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第二十章
690 あれ?もしかして・・
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( リーフ )
そういえば討伐したな~カメレオン・ヘビ!
その時の事を思い出し、マリンさんに「 いえいえ~。 」と答えながら鼻の下を伸ばす。
そして「 卵オムレツ楽しみにしてま~す! 」と言った後、上機嫌のレオンと共にギルドの方へと走っていった。
~ 冒険者ギルド ~
冒険者ギルドに着くと、いつもと違い随分とガラン・・としており、まるで閑古鳥が鳴くが如しで人が全くいなかった。
こんなに人がいないのは初めてかも・・?
そう思いながらカウンターの方へと移動すると、そこに顔見知りの人物達がいたため俺は手を振りながら声を掛ける。
「 ヘンドリクさん、エイミさんこんにちは~!
なんだかこんなに人が少ないの初めてだね。何かあったのかい? 」
俺の声が聞こえたらしく二人は直ぐにこちらへ視線を向けてきて、エイミさんはニコッと笑いヘンドリク様はいつも通りに俺に向かって拝んでくる。
「 あらっリーフ君、レオン君。こんにちは!
今日は少し早いのね。
もしかして森の異変が原因かしら? 」
「 森の異変?・・あぁ!あの真っ暗になったヤツ?
そうそう、そのせいで午後も全部授業はお休みになったんだよ。 」
レオンのドレスのせいで一瞬本気で忘れていた事に焦り慌てて肯定すると、エイミさんは緊張感を漂わせながら話を続ける。
「 今、ライトノア学院の教員達を中心にその異変を調べに冒険者総出で調べている所なの。
森の一部の上空だけああなったから街では騒ぎにはならなかったから良かったけど・・
せっかくモンスターの間引きが落ち着いてきたタイミングでこれだからね。
次から次へとホント困っちゃう! 」
「 今回の森の異変に何か関係しているかもしれんからのぉ・・。
慎重になった方がよかろう。 」
フンッ!と鼻息を荒く吹き出すエイミさんにヤレヤレ・・とため息をつくヘンドリクさん。
なんと思った以上に大事になっている様子の今回の事件。
確かにこのタイミングでは森の異変と何か関係しているのかもと思うだろう。
だがーーーー
『 あぁ・・これはお前の気配ではなかったのか・・・ 』
あの謎の人物が言っていた言葉を思い出し、俺はう~ん・・と考え込む。
多分お前っていうのはレオンの事?
ーーーという事は、別の何かの気配を感知してそいつはグリモアに来てみたんじゃ・・・
「 多分今回の異変はグリモアの異変とは関係ないんじゃないかな?
俺の勝手な予想だけど、そんな感じの言い方してたから。 」
ポツリと言った言葉を聞いたエイミさんとヘンドリクさんは真剣な表情になる。
「 もしかして・・怪しい人物に会った生徒ってリーフ君達だったの? 」
「 うん。実はそうなんだ。
・・・凄く変なヤツだったよ。
気配がおかしくて、感覚全部おかしくされちゃった感じかな?
何にも分からなかった。 」
「 ほほぅ・・?それはなんとも奇っ怪な人物であったようですな。
とにかく無事で良かったですわい。
ーーーして、何故グリモアの異変と関係ないと思ったのか聞かせて貰えますかな? 」
ピリッと緊張感が漂う中、俺がその時あった出来事を説明すると二人は次第に神妙な面持ちで押し黙る。
そしてヘンドリクさんはゆったりとした動きでヒゲを何度か撫でつけた後、その沈黙を破り話しだした。
「 確かに今の話からすると直接的な関係はなさそうじゃ。
・・じゃが其奴が未知の脅威であるという事は変わらん。
ですので引き続き注意は怠らず、森の調査は再開する事にしますじゃ。
それにしても黒い丸に無数の交差針・・一体森の奥に何が起こっておるのか・・
そういえばその情報はリーフ様の従者の方が書かれたものだとお聞きしました。
ご協力感謝いたします。 」
ペコッ~と頭を下げたヘンドリクさんはまたしても俺に向かって拝み、ブツブツと祈りの言葉まで唱え始めた。
ヘンドリクさんはいくら俺がやめて下さいと言ってもいつもこんな感じで、顔を合わせるととにかく拝んでくる。
そのため一度エイミさんにその事について相談したが・・・
「 そういうお年頃だから好きに祈らせてあげて。 」
ーーと笑顔で言われてしまい、次にザップルさんにも相談してみたがなんと一緒にお祈りを始めてしまう始末。
レオンはそれに満足そうだが、俺は大いにやめて欲しい。
なんか仏壇になった気分~。
多分おじいちゃんおばあちゃんの生活習慣の一種にされている感じぃ~?
むむ~ん・・と複雑な気分になったが、結局は実害はないのでまっ、いっか!と割り切る事にした。
エイミさんは祈り続けるヘンドリクさんを呆れた目で見下ろした後、以前黒みつが書いた絵を胸ポケットから取り出し、う~んと悩みだす。
「 森の奥まで行けばこの絵の意味が分かるのよね。
一体この黒い丸は何なのかしらね?
謎の黒い石かぁ・・ 」
悩むエイミさんの手元にある絵をヒョイッと覗き、改めてじ~と見つめるとその中央に書かれた黒い丸が完璧な球状じゃなくどちらかというと縦に長い事に気づいた。
そういえば討伐したな~カメレオン・ヘビ!
その時の事を思い出し、マリンさんに「 いえいえ~。 」と答えながら鼻の下を伸ばす。
そして「 卵オムレツ楽しみにしてま~す! 」と言った後、上機嫌のレオンと共にギルドの方へと走っていった。
~ 冒険者ギルド ~
冒険者ギルドに着くと、いつもと違い随分とガラン・・としており、まるで閑古鳥が鳴くが如しで人が全くいなかった。
こんなに人がいないのは初めてかも・・?
そう思いながらカウンターの方へと移動すると、そこに顔見知りの人物達がいたため俺は手を振りながら声を掛ける。
「 ヘンドリクさん、エイミさんこんにちは~!
なんだかこんなに人が少ないの初めてだね。何かあったのかい? 」
俺の声が聞こえたらしく二人は直ぐにこちらへ視線を向けてきて、エイミさんはニコッと笑いヘンドリク様はいつも通りに俺に向かって拝んでくる。
「 あらっリーフ君、レオン君。こんにちは!
今日は少し早いのね。
もしかして森の異変が原因かしら? 」
「 森の異変?・・あぁ!あの真っ暗になったヤツ?
そうそう、そのせいで午後も全部授業はお休みになったんだよ。 」
レオンのドレスのせいで一瞬本気で忘れていた事に焦り慌てて肯定すると、エイミさんは緊張感を漂わせながら話を続ける。
「 今、ライトノア学院の教員達を中心にその異変を調べに冒険者総出で調べている所なの。
森の一部の上空だけああなったから街では騒ぎにはならなかったから良かったけど・・
せっかくモンスターの間引きが落ち着いてきたタイミングでこれだからね。
次から次へとホント困っちゃう! 」
「 今回の森の異変に何か関係しているかもしれんからのぉ・・。
慎重になった方がよかろう。 」
フンッ!と鼻息を荒く吹き出すエイミさんにヤレヤレ・・とため息をつくヘンドリクさん。
なんと思った以上に大事になっている様子の今回の事件。
確かにこのタイミングでは森の異変と何か関係しているのかもと思うだろう。
だがーーーー
『 あぁ・・これはお前の気配ではなかったのか・・・ 』
あの謎の人物が言っていた言葉を思い出し、俺はう~ん・・と考え込む。
多分お前っていうのはレオンの事?
ーーーという事は、別の何かの気配を感知してそいつはグリモアに来てみたんじゃ・・・
「 多分今回の異変はグリモアの異変とは関係ないんじゃないかな?
俺の勝手な予想だけど、そんな感じの言い方してたから。 」
ポツリと言った言葉を聞いたエイミさんとヘンドリクさんは真剣な表情になる。
「 もしかして・・怪しい人物に会った生徒ってリーフ君達だったの? 」
「 うん。実はそうなんだ。
・・・凄く変なヤツだったよ。
気配がおかしくて、感覚全部おかしくされちゃった感じかな?
何にも分からなかった。 」
「 ほほぅ・・?それはなんとも奇っ怪な人物であったようですな。
とにかく無事で良かったですわい。
ーーーして、何故グリモアの異変と関係ないと思ったのか聞かせて貰えますかな? 」
ピリッと緊張感が漂う中、俺がその時あった出来事を説明すると二人は次第に神妙な面持ちで押し黙る。
そしてヘンドリクさんはゆったりとした動きでヒゲを何度か撫でつけた後、その沈黙を破り話しだした。
「 確かに今の話からすると直接的な関係はなさそうじゃ。
・・じゃが其奴が未知の脅威であるという事は変わらん。
ですので引き続き注意は怠らず、森の調査は再開する事にしますじゃ。
それにしても黒い丸に無数の交差針・・一体森の奥に何が起こっておるのか・・
そういえばその情報はリーフ様の従者の方が書かれたものだとお聞きしました。
ご協力感謝いたします。 」
ペコッ~と頭を下げたヘンドリクさんはまたしても俺に向かって拝み、ブツブツと祈りの言葉まで唱え始めた。
ヘンドリクさんはいくら俺がやめて下さいと言ってもいつもこんな感じで、顔を合わせるととにかく拝んでくる。
そのため一度エイミさんにその事について相談したが・・・
「 そういうお年頃だから好きに祈らせてあげて。 」
ーーと笑顔で言われてしまい、次にザップルさんにも相談してみたがなんと一緒にお祈りを始めてしまう始末。
レオンはそれに満足そうだが、俺は大いにやめて欲しい。
なんか仏壇になった気分~。
多分おじいちゃんおばあちゃんの生活習慣の一種にされている感じぃ~?
むむ~ん・・と複雑な気分になったが、結局は実害はないのでまっ、いっか!と割り切る事にした。
エイミさんは祈り続けるヘンドリクさんを呆れた目で見下ろした後、以前黒みつが書いた絵を胸ポケットから取り出し、う~んと悩みだす。
「 森の奥まで行けばこの絵の意味が分かるのよね。
一体この黒い丸は何なのかしらね?
謎の黒い石かぁ・・ 」
悩むエイミさんの手元にある絵をヒョイッと覗き、改めてじ~と見つめるとその中央に書かれた黒い丸が完璧な球状じゃなくどちらかというと縦に長い事に気づいた。
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