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第十九章

674 悪さする子はーー

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( リーフ )


まぁ?若いうちは利益よりも感情が先立つ事が多いので、マービン君は怒りに我を忘れて某有名映画の巨大赤目ダンゴムシ状態になっているに違いない。


しか~し!

無関係な周りが、ましてや大人がそれに便乗するなど言語道断だぞ~ぅ?


ポッツンポッツンとポップコーンが弾ける様に怒りのボルテージは上がっていく。


流石にこれはやり過ぎ。

雷オジジの大お説教モードだ!


頭から湯気を出しながら今度こそヒョイッとレオンの横から顔を出す。

するとそこにはマービン君を中心に、両サイドには彼の従者的な同級生が2人。

そしてその周りを柄の悪い大人達が囲うように立っているのが見えた。


数にして約20人程。


全く~とため息をつきながらその全員に目を滑らせると、大人の坊や達はゲッ!!と顔を歪め、更に一斉に顔色はブルーハワイに。


「 おっ、お前っ!!!ゲイルの兄貴をやった・・・ 」

「 ナ、ナックルの旦那をぶん殴った・・化け物小僧・・っ!! 」


口々にそう言っては一人、また一人とジリジリと後ずさる団体さんにマービン君は「 ? 」と一瞬不思議そうにしたが、直ぐに顔を出した俺に向かってニヤッと悪い笑みを浮かべる。



「 こんにちは~!リーフ様!!

この間はよくもまぁ、コケにしてくれましたねぇ?

俺や他の高位貴族達にこんな酷い事をしておいてただで済むと思っているんですか~? 」



「 ?何を言っているんだい?

君が言った事を俺はそのまま叶えただけじゃないか。

もしそれが嫌な事だと思ったなら、これから他の人に対してやっては駄目だよ。 」



「 ふざけるなっ!!俺は未来のライロンド家当主の辺境伯様だぞっ!!?

他の平民や下位貴族達とは全く違う存在だろうがっ!!

そんな俺にっ・・あんなっ・・・あんなっ・・・


ーーーーっ!!


ーーーー絶対に許さないからなっ!!

汚らしい不義の子の分際でこのマービンに盾突きやがってっ!!

今日は有名なゲイルとナックルのクラスの連中を沢山連れてきたんだ。

こいつらとちょっと遊んでもらおうか。

泣いても喚いても無駄だからな!ハハッ!ザマーミロっ!! 」



大きな口を開け上機嫌で笑いマービンだったが、俺はというと・・


ゲイル・・ナックル・・どっかで聞いたような聞かないような・・??


ーーと必死に思い出そうとしていたが、途中でプスンっとギブアップ。

老化に負けて全く思い出せない。


少しばかりモヤモヤするが、とりあえず子供の喧嘩に参戦しようとするどうしようもない大人坊や達は最初に退場しても~らおっと!


そう思った俺は後ろに後ずさっていた男たちの一人の前にトンッと飛んで移動し、眼の前の男の足を払う。

すると体のバランスを崩された男は「 ・・えっ?? 」と不思議そうな顔をしたので、恐らくはいまやっと俺が眼の前にいることに気づいた様子であった。

それに反応しようとするその前に、俺は男の体を横から蹴り飛ばす。


「 ーーふぎっ!!! 」


すると男は悲鳴をあげながら横に立っていた他の2人の男も巻き込んで吹っ飛んでき、全員がそのまま木に叩きつけられ完全沈黙。

それを見てポカンッとするマービン君と従者のお友達さんの二人、そして汗をドバッと掻き逃げ出そうとする他の男達を見て、俺はニヤ~と悪役に相応しき笑みを浮かべてやった。


するとサァァーー・・と青ざめて踵を返し逃げようとした男たちを全員キッチリ!しっかり!ぶっ飛ばしてやると、その場に立っているのはマービン君と従者の2人の同級生さんだけ。


三人は周りに味方が誰もいなくなり、まずい状況であることを悟ると先程の大人坊や達同様にサアァァァ~・・と青ざめて後ろに大きく下がろうとしたが、俺はまずマービン君の従者らしき同級生達の前に飛びそれぞれの鳩尾を「 ふんっ!! 」と殴りつけた。


「 うげぇっ!!! 」

「 ーーぐぼっ!! 」


二人は叫び声を上げてお腹を抑えたまま地面に倒れて動かなくなり、それを見下ろしたマービン君はアワアワと焦り出す。


「 ちっ、近づくな!!この無礼者っ!! 」

「 不義の子が正当な後継ぎであるこのマービンに手を出すことはーー・・ 」


・・と言い訳らしき事を必死に喚いたが、俺は無言で鳩尾にパンチ。



「 ふぐぅぅぅーーっ!!! 」


悲鳴を上げ、マービン君は腹を押さえながら膝をついたが、俺はすかさずその首根っこを掴み自身の正座した足にマービン君をうつ伏せの状態で乗せた。


「 えっ?えっ? 」


そうして混乱しだすマービン君のズボンにゆっくりと手を近づけ・・・




破る勢いで剥く!!




ーーービリビリビリーー!!!!



大音量の布が破ける音がした直後、ペロローーンと可愛らしいお尻が眼前に大公開!

そして固まるマービン君の剥き出しのお尻に向かって、俺は一切の容赦なく右手を振り上げそのまま思い切り叩きつけた!


「 わーーーーっ!!! 」


ベチーーンッ!!とお尻を叩かれたマービン君は今日一番の叫び声を上げたが、俺は容赦なくバチンッバチンッ!!とお尻を叩き続ける。



「 まったくっ!!君はなんて悪い子なんだろうねっ!!!

こんな悪い奴らまで連れてきて!!


男だったら自分の力で掛かってこないか!!情けない!!

最高にカッコ悪い子だ!君はっ!!この大馬鹿野郎ーーーっ!!!! 」


大激怒の俺の様子に特級組の皆は固まり、誰も喋らず微動だにしない。

そんな緊張でビシビシの空気の中で、俺はマービン君のお尻がお猿の様に真っ赤っ赤になっても一切容赦せず思い切り叩き続ける。


マービン君はお尻の痛みと俺の激怒する怒鳴り声に完全にパニックになっていたが、まだ心は折れていない様でその体制のまま俺に向かって怒鳴り返してきた。


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