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第十九章

687 欲望に忠実に

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( リーフ )



レオンの手に握られているのは右手と左手1着ずつで、片や肩が出ているタイプの白いウエディングドレス風の可愛らしいドレス。

片や肩と背中がパックリと開き、更に下はスリットが股間部スレスレまで入っているぴっちり紺色のセクシードレスであった。



まさにキュート&セクシー、究極の選択!


昔流行ったCMの歌を思い出しながら、これは・・とゴクリと唾を飲み込むと、レオンは「 買って帰る・・・ 」とポツリと呟きながら、セクシーなドレスの方をスイ~・・と上にあげようとしたのだが、ハッ!とした様子で直ぐに首を横に振ると、キュートドレスの方を上げーーーーー



ーーーーようとしたのだがピタリと止まり、2つの服は平行に並んだままになって動かない。


そしてその後はあっち?こっち?と右手をあげようとしたり左手をあげようとしたりと、一人で旗揚げゲームをしている様な動きを続けるレオンに、分かります!!と俺は大きく頷いた。



” 上半身 ” が好きなのはウエディングドレス、そして ” 下半身 ” が好きなのはセクシードレスだからね!


そりゃ、選べな~い!


あ~・・う~・・とうめき声を上げながら俺もそのドレスを交互に見ながら男の性というものと戦う。



パッと見た時最初に目に入るのはセクシードレス。

むっちりしたおっぱいを包み込み、更にこれでもかと開いたスリットからペロンと見えるムチムチ生足を妄想しムヒョヒョ~となる・・ーーーが!


それで一杯になった脳みそが我に帰ると一瞬で冷え、次に浮かぶのは可愛いウエディングドレスに身を包む可愛い自分の恋人の姿。



幸せにしたいな~

ずっと一緒にいたいな~



そんな優しい気持ちに支配され、満たされた想いが心に満ちてくると・・途端にまた飛び出してくる欲望の数々!!

とうとうウエディングドレスのまま・・最高!!ーーーーに辿り着くどうしようもない男の欲望に、俺は顔を両手で覆った。



多分ね~・・

象さんを切り離しでもしない限りはこの葛藤からは逃げられないと思うんだよ~。

うんうん。



お嫁さんや恋人を大事にしたいと想う気持ちの司令塔は頭、そして原始的な欲望に支配され相手をぐちゃぐちゃにしたいと常に考えている司令塔はお象様。


参ったな、こりゃ~と頭を抱えていると、同じく頭を抱えているレオンがおずおずと俺の方へ視線を向けた。


「 ・・リーフ様は・・どちらがお好きですか? 」


ーーー両方!!

心の中で即座に返事をしてしまったが、直ぐにちゃんとレオンにとってのベストを考えた。

レオンは・・レオンは・・・


う~んう~ん・・と考えて考えてーーー・・




・・まぁ、両方買えばいいんじゃない?に結局たどり着いた。



「 どちらかを選ばなくても良いじゃないか。

どっちも最高、両方買おう! 」



「 えっ!!ほ、本当ですか・・?

じゃ、じゃあ、こっちのドレスも・・ 」


レオンはスイッ~とセクシードレスを持ち上げ、おずおず俺の様子を伺いながら確認をとる。

それに対し、俺はうんうんと大きく頷きそれを大いに肯定した。



「 いいに決まっているじゃないか!

そういった願望を持つことはとても大事な事だからね。

レオンはもっと欲望に忠実になっていこう! 」



「 ーーーーっ!!!?よっ欲望に・・?


ーーーー~~っは、はい! 」



フルフルと子犬の様に震えながら、レオンはキュッ・・とドレスを2着抱きしめる。

そんなレオンの背中に俺はスイ~と近づいて、そのさわり心地ガッチリのレオンの腰に手を添えると、そのままグイグイと押して電車ごっこのままレジへ。


決してドレスを離そうとしないレオンからドレスを取り上げようとしたが、店員さんに慌てて止められ、そのままお買い上げ。

レオンのお金から初めて欲しい物を買った瞬間であった。



そして付き合ってくれたリーンちゃんとナッツちゃんはこのまま遊びに行くそうなので、ここでお別れ。

ありがとうとお礼を告げ、俺とレオンから少し離れた距離でニコニコしているルルちゃんと共に【 森の恵み 】に向かった。



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