例えると一次選考通過くらいじゃないかな?
そこからは長い期間を掛けて更に選考されて、満を持しての二次選考・・婚約だね。
そして様々な試練を乗り越え優勝・・結婚ーーってところかな?
まぁ、だいたい二次選考までいけば優勝できると思うよ。 」
俺は前世そこで落選したけど~。
しかし余計な事は言うまいとお口チェックしていると、レオンはなるほど!といった様子で頷いた。
「 なるほど・・。急に結婚はできないのですね。
お金の他にも考える事がこんなにあるとは・・。
では引き続きお金を渡しつつ、次は婚約を目指して頑張ればいいのですね。 」
「 そうそう。お金は必要だけど、お金だけでもないんだ、人生ってやつは。
お互い頑張ろう。 」
お金も魅力の一つ!
だが、お金だけではそれが無くなった時捨てられてしまう。
魅力は沢山作るべし!
好きになってもらうには多大な努力が必要・・!
プリリ~ンと揺れるマリンさんのおっぱいを思い出してゴッ!!と燃えていると、レオンが急にモジモジ体を揺らしながらボソボソ~っと呟いた。
「 あの・・結婚の前に婚約が必要なのは分かりました・・。
愛し合うのは結婚の後なのも分かっています。
では・・その・・キスは・・いつ・・どこでするのでしょうか? 」
101
お気に入りに追加
1,993
あなたにおすすめの小説
聖女召喚!……って俺、男〜しかも兵士なんだけど?
バナナ男さん
BL
主人公の現在暮らす世界は化け物に蹂躙された地獄の様な世界であった。
嘘か誠かむかしむかしのお話、世界中を黒い雲が覆い赤い雨が降って生物を化け物に変えたのだとか。
そんな世界で兵士として暮らす大樹は突然見知らぬ場所に召喚され「 世界を救って下さい、聖女様 」と言われるが、俺男〜しかも兵士なんだけど??
異世界の王子様( 最初結構なクズ、後に溺愛、執着 )✕ 強化された平凡兵士( ノンケ、チート )
途中少々無理やり的な表現ありなので注意して下さいませm(。≧Д≦。)m
名前はどうか気にしないで下さい・・
勇者パーティーハーレム!…の荷物番の俺の話
バナナ男さん
BL
突然異世界に召喚された普通の平凡アラサーおじさん< 山野 石郎 >改め【 イシ 】
世界を救う勇者とそれを支えし美少女戦士達の勇者パーティーの中・・俺の能力、ゼロ!あるのは訳の分からない< 覗く >という能力だけ。
これは、ちょっとしたおじさんイジメを受けながらもマイペースに旅に同行する荷物番のおじさんと、世界最強の力を持った勇者様のお話。
無気力、性格破綻勇者様 ✕ 平凡荷物番のおじさんのBLです。
不憫受けが書きたくて書いてみたのですが、少々意地悪な場面がありますので、どうかそういった表現が苦手なお方はご注意ください_○/|_ 土下座!
【完結済】(無自覚)妖精に転生した僕は、騎士の溺愛に気づかない。
キノア9g
BL
完結済。騎士エリオット視点を含め全10話(エリオット視点2話と主人公視点8話構成)
エロなし。騎士×妖精
※主人公が傷つけられるシーンがありますので、苦手な方はご注意ください。
気がつくと、僕は見知らぬ不思議な森にいた。
木や草花どれもやけに大きく見えるし、自分の体も妙に華奢だった。
色々疑問に思いながらも、1人は寂しくて人間に会うために森をさまよい歩く。
ようやく出会えた初めての人間に思わず話しかけたものの、言葉は通じず、なぜか捕らえられてしまい、無残な目に遭うことに。
捨てられ、意識が薄れる中、僕を助けてくれたのは、優しい騎士だった。
彼の献身的な看病に心が癒される僕だけれど、彼がどんな思いで僕を守っているのかは、まだ気づかないまま。
少しずつ深まっていくこの絆が、僕にどんな運命をもたらすのか──?
いいねありがとうございます!励みになります。
大好きなBLゲームの世界に転生したので、最推しの隣に居座り続けます。 〜名も無き君への献身〜
7ズ
BL
異世界BLゲーム『救済のマリアージュ』。通称:Qマリには、普通のBLゲームには無い闇堕ちルートと言うものが存在していた。
攻略対象の為に手を汚す事さえ厭わない主人公闇堕ちルートは、闇の腐女子の心を掴み、大ヒットした。
そして、そのゲームにハートを打ち抜かれた光の腐女子の中にも闇堕ちルートに最推しを持つ者が居た。
しかし、大規模なファンコミュニティであっても彼女の推しについて好意的に話す者は居ない。
彼女の推しは、攻略対象の養父。ろくでなしで飲んだくれ。表ルートでは事故で命を落とし、闇堕ちルートで主人公によって殺されてしまう。
どのルートでも死の運命が確約されている名も無きキャラクターへ異常な執着と愛情をたった一人で注いでいる孤独な彼女。
ある日、眠りから目覚めたら、彼女はQマリの世界へ幼い少年の姿で転生してしまった。
異常な執着と愛情を現実へと持ち出した彼女は、最推しである養父の設定に秘められた真実を知る事となった。
果たして彼女は、死の運命から彼を救い出す事が出来るのか──?
ーーーーーーーーーーーー
狂気的なまでに一途な男(in腐女子)×名無しの訳あり飲兵衛
【 完結 】お嫁取りに行ったのにキラキラ幼馴染にお嫁に取られちゃった俺のお話
バナナ男さん
BL
剣や魔法、モンスターが存在する《 女神様の箱庭 》と呼ばれる世界の中、主人公の< チリル >は、最弱と呼べる男だった。 そんな力なき者には厳しいこの世界では【 嫁取り 】という儀式がある。 そこで男たちはお嫁さんを貰う事ができるのだが……その儀式は非常に過酷なモノ。死人だって出ることもある。 しかし、どうしてもお嫁が欲しいチリルは参加を決めるが、同時にキラキラ幼馴染も参加して……? 完全無欠の美形幼馴染 ✕ 最弱主人公 世界観が独特で、男性にかなり厳しい世界、一夫多妻、卵で人類が産まれるなどなどのぶっ飛び設定がありますのでご注意してくださいm(__)m
奴隷商人は紛れ込んだ皇太子に溺愛される。
拍羅
BL
転生したら奴隷商人?!いや、いやそんなことしたらダメでしょ
親の跡を継いで奴隷商人にはなったけど、両親のような残虐な行いはしません!俺は皆んなが行きたい家族の元へと送り出します。
え、新しく来た彼が全く理想の家族像を教えてくれないんだけど…。ちょっと、待ってその貴族の格好した人たち誰でしょうか
※独自の世界線
精霊の港 飛ばされたリーマン、体格のいい男たちに囲まれる
風見鶏ーKazamidoriー
BL
秋津ミナトは、うだつのあがらないサラリーマン。これといった特徴もなく、体力の衰えを感じてスポーツジムへ通うお年ごろ。
ある日帰り道で奇妙な精霊と出会い、追いかけた先は見たこともない場所。湊(ミナト)の前へ現れたのは黄金色にかがやく瞳をした美しい男だった。ロマス帝国という古代ローマに似た巨大な国が支配する世界で妖精に出会い、帝国の片鱗に触れてさらにはドラゴンまで、サラリーマンだった湊の人生は激変し異なる世界の動乱へ巻きこまれてゆく物語。
※この物語に登場する人物、名、団体、場所はすべてフィクションです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる