690 / 1,370
第十九章
675 間違えるべからず
しおりを挟む
( リーフ )
「 ヒッ、ヒィっ!!ーーこ、このっ!!なんだよっ!!メルンブルク家の不義の子のくせにっ!!
捨てられたいらない子のくせにーー!!!! 」
「 それが今回の事とどう関係あるんだいっ!
話を逸らして逃げるなっ!
君がカッコ悪い事をするのにそんな言い訳は通用しないぞっ!! 」
意味不明な言い訳を始めたマービン君のお尻を容赦なくべチーンッ!!と叩きつけると「 わーーーッ!! 」と掠れた声の叫び声。
しかしまだまだマービン君の必死の抵抗は続く。
「 生意気なんだよっ!!!
親にすら捨てられる様なゴミクズが大事にされている跡取りの俺に逆らうなっ!! 」
感情が高ぶったからか、怒鳴りながらドバドバ涙を流し憎々しげな目を精一杯向けてくるマービン君のお尻を、俺はひときわ強く叩きつけた。
「 親元にいることだけが君の魅力か!!
そんなものを誇りにして偉ぶる君には何の魅力も価値もない!!
権力を振りかざすだけならカユジ虫にだってできるぞ。
出直してこいっ!! 」
そう怒鳴りつけると、マービン君はふぐぅぅぅっ・・!!とうめき声を上げて今度はグスグスと鼻水を流して泣き出した。
「 だって・・だって・・お前なんて愛人の子で・・ 」
「 不義の子のくせに・・何も持ってないくせに・・ 」
ブツブツとまだ煩いので、俺はペンぺぺーン!!!とお尻に往復ビンタをしてやった。
「 全く~・・大体不義の子のくせにっていうけど子供に一体何の罪があるんだい。
君は赤ちゃんを見たことないのかな~?
あんな無垢で純粋な存在に悪いところなんてあるわけないじゃないか。
それでももし不義の子が悪いものだっていうなら、それを生み出した親が悪いに決まっているだろう。
何故原因である悪い親御さんの方を責めないんだい? 」
不思議そうにそう問う俺に、マービン君はグスグス泣きながら不思議そうな顔を返してくるので、俺は盛大にため息をついた。
「 君はこの間の事件といい考え方が根本からズレている気がするよ。
いいかい?よくお聞き。
” 女性が誘惑してきて~ ” やら ” 夫が構ってくれなくて寂しくて~ ” やら色んな事いうけどね、どんな言い分があったって不貞を働いた時点で加害者だ。
そしてその結果子供が出来てしまえばそれは動かぬ証拠になる。
そこまでは分かるかな~? 」
丁寧に分かりやすく、そして有無を言わせない凶悪な空気を滲ませながら説明すると、マービン君はビクビク、グススンと鼻を鳴らしながら素直に頷いた。
「 じゃあなんで当事者達やその被害者たち、ましてや無関係の周りの人達までその ” 証拠 ” の方に辛く当たるんだい?
どう考えてもおかしいだろう?
責められるべきは加害者だ。
だからそんなの八つ当たり以外の何者でもないじゃないか。
恨みを抱く対象がそもそも間違っているんだよ。
怒りをぶつける相手を間違えちゃ駄目だ。絶対に。 」
最後に大きな音を立ててバチーンッ!とお尻を叩くと、マービン君はぴゃーッ!!と短い悲鳴をあげ、そのまま勢いを失い後はグスグス、ブツブツと呟く。
「 だって・・俺・・俺・・・偉いんだって・・・
俺はいずれ当主になって・・人の上に立つんだって・・ 」
グジュグシュと涙と鼻水でえらいことになっている状態のマービン君。
俺は破けたズボンをえいやっと上に上げ、赤く腫れ上がってしまったお尻を隠してあげると、そのままポイッと彼の体を自身の膝の上から落とす。
「 う~ん・・そうだねぇ・・
確かにこのまま何もしなくても君はご両親から当主の座を貰えるだろうね。
でもその座はただ貰うだけじゃダメなんだ。
ただ強い権力をかざすだけじゃYESと言うだけの君を利用し得をしようとする奴らしか残らない。
君はそんな奴らに利用されるだけの権力者になっては駄目だ。
今ならまだ引き返せるよ。 」
また前の時みたいにボンヤリとしてしまったマービン君は置いといて、俺はうずくまってコチラに怯えた目をチラチラ向けてくるマービン君のお友達2人の方を向く。
ぴゃっ!と体を震わせ青ざめる2人に俺はニヤァァァと悪い笑みを浮かべた後、順番にビリリッ!!と勢い余ってズボンを破り可愛いお尻と無理やりこんにちは。
その後はマービン君の時と同じく膝の上に乗せバッチンバッチン!!と思い切りお尻を叩いた。
「 便乗して悪い事をするんじゃないっ!!
この悪タレ坊主めっ!! 」
「 はっ、はいぃぃぃーーーっ!! 」
「 何でもホイホイ言うこと聞いてご機嫌取りするなっ!!
ちゃんと考えて一緒に遊びなさいっ!! 」
「 わぁぁぁーーーん!!ご、ごめんなさーーいぃぃ!! 」
ピーピーと雛鳥の様に泣きわめく2人にもキッチリ説教とお尻だたき。
そのまま地に伏したままグスグス泣く2人とボンヤリ空を見つめるマービン君を見下ろし、パンパンと埃を払う様に手を叩く。
するとものすご~く不機嫌なレオンがサッと近づいてきて念入りに手に洗浄魔法を掛けてくれた。
そしてシーーーン・・と静まり返ってしまった周囲を余所に、俺はそこら中に倒れている仕方のない大人坊や達を見下ろし大きなため息。
とりあえずレオンに謎の黒いヒゲを出してもらいそいつらの足にそれを巻き付け数珠つなぎにすると、そのままさつまいもを掘り出す様にズルズルと引っ張り、そのまま先生の所まで届けてやった。
「 ヒッ、ヒィっ!!ーーこ、このっ!!なんだよっ!!メルンブルク家の不義の子のくせにっ!!
捨てられたいらない子のくせにーー!!!! 」
「 それが今回の事とどう関係あるんだいっ!
話を逸らして逃げるなっ!
君がカッコ悪い事をするのにそんな言い訳は通用しないぞっ!! 」
意味不明な言い訳を始めたマービン君のお尻を容赦なくべチーンッ!!と叩きつけると「 わーーーッ!! 」と掠れた声の叫び声。
しかしまだまだマービン君の必死の抵抗は続く。
「 生意気なんだよっ!!!
親にすら捨てられる様なゴミクズが大事にされている跡取りの俺に逆らうなっ!! 」
感情が高ぶったからか、怒鳴りながらドバドバ涙を流し憎々しげな目を精一杯向けてくるマービン君のお尻を、俺はひときわ強く叩きつけた。
「 親元にいることだけが君の魅力か!!
そんなものを誇りにして偉ぶる君には何の魅力も価値もない!!
権力を振りかざすだけならカユジ虫にだってできるぞ。
出直してこいっ!! 」
そう怒鳴りつけると、マービン君はふぐぅぅぅっ・・!!とうめき声を上げて今度はグスグスと鼻水を流して泣き出した。
「 だって・・だって・・お前なんて愛人の子で・・ 」
「 不義の子のくせに・・何も持ってないくせに・・ 」
ブツブツとまだ煩いので、俺はペンぺぺーン!!!とお尻に往復ビンタをしてやった。
「 全く~・・大体不義の子のくせにっていうけど子供に一体何の罪があるんだい。
君は赤ちゃんを見たことないのかな~?
あんな無垢で純粋な存在に悪いところなんてあるわけないじゃないか。
それでももし不義の子が悪いものだっていうなら、それを生み出した親が悪いに決まっているだろう。
何故原因である悪い親御さんの方を責めないんだい? 」
不思議そうにそう問う俺に、マービン君はグスグス泣きながら不思議そうな顔を返してくるので、俺は盛大にため息をついた。
「 君はこの間の事件といい考え方が根本からズレている気がするよ。
いいかい?よくお聞き。
” 女性が誘惑してきて~ ” やら ” 夫が構ってくれなくて寂しくて~ ” やら色んな事いうけどね、どんな言い分があったって不貞を働いた時点で加害者だ。
そしてその結果子供が出来てしまえばそれは動かぬ証拠になる。
そこまでは分かるかな~? 」
丁寧に分かりやすく、そして有無を言わせない凶悪な空気を滲ませながら説明すると、マービン君はビクビク、グススンと鼻を鳴らしながら素直に頷いた。
「 じゃあなんで当事者達やその被害者たち、ましてや無関係の周りの人達までその ” 証拠 ” の方に辛く当たるんだい?
どう考えてもおかしいだろう?
責められるべきは加害者だ。
だからそんなの八つ当たり以外の何者でもないじゃないか。
恨みを抱く対象がそもそも間違っているんだよ。
怒りをぶつける相手を間違えちゃ駄目だ。絶対に。 」
最後に大きな音を立ててバチーンッ!とお尻を叩くと、マービン君はぴゃーッ!!と短い悲鳴をあげ、そのまま勢いを失い後はグスグス、ブツブツと呟く。
「 だって・・俺・・俺・・・偉いんだって・・・
俺はいずれ当主になって・・人の上に立つんだって・・ 」
グジュグシュと涙と鼻水でえらいことになっている状態のマービン君。
俺は破けたズボンをえいやっと上に上げ、赤く腫れ上がってしまったお尻を隠してあげると、そのままポイッと彼の体を自身の膝の上から落とす。
「 う~ん・・そうだねぇ・・
確かにこのまま何もしなくても君はご両親から当主の座を貰えるだろうね。
でもその座はただ貰うだけじゃダメなんだ。
ただ強い権力をかざすだけじゃYESと言うだけの君を利用し得をしようとする奴らしか残らない。
君はそんな奴らに利用されるだけの権力者になっては駄目だ。
今ならまだ引き返せるよ。 」
また前の時みたいにボンヤリとしてしまったマービン君は置いといて、俺はうずくまってコチラに怯えた目をチラチラ向けてくるマービン君のお友達2人の方を向く。
ぴゃっ!と体を震わせ青ざめる2人に俺はニヤァァァと悪い笑みを浮かべた後、順番にビリリッ!!と勢い余ってズボンを破り可愛いお尻と無理やりこんにちは。
その後はマービン君の時と同じく膝の上に乗せバッチンバッチン!!と思い切りお尻を叩いた。
「 便乗して悪い事をするんじゃないっ!!
この悪タレ坊主めっ!! 」
「 はっ、はいぃぃぃーーーっ!! 」
「 何でもホイホイ言うこと聞いてご機嫌取りするなっ!!
ちゃんと考えて一緒に遊びなさいっ!! 」
「 わぁぁぁーーーん!!ご、ごめんなさーーいぃぃ!! 」
ピーピーと雛鳥の様に泣きわめく2人にもキッチリ説教とお尻だたき。
そのまま地に伏したままグスグス泣く2人とボンヤリ空を見つめるマービン君を見下ろし、パンパンと埃を払う様に手を叩く。
するとものすご~く不機嫌なレオンがサッと近づいてきて念入りに手に洗浄魔法を掛けてくれた。
そしてシーーーン・・と静まり返ってしまった周囲を余所に、俺はそこら中に倒れている仕方のない大人坊や達を見下ろし大きなため息。
とりあえずレオンに謎の黒いヒゲを出してもらいそいつらの足にそれを巻き付け数珠つなぎにすると、そのままさつまいもを掘り出す様にズルズルと引っ張り、そのまま先生の所まで届けてやった。
95
お気に入りに追加
2,014
あなたにおすすめの小説
モブらしいので目立たないよう逃げ続けます
餅粉
BL
ある日目覚めると見慣れた天井に違和感を覚えた。そしてどうやら僕ばモブという存存在らしい。多分僕には前世の記憶らしきものがあると思う。
まぁ、モブはモブらしく目立たないようにしよう。
モブというものはあまりわからないがでも目立っていい存在ではないということだけはわかる。そう、目立たぬよう……目立たぬよう………。
「アルウィン、君が好きだ」
「え、お断りします」
「……王子命令だ、私と付き合えアルウィン」
目立たぬように過ごすつもりが何故か第二王子に執着されています。
ざまぁ要素あるかも………しれませんね
もう人気者とは付き合っていられません
花果唯
BL
僕の恋人は頭も良くて、顔も良くておまけに優しい。
モテるのは当然だ。でも――。
『たまには二人だけで過ごしたい』
そう願うのは、贅沢なのだろうか。
いや、そんな人を好きになった僕の方が間違っていたのだ。
「好きなのは君だ」なんて言葉に縋って耐えてきたけど、それが間違いだったってことに、ようやく気がついた。さようなら。
ちょうど生徒会の補佐をしないかと誘われたし、そっちの方に専念します。
生徒会長が格好いいから見ていて癒やされるし、一石二鳥です。
※ライトBL学園モノ ※2024再公開・改稿中
主人公のライバルポジにいるようなので、主人公のカッコ可愛さを特等席で愛でたいと思います。
小鷹けい
BL
以前、なろうサイトさまに途中まであげて、結局書きかけのまま放置していたものになります(アカウントごと削除済み)タイトルさえもうろ覚え。
そのうち続きを書くぞ、の意気込みついでに数話分投稿させていただきます。
先輩×後輩
攻略キャラ×当て馬キャラ
総受けではありません。
嫌われ→からの溺愛。こちらも面倒くさい拗らせ攻めです。
ある日、目が覚めたら大好きだったBLゲームの当て馬キャラになっていた。死んだ覚えはないが、そのキャラクターとして生きてきた期間の記憶もある。
だけど、ここでひとつ問題が……。『おれ』の推し、『僕』が今まで嫌がらせし続けてきた、このゲームの主人公キャラなんだよね……。
え、イジめなきゃダメなの??死ぬほど嫌なんだけど。絶対嫌でしょ……。
でも、主人公が攻略キャラとBLしてるところはなんとしても見たい!!ひっそりと。なんなら近くで見たい!!
……って、なったライバルポジとして生きることになった『おれ(僕)』が、主人公と仲良くしつつ、攻略キャラを巻き込んでひっそり推し活する……みたいな話です。
本来なら当て馬キャラとして冷たくあしらわれ、手酷くフラれるはずの『ハルカ先輩』から、バグなのかなんなのか徐々に距離を詰めてこられて戸惑いまくる当て馬の話。
こちらは、ゆるゆる不定期更新になります。
僕がハーブティーを淹れたら、筆頭魔術師様(♂)にプロポーズされました
楠結衣
BL
貴族学園の中庭で、婚約破棄を告げられたエリオット伯爵令息。可愛らしい見た目に加え、ハーブと刺繍を愛する彼は、女よりも女の子らしいと言われていた。女騎士を目指す婚約者に「妹みたい」とバッサリ切り捨てられ、婚約解消されてしまう。
ショックのあまり実家のハーブガーデンに引きこもっていたところ、王宮魔術塔で働く兄から助手に誘われる。
喜ぶ家族を見たら断れなくなったエリオットは筆頭魔術師のジェラール様の執務室へ向かう。そこでエリオットがいつものようにハーブティーを淹れたところ、なぜかプロポーズされてしまい……。
「エリオット・ハワード――俺と結婚しよう」
契約結婚の打診からはじまる男同士の恋模様。
エリオットのハーブティーと刺繍に特別な力があることは、まだ秘密──。
BL世界に転生したけど主人公の弟で悪役だったのでほっといてください
わさび
BL
前世、妹から聞いていたBL世界に転生してしまった主人公。
まだ転生したのはいいとして、何故よりにもよって悪役である弟に転生してしまったのか…!?
悪役の弟が抱えていたであろう嫉妬に抗いつつ転生生活を過ごす物語。
お決まりの悪役令息は物語から消えることにします?
麻山おもと
BL
愛読していたblファンタジーものの漫画に転生した主人公は、最推しの悪役令息に転生する。今までとは打って変わって、誰にも興味を示さない主人公に周りが関心を向け始め、執着していく話を書くつもりです。
そばかす糸目はのんびりしたい
楢山幕府
BL
由緒ある名家の末っ子として生まれたユージン。
母親が後妻で、眉目秀麗な直系の遺伝を受け継がなかったことから、一族からは空気として扱われていた。
ただ一人、溺愛してくる老いた父親を除いて。
ユージンは、のんびりするのが好きだった。
いつでも、のんびりしたいと思っている。
でも何故か忙しい。
ひとたび出張へ出れば、冒険者に囲まれる始末。
いつになったら、のんびりできるのか。もう開き直って、のんびりしていいのか。
果たして、そばかす糸目はのんびりできるのか。
懐かれ体質が好きな方向けです。今のところ主人公は、のんびり重視の恋愛未満です。
全17話、約6万文字。
悪役令息の死ぬ前に
やぬい
BL
「あんたら全員最高の馬鹿だ」
ある日、高貴な血筋に生まれた公爵令息であるラインハルト・ニーチェ・デ・サヴォイアが突如として婚約者によって破棄されるという衝撃的な出来事が起こった。
彼が愛し、心から信じていた相手の裏切りに、しかもその新たな相手が自分の義弟だということに彼の心は深く傷ついた。
さらに冤罪をかけられたラインハルトは公爵家の自室に幽閉され、数日後、シーツで作った縄で首を吊っているのを発見された。
青年たちは、ラインハルトの遺体を抱きしめる男からその話を聞いた。その青年たちこそ、マークの元婚約者と義弟とその友人である。
「真実も分からないクセに分かった風になっているガキがいたからラインは死んだんだ」
男によって過去に戻された青年たちは「真実」を見つけられるのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる